ハードディスクの中を見ていたら,中学1年の正の数・負の数のソフトが出てきました。
操作をしてみたら,これがなかなか良い感じです。
中学1年に進学した子も,これを見たら,あっという間に負の数の把握が出来ると思います。
そんなことを思っていたら,このまま私のハードディスクの中で眠らせておくのは,ちょっともったいなと思えてきました。
いつか,中学校の先生が使えるようにしたいと思います。
そうしたら,先取りで教えている小学校の先生も使えるようになります。
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負の数は天気の気温でよく使われるので,気温で負の数を扱うことが昔から行われています。生活からの導入なので,抵抗が少ないです。
ですが,気温には大きな難点があります。
気温は温度計という計測器があるので,絵柄で示すとどうしても温度計の表現になります。
温度計は,みなさんもご存じのように,液溜を規準に水銀が伸びたり縮んだりしています。
ですので,-5度と,1度を比べると,水銀の長さは1度の方が長いのです。
ところが,数直線で表すと,0が規準になるので,-5度は長さが5となり,1度は1になります。正でも負でも,数字が大きい方が長いのです。
こんなところ,たいしたことがないと思えもしますが,温度計で理解してしまうと,たし算・ひき算をするとき妙な感じになります。
液溜が-10度の所にあったとすると,-5度は長さ5。+1度は長さ11となります。
ですので,-5度+1度は,長さ5+長さ11=長さ16となり,6度が正解となるのです。
こういう不自然さが伴うので,意味の違うもので教えるのは,ほんの一瞬程度となっています。学ぶ生徒にとって厳しくなるからです。
温度計でちょっとマイナスを把握したら,このソフトで0を規準とする表現をしっかり学んで欲しいなと思います。
そのためにも,このソフトを完成させたいと思います。
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いつも数学ソフトを使ってくれている奥田先生がMLに書いてくれた言葉をご紹介します。
奥田先生曰く--------
夏休みに、入学試験の問題を整理しているとき、回転移動の問題を見ると難しそうに感じましたが、数学ソフトを操作していて、図形の移動の問題が易しく感じてきました。
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中1で学習する「平行移動」と「回転移動」。
平行移動は形の向きが保たれているので,頭で追いやすいです。
しかしながら,回転移動は向きも回転してしまいます。
これが,頭の追跡を困難にさせます。
ところが,その回転移動もソフトで見る体験を積んだら,それが易しく感じられたのです。
これは,とっても大事なところです。
ソフトで数学体験をしたか,しないか。
これが,その後の問題への取り組みに影響を与えるからです。
右のソフトは,三角形をドラッグすると,スイスイと回転してくれます。
回転角が大きくなればなるほど,三角形の向きも大きく回転します。
ぐいぐい動かして,この現象を見ておくことが,とてもよい勉強になります。
その上,対応する角度がどこも同じになることも,数で示されるので,回転移動の特色が頭に入ります。
こういう体験の有無が,その先を左右してきます。
奥田先生のされた事前にソフトを見ておくこと。
これは,体験を重視する指導法でもあり,昔ながらの事前に準備をしっかりしていく指導法ともなります。
事前学習として,算数ソフトを見せておくと,授業がぐっと良くなることを,丸岡先生がブログで書いています。
丸岡先生曰く---------
子どもの学力が付きます。
授業が楽しくなります。
教室に笑いが起こります。
先生の負担が減ります。
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楽しくって,力がついて,それでいて,負担軽減。
事前に何をするか,それを意識すると,授業は変わってきます。
11月14日(土),大阪で「事前学習法セミナー」が開催されます。
丸岡先生の話をしっかり聞いてきたいと思っています。楽しみです。
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関連記事:
中学で数学を担当している奥田先生から,驚きのメールが届いています。
奥田先生曰く----
中1の数学,実際1か月以上早いです。
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「数学ソフト+わくわくブラックボックス+自作プリント」で,
1か月も早く授業が進んでいます。
早いだけなら,落ちこぼれを続出させれば誰でもできます。
奥田先生は,2週間後の中間テストで,全員が90点を超えそうな予感がしているそうです。
早い上に,確実に学習が進んでいるのです。
特に,授業が急ピッチで進んだのは,『スパイラル方程式1・関数1』の関数のソフトを使ったからです。
奥田先生曰く-----
関数のソフトが、すごく使いやすく、スピードが大幅アップしました。
しかも、定着しています。
関数に入ってから 毎回小テストを実施しています。
座標を記入する際、点をとってから、Eという1文字を記入忘れたミス1問だけ
というパーフェクトに近い状態です。
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中学1年の数学です。
算数からカルチャーショックで,予期せぬつまずきを起こす子もいたとおもいます。
でも,奥田先生の丁寧な授業が,パーフェクトを生み出しています。
野口芳宏先生ではありませんが,授業は「学力形成」が第一義です。
授業はしたけど,学力は伸びなかった,
分からないところを分からせることが出来なかった,
といった事では,それは授業の体をなしていません。
奥田先生のように,最適と考えた方法で,生徒達の「学力」を向上的に変容させていくことが,肝要なのです。
奥田先生のメールで,私も元気をいただき,張り切って仕事をしています!
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『スパイラル方程式1・関数1』は,教科書を販売している書店から購入できます。
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奥田先生から,嬉しいメールが届いています。
中学1年の数学ニュースです。
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(1)はじめに、方程式を解いて、どの部分が移項にあたるかを説明しました。 5分
(2)次に、移項を数学ソフトを使って、テンポよく学習させました。 5分
2,3問すれば、スピードアップし、問題が出た瞬間に答えていました。
(3)最後に、移項すべき項を見つけて、答えさせました。 3分
(1)~(3)の後に、問題をさせると 正解率が90%以上、しかも スラスラ解けていました。
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あっという間に,移項をスラスラ答えられる生徒さんになってしまったのですね。
こういうの,いいですよね。
くどくど説明するより,「どうなるか」を何度か見せて,その規則性を発見させる勉強の方が,生徒さん達の脳にいいですよね。
正解率90%というのも,嬉しい成果です。
さすが,奥田先生です。
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「数学ソフト」というのは,右の『スパイラル 方程式1 関数1』(さくら社)です。
中を開くと,CDが入っています。教科書を取り扱っている書店でのみ,扱っています。
ところで,スクーでの私の「横山験也の算数の授業」ですが,「受けたい!」という数が49になっていました。
こちらでご覧になってください。
視聴者がこんなにいることに,驚いています。
話す内容は,講座ではなかなか語れない内容も出てきます。
主に,チーム算数で話しているような内容です。
たとえば,「10分の5」と「2分の1」は同じだが,違う!なんて話です。
こういう話は,講座ではまずしません。
話しても,明日の授業には縁遠いからです。
ですが,教養として知っていると,ちょっといいかなと思います。
そんな話が少し出てきます。
昨日,スクーの方がさくら社に来て,機材セットのお手伝いをしてくれました。
そのとき,「録画を見ることができるのか」と聞いたら,「できる」と答えてくれました。
どうも,普通にできるそうです。ありがたいことだと思いました。
今年中学へ移動された奥田先生が、ブログに中1の関数のソフトの画像をアップしてくれました。
座標の読み方を学ぶソフトです。
点Aの位置をどう言い表すのか、それを勉強するソフトです。
うれしいのは、「ヒント」ボタンです。
「ヒント」をクリックすると、赤線が出てきます。
左(マイナス方向)へ3.
下(マイナス方向)へ3.
なので、(-3、-3)となります。
ですので,赤線を見ているだけで、座標を読む順番がしっかり身に付きますね。
さらに、うれしいのは、座標の中にマウスが入ると、マウスを追いかけるように点Aが移動することです。赤線もつられて動きます。
赤線の規則が自然にインプットされますね。
奥田先生は、生徒が順番に問題を出して・・・と、授業展開のワンポイントを記しています。
座標を読む力が付きますね。
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中学1年のソフトは,2種類あります。
『スパイラル方程式1 関数1』(15000円+税)
『平面図形 空間図形』(9000円+税)
どちらも、メディアはCDです。
教科書を扱っている書店さんのみの取り扱いとなっています。
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話は変わりますが,ビッグサイトへ行ってきました。
教育のIT関連の展示会があったからです。
ハードもソフトも、工夫された素晴らしい出品ばかりで、学校はどんどん変わっていくのだろうなと思いました。
いつもながらですが,ビッグサイトは疲れました。
帰ろうと思ったのですが,いすがあったので,誘われるように一休みしました。
アイスコーヒーを飲んで・・・,元気復活しました。
先日,ご紹介した回転体のソフトです。
ちょっと,ボタンを動かすと,形を変えることができます。
マウスでドラッグするだけなので,誰でも簡単に形を変形できます。
ですので,教科書に出ているような形にしてから,その回転体を見ることができます。
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ことわざに,「木を見て森を見ず」があります。
なかなか面白いことわざで,初等数学に通じる所があり,私のお気に入りになっています。
1つの事例を見ることを,「木を見る」に当てはめます。
また,たくさんの事例を見ることを,「森を見る」に当てはめます。
すると,「木を見て森を見ず」は1つの事例を学んだだけでわかった気になってはいけませんよ,と響いていきます。
もう少しつっこむと,1つの事例だけでは,本当にはわかったことにはならいのですよ,とも聞こえてきます。
また,教える人にも,1つの事例ですませたら,わからない子を育てることになりますよと,警告してくれるように感じ取れてきます。
複数の事例を見ると,「なるほど,そういうことか」と腑に落ちるものが出てきます。
森を見ることは,とっても大切なことなのです。
マウスで形を変えて,ぜひ,あれこれ見てくださいね。
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中学1年のソフトは,2種類あります。
『スパイラル方程式1 関数1』(9000円+税)
『平面図形 空間図形』(15000円+税)
どちらも、メディアはCDです。
教科書を扱っている書店さんのみの取り扱いとなっています。
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