Monthly Archives: 4月 2015

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ブラックボックス!

b8507藤本先生の手前にあるのが,話題の「ブラックボックス」です。
このブラックボックスは,A4紙を縦にして入れることが出来るので,授業中にチョチョイとカードを作ることが出来ます。

その昔,もう40年も昔のことですが,ブラックボックスは数学の本や雑誌に紹介されていました。
当時は市販されていないので,すべて手作りです。
設計図なども載っていましたが,なにしろ紹介されていたの木製です。
板もないし,制作に時間がかかるし・・・・

時代は進み,アマゾンでブラックボックスが購入できるようになりました。
組み立て式ですので,簡単にできあがります。
パリッとした段ボール製なので持ち運びも簡単!

色は黄色。
阪神タイガースファンの先生は黒いテープを縦に貼り付けると,タイガースボックスになります。
日本で最初にタイガースボックスを作ったのは,この組み立て式ブラックボックスを考案した藤本先生です。

このブラックボックスが,妙に人気です。
学級経営にもとっても役に立っているのでしょう。
アマゾンで在庫切れになっていました。
でも,大丈夫です。入荷しました。
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有田先生が通われていた本屋さん

有田先生が通っていた本屋さんPCの中の写真をちょっと整理していました。
いつもそうですが,オッ!としばし見つめてしまう写真があります。

この通りの先に,青い看板が見えます。
白抜きで書いてある文字は,「本」です。
本屋さんです。名前は,BOOKS DON。

有田先生が通われていた本屋さんです。
さくら社を設立し,有田先生の本を手かげることになり,何度かこの本屋の近くを行き来しました。
店内に入ったこともありました。
町の方々が手にしたくなるジャンルの本がたくさん並んでいます。

この本屋さん,普通の町の本屋さんです。
ですが,中に入ると聖地にいる気持ちになります。

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授業づくりの教科書 社会科授業の教科書 5・6年授業づくりの教科書 社会科授業の教科書 3・4年歴史を楽しむ年表有田先生の追悼セミナーが来月,兵庫で開催されます。
「第3回 有田和正継承セミナー」です。
私も午後1番でお話をさせていただきます。

お近くの先生,ぜひ,お越しください。
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不易流行の不易

北日本新聞北日本新聞,3月21日(土)の7面は,全面「春の教育書・保育書フェア」でした。

1段に8社,それが4段。合計32社分のスペースがあります。
上2段と下2段の間には,大きく「春の教育書・保育書フェア」と書かれています。

さくら社は上から2段目,左から3番目に2つの本を紹介させていただきました。
『教師教育』『子どもの作法』です。

御縁があり,北日本新聞さんのお世話になりました。
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新聞に会社の名前が出るのは,やはり嬉しいですね。“頑張っている”という気持ちになります。
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秋田で「不易流行」という演題で話すことになっています。
この言葉が日本で出来た熟語で,俳句の松尾芭蕉が奥の細道を巡っている間に生み出した観念ということは,有名な話です。

俳句を不易流行という視点で味わってみると,私のような素人でも,何とはなしに鑑賞しているなという気持ちになります。

閑さや 岩にしみ入る 蝉の声 (芭蕉)

山寺・立石寺で読んだ俳句です。
閑かだったのです。とにかく,閑かだったのです。
そこに大きな岩が有ります。
蝉が鳴いて,岩にしみ入るようで,良いですね。

字面から鑑賞する程度の私です。
それが,不易流行を知ることで,少し鑑賞がアップします。

不易(つまり,変わらないところ)は,閑かなことと岩です。
俳句を詠んだその日だけ閑かで,たまたまその日に岩があったのではありません。
何年も,何十年も,何百年も前からずっと,この場は閑かだったのです。そうして,大きな岩もそこにじっとして動かないのです。
また,これから先,何十年,何百年と,この閑かさと岩の存在は変わらないのです。
そこに,はかない命の蝉の声です。
たまたま鳴いた蝉と考えた方が感じが良いです。
一時の鳴き声,一時の命,一時の流行です。
そんなはかなさをもつ鳴き声が永遠に続いている閑かさの間を通って聞こえてきます。それに感動した芭蕉は,じっとしている岩にも鳴き声をしみ入らせたのだろうと思えてきます。
なんというか,「永遠の今」を感じます。

私の邪推による鑑賞はさておき,気になっていたのは,「不易流行」の「不易」です。
流行が変わるという意味なのは分かりますが,不易はなぜ変わらないという意味なのか,それが疑問なのです。
「流行=変わる」というほどのわかりやすさが,「不易=変わらない」には無いのです。漢字を見て思いを入れていくと「不易=やさしくない=むずかしい」となり,難しいのは変わらないと言うことなんだと,かなり遠回りでつながります。
しかしながら,ここでの遠回りはダメです。
「流行=変わる」のわかりやすさに対応していません。

そこで,易は易者と使われるように占いの意味だから,当たるも八卦,外れるも八卦で,そういう意味で変化しているとも思ってみました。
こちらもやはりダメでした。
漢字辞典で調べたら,占いという意味は順番が最後になっていたからです。
易を応用して使ったということなるので,これでは理由として通りが悪いです。

占い説はダメでしたが,熟語を見ている内に納得しました。
易の意味は読み方が決めていたのです。

エキ・・・「貿易」「交易」
イ・・・・・「容易」「安易」「平易」「簡易」「軽易」「難易」

エキと読む時は変わる意味で,イと読む時はやさしい意味なのです。
読み方によって意味がほぼ固定されている漢字があることが私には新鮮でした。
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山田洋一先生と

山田洋一先生と渡邉先生から,山田先生との写真をいただきました。山田先生とひざを交えてお話をしていたときに,記念にとっていただいた一枚です。

話していたのは,北海道での野口先生と山田先生との対話形式の講座のことです。
自分にとっては驚きの出来事だったので,それを懐かしんで山田先生と話していました。もう5年も前のことになります。

山田先生が司会のように話題を出し,それに野口先生がその場でお話されます。
講座のテーマは決まっているのですが,出された話題について話している内に,野口先生の話がテーマから次第に離れていきます。もうこれ以上話が進むと,横道にそれそうだなと思う頃,山田先生がスッと切り出し,テーマに向かって話が進みます。
これが,1講座の中で何度か有り,「いやぁ,この先生,若いのに全体を見る目,流れを切らないように舵をきる力,ただならぬ力の持ち主だな」と思いました。

この講座が縁で本を書いていただきました。
その本が,『発問・説明・指示を超える対話術』です。
翌年には,『発問・説明・指示を超える技術タイプ別上達法』を,
その翌年には,『発問・説明・指示を超える 説明のルール』が刊行されました。
若い先生には,どんどん読んでいただけたらと願っています。
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この日の懇親会で,山﨑先生から5年の単位量について,たずねられました。
大事なところですので,事前に何を子ども達に伝えるべきか,話しました。
これについては,ちょっと長くなりそうですので,また今度。
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山田洋一先生のセミナー

山田洋一先生のセミナーに参加。
ちょうどこの日,地域の寄り合いがあり,会場到着が閉会20分前ぐらいになりました。
それでも,足を運んで良かったです。

会場に入ると,遠く前方で山田先生がマイクを持ってお話をされています。
それをスーツ姿の20代30代の先生がメモをとりつつ,頷きながら,熱心に耳を傾けていました。
その先生方は長机に3人掛け。最前列からびっしり。
会場の空気そのものが,緊張感のある学びを作っています。
この光景,若い頃,私がセミナーに参加し始めた頃とよく似ていました。

発問・説明・指示を超える対話術「中学になったらこんな授業になるから・・・」と,それをレッスンするように子ども達と取り組む山田先生の話。導き方が実に理にかなっていますし,懐の深さを感じさせます。
ストレートに指示・発問を出していた時代から30年。子ども達にある種の世界観を伝えつつ進む授業へと質的に変貌していることを,山田先生の話から強く感じます。

閉会直前。
山田先生から,最後の一言がありました。
若い先生に初めに読んでいただきたい一冊の紹介です。
『発問・説明・指示を超える対話術』です。
すかさず,佐藤先生が本を手に皆さんにご紹介くださいました。
時代を変えていった一冊です。

懇親会にも数多くの若い先生が参加していました。
きっとこの中から,5年後,10年後に新しい教育を伝え広める先生が出てくるのです。
それが誰なのか分かりませんが,私にはとても楽しみです。

セミナーを運営されたのは,渡邉先生です。
先週,渡邉先生のお話を伺ったおり,研究の方向性を明確にされたことを聴きました。
気骨ある先生です。
この先,ますます深化していきそうです。また,お話を伺いに出かけてみたいと思っています。

どうして時計は24時まで書いてないのか

b8105「先生,どうして時計は24時まで書いてないのですか。」
「それはね,西洋の人がね,13という数が大嫌いだったからだよ。」

24時間の文字盤にしてもいいような気もしますが,24時間の目盛りを付けて,そこに60分の目盛りを付けると,どうなるでしょう。

重ならない目盛りが出てきてしまいます。
60の目盛りでも,かなり細かいと感じるところに,もう12本めもりが増えることになります。学ぶには,きついでしょうね。

あっさり,12時間にしてくれたおかげで,現代の子もかなり助かっているのです。
それでも,文字盤がイマイチという子がクラスにいたら,算数ソフトですね。
各種ボタンがそろっているので,ご覧のように補助数字をさっと出すことが出来ます。
また,針を次第に透明にする桜ボタンもあります。これを使うと,大笑いしながらの授業も展開できます。ぜひぜひ,御工夫ください。
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