有田和正継承セミナーの会場に入った時は,すでに,古川先生が有田学の一節を語ってくださっていました。
若い先生が熱心に話を聞いています。こういう姿,実に頼もしく思います。
休み時間に入り,ご挨拶などをしていたら,「横山先生」とお声が。
見れば,そこに鎌田富夫元校長先生が立っておられるではありませんか!!
我が目を疑いました。
「池田小から10人連れてきました」とのことで,そこでもビックリです。
商店街を歩けば,地域の方やお店の方々が「校長先生!」と次々にあいさつをしてくれます。
選挙演説をしている人が,「校長先生!」とあいさつをしてくれます。
そんな大人物,それが鎌田先生です。
鎌田先生がいらっしゃったおかげで,私は講座の中に「人格」の話を少し入れることができました。
教育で何が大事か。それは人格形成です。
人格形成を伴わない教育は愚策です。
あいさつする程度の会話で,こういった大きな刺激を私に与えてくれるのです。
こういう感化力のある人間へと教師は成長していくのが,師道の正しい道なのだと思っています。
懇親会にも池田小の先生方が集ってくださいました。
普通,校長先生をされても,退職をしたら,あまり相手にされなくなります。
退職されてすでに3年も経っているのですが,勤めた小学校から10名もの先生方を誘って参加されていたのです。常識的には,ありえません。
しかも,小学校があるのは大阪。会場は兵庫です。
人格形成の重要性を懇親会でも肌で感じました。
改めて,『しごこちのいい学校』を出版できて,本当に良かったと思った次第です。
学年主任や管理職など,若い先生への指導的立場が見え始めている先生,人格者の書いた本を読んでおくことをお勧めします。
鎌田先生は現在池田市教育委員会教育政策課の教育課題研究推進員をされています。「ふくまる教志塾」を教えていただきました。
大阪の池田市で開催されている塾です。
これから先生になる皆さんのために開催している塾です。
先生になる前に,教師としての自覚を知り,教師としての人格を持とうとする,そういう若者が育ってくれたら,これは教育界の未来が頼もしくなります。
池田市で教鞭を執りたいと願う青年は,ふくまる教志塾に参加しましょう!
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秋田県への道中,楽しませていただいたのは,『日本語の学校』です。
この本は,今月のSG会の指定図書です。
全員が読んで会に参加し,レポーターの先生がお話をしてくれます。
この本を指定図書として提案された時,明石先生は「この名著がなぜ売れないのか,それが疑問だ」と一言コメントされていました。
私も購入し,読んでみました。
まさに,名著です!
音読指導に力を入れてみたいと思っている先生,あなたのために書かれた本と言えます。
音読には「読解」「鑑賞」が必須。
それを痛感させてくれます。
秋田への道中は新幹線と奥羽本線に乗ります。
運良く,車内は比較的空いていました。
誰にも聞こえないであろう声で,私は音読をしていました。
本は読むものなのですが,この本は音読をしたくなります。
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「有田和正継承セミナー」に参加してきました。
今回も,古川先生は有田先生のムービーを数多く放映してくれました。
何と言っても,映像で有田先生の表情,言葉,仕草,教室の様子などを,改めて学ぶことができました。
有田ムービーを見るだけでも勉強になるのですが,その上に,古川先生から,有田先生の言葉に注目した投げかけがあります。有田先生はどう言ったかなど,鋭いところを問うてきます。その上で,そこから何を学ぶのかと話を進めています。古川先生がいるから継承セミナーが続いているのだと,今回も感動しました。
俵原先生からは有田作文です。
「正しい・・・作文」を実際に書くように促され,すっかりはまってしまいました。
その時,私が書いた作文をご紹介します。
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正しい顔の洗い方
今から正しい顔の洗い方をお話ししましょう。
顔は,まず,朝起きてから洗います。起きる前に洗うと水死する恐れがあります。ふとんやベッドの中でおぼれ死んだら末代までの恥です。さらに,夢見も悪くなります。おもらしした夢を見るかも知れません。一日の始まりの朝,そんな夢を見るのはいかがなものかと思います。
起きて,いよいよ顔を洗う段になったら洗面所の水道の前に立ちます。それから水を出しますが,この時気をつけることがあります。水は出し過ぎず少な過ぎずの流れにします。何事も過ぎたるはなお及ばざるがごとしと言います。ほどほどの水の流れが分からない人もまれにいます。俗に鉛筆の太さぐらいとされています。お忘れなく。
さて,その水を両の手ですくい顔を洗うのですが,この時の気持ちは“清める”です。顔の目やになどを洗い流すだけでなく,自分の気持ちの中にある濁りや汚れを清める気持ちを持つようにします。
こうして一日の始まりである朝の洗顔が始まります。
最後に洗い終わったら顔をタオル等でふくことは言うまでもありません。
これが正しい顔の洗い方清め方です。
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7分間で書くということになったのですが,私は本当にはまってしまいました。
会場が関西なので,「笑いをとる」が第一条件と思い,題材を頭の中で巡らしました。
巡らせつつ,参加されている「先生方が知らないであろう情報が入る題材」がいいとも思いました。
そうして,最後に,できれば「精神的向上が求められる内容」となりました。
すっかりその気になっている自分を振り返り,さすが有田先生の作文だと痛感しました。
そんなすごネタを持ってきてくれた俵原先生もさすがです。
そうして,私はと言うと,いつものように爆笑トークです。
今回はパワポに気を取られすぎ,サプライズ材料をトーク中に出すのを忘れました。
関田先生のおかげで,充実した一日を過ごせました。
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秋田県羽後町へ行ってきました。
羽後町の先生方が集まる研修会で「教育における不易流行」を話しました。
3つ話すことを予定していました。
1,思考力育成法
2,事前学習法
3,行儀作法
話をして一番驚いたのは,会場の先生方が実によくノートを執っていることでした。
終わった後で,沼澤校長先生に伺ったら,「メモは本当に熱心」とのことでした。以前,野口先生がお話しされたことがあり,その時には野口先生から「日本一ノートを良くとっている先生方」と大讃辞を頂いたそうです。
なんというか,ノートを執ること自体が自然体なのです。これが実力を底支えしているように思えなりません。
すばらしい先生方です。
そのノートを執っている様子がステージの上の私からもよく見えるのです。
会場が劇場型のホールだったので,手前の席は下に見え,後ろの席は上の方に見えます。上下の差が大きい分,先生方の姿がよく見えます。
熱心にメモする姿を見てしまうと,私もそれに何とか応えなければ・・・・との思いが走ります。
いつもより間をとろう。
言葉が重なるように繰り返そう。
こういう気持ちになれたこと。
これが羽後町の先生から頂いた大きな学びでした。
ありがたい一時になりました。
話た中で,思考力育成法は大変評判が良かったです。
メモの走り方が違いました。
本も持っていきました。
過去の経験から,公務のセミナーではあまり本は売れません。
ですが,今回は違いました。半分以上売れてしまいました。
『関大初等部式 思考力育成法 ガイドブック』と『思考ツールを使う授業』は完売でした。
羽後町の先生方の熱心さが本からも伝わってきました。
学力日本一の県の先生方は勉強熱心。
そう痛感して,帰りの列車に乗りました。
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東井義雄記念館ツアー。
前日,大阪に宿泊。
大阪の先生方と合流し,あれこれ話しました。
グイッと来た話がいくつもありました。
1,小さい「っ」を書く指導は,事前学習が最高!
2,組み体操の基本は「立腰」
3,自分の個性を自覚し指導したら,保護者授業アンケートの「担任への評価」が全員Aとなった!
小さい「っ」の事前学習は,9日(土)の事前学習法セミナーで話題に出ると思います。
事前学習のポイントがつかめるナイスな学習です。
事前学習法について,興味のある先生,一度話を聞きにお越しください。
それだけで,指導の姿勢がグイッとよい方向に転じます。
組み体操の立腰は,「言われてもっとも!」と思いました。
立腰をしていない子が立腰を始めると,腰付近の筋力ができていないので,初め筋肉痛になります。
でも,しばらくするとそこを通過するので,組み体操の時の飲み込みが違うそうです。
楽しい話で盛り上がりました。
そうして翌日,東井義雄記念館です。
大阪からバスで行ったので,結構,バスに揺られました。
それでも,行ってよかったです。
東井先生の息子さんのお嫁さんの話に,ピカッと来る良い一言があり,私のこれからの勉強に力強い応援を頂いた気持ちになりました。
帰りは野口先生と新大阪から東京まで,ずっと歓談です。
充実しました。
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横浜に仕事で行きました。
ブルートレインという地下鉄に乗り,馬車道という道を歩き・・・。
言葉のイメージは極めて良い感じでした。
道中,『NEXT WORLD』の続きを読みました。
「1970年前後・・(略)・・最先端のコンピュータは,今のスマートフォンの数十億分の1の性能しかありませんでした。」
「2045年・・(略)・・『人類文明の全知性』は,現在に比べて10億倍になっている。」
信じがたく思う人もいることでしょう。
ですが,たいていこういったようになります。
個人の周辺でも,フロッピー時代からあっという間にギガ・テラの時代です。
30年後の2045年。
どんな世界になっているのか。
気になる近未来がすし詰めに記されています。
心が弾みます。
なにしろ,「このぐらいできるようになっているかな」と自分なりに思った範囲を遙かに超えています。
科学はそんな先まで進むのかと,驚愕します。
そういう時代がやってくると思うと,ぼんくらな私でも考えが前向きになります。
近未来の科学的予想は,実にありがたいです。
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5月9日(土)は,大阪で事前学習法のセミナーです。
格差を少なくする学習,子ども達がその気になる授業,関心のある先生,ぜひお越しください。
近未来の教育談義もしたいですね。
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ブラックボックスは人気がありますね。
A4の紙を二つ折りにして使える画期的なサイズ紙を二つ折りにする秘訣を考案してくれたおかげで,
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