算数ソフトに新しい仲間ができました!
『特別支援教育対応さんすうセット』です。
上原淑枝先生が監修です。
新しく作った20本強のソフトと,これまでの1400本強から上原先生がセレクトしてくれたソフトで構成されています。
非常に内容の濃いソフト群になっています。
私の教員生活のスタートは,今で言うところの特別支援学級でした。その担任をした3年間の体験は,その後の私の教育観に大きな影響を与えてくれました。
退職して,算数ソフトを開発するようになってからも,いつか特別支援の子が喜んで勉強してくれるようなソフトを世に送り出したいと思っていました。
それが,このたび,上原先生のご尽力でついに実現したのです。
もう,嬉しくてなりません。
特別支援学級でも,算数ソフトが画面に映し出され,子ども達がマウスを楽しんで操作してくれるのです。感慨無量です。
このソフトのチラシ,教科書を販売している教販から,各学校に配布されています。
ご関心のある先生,ぜひ,チラシをご覧になって下さい。定価は20000円+税です。
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久しぶりにチーム算数を城ケ崎先生と開催しました。
しびれるようないい話が城ケ崎先生からでました。
600×8=
という計算で,さっと四千八百と答えが言えない子がいました。
このとき,城ヶ崎先生は「六八48だから,48ゼロゼロ」とまずは答えても良いと対応したそうです。
そうしたら,これはかなり分かり易かったらしく,その子は,その後,スイスイだったそうです。
この話で盛り上がったら,城ヶ崎先生は,さらに良いことを教えてくれました。
答えを書く時,まずは六八48を書き,続けてゼロゼロと書くので,その通りにまずは考えて,それから数を読めば,記述と同じになって,分かり易いんです,とのことでした。
大したものだと思った次第です。
私の方からは,5年生で学ぶ大きさの等しい分数が,数の概念が極めて大きく変化する所だと言うことを話しました。
そういうことを自覚していると,力のいれどころがちょっと変わってきます。
そんな話ですが,かなり深く納得してくれていました。
後は,近況です。
昔は,普通に近況を話していたのですが,最近は,この近況がワールド話になっています。
これがなかなかの面白さを持っているので,これから先もチーム算数は盛り上がりそうです。
来週の22日(土),東京の水道橋で「算数ソフトのセミナー」を開催します。
ここでも,ワールド話をちょっとすると思います。
算数ソフトに関心のある先生,ぜひお越し下さい。
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関流のそろばんを7月頃に購入しました。
今日は,ちょっとそれを眺めていました。
このそろばんは紙製の袋に入っています。
そこに購入当時の情報が墨で書き込まれています。
表には,「関流 算盤袋」と大きな字で書いてあります。
「算盤」はそろばんのことです。
《算盤,関流》と言えば,江戸時代の和算の関流です。
その流れをくむそろばんですから,見ていて気持ちが良いです。
横の縁には,「字八幡小路 関享治郎」と持ち主の名前が記入されています。
これがなぜ持ち主と分かるかというと,算盤の縁に「関氏 持用也」と書かれているからです。
関流の末裔の方なのかも知れません。
裏には,「干時明治七年十二月中旬」と記されています。
「干時」というのは,読みにくい文字です。
「時に」と読みます。
時代劇などで,「時に元禄15年・・・」などとナレーションされることがあります。
あの「時に」です。
改めて年月を言う時に使う言葉と思っていましたが,購入した時にも使われています。
日常的な言い回しだったのかもしれません。
そうして,紙袋の中を覗いてみたら,「水澤県」と小筆で書かれていました。
明治4年~8年までの間,岩手県と宮城県の間ぐらいにあった県のようです。
水澤県でバリバリに算術を勉強したのでしょうね。
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今の時代の子は,そろばんは教科書でちょっとやる程度となりました。
筆算の威力に押し流されたという感じです。
少々残念です。
そろばんは五二進法なので,珠運びがかなり刺激的な頭の体操となります。
分かると,なるほどと思えてきます。
そこを授業で扱えるとかなりの算数通の先生といえます。
算数クラウドのソフトは,式の下の珠にマウスを乗せると,そろばん上に指が登場します。今,見えている指は「人差し指で払う」という意味です。
「3をたすのに,どうして2を払うのでしょう。」
そんなことを考えることができます。
どの先生でも,算数的に質の高い授業が出来ますね。
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会社の人と中華屋で打ち合わせをしていたら,校内研を引き受けている小学校さんから電話がかかってきました。
お話を伺えば,今月の校内研に近隣の学校の先生方にも来ていただこうという事になったそうです。
その案内文書に付いてのご相談でした。
参観される先生方の人数がどう増えても問題ないので,小学校さんにとって良い形でどんどん進めてくださいと話しました。
電話を切ってから,はたと思ったことは,授業をされる先生がとっても前向きということです。
校内の先生方に見ていただくだけでも,結構緊張します。
そこに近隣の学校の先生が参加したら・・・
たいていは腰が引けてきます。
そこを引き受けているのですから,腹が据わっています。
教師としての資質が高いです。さすがだなぁと思った次第です。
また,最終的には校長先生がOKしないと,こういうことはできません。
しっかりとした信念をお持ちの校長先生です。敬服いたしました。
24年間小学校に勤めていましたが,校内研を公開したという経験はありません。
話題として聞いたこともありません。
全国の友達の先生からも聞いたことがありません。
もしかしたら,私にとっても,とてもいい記念となりそうです。
いい小学校さんに巡り会ったと思っています。
10月の研究授業の時,3年生の棒グラフの授業がありました。
北海道の福嶋先生とコラボして開発した縦軸の最高値を考えるソフトを協議会の時に御披露し,プレゼントしてきました。
縦軸の最高値だけにスポットを当てたマニアックなソフトです。
表を見て,縦軸の数値を自分で操作します。
縦軸の最高値を100人にしたら,右のように物足りない棒グラフになります。
最高値を小さくしすぎると,棒がグラフの枠から飛び出してしまします。
ちょっと笑いも誘ってくれるソフトでもあります。
お役に立つかどうか分かりかねていましたが,翌日,授業で使ってくださったようです。子ども達もおもしろがってくれたそうで,よかったなと思っています。
このソフト,算数クラウドの3年棒グラフに入っています。3年生の先生,お時間のある時に使ってみてください。楽しいですよ。
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来年の春のことですが,もしかしたら,野口先生と海外旅行となるかもしれません。
先日,一献を傾けていたら,そういう方向になりました。
今度は台湾のようです。
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1年の100までの数では、101~120の数の学習もします。
ゆとり教育の時代には影を潜めていたのですが,指導要領が再び馬力アップして,昔同様に出てくるようになりました。
この学習,お金を使うとすんなり頭に入る子がけっこういます。
そこで,昔作ったお金のソフトを基にして,101~120の数を学習するソフトを作ってみました。
これがなかなか感じよく,ありがたいと思っています。
これなら120で止めずに,190ぐらいまで学習しても,すぐに分かるだろうと思います。それなら,990まで出てくるようにしても・・・と思えてきます。
あんまり欲張ってもしかたがないので,指導要領に合わせて120までに制限をしました。
このソフトのいい点は,クリックすると,お金の数がパッと変わることです。
ですので,パッと見て,「117円!」などと,どんどん答える学習ができます。
そうやって答えている時,同時に,「105」とか「110」の表し方に目が慣れてきます。
目が慣れてくると,百十五を 10015 などとは書けなくなってきます。
頃合いを見計らって,「今度は,ノートに書きましょう!」と持って行けば,数の表記の学習もしっかり出来ます。
このソフト,11月中には,1年生のソフトの中に入れる予定です。
楽しみなソフトです。
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12月23日(火・祝)に神戸で,野口塾が開催されます。
その申込先が分かりました。
こちら です。
私のタイトルは「算数ソフト海外へ」に変更になっています。
楽しみです。
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算数ソフトがもう少し使い勝手良くなるように,あれこれ修正を進めています。
たとえば,3年生の時刻と時間のソフトです。
針を回転することが出来ましたが,ちょっと針が細くて,扱いにくい感じがありました。
そこで,今回,針に円を付けて,マウスでつかみやすくしました。
おかげで,針の回転がとってもスムースです。
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このソフトの最大の特徴は,次の2つです。
1,「はじめの時刻」と「おわりの時刻」の2つの時計がある。
2,長針・短針が二重になっている。
8時50分から9時20分までは,何分間?
こういった時間の学習は,「はじめの時刻」と「おわりの時刻」の2つの見比べとなります。
ですので,2つの時計を使うと分かりやすくなります。
ソフトも,そのように時計が2つ表示されるようになっています。
その上,はじめの時刻の針を動かしても,針が二重になっているので,はじめの時刻がきちんと残ります。
これが,とっても分かり易いと評判なのです。
その動かす針が,動かし安くなります。
11月中には,クラウドにアップされます。
そうしたら,ますます,授業でも使いやすくなります。
嬉しいです。
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