Category Archives: 友人知人

寺崎賢一先生の添付ファイルがグッド

久しぶりに,寺崎賢一先生からメールが届きました。
今は,麗澤大学の先生をされています。
寺崎先生のメールには,いつも添付ファイルがあり,カントについて書いてあります。
開いて読んでみても,イマイチ理解できず,「よくわかりません」と返事をしていました。
ところが,今回はよくわかりました。
読んで,これはいいなと思いました。
道徳の一番深いところが書かれていたのです。
こういうところに踏み込んで論述できる寺崎先生,さすがだなぁと思った次第です。
その内容は,道徳に限らず,事象に対する心のあり方全般に関わることなので,本気になって何かを進めている人には,通じるものがあると思います。
私にしてみれば,作り進めている算数のソフト開発理念と重なっています。
そういうことで,添付ファイルを読んで,ちょっといい気分になりました。
今度,時間をとって,寺崎先生とゆっくり道徳論議をしたいと思います。

今日は,もう一つ,珍しいメールが届きました。
『明治人の作法』を読まれた方からのメールです。
算数ソフトのメールはたくさんいただくのですが,作法のメールはそう多くありません。
メールによると,靖国神社の遊就館の書籍コーナーにあったそうです。
日曜日に,お会いすることにしました。

そうして,土曜日に開催される「明日の教室東京分校 横山験也先生」の事務連絡メールも届きました。
お借りしたい物をピックアップしました。
その中に,「画鋲」と書きました。
算数で画鋲と来たら,あれだなとぴんと来る先生は,センスがいいです。
でも,使う画鋲は2個か3個です。
ですので,あれとはちょっと違いますが,質的に高い話をする予定です。

奥田先生が方程式のソフトを!

b8389奥田先生がブログで中学1年の数学のソフトを紹介してくれています。
「方程式の導入に使ってみたい数学ソフト」というタイトルです。
うれしいです!
奥田先生のブログは こちら です!

方程式は,ごらんのように左右のバランスが釣り合っていることが条件です。釣り合ったままで計算を続けていきます。

でも,長い間,小学校で4+5=9と,「左から右へ」と流れていく計算をやってきました。
ですので,方程式の学習をすると,「おやっ?」とか,「むむっ!」といった違和感がちょっと出てくると思います。
それを取り払えたらいいですよね。
それには,どうしたらいいでしょうか。

よく考えて,じっくり検討させるのもいいです。
でも,もっといいのは,「方程式の持つバランスのおもしろさ」を「体験」してもらうことです。

小学校6年生の3学期に,このソフトを使って,子供たちに方程式をちょっと味わってもらった先生がいます。
その先生から,その後の出来事として,ソフトを見た子は中学で方程式を習ったとき,問題なく理解が進んだとうかがいました。
楽しく仕組みを体験的に理解したら,普通に教わってもすいすい頭に入りますよね。

「仕組みを楽しく体験!」
やっぱり,これですよ。
仕組みがわかれば,いざというときに原点に戻って考えることができるので,大筋,はずすことがありません。
そういう学習が,算数数学の足腰の強い子を育てることになるのです。
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b8383_200b8385_200中学1年のソフトは,2種類あります。
この2つのCD版は,教科書を扱っている書店さんのみの取り扱いとなっています。

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土曜日は,野口先生が三省堂で御講演されます。
演題:「道徳授業の考え方が基礎からわかる」
楽しみです!!

お通夜

6年の線対称のソフト,クラウドへのアップがちょっと遅れることになりました。
遅れても,いずれの日にかは,アップしますので,しばらくお待ちください。
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昨日は,有田先生のお通夜でした。
有田先生とお会いできました。
お顔を拝見したら,「横山君,こういう本があるといいよね。」と語りかけられているようで,体がジュワッと熱くなりました。
書籍4点,日めくり1点。作らせていただけて,本当にありがとうございました。

たくさんの先生方ともお会いできました。
日ごろ会えない先生方とも,しばしの歓談ができました。
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b8389道中読んだのは『はじまりの数学』(野崎昭弘著 ちくまプリマー新書)。
歴史的なことや文化的なことが,たっぷり書いてあり,スラスラ楽しく読めました。
そんな中に,ピリッとくることが書いてあります。

数学の強力な武器を3つ挙げよと言われたら・・・
(1)無限小数:すべての量を数で表せるようになった。
(2)文字代数:一般的な条件・解答・解法の説明が可能となった。
(3)微積分学:惑星の運動を分析し予言できるようになった。

こういうところを読むと,同様なことを算数でも考えてみたくなります。
算数の強力な武器を3つ挙げよと言われたら,今の私はこう考えます。
(1)数直線:数と量を同時に認識できる
(2)分数:わり算・比など,他の事柄と関連できる
(3)式:論証の骨格になっている

それぞれに,解説を書きたくなってきますね。
(1)は何でも数式化する力,メジャー化する力へとつながります。
(2)は関連づける力です。視野が急速に広がり,構造が見えてきます。
(3)は論理的にジックリ書き出す力ですよね。

まあまあ,いい線行っていると思います。

数学や算数の本を読んでいると,突然,フッと思わぬ事が頭に浮かんできます。
それをササッとメモしておくと,これが良い材料の元になります。
この本を読んでいて,ビビッときたのは「5百」という表記に関わる話しです。
本文とは全く無関係に,ちょっとした活字から触発されて出てきました。
そこから,分数のたし算へと伸びたので,いけるかも!と思いました。
そのうち,整理し,奇妙な話しとして書いていきたいと思います。
これは,有田先生風に言えば,「ネタ開発」です。
有田先生のように,良質のネタをたくさん蓄えて,そういう本を書き残して行きたいと思います。
有田先生,たくさんのことをありがとうございました。
これから先も,学ばせていただきます。

チーム算数を開催しました!

今日は,久々のチーム算数。
城ヶ崎滋雄先生と佐々木智光先生と私の,いつもの3人。

新学期直前だったので,学級経営の話しが出ました。
座席を自由席にすると,学級が荒れるのはなぜか。
こんな話しも少し出て,そのヒントは,「映画館にある」と言うことで,なかなか良い感じに話しがまとまりました。

叱ることや怒ることも話題になりました。
その行為をどうこうするかも大事ですが,叱ったり怒ったり出来る存在になることが,その前に大事なのです。

Ipadで使える無料の算数ソフトや国語ソフトを佐々木先生が紹介してくれました。
どれもこれも,とてもいいソフトです。
良い時代になったと痛感しました。
特に,算数はコンピュータと相性が良いので,これから先,10年後20年後を思うと,算数は大きく様変わりするだろうと思いました。
その頃には,私が教壇に立っていた頃の授業は,化石的授業と呼ばれるようになっているかもしれません。

講座に呼ばれて話すとき,話しにくい人がいたらどうするかということも話題になりました。
城ヶ崎先生が,驚くほどいい話をすれば,次第に様子が変わってくるとのことで,さすが!と思った次第です。

佐々木先生は,特別支援関係の重要な任務をすることになったとのことです。
私にはそれが一番嬉しい内容でした。
特に嬉しいのは,佐々木先生がICTに堪能ということです。
新しい世界がここから始まるように思えているので,佐々木先生への注目度をグイッとアップしました。

次回のチーム算数の開催日は未定です。

平井社長撮影の写真が,三省堂本店での野口先生の・・

4月3日(木)にジュンク堂本店で野口先生の御講演があります。
その翌月,5月17日(土)には,三省堂本店で野口先生の御講演があります。

今,三省堂本店での御講演のポスター作りが進行しています。
野口先生のお写真も載ります。
どんな写真にしたらいいか検討した結果,「やっぱり御講演中のお写真が良いだろう」ということになり,何枚も撮影しました。
でも・・・
どうにも,良い感じには撮れていません。
やっぱり,素人の撮影はどこか甘いのだと思います。

写真・映像といえば,大阪・かやの平井社長。
すぐに連絡をしました。
即,OKです。
平井社長が撮影した野口先生の素晴らしいお写真を使わせていただけることになりました。
写真付近に「写真撮影:平井良信(Kaya)」とクレジットが出る予定です。
ポスターが出来ましたら,そこもご覧になってください。

4月,5月と楽しみが続きますね。

中村社長さん,古城校長先生と会いました!

中村堂の中村宏隆社長と一献傾けました。
私もお世話になっている日本標準を退職され,昨年の7月に新しく創業したのが中村堂です。
4月に刊行予定の
『コミュニケーション力あふれる「菊池学級」のつくり方』
『小学生が作ったコミュニケーション大事典 復刻版』
の話しで盛り上がりました。
さらに,5月には,
『徹底反復叢書① こんときどうする?日々の指導に生かす徹底反復』
が刊行されます。
今をときめく,菊池先生,陰山先生の書籍です。発売が楽しみです。

中村社長と話していると,次第に話しが沖縄になります。
印象深いテーマパークの話しや,離島を全部回ろうと思っていることなど,ビックリするような話しの連続になります。
話の途中で,中村社長がとある写真を一枚見せてくれました。
そこに映っていたのは,大きなだるまです。
聞けば,深澤先生からのプレゼントだそうです。
写真のだるまには,まだ,目玉がかかれていなかったので,はやく1つ書かないと・・・と,ここでも話が盛り上がりました。
それにしても,深澤先生は義理堅い先生ですね。

中村社長と店を出たときには,神保町も一面雪でした。
人通りが全くなく,珍しい光景でした。
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今日,大分の道徳研究会の会長をされている古城校長先生とお会いし,道徳や幼稚園の話しで盛り上がりました。
古城校長先生は,道徳研究会の会長をされているのですが,大分市,大分県,九州と,3つの研究会の会長を兼任しています。
そればかりでなく,大分市の幼稚園の園長先生の会の会長と,大分県の副会長もされています。超多忙な校長先生です。

面白かったのは,幼稚園の話しです。
幼稚園と保育園の始まりの話しは歴史的な話しで,聞いていて実に面白かったです。
たまたま,1日前に家で読んでいた『明治時代の小学校』(大森久治著)にも幼稚園の始まりが載っていたのですが,そこは今は読まなくて良いだろうと読み飛ばしていました。
読んでいれば,さらに,盛り上がれたのに・・・と,ちょっと残念に思いました。
家に帰ってから読み返しましたが,女紅場(じょこうば:女性の仕事場)に幼稚園を併設したことなどが載っていました。
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道中,読んでいたのは,『経験と教育』です。
デューイの本です。
「質的経験を整えることこそ,教育者に課せられた仕事なのである」
デューイが算数のことを念頭に入れていたのかどうかはわかりませんが,算数でもこれは重要なポイントです。
算数的な経験,つまり,「視覚的に算数を見る」という経験が,子ども達の算数力を大きく左右します。
その歴史的典型例は,デカルト座標です。
数をライン上に配置することで,数を視覚的にとらえる事ができるようになりました。
その後,急速に数学は発展したのです。
同様に,ソフトで算数を視覚的に見る体験を積むと,どうなるでしょう。
全国の先生方が実証しているように,子ども達の算数力は向上するのです。
「視覚的算数体験」
ここをおろそかにした授業は,よくわからない子をそのままにしがちです。