Category Archives: ルワンダ

第一回 テロの脅威

JICAの事業に参加して、アフリカのルワンダで教育活動をしています。
その流れで、今日、1通のメールが届きました。
7月2日にダッカ襲撃事件があったのを契機に、関係者はテロ対策研修を受けることになったとの連絡でした。

テロ対策の研修ですから、これは滅多なことでは受講できません。
学んでおけば、いざというとき、少しは身を守れます。
そこまで、国が準備してくれるのですから、実にありがたいことと思います。

ネットで受講できるものがあり、早速、「第一回 テロの脅威」を視聴しました。
レストランなどは窓際やテラスを避けた方がいいことが分かり、なるほどと思いました。

30分弱の内容で、最後に確認テストがあり、7問全問正答できました。
視聴するだけでも、良い勉強になります。

b7398海外事業を!と思う場合には、こういうテロというリスクも同時に発生してきます。
だからやめようと思うか、それでも進もうと思うかは、判断のしどころです。
私は途中で何かあったとしても、それは運命と思っています。
テロ対策の勉強をしっかり行って、リスクを少しでも軽くして、そうしてルワンダの教育に貢献したいと思います。

アフリカは夢の大陸です。
日本では実現し難しいことでも、アフリカなら実現できることがあります。
今、そこを求めているので、歩みを止めるわけにはいきません。
団の皆さんといっしょにテロ対策講習を受けて、日本の優れた教育をルワンダに根付かせたいと思います。
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ルワンダ、珍しい計算

10月上旬にルワンダへ行った時の写真を、スタッフの松山さんからいただきました。
その中に、小学校3年か4年と思われる板書の写真がありました。

b7401その板書の1部がこの写真です。
計算式です。
白いチョークの部分が問題で、赤チョークは答えです。

式と答えを見比べて、式の意味が分かればナイスなのですが、日本では習わないので、ちょっと分からないだろうと思います。

松山さんとは、11月にルワンダでの事例紹介のスピーチをすることになっています。
聞き手は、「途上国でビジネスを!」と考えている企業の方々です。
そういう場で話すことになり、少々驚いています。
短い時間ですが、しっかりとお話をしたいと思っています。
今日は、松山さんとスピーチ内容の打ち合わせをしました。
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ルワンダ教育局長と合意!

b7404さくら社のホームページ内の「世界に広がる算数ソフト」コーナーに新着記事がアップされました。(こちら
タイトルは、「REB(ルワンダ教育局)局長と合意」です。

REBというのは、Rwanda Education Board (教育局)の略称で、「レブ」と呼ばれています。
教育局は、指導要領も教科書も教員研修もと、教育現場のことを全部扱っています。
その局長のGasana I. Janvier氏とミーティングをしてきました。
その内容について、さくら社のHPにアップされました。
ぜひ、お読み下さい。

写真は、ミーティングの後、会議に参加した皆さんで撮影した記念の一枚です。
REBのGasana I. Janvier局長と私が握手をし、その周りをJICAルワンダの方2名、現地の小学校の先生2名と、さくら社の調査団の一行が囲んでくれました。

さくら社のHPには、もう一枚、写真が載っています。
その写真も非常に重要な写真です。
調査団のチーフアドバイザー長沼氏が、REB局長発行の公文書を受け取った写真だからです。

この日の夜は、JICAルワンダ事務所の皆さんとの懇親会の日でしたので、みんなで公文書の発行を祝いました。
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ルワンダの給食室

b7943昨年の9月に視察したケニヤの小学校の給食室です。
薪が1年分用意されています。
この薪4本で1日の給食を作ります。
計画的に薪を準備し、使っています。

この給食室を見た時、日本の小学校の電気・ガスの行き届いた給食室がいかに恵まれているかと痛感しました。

そうして、1年経って、この10月にルワンダの学校の給食室を見学できました。
b7408b7409ケニヤの給食室がとても立派に見えます。
熱効率の良い竈。
薪のストック。
パッと見ただけでも、明らかな違いが分かります。

どちらの小学校も国の首都にありますが、大きな差が出ています。
ケニヤはアフリカの中では極めて良く発展している国で、ルワンダも発展していますが、ケニヤにはまだまだ届きません。
こういう国の発展の姿が給食室の違いにも現れてきます。

給食室の改善には、私は無力ですが、こういう状況を知るにつけ、私も全力でルワンダの算数教育を応援したいと思います。
そうして、ルワンダの子がどんどん計算や算数ができるようになり、1世代、2世代と進むことでアフリカ有数の国に発展してくれたらと願います。
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『国際開発ジャーナル』にさくら社の取り組みが!

さくら社のHP。
「世界に広がる算数ソフト」コーナーに新記事がアップされました。

b7421新記事のタイトルは
【『国際開発ジャーナル』、『日刊工業新聞』に載りました】
です。

掲載内容は、ルワンダのJICA事務所の高田所長のインタビュー記事です。そこに、さくら社の取り組みが紹介されています。
さくら社の取り組みというのは、
「初等算数教育へのICT活用による教育の質の向上を目的とした案件化調査」
です。

さくら社の取り組みを、所長が認めて下さったのです。
大変光栄なことです。

詳しくは、新記事をご覧下さい。
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b7420ルワンダの道中に読んだ『法言』から、良い言葉をここに記しておきましょう。

こういうところを読むと、ルワンダでの事業にも、「礼」と「義」をしっかりと心に据えて進もうという気持ちになります。

相手国の教育関係者への礼。
大変な環境下で学ぶ子供達をそのままにしてはおけないという義。
こういう事を忘れてすすめると、事業そのものが小事となります。

事の大小を礼と義ではかれる心を持ちたいものです。
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飛行機の中で法言

b7424ルワンダへの旅の友。
今回は、『法言』を持っていきました。

孔子の後、500年ほどしてから書かれた書です。

帯には、「『論語』よりもおもしろい!」とありますが、私には論語の方が断然面白いです。
でも、一緒に持っていった、仏教の本より格段に面白かったです。

飛行機の中で本を読むのですが、アフリカまでの道中は極めて長く、同行の人たちと隣同士に座ると、トイレの度に、通路側の人が動かねばなりません。
長旅なので、これが結構、頻繁となります。

それを避けるために、全員、通路側に座るように、座席を確保しています。
すると、全員が少し散らばるので、飛行機の中に入ると、もう、そこは一人で過ごす時間となります。
ゆっくり読書ができます。
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b7423法言の中から、ちょっといい感じだった言葉をご紹介しましょう。
「姑息は徳を破る」

姑息は知っていましたし、徳も、破るも知っていました。
でも、姑息と徳が結びついていることは、理解の外でした。
結びつくと、自然と姑息なことは避けようという思いがやってきます。
こういう思いはありがたいです。

何しろ、姑息なことをふと思ってしまうことは、誰にでもあります。
また、あわよくばと、姑息なことをしてしまうこともあります。
そういう思いが沸き上がってきたとき、ふと、立ち止まり、徳を破らないようにと思いを改めることができそうです。

知るということは、道徳を行う上で実に重要な作用をしてくれます。
知るために、本は読むものなのです。b7473
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