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「教材・授業開発研究所ニュース」の最新号は,今日出ました。私は原稿は,本日の号から5回連載されます。テーマは,「100点が続出! 算数教育」です。
このブログにも書いていますが,算数ソフトを使う事で,驚くような成果が出ています。ソフト開発を進めてきて,本当に良かったと思っています。
高崎に行ったとき,若い菅原先生と話が出来ました。算数ソフトを使った授業のことを伺いました。画面の右上に「1」「2」「3」と類似問題が出ていて,それがステップアップの苦手な子を救っているとのことでした。類題なので,すごくわかりやすいのです。そうして,算数が大好きになっていくと言っていました。
さらに,菅原先生は算数ソフトを使って気がついたことがあると,話してくれました。
それは,「できる子は,1回でわかる」「できない子でも,3回4回でわかる」ということです。理解に法則があると気づいたのです。
特に重要なのは,クリック一つで瞬時に次の問題を出せる事だとも言っていました。
こういう気づきは他の学習でも応用できます。また,どこかでお会いしたときに,お話の続きを伺いたいと思っています。
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茶話会,4月24日(日)の午後2時から。さつきが丘のジョナサンです。城ヶ崎滋雄先生,佐々木智光先生と語らいます。
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千葉大学の理学部4号館へ。その建物がどこにあるのか,よくわからず,「30年ぶりの理学部」を感じてきました。
研究室で,大田邦郎先生と2時間も楽しく算数話をしました。
研究室は算数・数学の本だらけです。棚の上には教科書もそろっています。資料の多さに,やっぱり大学はすごいところだと痛感しました。
大田先生はいろいろと資料を用意してくださり,私にもわかるような話をたくさんしてくれました。そうして,ありがたいなと思ったのは,今の教科書の内容について,「数学的に問題点がある」という指摘を次々と聞かせてくれたことです。教科書の内容をどう教えるかに終始していたので,こういう気がつきにくい所の指摘は,なるほどと感心させられました。
算数は新しい時代を迎えつつあります。大学の先生の英知にも学びつつ,前進していきたいと思います。
研究室のお迎いの部屋が,なんと道徳の上杉先生の研究室でした。ご挨拶をしたのですが,授業中で留守でした。
新年度,新しい教室で子ども達との出会いが始まりました。
先生も子ども達も,これから先,どんなことが待ち受けているのかと,わくわく感でいっぱいと思います。
新学期になって,気分がいいからと,太陽が「ようし,一丁,今日は南から上がってみるか!」となったら,楽しいでしょうね。月も「新学期だから,満月を一週間ぶっ通しにしてあげよう!」となったら,嬉しいですね。
でも,そんなことは絶対に起こりません。自然の流れは人間界に何があってもいつもと同じように続きます。
不思議なもので,そんな自然のいつもの流れが,とてもありがたいのです。
人間も自然の一部です。
ですので,大きな変化が無く,これまでの流れに乗っていることも,なかなか良い気分と感じられてきます。
これが,「自然の流れに乗る」という方法で,新学期の指導としても活かされています。
給食当番・掃除当番・係活動・・・
新しく決め直します。
ここを「前の学年ではどうやっていたの?」と,前の学年の流れに乗ります。
「先生にわかるように,上手にやってね」と,出来るだけ良い感じでやってもらいます。
そうして,「良い方法だね」「良い先生だね」と前の学年のことをうんとほめます。
前の学年のことも,前の先生のことも,子ども達は大好きです。それをほめてくれる,新しい先生もうんと好きになります。
そうして,1週間,2週間と経ってから,自分の勉強してきた方法をそこに組み込みます。
「学年が一つ上がったんだから,ここはこうして見てはどうだろう」と。
城ヶ崎先生と新学期の話をすると,たいていは,このような話になります。
前の担任の先生の方法を知ることが出来,子ども達の様子も見ることが出来ます。
力づくで変える必要もなく,自然の流れに乗っていくのは,城ヶ崎先生が学んでいる古武道の流れです。
退職をしてフリーになったのが,2001年の4月1日です。
今日は,その日からちょうど10年です。
その日に千葉大の合評会があり,参加してきました。これも,「もっと勉強をしなさい!」という,宇佐美先生のお導きなのだと感謝した次第です。
合評会では,まさに,自らの勉強不足を痛感。とにかく,もっと読まなければなりません。最近,読書熱が高まっており,自分ではよく読んでいると思っていたのですが,根本が何か違うようです。大学の先生は,やっぱり学者です。
宇佐美先生から,教育勅語を学びました。うなりました。資料の見方が変わりました。
大田先生と算数・数学の話が出来ました。なにしろ,『読むだけ微積分』(学研)の著者の先生です。今度,大学に寄らせていただけることになりました。ありがたいことです。
充実して10年が過ぎましたが,この先の方が面白さも,充実度も格段に高まります。
17日に予定されていた合評会,延期になり,今月の31日に開催されることになりました。午後5時から,千葉大です。
取り上げる本は『問題形式で考えさせる』(大田邦郎著,東信堂)です。
この本は大田教授が行った,大学の授業の実践記録です。授業の題材が近代教育史でしたので,私はとても興味深く読むことが出来ました。
教育史については,『教育史』(学文社)という本があります。コンパクトにまとめてあるので,俯瞰的に把握するにはとても良い本ですし,小辞典とても活用できます。参考文献もたくさん載っているので,グッドです。
29日は,総務省のICT絆プロジェクトの関係で,埼玉県の毛呂山町へ出張です。授業用ソフトの話をしてきます。
3年生で学ぶそろばん。中身は右の通り,とても簡単な計算です。そろばんで珠をはじく前に,3年生なら答えがわかります。それでも,学ぶことになっています。先生方はきちんと指導をします。
ところが,この「きちんと教える」のがなかなか難しいのがそろばんです。
「5+6」です。そろばんに「5」を置くのは簡単です。問題は,「+6」です。これを行うために,まず,1珠を払います。でも,どうして1珠を払うのか,これを説明するのが大変なのです。
こんな時も,役に立つのが算数ソフトです。(『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』3年1巻)
珠の動かし方は,算数ソフトを見せれば,すぐにわかります。上の画面を見ての通り,どの指でどの珠を動かせばよいのか,見ているだけでわかるようになっています。
特に解説をすることもなく,数回繰り返してみせると,子ども達の頭には「ああ,そうか!」がやってきます。運指の理屈が見えてきます。理屈がわかった子は自然と説明をしたくなってきます。そのとき,「すごい!「五-二進法」が理解できている!」とほめてあげましょう。「五-二進法」というのは,一珠は5で繰り上がり,五珠は2で繰り上がる,そろばん特有の位取り法です。
「珠算」という言葉は,中国から伝わってきた言葉です。中国が後漢だった時代に記された『数術記遺』という書の中に,「珠算」という言葉が出ています。また,「そろばん」という名称は,「算盤」の中国語読み「スワンバン」が日本でなまって「そろばん」になったと考えられています。