Category Archives: ルワンダ

Class for Everyoneのニュースに!

アフリカのルワンダ国へ行くと、必ず寄るのがウムチョムイーザ小学校です。
JICAのプロジェクトで、実際に英語版算数ソフトIMを使って授業をしたり、テストを実施したりと、大変お世話になりました。

このウムチョムイーザ小学校と算数ソフトIMのことが、Class for Everyoneのニュースに載っていると知らせが届きました。

そのニュースを読むと、さくら社の取り組みを応援してくれているかのような事業をClass for Everyoneが行っていることがわかりました。
こういうプロジェクト相互の支え合い。
良いですね。

記事は、<こちら>です。

中にはいると、ルワンダの国旗、地図、授業風景の写真2枚が横並びに並んでいます。
一番右端の男の子はすっくと手を挙げています。
手元にあるノートパソコンに写っているは、さくら社の英語版算数ソフトIMです。
写真を見て、グッと来ました。

少し下に進むと、授業風景の大きな写真が載っています。
この先生、アーサー先生です。
スクリーンに大写しにされているのは、英語版算数ソフトIMです。
授業でドンドン使ってくれていることが伝わってきます。

記事を読むと、Class for Everyoneのプロジェクトが、ノートPCを8台も寄贈をしています。
ありがたいですね。
パソコンのことを、「ソフトがなければただの箱」と言うことがありますが、ソフトも同様です。
「PCが無ければただの板」なのです。
Class for Everyoneの取り組みにただただ感謝の気持ちで一杯になりました。
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ルワンダ向け英語版算数ソフトが元となって生まれたがの、『子どもが夢中になって手を挙げる 外国語活動』の6つのソフトです。
『Hi, friends!』1対応 1巻 2巻 3巻
『Hi, friends!』2対応 4巻 5巻 6巻

この6つのソフトから、「書く活動」を取り入れた、『わくわくプリント』が28日に発売になります。
アマゾンで予約受付が始まっています。
発売日が楽しみですね。
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関連記事:

ルワンダの協力隊の皆さんと会食!

英語のわくわくワークの新作がさくら社のHPにアップされました。
今回のは、大文字V~Zのつく言葉です。
<こちら>にアップされています。
中々楽しいです。
関心のある先生、どうぞ、ダウンロードして御活用下さい。

英語ソフト『子どもが夢中で手を挙げる外国語活動』も楽しいです。
『Hi, friends!1』対応 1巻 2巻 3巻
『Hi, friends!2』対応 4巻 5巻 6巻
楽しい英語の授業ができますね。
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青年海外協力隊として、2年間、ルワンダの学校教育に尽力をした3人の若者が先日、任務を終え帰国しました。
鎌中君と浅野君と佐藤君です。
鎌中君と浅野君はルワンダの中学校で理科を教えていました。
佐藤君は小学校です。

私がルワンダに渡航した時、学校事情など多岐にわたりお世話になったので、皆さんで軽く夕食会を開きました。
2時間ほどの時間でしたが、面白い話の連続でした。
現地で2年間教えてきたばかりの人たちの話は面白いです。
算数に関しては、ルワンダの先生方の考え方が日本と真逆との話がありました。
詳しく聞いたら、まさにビックリ仰天です。
長くつきあわないと分からない世界をかいま見れて、とてもありがたい一時になりました。

わいわい話していたら浅野君がパスポートを見せてくれました。
なんと、緑色のパスポートです。
青いパスポートと赤いパスポートは見たことがあります。
青は有効期間が5年。赤は10年です。
でも、見せてくれたのは緑色なのです。
すると、同席していた協力隊OBの松山氏が「緑は公用のパスポートです」と教えてくれました。
よく見ると、「OFFICIAL PASSPORT」と表紙に書いてありました。
英語で書かれていると、目が文字を避けているようで、いかんなぁと思います。

青年海外協力隊は公用なので、皆さん、緑のパスポートを使うそうです。

調べたら、濃茶色もあり、これは外交パスポートだそうです。
皇族や政府高官などが使う特別のパスポートです。

天皇と皇后はパスポートを持たないそうです。
国家元首は持たないのが国際慣習とのことです。

パスポートの真ん中に描かれているのは菊の御紋。
見ていると、海外へ行っても守られているという気持ちになりますね。
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自然体験と算数は別物

ミーティングをしていると、時々ですが、自然体験の大切さが語られることがあります。

話を聞いていると、火おこしにしろ、紐の結び方にしろ、木の切り方にしろ、それなりに学ばないとできません。
また、体験的に得たことは危険とか予期せぬことなどが伴うので、デスクでの勉強では得難い貴重性があります。対応力や判断力などです。
だから、確かに自然体験は大切で、そういう体験はした方がいいという気持ちになります。

デューイを読んでも、そういうことが書いてあります。
自然に直接にぶつかることや、実際の事物や材料をとりあつかうことや、それらのものを操作する実施の過程に触れることなどから得られるじっくりした習熟や、それらのものの社会的な必要さや用途についてのわきまえが、教育目的からみて重要な意義を持っていることをみのがすことはできない。『学校と社会』p22)

ルワンダに行くと、首都のキガリでも、周囲には結構自然があります。
学校の敷地にヤギがご覧のような状態で飼われている学校もあります。
自然には事欠かない世界です。

ですが、算数は非常に問題が大きいです。信じがたいほど分かっていなくて、できないのです。

自然体験を積むと、足腰のしっかりした学問の基礎ができる、というような信仰に近いものを持っていたのですが、ルワンダに行って気が変わりました。
自然体験が有効なのは自然体験の範囲であり、人為的な学問は人為的に学ばないとそこでの成長はありえないのです。

遠山啓が半具体物として、正方形のタイルを用いたのは、まさに人為の傑作です。
ペスタロッチが分数計算の図を用いたのも、人為の傑作です。

ルワンダの子の子ども達に、諸先輩方から学んだ人為的教材の具体性と、その考え方をプログラムしたソフトを大いに示したいと思います。
ただただ、短時間に量をこなせば、ルワンダの子も急速に算数ができるようになります。
そういう画期的な日を迎えたいですね。
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関連記事:

松山氏、ルワンダへ親孝行の旅!

アフリカプロジェクトのメンバーである松山氏がルワンダに渡航中です。

主な目的は「親孝行」です。
御自身の仕事の現場を、お父様にも見ていただこうと、ルワンダ旅行をプレゼントされたそうです。
素晴らしいお心ですね。

こういう方と一緒にスクラムを組んでアフリカでの活動をしているのですから、私は本当にありがたいと思っています。

ルワンダに到着して、現地の小学校へ。
あのアーサー先生がIMを使って授業をしています。
子ども達はノリノリ!
お父様も大いに喜ばれたことと思います。

写真を見ると、3桁の数の勉強をしていますね。
大きな声で「三百一!」と言っているのだと思います。

算数ソフトをご存じない方が、この写真を見たら・・・。
きっと、「単に数字を読む学習をしているだけじゃん」と思うかもしれませんね。

そういう授業ももちろんしています。
それだけではなく、「301」が「300」と「1」で形成されていることも学んでいます。
位取りの仕組みである、「数の重層構造」の学習です。
それがあっという間にできるのが算数ソフトです。

理解もできて、練習もたっぷりできる。
そんなナイスなソフトなので、アーサー先生もノリノリです。

日本で生まれた算数ソフトが、今、こうしてアフリカのルワンダで使われています。
この現実に感慨深いものを感じます。

日本語版の算数ソフトもあります。
ノリノリの授業を!と思う先生、「さくら社ネットストア」を御覧下さい。
これまでに、たくさんの先生方が御活用下さっています。
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関連記事:

在日ルワンダ大使館へ

先日、在日ルワンダ大使館へ表敬訪問いたしました。
JICAの委託事業で良い成果を上げることができたので、その御報告に参上した次第です。
セブダンディ大使と1時間ほど歓談させていただきました。
その後、記念撮影。
帰り際には、大使から直々にお土産までいただきました。
ルワンダコーヒーの豆です。

少し詳しいことや写真は、さくら社のHPにアップしました。
関心のある先生、<こちら>を御覧下さい。

「豆」といったとき、ふっと思い出すのが「まめに働く」という言葉です。
この言葉の「まめ」は、豆ではなく、「忠実」となります。
「忠実に働く」です。
まじめに働く、労を厭わず働く。
そう言う様子を表す言葉です。

セブダンディ大使から豆をいただいことが、私の中では、「忠実に働く」とつながります。
さくら社にもどり、いっそう頑張ろうと思った次第です。
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宮内主斗先生の『子どもが育つ5つの原則』、本日発売日

今日は、宮内主斗先生の新刊『子どもが育つ5つの原則――特別支援教育の視点を生かして』の発売日です。
嬉しいですね。

宮内先生の出版記念、「子どもが育つ5つの原則」セミナーが茨城で開催されます。
今月の29日です。
お近くの先生、ぜひ、御参加下さい。
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ルワンダの情報もいろいろといただいています。
私の注目は、やはり新指導要領です。

ルワンダでは、4年生で「負の数」が出てくることになりました。
その教科書を見ているのですが、かなり、色濃い勉強をしています。

負の数は、日本では中1からです。
学習環境の整っている日本でも、中1で扱うほど、理解しにくいのが負の数です。
環境が残念な状態にも関わらず、「4年で負の数」を教えていくルワンダの教育、その意気込みを感じます。

しかし、負の数を理解させていく指導は、なかなか難しいです。
そこをどうやってクリアできるようにするか。
今、そんなことを考えています。
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