Monthly Archives: 5月 2015

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SG会で話題になった数の話

今日はSG会でした。会場は明石事務所。
参加者は必ずレポートを持って行くので,私は以前ブログに書いた「はじまりの1と0」を印刷して持って行きました。
そこに書いたことは,1から始まるものは「生活臭い」,0から始まるものは「算数臭い」ということです。

この話をしたら,面白い情報が集まりました。
1,西洋のビルは1かいがG(ground floor)で,それから上が1階(first floor),2階・・・となります。
2,駅は駅長室のあるホームが1番線。離れるに従って,2番線,3番線となり,駅長室の裏側に線路ができると,そこは0番線。
3,富士山は1合目,2合目と言い,これはカンテラに入れる油がちょうど1合使い切るところが1合目。10合目にたどり着くには,油10合(一升)を必要とします。重さにして約18kg。足の遅い人はもう少し多めに用意した方が良いとなります。

駅のホーム,富士山の事例から,日本という国はとても生活臭く数字を使っていると言えます。
数と生活との密着観を大切にする文化を持っているのが日本なのでしょう。
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「生活臭い」「算数臭い」という話から,学力テストのA問題,B問題の話題に転じました。
時間を見て,A問題とB問題をどうとらえたらいいのかについても,把握したいと思います。
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b8070SG会の懇親会でちょっと話題になったのが,南郷継正の武道論。
私が始めて読んだ武道論はこの『武道の理論』です。
この本は,どうしたら強くなるかについて,弁証法を使って論理的に示しています。
具体例が空手なので,空手を知らない人は読んでも理解が難しいだろうなと当時から思っていました。
良い本なのですが,武道を体験していない人には,ちょっとお勧めできません。
ところが,SG会の会員に剣道6段の若者先生がいます。在原先生です。
少し話をしたら,かなり納得していました。
武道を学んでいる人には,とても伝わりやすい論理が示されています。
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一瞬にして達人?

b8072授業が始まる前に,算数ソフトの中から1つ選んで画面を出したままにしておいたら・・・。
案の定,子ども達が寄ってきて,あれこれさわり始めたそうです。

このソフト,2年生の長さで使えるソフトです。
上に並んでいるアイコンをクリックすると,その絵柄が入ったテープが登場してきます。
出てきたテープの長さを測るのですが,テープと物差しとは少し離れています。
ですので,物差しをドラッグして適当な位置にドロップします。

子ども達がソフトをさわりながら,言っていた言葉は!
「ものさしをぴったりと当てなあかんで。」
「次は,カニ(の問題)をしよう。」
「ものさしは,順番にしよう。」

何とも,良いですね!!
「端をそろえる」という基本中の基本。それを,授業が始まる前に押さえてしまいました。すばらしいです!
この端をそろえるというのは,算数的に言うと「0をそろえる」という考えになります。
棒グラフや絵グラフでも同じです。座標の見方にもつながっていく大事な考え方です。
それを楽しんでいる内につかんできたのですから,これは嬉しいですね。

そうして,最後のクワガタの問題をやり終えるころには・・・・
・ものさしは,端をそろえて測る。
・5つごとに印がある。
・cm(センチメートル)って言うみたい。

こんなまとめまでついていたそうです。
これは,まさに事前学習。
これだけのことが頭に入っていれば,教科書の勉強も楽しくなります。
何事もそうですが,事前に何らかの情報を得ているか,いないか。これは大きな差になります。

この内容,関田先生が発行している校内通信「専手必笑」から頂きました。
第45号,「一瞬にして,達人の領域に!?②」です。
ほぼ,通信と内容が同じです。

このソフトは,算数ソフトの2年生「長さ」の「01C,れんしゅう2/何cm?/10cmまで」です。
休み時間に,見せたいソフトを起動して置いただけで,子ども達が楽しんで学んでしまうのですから,良いですよね。
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今週の土曜日は,明石事務所でSG会です。楽しみです。
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2年生のひき算の筆算のソフト。ご希望の方

b80732年生のひき算の筆算のソフトを作ってみました。
このソフトの特徴は決まったタイプの筆算だけが出る所にあります。
出てくるタイプは2つ。

【タイプ1】
十の位が同じ数。答えが一の位だけになる。
【タイプ2】
一の位が同じ数。答えが何十になる。

ですので,このソフトでは「36-14」のような筆算は出てきません。
十の位か,一の位が必ず同数になる筆算ばかりが出てきます。

昨夜,友達の先生とやりとりをしていて,「簡単に作れそう」と思い,やってみたものです。
図の解説がないので,かなり簡単にできると思いました。
実際,順調に作り進みましたが,途中,一工夫を考えている内に少し時間がかかりました。

このソフトがクラウドにはいるのは,かなり先になります。
もし,ご希望の先生がいらっしゃいましたら,フェイスブックかメールで,メルアドをお知らせください。
添付してお送りします。(ウィンドウズのPCで動きます)
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こういう教材が手元にあると,授業はやりやすいです。
子ども達の乗りが違います。
有田先生が「材料七分に 腕三分」と語ってくださっていた意味がよくわかります。
子ども達が食いついて,夢中になっている内に力がついてしまう。
そういう材料が最高です。
算数ソフト,お勧めします。
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さくら社,少し広くなります!

b8074さくら社の入っているビルは,ワカヤギビルと言います。
そのエレベーター前のプレートがちょっと変わりました。
さくら社の名前が2つになりました。

これまでの507に加えて,506もさくら社の名前です。
506のオフィスは15日から使用開始となります。
14日は机などの荷物を少し入れます。

506のオフィスが受け付けも兼ねていますので,15日からは,ご用の方は506をピンポンしてください。

2つのオフィスの間には壁があります。
ですので行き来できません。
でも,ベランダの境が取り払われたので,ベランダを通って行き来できます。
何とも楽しげなオフィスになります。

さくら社を設立して7年目に入ります。
少しずつですが,前進しているなぁと感じます。
それもこれも,応援をしてくださる皆様のおかげと感謝しています。
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b8076算数ソフトをちょっと覗いてみました。
4年生の角,「2本の直線が作る角」を学ぶソフトを開きました。
こういうの,いいですよね。
とにかく,角度を全部見えるようにして,直線をすいすい動かして見ればいいのです。
見ている内に,「気がつく決まり」が出てきます。

◎隣同士の合計が180度になる。
◎向かい合った角は同じになっている。

そこに気づいただけで,十分にOKです。
そこからつっこんで,「どうして,そうなっているのか」と証明する方向に頭が働けば,ナイスです。
楽しいなと思います。

算数ソフトを使って,「算数って面白いね!」という授業を展開してください。
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事前学習,若い先生方の提案

大阪で第3回目の事前学習法セミナーが開催されました。
若い先生の発表に感動の連続でした。
「事前の充実」
それをどう行うか。そこが,実に良い形で具現化されていました。

丸岡会長からは事前学習の骨格についての話があり,また,算数や音読の実践を通して,「成果を実感できる」「小さな研究者だ」「時間が短縮する」と話がありました。
清寺先生からは,国語の説明文の実践を通して,「自分がどうやって学習を進めていのか,組み立てやすい」「子どもに明確なゴールを示せる」「子どもの中の差を少し埋められる」と話がありました。
河崎先生からは,算数の実践です。「子ども達が学び合いをするようになった」と話があり,それがチャイムが鳴っても続くという驚きの様子をビデオで見せていただきました。
紀先生は理科の実践です。「授業が進むにつれ,自主学習をする子がふえてきた」とのことです。
梶谷先生からは,事前学習と大乗仏教と共通点が語られました。
阿部先生は社会の実践です。同心円ですすむ社会で,「事前に意識すべき点の見つけ方」が示されました。
最後に丸岡先生の体育の実践です。「体育の実践は教室から始まる」という提案が出されました。

私は先生方の話を聞きながら,「これはすごい!」「おお,そこまで行くのか!」と感動してばかりでした。
先生方の提案に大きな力を頂きつつ,私も少し話をしました。
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かなり変わった「円すい」の提示

明日は楽しみにしている「事前学習法」のセミナーです。
セミナーを主催しているレッズの丸岡代表はじめ,伸び盛りの先生がたくさん集まるので,その先生方と話をすることも大きな楽しみです。
正三君の本も1冊持って行くので,懇親会の時にでも,回し読みをしてみたいと思います。
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b8077有田先生の継承セミナーに行くに当たって,いくつかプレゼント教材をカバンに入れました。
何を入れるか,あれこれ思っているとき,偶然,奥の方にあったケースの中から,昔懐かしい教材が出てきました。20年以上前の作品です。
こんな教材がよくぞ家に中に残っていたものだと,自分の不整理,不整頓もたまには良いことにつながると,変な感心の仕方をしました。
また,その当時のPCと当時のソフトで,よくぞこの絵柄を作成したものだと,ちょっと悦に入りました。

今,これに名前をつけるとしたら「円すいバッジ」ですね。
バッジと言っても,かなり大きいです。縦は10cmを超えています。

A4紙に印刷されているので,まず画用紙(できれば板目紙)に貼り付けて,切り抜きます。
それから,裏にクリップをセロテープでつけます。つける前に,クリップの先を90度ひねっておきます。すると,クリップがフックのようになり,「円すい」をワイシャツのポケットに引っかけることができます。こうすると,「円すい」はバッジのようになります。

ここまで準備して,どうするかというと,ただ胸のポケットに引っかけていつも通りに算数の授業をします。
円すいを教えるわけではありません。ただ,飾りとして見せるだけです。
普通に授業をしていても,子ども達は胸に飾られた「円すいバッジ」に目が行ってしまいます。
「珍しい物には目が行く!」
人間の持つ,この本能的な性質を利用して提示するだけです。

気になってしょうがない子も出てきます。
「先生,それ何ですか」と聞いてきます。
「気になりますか。明日,お話をします。」とサラッと流します。
胸に飾るだけですが,授業が終わる頃には,大方の子がこの形を見て「円すい!」と言えるようになっているから不思議です。

あしたの事前学習法セミナーに,これの実物を持って行くことにしましょう。
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