Monthly Archives: 9月 2012

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「ハズレがない!」算数ソフト

山田洋一先生のお誘いでお話しをしてきた札幌。その会場に,算数DVD『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の販売コーナーもつくっていただきました。

今回は,各1冊ずつを並べるだけだったので,買いたいと思った単元の入ったDVDが先に買われてしまい,さがしてもそこには無い状態になりました。
そんな状態ですので,コーナーの前で,ちょっとどうしようかなと思う先生もでてきます。
そこへ,別の先生が一言,「ハズレが無いから,どれを買っても大丈夫だよ!」
何と嬉しい助言でしょう。

お目当てのソフトが無くても,これから習うところを買っておけば,必ず授業が良い感じになるという事です。そんな算数の教材,しかも,全学年の全単元を大方網羅している教材はこれまで無かったのではないかと思います。
その算数ソフトは,先生方とのコラボソフトも進んでいます。
計り知れない未来への夢と希望が湧いてきます。

講座では,中学1年の図形ソフトも御紹介しました。
昔,小学校で扱っていた回転体のソフトです。
ソフトを見れば,あっという間に分かる簡単な所です。
ご覧になった先生方も,納得の表情でした。
このソフトなら,中1でなくても,6年生でも5年生でもすぐに分かると思います。
こういうソフトが広がって,再び回転体が小学校に戻ってきて欲しいです。

札幌で

赤坂真二先生の話しに感動しました。大学の先生になっていますが,その論の組み立てになるほどと思いました。かなりの勉強を積まれたのではないかと感じられてきて,赤坂先生への見る目がガラッと変わりました。経験知からではつかみ得ない多くの事が話しの中に入っていたからです。赤坂先生の大変貌に影響を受けて,アドラー心理学の本を1冊注文しました。赤坂先生の話によると,アドラー心理学は私に合っているそうです。有り難いお言葉をいただきました。

山田洋一先生の話しには,強い暖かさを感じます。前回,札幌に来たときは,全くぶれない司会ぶりに強く感じ入り,そこから,あれよあれよと3部作となりました。底知れぬ力の持ち主なので,今回も期待して聞いていました。講座は予想外の多彩な写真の活用です。山田先生のまた新たな一面を見た思いでした。その写真の中におせち料理がありました。その写真が巨大で,その真ん中当たりに,かまぼこの紅白があります。紅白を見るとちょっとモードが変わります。紅白といえば,一つは水引の紅白があり,もう一つ源平の旗の紅白があります。どちらもめでたいのですが,意味合い的には源平の方が良い感じです。ただ,それ以前の紅白となると,道中読んでいた『礼記』にまでさかのぼってしまいます。好まれる色として,古来は黒・赤・白がありました。そこから,いきなり源平や水引に結びつけるのはちょっと無理があるので・・・などと思ってしまい,山田先生のお話と頭の中の紅白が交差して,あれこれ深みを持って感じる1時間でした。

若い先生のお話を拝聴し,日本の小学校教育は面白い方向に伸びていきそうで,楽しみが増えました。

札幌へ行く道中の読書で

札幌へ向かう道中,『学力と階層』(苅谷剛彦著,朝日文庫)を読みました。
学力格差は家庭の差が大きな差になっていることがみっちりと書いてあります。

そこを学ばせていただこうと思って読み進めていたら,途中にでてきた家庭環境調査を見て,私の思考が大きくずれていき,最後まで読んだのですが,ぼんやりとした読みに終始してしまいました。

引っかかりを持った家庭環境調査ですが,次の項目が挙げられていました。
「朝,自分で起きる」
「朝食を食べる」
「朝,歯をみがく」
「行ってきます。ただいまのあいさつをする」
「前の日に学校の用意をする」
「決まった時間にねる」
これが基本的生活習慣の質問項目として出ていました。

この本の中でもこの項目自体はたいした重みのある所ではありません。サラリと読んで通過していくところですが,たまたまこの本を読んだ翌日が,札幌で「作法」の話しをする日になっていたので,私のモードはかなり強く「作法」になっていました。
そんな状態だったので,上の調査項目を読んで,「えっ!?」と思ったのです。

姿勢を問う項目がないことに,驚いたのです。

例えば,「姿勢正しく45分座っていられる」という項目があってしかるべきなのです。
何しろ,小学校の基本的生活の代表格は,席に座る習慣をしっかり付ける事です。当然のことながら,それは良い姿勢で座る事です。これができているからそこ,国語や算数などのデスクワークの学習がしっかりと頭に入っていくのです。

頭の後ろの方で,「姿勢がなぜ無いのか」「姿勢がないから,もしかしたら・・・」「姿勢が項目に入っていたら・・」とモソモソとしていたので,せっかくの 『学力と階層』の読みに力が入らず,うわべで読んでいる感じになってしまいました。
でも,それ以上に,自分の問題意識を一つ持たせてもらえたので,多いに有り難い本となりました。

紀伊國屋新宿本店で,理科のフェアを開催中!

大型書店の紀伊國屋。その新宿本店で理科の教育書フェアが開催されています。
「楽しく学ぶ 理科プチ・フェア」です!

ごらんのように,ワゴンに理科の本と手作り実験道具が載っていて,とても楽しそうです。
ワゴン上の左半分に4色の本が平積みになっていますね。
これが,さくら社の『理科実験の教科書』(3年,4年,5年,6年)です。
宮内主斗先生が編集して下さった,フルカラーの充実した実験・観察の本です。

ワゴンに載っている手作り実験道具は,この『理科実験の教科書』の全巻に御執筆下さった野呂茂樹先生お手製の手作り実験教具です。もちろん,詳しくは『理科実験の教科書』に掲載されています。

このフェアは10月8日まで開催されています。東京の新宿近くにお越しの先生, ぜひ,お立ち寄り下さい。

3年の円のソフト

「直径は半径2つ分の長さ」であることを学ぶソフトです。

赤線が,うまいこと中心を通ると,赤線は直径になります。
そのとき,半径の青線2本がぴったり赤線の下に重なり,隠れます。
ピッタリ重なるので,直径は半径2本分と分かるわけです。

これだけのソフトなのですが,このソフトを使うと,青線・赤線が作り出す三角形が自然と目に入ります。
背の高い三角形,平べったい三角形,画像のように逆さになっている三角形。
そのどれもこれもが,二等辺三角形です。

そういう様子を見るだけで,算数的体験が豊かになります。
どんな勉強でもそうですが,豊かな体験があると力は大きくなります。
現状の算数は,豊かさという点からも,少々見劣りしています。
まだ,算数ソフトを使っていない先生は,そろそろ使い始めてはいかがでしょう。
 

平均点が96点でした!

6年の「速さ」といえば,教える先生には辛い単元です。なかなか成果が伴わない単元だからです。
でも,算数ソフトの登場が,そういう思いを都市伝説に追いやろうとしています。

黒板の成果は,算数ソフトの愛好家である奥田先生からです。
奥田先生は,ソフトを使うだけでなく,「掲示物」を作る事で成果を大きく伸ばしている先生です。
その「掲示物」の作り方は,至って簡単です。
ソフトの画面をキャプチャーして,そのまま印刷。
それを学習コーナーなどに張り出します。
もちろん,どの場面をキャプチャーするかは授業との関係をよく考えて,選びます。
ここに「奥田マジック」が登場します。奥田先生のブログを読むと,ときどき,その秘訣が出てきます。
算数ソフトを使うだけでも,「振り返り」が簡単になりますが,「キャプチャー掲示物」を掲げる事で,「振り返り」を一層効果的に行っているのです。
その結果が96点なのです。

算数をしっかり理解・定着させることに指導力を発揮すると,テストの点数は自然と付いてくることを実証しているのが奥田先生です。素晴らしい先生です。

奥田先生は,「奇蹟の算数セミナー」の講師の予定でしたが,公務がありどうしても参加できません。
とても,残念です。でも,ビデオ参加していただけそうなのです。
「奥田マジック」の一端が「奇蹟の算数セミナー」で学べます。
うれしいです。

※「奇蹟の算数セミナー」(11月24日(土))  要項発表までしばらくお待ち下さい。