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有田和正先生

  有田先生の日めくり『追究』が仕上がり,有田和正先生のご自宅へ御礼のご挨拶に上がりました。日めくりの実物をごらんになって,有田先生は「いろいろなところで使うよ」とおっしゃってくださいました。すでに,御講演先でご紹介くださっています。ありがたいです。
  日めくりは,有田先生の『追究』と,野口先生の『師道』。これに,『教室論語』があります。有田先生,野口先生の日めくりと並列に並べて耐えられるのは「論語」しかないと考え,論語の日めくりも作りました。私にとって,有田先生,野口先生は殿上人なのです。

有田和正先生 御直筆の今日のお言葉
 正式書名:『心に刻む日めくり言葉 子どもを育てるための有田和正追究』(さくら社)

  応接室で1時間ほどお話をさせていただきました。大地震の時,有田先生はご近所の歯医者で治療中だったそうです。グラッと来たとき,有田先生の口の中はちょうど治療中。歯医者さんがすぐに危険を感じ治療を中断したのですが,あの大揺れを治療の椅子の上でずっと受けていたそうです。なんと言葉を返したら良いのか・・・,何にしろご無事で良かったです。
  この日めくりを作るに当たり,古川先生にも一肌脱いでいただきました。有田先生は古川先生のことを話題にだされ,とても優秀な先生だとおっしゃっていました。嬉しいお言葉でした。
  日めくりと同じ日に,藤本浩行先生の本『新任教師 はじめの一歩』が出ました。この本の帯に有田先生が「私が推薦します」とお言葉を添えてくださっています。新任向けの本としてとても良いとご好評をいただいた上,藤本先生は人柄が良いとお言葉をいただきました。嬉しいです。
  
  応接室には本棚が複数あり,その中は有田の先生の御著書がびっちりと収まっています。こういう空間を作れるのですから,有田先生はすごいです。
  
  帰路,思いました。退職後も教育の一線で活躍できる先生は,本当に一握りで,現職の時にどれだけの仕事をしてきたかで,有田先生のような道を歩めるかどうかが決まってくるのだろうと。
こう思うと,思うところがあって途中でやめた自分も,まだまだやることがあるので,いっそうの奮励をしなければと感じました。私のやるべき事は,算数好きがどんどん増える,そんな授業専用の算数ソフトの開発です。大きなビジョンを持って前進しよう!と電車に乗りながら思いました。
  今日も,とても良い一日を過ごせました。

日本赤十字

  日赤が動き出しています。義援金の受付を開始してくれました。

http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002069.html

  ありがたいです。学校などのようにみんなでいっせいに協力できる場にいない私には,日赤の送金ルートの存在はとてもうれしいです。
  大変な思いをしている方々の力になるように,使っていただきたいと思います。
  一刻も早い復興を願っています。  

計画停電

  計画停電があるとのことで,その時間帯はPCの電源を落とし,おとなしく本を読んでいました。
  不思議な物で,本を読んでいるのに,頭の中にはメラメラと「津波に負けてなるか」という気持ちがわいてきます。
  どう考えても,50年後,100年後,もっと先に,また巨大津波がやってきます。そのときに,津波に勝てる家が出来ていたらたくさんの人が救われます。映像で見ていてもコンクリートの建物は流されていません。ということは,流されない家屋技術を作り上げられる可能性があります。
  非常に多くの方々が波に飲み込まれました。津波に耐える卵形非常カプセルがあれば,それも5秒もあればサッと入れる魔法のようなカプセルがあれば。流されても位置確認がすぐに出来,救出されます。

  とりとめがないといえば,その通りなのですが,今の時代の頭で考えたら,あり得ないと思えることでも,科学技術の進歩はそれを可能にする道をもっています。だからこそ,もっともっと勉強することが大切なのです。この震災を経験した子が,勉強することが安全・平和を守ることへの王道なのだと感じ取ってくれたら,日本はこれまでにないすばらしい国になります。

  こう思ったら,自分自身ももっと勉強せねばと思えてきて,本をしっかり読みました。
  
  私の地域の計画停電は中止となりました。PCの電源を入れつつ,80年代にファミコンが登場したときのことを思い出しました。スーパーマリオです。もう,四半世紀も前のことです。コインを取るたびに100,200とポイントがたまります。マリオの画面を見て,びっくりしました。これは算数です。1単位が100で加算されていきます。クラスの子ども達はマリオで遊ぶだけで,自然と100単位の大きな数を覚えていっていました。私には衝撃的なゲームでした。
  こういうのが教育現場に登場して算数を面白くする時代が必ずやってくると,当時,思っていましたが,すぐにはそんなことは起こりません。私はファミコンに負けない学習ゲーム開発に熱を入れていました。
  そうして今,私は算数ソフトを開発する身になっています。スーパーマリオのように,夢中になって勉強をしてしまう,そんな算数ソフトです。
  衝撃を受けたら,将来を夢見ることです。そこから人類の一員として歴史的に生きる道が新たに生まれてくるのだと私は思っています。  
  

無事です

  未曾有の大地震。皆さんがご無事であることを祈っています。
  
  大地震後,たくさんの方からお見舞いのメールをいただきました。ありがとうございます。
  私の方は無事に過ごしています。さくら社も研究所もみんな無事です。

  余震がまだ続いています。今も揺れ始めました。どうぞ,お気をつけてお過ごしください。
  被災された方々に,心よりお見舞い申し上げます。
  皆さんが無事であり,一刻も早い復旧を祈っています。
  

合評会は17日(木)5時

  宇佐美先生からお手紙が届きました。合評会が今月の17日に千葉大学開催されることになりました。参加し,しっかり勉強をしてきます。
  封書の中に,『現代教育科学』誌(明治図書)の4月号の御原稿が入っていました。すぐに,拝読させていただきました。平易な言葉で綴られています。しかし,論理はとても高度です。1年間の連載を読み終える頃には,4月号の論文を「面白いなぁ」と思えるような所までたどり着けるのかもしれないと,と一人思っていました。
  4月号の発売は3月15日頃なので,もうすぐです。楽しみが増えました。

  合評会は午後5時からです。1号館,3階の教育学カンファレンス室です。教育学教室の先生方の研修として開催されるそうです。私は不遜ながら,宇佐美先生の知り合いの一人として参加させていただきます。楽しみです。
  合評会の本は大田邦郎先生の『問題形式で考えさせる』(東信堂)です。宇佐美先生の『作文の教育』(東信堂)も一緒に読んでおかないと,話しについて行けないと思います。再度,読み直して臨みたいと思っています。

  

木更津の野口塾に参加

 古典教材,「いなばの しろうさぎ」の模擬授業が良かったです。
 古典教材は教材そのものに力を感じます。「八十人」と書いてありますが,これが「八十神」のことで,「やそかみ」と読みます。ちょうど80人いるわけではありません。「八十」は「たくさん」という意味です。ふくながたけひこさんが書いた「いなばの しろうさぎ」ですので,子ども達向けに今風の文章になっています。当然のこととして,「八十人」のように字面では読み取れないところも出てきます。そこを補うのが先生の役割となります。かなり高尚な立場になります。先生の専門性が光るときです。

  「因幡の白兎」は『古事記』に載っています。野口先生は素材研究として『古事記』の「因幡の白兎」を読むことを進めていました。