Category Archives: 道徳

「道徳読み」は好評でした

埼玉の大宮で開催された「第2回 主張ある道徳授業を創る!」セミナーに行ってきました。

主催者の深澤久先生は切れ味バツグンです。道徳の世界が見えすぎるぐらいに見えているのです。

 

鈴木健二先生は教材作りの天才です。超越した道徳魂が全身を巡っています。

 

 

羽鳥悟先生は道徳への熱血漢です。教科化があろうがなかろうが、ほとばしる情熱が日本人の道徳への道をまっしぐらに歩ませています。

異なる才覚の持ち主である3人の先生に触れられるのがこのセミナーの大きな魅力です。
第3回も行う方向で動いているようです。
関心のある先生、第3回の情報が出ましたら、ぜひ、お申し込み下さい。
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私は「道徳読み」の授業展開の話をしました。
文科省の教材「ブランコ乗りとピエロ」を題材として、こんな風に授業を流しますよと言う話です。

ホワイトボードを使って、授業の始まりから終わりまで、順を追って話しました。
最後に、「道徳読み」で授業をやってみたいかどうか、会場の先生方に尋ねました。
パッと見、全員の先生が手を挙げていました。
「道徳読み」は広がりそうですね。

会が終わり、懇親会。三次会。
島根の広山隆行先生と隣になりました。
広山先生は、長く深澤先生から学んでいる、道徳通の先生です。
本も多数出すほどの力量ある先生です。
その広山先生が、「さっそく、月曜に道徳読みの実践をします」と言っていました。
また、道徳の原稿執筆もあり、そこにも「道徳読み」の実践を書くとのことでした。

道徳通の先生にも、「道徳読み」は価値ある授業と伝わりました。
実に、良かったと思います。

家に帰ると、鈴木文男先生からうれしいメールをいただきました。
道徳読みの展開は面白いですね。
まったく予想がつかない内容でした。
参加してよかったです。
ありがとうございました。
児童の反応などまたお知らせいたします。」
文男先生も「道徳読み」で実践をしてくれます。
授業をするに値する道徳的価値が「道徳読み」にはあると感じて下さっているのです。

ありがたいです。

今週の土曜は、埼玉の本庄早稲田で開催される「子どもに学ぶ教師の会セミナー」で話をします。
全体のテーマは「明日の教室には役に立たないけれど、長い目でこれからの教育を考えよう」 です。
午後からのセミナーです。お申し込みは<こちら>です。
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「道徳読み」と「永遠の今」

論語の本はいろいろと発売されています。
訳文を読んで、「ああ、いいなぁ」と思う本は、自然開いています。

昨日はカバンの中に、この『論語』を入れて、電車の中で読みました。
端の席に座れたためか、思考がうまくすすみました。

24ページ。
君子 重からざれば、則ち威あらず。
学びても則ち固ならず。

ここに感じ入りつつ、あれこれ思いを巡らせていたら、フッと気がつきました。
「道徳読み」に「永遠の今」の概念が当てはまることにきがついのたです。

こういう一瞬は感動しますね。
まさに、「学問感動」です。

この感動は、どうにも人に伝えようがありません。
もしかしたら、少し分かるかも知れないのが、大阪の丸岡慎弥先生です。

丸岡先生から、「子どもたちがぐんぐん伸びていっております!!」といううれしいメールをいただきました。
「道徳読み」には、何か大きな効能があるようです。
「永遠の今」とも絡んでいるからかもしれません。

明日は、埼玉の大宮で、「道徳読み」の話をします。
道徳の教科化がはじまります。
教科書の読み物教材に真っ正面から取り組む授業を、誰でも簡単にできる時代を迎えたいですね。
セミナーのお申し込みは、<こちら>です。
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佐々木智光先生からの紹介に感謝

「教え有りて、類無し。」(論語)

昨日、このことを書いたのですが、佐々木智光先生から福沢諭吉の言葉を教えていただきました。
「教育の要は、人生の本来に無きものを造りて、之を授くにあらず。唯有るものを、悉く皆発生せしめて遺すことなきに在るのみ」

友だちは本当にありがたいですね。

福沢諭吉の言葉ですので、気になり調べてみたら、『福翁百話』に載っている言葉とのことでした。
勉強になりそうな予感がしたので、注文をしました。

「道徳読み」は、「有るものを、悉(ことごと)く発生せしめ」るという考え方に実にぴったりと沿っています。
すでに、子ども達には道徳が備わっています。
生まれ持った天性に加え、幼少のみぎりの学びも持って、小学校に入学してきます。
それなりに善悪は判っているのが小学生です。

子ども達の内にすでに備わっている道徳心を、教材文を読むことで、より明確にしつつ、発生させていく。
それが道徳読みです。

福沢諭吉が「道徳読み」を応援してくれているようです。
『福翁百話』をよく読んで、学びたいと思います。
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深澤久先生からの檄文に

深澤久先生から檄文が届きました。
「第2回 主張ある道徳授業を創る!」への深澤先生の熱い思いです。
その中には、深澤先生が作ってきた道徳集団の人的歴史も記されていて、歩んだ道の厚みを感じた次第です。

檄文を読み進めていくと、私のことも記されていました。
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まずは、横山験也氏(さくら社・社長)です。〝道徳そもそも論〟はズシッときます。
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第1回目の主張ある道徳授業を創るで、私は「道徳のそもそも論」を話しました。
普通の道徳のセミナーでは、まず聞くことができない内容です。
深澤先生が「ズシッ」と来たのですから、他の先生も同様に何かしら感じたと思います。
感想がネット上にアップされていますので、↓を御覧下さい。
https://blogs.yahoo.co.jp/dsptt463/49791875.html

そして、今度の土曜のセミナー。
深澤先生が語られる内容が記されていました。
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「道徳授業づくり」について話します。
ズバリ「禁じ手」です。 
上達論の重要な1つの方向が、「禁じ手への自覚と蓄積」です。
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道徳の授業をキッチリ指導できるようにしたい先生には、見逃せない話になりますね。

私は「道徳読み」の話をします。
話すのは、「道徳読み」の授業展開です。
難しそうと感じるかも知れませんが、極めて簡単です。
なにしろ、あの丸岡先生も1時間ほどのガイダンスで、もうバリバリの実践家になっています。
それぐらい簡単なのです。

簡単に実践できて、深み高みのある子ども達へ。
そんな道徳の授業が誰でも可能になります。

セミナーは今週の土曜日です。
会場でお会いしましょう。
お申し込みは、<こちら>です。
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「道徳読み」で開眼?

「道徳読み」が大阪の若い先生に、少し伝わり始めたようです。
道徳で困っている若い先生に、丸岡先生が30分ほど道徳読みのお話をしたところ・・・

「道徳が困っています。」
「どうしたらいいのかわかりません。」
と言っていた先生が、ガラッと変わりました。

「すごくいいですね!」
「教室でやってみます。」

まるで、開眼したかのような勢いです。
きっと、自分なりの工夫もしてみたいと感じたのかも知れません。
そういう広がりがあるところも、「道徳読み」の一つの特徴です。

それにしても、わずか30分の講話で開眼。
その「短時間伝達力」に感じ入る物があります。
私が丸岡先生に「道徳読み」を伝えたのが、ほぼ1時間です。
実践をした丸岡先生は、それをもっと短時間に伝えました。
素晴らしいですね。

ということは、大阪の若い先生が実践をして、グッと来たら、そこから道徳に困っている先生に、「道徳読み」が短時間で伝えられるかも知れません。
なんだか、面白い伝わりが始まりそうです。
楽しみがまた一つ増えました。
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今度の土曜、埼玉県の大宮で「第2回 主張ある道徳授業を創る!」で、私も「道徳読み」の話をします。
そこでは40分間話します。
道徳で困っている若い先生が参加していたら、もしかすると開眼するかも知れませんね。

25日の野口塾in大阪では、「すぐに誰でも使える英語ソフトの世界・道徳そもそも論」 のお話をします。
「道徳のそもそも論」を話しつつ、「道徳読み」のお話をすると思います。
道徳をどうしたものかと思っている先生、もしかしたら良い感じになるかも知れませんね。
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流し素麺 野口塾

今年の夏の流し素麺野口塾の案内が、山中先生から発表になりました。
今年は、
【1回目】 2017年7月16日(日)
【2回目】 2017年7月23日(日)
となっています。
楽しみです。

事務局を担ってくれている山中先生は、明日、東京でセミナーです。
内容は、
聞く力でクラスがみるみる落ち着く!
学力がぐんぐん高まる!
聞く力を高める指導のポイント
です!
良い内容ですね。
もう、ぎりぎりですが、お申し込みは、<こちら>です。
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少し、道徳のことで頭を巡らしました。

次期指導要領の「C 主として集団や社会との関わりに関すること」の中に「公平」が出ています。
1年・2年向けには「自分の好き嫌いにとらわれないで接すること。」とあります。
これは、良いですね。
好き嫌いで接すると、不公平が生じます。

では、「好き嫌いにとらわれない」という状態は、どういう状態なのでしょう。
こういうことを考える時に役立つのが、「公平」という漢字です。
「公」は「きみ」「おおやけ」です。
「平」は「たいらか」「たいらげる」「やすらか」「ひとしい」です。

「おおやけ」の前では、みな「たいらか」「ひとしい」ということになりますね。

要するに、「おおやけ」を意識することが、公平の基本なのです。
ちょっと昔風に言えば、「義」です。

では、公平の反対は?
「好き嫌い」ですから、「ひいき」です。「仲間びいき」ですね。

この「ひいき」は漢字が実に痛快です。
「贔屓」と書きます。
貝はお金のことですから、お金がちらつく(損得が気になると)と「ひいき」が始まるとも感じ取れます。
これは「利」ですね。
洒落て言えば、好き嫌いをするのは、「大やけ」ではなく、「小やけ」ですね。
意識している集団が極めて小さいということです。

論語を読んでいると、こういう道徳への思いが巡ります。
巡り巡って、「公平」の反対は「贔屓」という所にたどり着きました。

日めくりの『教室論語』は、良いですね。
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