ルワンダに行く前に,ちょっと調子が悪くなり,荷物を極力減らして行くことにしました。そのため,持って行く本も小さいのを1冊だけと決めました。
選んだ本は,『人工知能はなぜ未来を変えるのか』です。
行きの飛行機で半分弱。
宿で少し。
帰りの飛行機で残りを・・・。
こういうプランで持って行き,ほぼ,その通りのペースで読みました。
読み進めつつ,ふと思ったことがあります。
それは,問題解決学習に幾ばくかの疑問を感じている先生は,この本を読むとすっきり感を味わうのではないかということです。
古典的な本ですが,戦前の藤森良蔵の記した『算数母の心構』に感動をした先生にも,この本はお薦めです。
1つの問題から考えるのではなく,桃太郎の繰り返しで複数の問題に取り組むことで理解していくことがなぜ重要なのか,その理由がこの本にも書いてあるからです。
今日の午後7時のNHKニュースのトップが人工知能の話題でした。IBMの開発した人工知能ワトソンがガンにかかっていた女性を救ったことを報じていました。
夢ではないかと思えるようなことを,一つまた一つと成し遂げているのが,人口知能です。
算数ソフトは人工知能を育てる力を持っていませんが,ブートキャンプの取り組みから,アフリカの子ども達の算数力を急速に伸ばすことができると確信しています。
とはいうものの,途上国の子の計算のできなさ加減は,半端ではありません。
とてつもなく分厚い壁があります。それは,暗算の壁です。
5年生になっても一桁のたし算の暗算ができない子がいるのです。それも,普通にいるのです。
1年生,2年生は壊滅的に暗算ができません。
そこに挑戦しているのが,私たちの「算数ソフト団」です。
現地の先生方と協力をしつつ,また,人工知能からも学びつつ,大いなる前進をと思っています。
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ルワンダのことであれこれ思いつつ,何気に,アマゾンで前田先生の『まんがで知る教師の学び』を見たら,なんと,驚きの数字が!
ランキングで137位となっていました!
5月に177位で驚き,このブログに書いたのですが,今回は,それを上回っています。
ひとえに,前田先生ファンの皆様のおかげと,感謝しています。
ぜひ,一人でも多くの知り合いの方々に,『まんがで知る教師の学び』をお知らせ下さい!!
前田先生の御講演は,東京→熊本と開催され,次は名古屋へとつながります。
名古屋の情報が伝わりましたら,皆様へお知らせをしていきます。
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『三宅貴久子という教師』がもうすぐ発売になります。
24日です!!
三宅先生は元祖アクティブラーニングのような先生で,
子ども達のパワーの引き出し力が並大抵ではありません。
学級にうねりを起こす,そんなエネルギーに満ちあふれている先生です。
周囲の同僚や,教育関係者も三宅先生の大波に飲み込まれて,気がつくと一緒になって前進している。
そんな先生なのです。
関大初等部の実践からもわかるように,三宅先生は途上国への教育にも力を入れています。いつかは,途上国の教育で一緒にガチャガチャやることになるだろうなと思っています。
アクティブラーニングの勉強を!と思っている先生,その道の大御所が三宅貴久子先生です。この本,お勧めです。
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「まんがで知る教師の学び」の一場面
嬉しいですね。
教師がテーマになっていますが,その内容はビジネス書ですので,教師以外の方々にもぜひ読んでいただけたらと願います。そう言えば,先日のセミナーでも自己啓発する素晴らしい話が出ました。
・袋づくりの話
・山登りの話
・三国志の話
前田先生のセミナーは,この先も,熊本→名古屋→東京と続きます。
本を読んでグッと来た皆さんには前田セミナーにもぜひ足を運んで欲しいです。
ということで,とても嬉しいニュースでした。
ぜひ,多くの方々にお知らせ下さい。
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前田先生のセミナーで久しぶりに広山先生に会いました。
そのことが,広山先生のブログに書かれていました。
どうも,私は近未来のことをすぐに聞くようです。
歴史性を持って生きることが,人生で一番大事なことと思っている節があるからかも知れません。
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さくら社で写真を一枚とりました。
アクティブラーニングを学びたい先生にお勧めのシリーズです。
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今度の土曜日は,大阪での野口塾です。
中嶋郁雄 (奈良市立済美南小学校) 「叱り方の真髄とは」
梶谷真弘 (茨木市立南中学校) 提案発表1「未定」
野口芳宏 先生 「発問&指導事項道場~スイミー編~」
昼休憩
丸岡慎弥 (大阪市立南恩加島小学校) 提案発表2「これぞ銅像授業の真髄!(仮) 」
阿部雅之 (東大阪市立長瀬南小学校) 提案発表3「勝手にビギナーズ、物語の教え方編 ―名人、野口芳宏はいかに物語文を教えたか!?」
野口芳宏先生によるご指導・ご講評 13:50~13:55
横山験也 先生(出版社さくら社代表取締役) 「内容未定」
野口芳宏 先生 「修養講座」 16:00~16:30
Q&A(フロアからの質問に講師陣が答える) 16:30~16:50
豪華な講師陣ですね。
最後のQ&Aの後に野口塾大喜利があるかも知れません。
楽しみです。
私が話す内容は,「未定」となっていますが,基本的に話すのは「算数ソフト」に関わる話です。
今は,アフリカのルワンダとの関わりが非常に強くなっているので,その方面の話をすることになりそうです。
途上国の算数視察に加え,このルワンダと関わることで,今の日本の算数は10年から20年後ぐらいにガラパゴス算数になるかも知れないと,フッと思っています。
その理由については,はやければ夏頃には書けるかもしれません。今は,極めて非論的に「なんとなく」とか「どうしても」とか「どう考えても」と言った曖昧な理由になっています。
思っていることが,論理的か非論理的かの境目は,①「等号があるか」,②「等号が成り立つ理由があるか」の特に②がしっかりしているかどうかです。
①の等号は「日本の算数=ガラパゴス算数」となり,私の予想には等号はあります。
でも,その等号が成り立つ理由が「なんとなく」ですから,非論的となるのです。
ここを,「なぜならば・・・」とか,子どもっぽく「だって・・・」などと書いていくと,それは論理的となります。
論理的な文章を書くと言うことは,とりもなおさず,①「等号をつくる」②「等号が成り立つ理由を示す」ことなのです。
するとそこから,子ども達に論理的な文章を書かせたいと思ったら,等号+理由で書くように進めれば良いのだとわかってきます。
前日の夜,大阪に入る予定です。
奈良の中嶋先生も前日から大阪に入るとのことですので,夜が更けてから楽しい一時になりそうです。
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前田康裕先生の「『まんがで知る教師の学び』刊行(&重版出来!)記念
前田康裕@東京セミナー」が終了したあと,サイン会の時間が設けられていました。
サインする席に座っていただき,「さあ,どうぞ」となったら,あっという間に行列になり,その行列がなかなか終わりませんでした。
参加したそのほとんどの方が,サインを求めていたからです。
それだけ,本も良く,セミナーの話も良かったということです。
前田先生のセミナーは,教師の学びについて話してくれているのですが,聴いていると随所に「啓発セミナー」を感じます。
東京でビジネス系の啓発セミナーに参加したことがありますが,表面を取り繕う内容で,「これでは・・・」と思ったことがありました。
ビジネス系の啓発セミナーがイマイチで,啓発セミナーではない前田先生の話に啓発を感じるのですから,前田先生の歩みが本物だということです。
それだけ,前田先生が「学び」について真剣に取り組んで来たのです。
感動しました。
第2回は熊本。
第3回,小田先生が名古屋で開催してくれます。
そうして,第4回は再び東京で開催が予定されています。
前田ファンの先生,教師の学びファンの先生,お近くの会場でぜひ前田先生の話を聞いて下さい。
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懇親会も終わり,お開きになった後,広山先生,菅原先生と一緒に記念撮影をしました。
広山先生は国語の本を2冊も出していますが,同時に道徳も研究しています。国語と道徳と言えば,野口先生がスッと浮かんできます。野口先生のように深みのある先生へとさらに成長して欲しいです。
菅原先生は,今回のセミナーで「そもそも国語とは?」という問いに対して,実に見事な解を出していました。もしかしたら,「そもそも」のとらえ方に一つの形を会得しているのかも知れません。
前から,注目をしていた青年なので,今度,ゆっくり話してみたいと思っています。
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