Monthly Archives: 5月 2015

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本好きの先生に紹介したいブログ

本が好きで,本をよく購入して勉強されている先生が,私の友達にはとても多いです。
そんなこともあり,本の紹介を時々しています。

本をよく紹介してくれている校長先生のブログがあります。
すぷりんぐぶろぐです。先日お世話になった沼澤校長先生がつづっているブログです。
こういう本を読んでいるのかと,勉強になっています。

先日,思考力育成法などについてお話をさせていただいた後,沼澤校長先生としb8457ばし語らいました。
その時の話の内容に,私は大変驚きました。

曰く,「学力日本一なのですが,人口減も日本一なのです」と。
先生方と話をして学力の話にはなっても,人口問題については話題になりません。
地域のことを本当に心配されているのだなと思い,改めて沼澤校長先生の姿勢に感心した次第です。
人口問題については詳しくないので,沼澤先生のお話を拝聴していました。
行き着いたところが,発想の転換です。
なるほどと思い,「2世代,3世代の家族と暮らすと,豊かになる」という政策が求められるのだろうなと私はふと思いましたが,教育はどうしたらいいのか。私には分かりませんでした。

沼澤校長先生と東京などのセミナーで時々お会いすることがあります。
その度に,若い先生がご一緒されています。
人格者の先生と一緒に学ぶ若い先生がいること。これも力強い事です。
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読書家の先生は知っていると思いますが,国立情報学研究所がとてもいいサイトを作ってくれています。
webcat plus です。連想で本を検索できます。時々利用しています。
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俵原先生の新刊,分かりやすいです! それと,ウンチの話

今度の土曜日は,大阪で「事前学習法」です。
この研究を進める一つの動機となった「正三君」の本を1冊持って行きます。
算数の本ですが,その序盤の部分は大いに勉強になります。
事前学習法が気になっている先生,大阪での開催です。ぜひ,お越しください。
先生も小さな研究者として意図的に実践を進めていくことができます。
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b8078俵原正仁先生の新刊です。『1年生が絶対こっちを向く指導!』です。
このタイトル,実にいいです。
1年生を担任したことがない先生には,ちょっとわかりにくいかと思います。
こっちをなかなか向かないのが1年生なのです。
だから,1年生を担当した経験のある先生は,自然とあの手この手が身についています。
俵原先生の感覚は1年生をこっちに向けるにドンピシャのセンスを持っています。
初めて1年生を持った先生や,以前,イマイチだった先生,この本を読んでみてはいかがでしょう。
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1年生の担任をしたら,頭の中にしっかり入れて置いて欲しいことが1つあります。
男の子への配慮です。
どんな配慮かというと,ウンチを漏らしてしまうことへの配慮です。
男の子は全員,学校のトイレでウンチができません。格好悪い!と思っているからです。
そのために,漏らしてしまう子が出てきます。
漏らしたときは,たいてい教室の外で泣いています。

漏らしていることが分かったら,他の子に知られないようにウンチの始末やお尻ふきをします。
漏らしたことを他の子に知られてしまうと,その子は6年生までずっと陰口を言われます。
かなり良いタイミングで,スコンと言われてしまいます。
すると,その子は意気消沈。実力を発揮できない状態になります。
これは,担任が替わってもどうにもぬぐえません。

そうならないために,1年生の先生は学校でウンチをしていいことをしっかりと話します。
その時,説明的に話す先生と,「先生は今日学校でウンチをしました。スッキリしました。」と自分の体験として明るく語る先生とでは,大きな違いが出ます。
学校のトイレでウンチができる子は,実は勇気のある子なのです。
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城ヶ崎先生,そして,菊池先生

午後から城ヶ崎先生と。夜は菊池先生と歓談。

城ヶ崎先生とは,祝賀談義。
『教師のチカラ』の次の号の表紙を,城ヶ崎先生が飾ります。
そのゲラを見ながら,主に修養の話を楽しみました。
いろいろと話が弾むのですが,今回は「御仏」の話です。
「柔和」と「節度」が見事に内在しているのが仏像。
そのお顔は実に柔らかです。
そのお姿は実に凜としています。
立腰に慣れてきたら,少し柔らかなお顔を心がけるようにします。
そのお手本が仏像なのです。

夜は神保町で,菊池先生,中村堂の社長,副社長さんたちと一献傾けました。
菊池先生とは5年ぶりでしょうか。
今や教育界の輝く星です。それなのに,実に物腰が柔らかく,しかも,私のあれこれを詳しく覚えていてくれています。できた方だと思った次第です。
その菊池先生,この春に退職をされたことを聞いていました。その話題になったら,それが7月にジュンク堂でのイベントで語られるとのことでした。定員が60名ですので,申し込みが始まったら一気に満席と思います。

この春は,思っていた以上の知り合いの先生が退職をされていました。
退職後,自立し,文筆業に進まれた先生もいますし,塾を立ち上げた先生もいます。
菊池先生も2年後の構想を語られていました。
退職してからの教育活動も,これからますます活発になりそうで,そういうエネルギーある先生方と知り合えていることが,実にありがたいと思っています。
今日の菊池先生のように,志を持って退職後を歩まれている先生方と,いつかゆっくり話してみたいと思っています。

b8079道中,『論語』を読んでいました。
論語読みの論語知らずになっているのだろうなと思いつつも,心に響くところが多く,我が身の未熟さを感じます。
「六十にして耳従う」に少しでも近づけたらと思う次第です。
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人格形成を感じさせる先生

有田和正継承セミナーの会場に入った時は,すでに,古川先生が有田学の一節を語ってくださっていました。
若い先生が熱心に話を聞いています。こういう姿,実に頼もしく思います。

休み時間に入り,ご挨拶などをしていたら,「横山先生」とお声が。
見れば,そこに鎌田富夫元校長先生が立っておられるではありませんか!!
我が目を疑いました。
「池田小から10人連れてきました」とのことで,そこでもビックリです。

商店街を歩けば,地域の方やお店の方々が「校長先生!」と次々にあいさつをしてくれます。
選挙演説をしている人が,「校長先生!」とあいさつをしてくれます。
そんな大人物,それが鎌田先生です。

鎌田先生がいらっしゃったおかげで,私は講座の中に「人格」の話を少し入れることができました。
教育で何が大事か。それは人格形成です。
人格形成を伴わない教育は愚策です。
あいさつする程度の会話で,こういった大きな刺激を私に与えてくれるのです。
こういう感化力のある人間へと教師は成長していくのが,師道の正しい道なのだと思っています。

懇親会にも池田小の先生方が集ってくださいました。
普通,校長先生をされても,退職をしたら,あまり相手にされなくなります。
退職されてすでに3年も経っているのですが,勤めた小学校から10名もの先生方を誘って参加されていたのです。常識的には,ありえません。
しかも,小学校があるのは大阪。会場は兵庫です。
人格形成の重要性を懇親会でも肌で感じました。
改めて,『しごこちのいい学校』を出版できて,本当に良かったと思った次第です。
学年主任や管理職など,若い先生への指導的立場が見え始めている先生,人格者の書いた本を読んでおくことをお勧めします。

b8080鎌田先生は現在池田市教育委員会教育政策課の教育課題研究推進員をされています。「ふくまる教志塾」を教えていただきました。
大阪の池田市で開催されている塾です。
これから先生になる皆さんのために開催している塾です。
先生になる前に,教師としての自覚を知り,教師としての人格を持とうとする,そういう若者が育ってくれたら,これは教育界の未来が頼もしくなります。
池田市で教鞭を執りたいと願う青年は,ふくまる教志塾に参加しましょう!
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音読に力を入れてみたい先生が読む本

b8082秋田県への道中,楽しませていただいたのは,『日本語の学校』です。
この本は,今月のSG会の指定図書です。
全員が読んで会に参加し,レポーターの先生がお話をしてくれます。

この本を指定図書として提案された時,明石先生は「この名著がなぜ売れないのか,それが疑問だ」と一言コメントされていました。

私も購入し,読んでみました。
まさに,名著です!
音読指導に力を入れてみたいと思っている先生,あなたのために書かれた本と言えます。

音読には「読解」「鑑賞」が必須。
それを痛感させてくれます。

秋田への道中は新幹線と奥羽本線に乗ります。
運良く,車内は比較的空いていました。
誰にも聞こえないであろう声で,私は音読をしていました。
本は読むものなのですが,この本は音読をしたくなります。
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有田先生の継承セミナーの話

b8081「有田和正継承セミナー」に参加してきました。
今回も,古川先生は有田先生のムービーを数多く放映してくれました。
何と言っても,映像で有田先生の表情,言葉,仕草,教室の様子などを,改めて学ぶことができました。
有田ムービーを見るだけでも勉強になるのですが,その上に,古川先生から,有田先生の言葉に注目した投げかけがあります。有田先生はどう言ったかなど,鋭いところを問うてきます。その上で,そこから何を学ぶのかと話を進めています。古川先生がいるから継承セミナーが続いているのだと,今回も感動しました。

俵原先生からは有田作文です。
「正しい・・・作文」を実際に書くように促され,すっかりはまってしまいました。
その時,私が書いた作文をご紹介します。
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正しい顔の洗い方

今から正しい顔の洗い方をお話ししましょう。
顔は,まず,朝起きてから洗います。起きる前に洗うと水死する恐れがあります。ふとんやベッドの中でおぼれ死んだら末代までの恥です。さらに,夢見も悪くなります。おもらしした夢を見るかも知れません。一日の始まりの朝,そんな夢を見るのはいかがなものかと思います。
起きて,いよいよ顔を洗う段になったら洗面所の水道の前に立ちます。それから水を出しますが,この時気をつけることがあります。水は出し過ぎず少な過ぎずの流れにします。何事も過ぎたるはなお及ばざるがごとしと言います。ほどほどの水の流れが分からない人もまれにいます。俗に鉛筆の太さぐらいとされています。お忘れなく。
さて,その水を両の手ですくい顔を洗うのですが,この時の気持ちは“清める”です。顔の目やになどを洗い流すだけでなく,自分の気持ちの中にある濁りや汚れを清める気持ちを持つようにします。
こうして一日の始まりである朝の洗顔が始まります。
最後に洗い終わったら顔をタオル等でふくことは言うまでもありません。
これが正しい顔の洗い方清め方です。
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7分間で書くということになったのですが,私は本当にはまってしまいました。
会場が関西なので,「笑いをとる」が第一条件と思い,題材を頭の中で巡らしました。
巡らせつつ,参加されている「先生方が知らないであろう情報が入る題材」がいいとも思いました。
そうして,最後に,できれば「精神的向上が求められる内容」となりました。

すっかりその気になっている自分を振り返り,さすが有田先生の作文だと痛感しました。
そんなすごネタを持ってきてくれた俵原先生もさすがです。

そうして,私はと言うと,いつものように爆笑トークです。
今回はパワポに気を取られすぎ,サプライズ材料をトーク中に出すのを忘れました。

関田先生のおかげで,充実した一日を過ごせました。
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