東京の品川で開催された「実感道徳研究会全国大会」に参加しました。
「道徳とは何か」という根本に迫っていっている研究会ですので,私には若い先生の発表も野口先生の提案も,とても勉強になりました。
写真は,道徳には2つの層があることをお話下さっているところです。
ちょうど,そういう勉強をしていたところだったので,実に良い勉強になりました。
また,山中先生の「実感」ということはどういうことかを示した話。これも,大いに勉強になりました。
その時の語りも,熱くて良かったです。力のある先生は違いますね。
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懇親会で「良いなぁ」と思ったことがありました。
講師の松島広典先生が,私の所へダメ出しを受けにきたのです。
今の若い人は華奢な人が多いと思っていたのですが,骨のある人もいて,未来は明るいと感じました。
松島先生へのダメ出しは,教材文の読み取りです。
教材文の字は読めています。しかしながら,文を通しての情景が見えていないのです。
私風に言えば,これは「教材文を字として読んでいる段階」です。
この段階の読みをしている内は,自分の実感での指導はなかなかできません。教材文の作成者の意図に寄り添うような,他者依存系の指導への道を歩むからです。
実際,松島先生の話からは,主人公の至らなさへの思いが感じられず,この主人公をよりよくさせようという強い意志がみられません。
実感を伴うように読んでいないからです。
「教材文を字として読む段階」の次に待っているのは,「教材文から現場を見る段階」です。
文に書いてある現場を見ようとして読むと,思わぬ事に気がつきます。
主人公の行動の浅ましさにも気づきます。
多くの場合は,主人公の知識不足,知恵不足によるものです。
要するに,主人公は頭が悪いのです。
そんな主人公を「そのままにしておかないぞ!」と親身になって考えれば,それが道徳となるのです。
「教材文から現場を見る段階」までは,少しレッスンを積めば,誰でも到達できます。
難しいのは,その先の「導き」です。
これには,「道徳の軽重」への意識が必要です。
そこに通じるような提案が,山中先生のお話の中にもあり,この研究会は深いなと思った次第です。
ダメ出しが進むにつれ,松島先生は妙に喜んでいました。受容する心ができているからです。立派です。
余興として,この懇親会で丸岡先生が1号,松島先生は2号になりました。成長が期待できます。
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道徳の徳って何かと問われたら,「天の声を聞くことができる聖人のような目で人々を見る心」などとなるのですが,これはなんだか,だらだらしています。
そうなのだと思いつつも,間延びを感じます。
図を見ればわかるように,道徳の徳とは,要するに「学校の先生の心」なのです。
でも,昔も今も,どうしようもない先生もいます。
いつも「自分に正しく」と天を仰いで我が身を省みている先生の心が,道徳の徳なのだと思っています。
ですので,簡単に言うと,「先生らしい先生」こそが道徳の徳の体現者なのです。
先生にはこういうことで,すっきりさ加減がでてきます。
しかし,これを子ども達に伝えるとなると,このままではどうにもなりません。
「先生らしい先生の心です。よく見て下さい」となってしまい,かなり滑稽です。
子どもには子どもにふさわしいように,道徳の徳を語れたら,それがベターです。
子ども達には,「お父さんお母さんが見ていると思って行動する時の心」となります。
子ども達にとって,お父さんお母さんがこそが,天なのです。
成長して大人になると,父母とは別に,新たにお天道様も天になってきます。
こういう日本人っぽい道徳が私は好きです。
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『ナマステ! 会いたい友だちと』(関西大学初等部6年生著)の見本が刷り上がってきました。
感動です。良い本になっています。
ありがたいです。
書店などでの発売は10日(水)です。
でも,初等部の公開の会場では「先行販売」されます。見本を持っていますが,会場でも買います!
その関西大学初等部の公開研究会は,今週の土曜日です。
今回の参観に際し,たくさんの実力者の皆さんとお会いできます。
まずは,先日の5日(金)は,前夜祭が行われます。
公開の前日に飲んでいて良いのだろうと思いますが,こちらは関西です。
その昔は太閤様のお膝元でした。
昼はバリバリ働き,夜はガンガン飲む。
そんな風潮があるのかもしれません。
40名もの人が集まるそうです。
初等部の先生方の他にも,知り合いの先生が参加されることをキャッチしています。
楽しみでなりません。
当日の昼は,「お昼を一緒に食べる会」です。
このメンバーがすごい。
島原洋先生,三角えみ先生,浅村芳枝先生,高本英樹先生,木村明憲先生,
篠田裕文先生,中嶋郁夫先生,木色泰樹先生,広山奈緒子先生,丸岡慎弥先生。
他に島原先生のお友達の先生。
超豪華メンバーです。
この先生方と授業の感想を語らいつつお昼をいただくのです。
話に夢中になりますね。
もしかしたら,タイムキーパーが必要かもしれません。
その夜は,『しごこちのいい学校』の鎌田富夫元校長先生と池田小関係の先生方と会食です。
若い元気な先生がいるので,こちらの一時も楽しくなります。
授業とは別に,こんなに楽しい一時を過ごせます。
関西大学初等部に感謝しています。
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野口塾in相模原。その懇親会の1ショットです。
ちょうど150回目ということで事務局の皆さんからの素敵なお祝いがありました。
お酒なのですが,これが“粋”でした。
ラベルが普通ではありません。
「芳宏」という銘柄なのです。
脇には「祝 百五十回 授業道場野口塾」と蔵元が記されています。
ここまで準備される心遣い,大いに勉強になりました。
こういう福の大きい日には,ありがたいことが続くようです。
夜,中嶋先生から電話がありました。
大阪のかに味噌会の面々が私のセミナーを開いてくれるとのことです。
本当に私のセミナーで良いのでしょうかと思いますが,フレッシュな面々や中嶋先生と一緒ですから,これは楽しみです。
また,新潟の大田先生とも水曜日にお会いすることになりました。
今や校長先生です。若かった頃,一緒に熱く教育を語り合ったものでした。
懐かしいです。
お会いするのは,四半世紀ぶりぐらいになるのでしょうか。
いつもの中華屋で歓談したいと思っています。
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新年早々,「2/6 関大初等部 お昼食べるメンバー」というグループがフェイスブックにできました。
島原洋先生と会食を!
そんなところからスタートしたのですが,ありがたいことに島原先生は御同僚の先生と一緒です。
それなら,みんなで!となりました。
そこに三角えみ先生が加わり,これは楽しくなるなと思っていました。
そんなことをフェイスブックに書いたら,偶然にも読んでくれた先生がいて,あっという間に会食メンバーが増えました。
それを見て,三角先生が「2/6 関大初等部 お昼食べるメンバー」というグループをフェイスブック内に作ってくれたのです。
一緒に会食をする先生方をご紹介します。
島原洋先生(+同僚の先生方)
三角えみ先生
高本英樹先生
浅村芳枝先生
広山奈緒子先生
木村明憲先生
これに,篠原裕文先生が加わりそうです。
もちろん,私も一緒です。
合計8名(+α)です。
★持ち物:お弁当・飲み物
★場所:関大初等部の中のどこか
公開で勉強をして,会食交流で友だちを増やして。
午前中に見た授業の中で,一番グッと来たことを語り合ったら,楽しいですね。
こういうことができるのですから,SNSの発達は行動・交流に大きな影響を与えているとわかります。
当日が楽しみです。
公開当日,『ナマステ! 会いたい友だちと --友情は国境を越える』(著者:関西大学初等部6年生)が販売されます。これは外せないので,数冊購入してアクティブラーニングや世界貢献に関心のある方におわけしたいと思っています。
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昨年は楽しい一年でした。
今年は,どんな年になるのでしょうね。
未来のことは神のみぞ知る。
そう言うことですから,人並みに神社へ初詣に行きました。
今年は,「神様,人々のために頑張って下さいね。」と応援の一言を申し上げました。
申し上げた後,「神様は頑張るという存在ではないな」と気づき,ちょっとマズッタかなと思いました。
さらに,「神様に申し上げること自体が不遜」とも思えてきて,ダブルでマズッタなと思いました。
でも,「そういうことを神様は気にしないので,何のこともない」と思うに至りました。
神様は大らかなのです。
神様は明るいのです。
そういう心に近づけたら良いなぁと思います。
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皆様にとりまして,今年も良い一年になりますよう,お祈り申し上げます。
本年も,よろしくお願い申し上げます。
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