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ルワンダのかけ算は大変 浅野青年と佐藤青年に感謝!

ルワンダの算数。
かけ算九九は3学年にまたがっています。
1年生:2の段
2年生:2~6の段ルワンダ
3年生:7~9の段

日本ではかけ算九九といえば,「にイチがニ」「にニンがシ」・・・・と簡略した言い回しで暗記していきます。
この簡略した言い回しの歴史は古く,万葉集にすでに登場しています。
覚えやすく工夫するのは日本の伝統といえます。

簡略して暗記する方法のある日本でも,かけ算九九の暗記はなかなか大変です。
そういう簡略方法がルワンダにもあるのかどうか,気になりました。
そこで,ルワンダで友達になった浅野青年と佐藤青年に問い合わせました。
二人ともルワンダの小学校の先生に聞いてくれました。
しかも,特急で!
なんとパワフルな青年なんだ!と,知り合えたことをありがたく思いました。

メールを読むと,二人とも,「そのまま覚える」という内容でした。
そのままというは,「に かける いち は に」「に かける に は よん」・・・という具合に覚えるということです。

ルワンダでは,2年生まではルワンダ語で勉強します。
ですので,かけ算九九も最初はルワンダ語で学びます。
その発音は,かなり大変です。
「2×1=2」の場合、
Kabiri(カビリ,2)  Gukuba(グクバ,×)  Rimwe(リムウェ,1)  Bingana(ビンガナ,=)  Kabiri(カビリ,2)
と発音します。
「にいちがに」の5音ですませる日本とくべると,非常に長い音数となります。
この長さで2×9まで暗記します。

音数だけでも大変なのですが,もっと大変なことが待ち受けています。
3年生4年生にもなると英語で勉強します。
なので英語でもかけ算九九を学ぶのです。

なんというか,覚えられないように仕組まれていると感じられてきます。
これが続いてはいけません。
何しろ,かけ算九九が暗記できないと算数は壊滅するからです。
落語していくのは,目に見えています。
工夫が伝統の日本で生まれ育った私ですので,ルワンダの九九を何とかしたいと思います。
来年の早い時期に,ルワンダの子がかけ算九九を覚えやすくなるソフトを開発して,浅野青年や佐藤青年に使ってもらえたらと思っています。
青年たちと「ルワンダ九九支援活動」ができたらいいなと思っています。
きっと,「九九が覚えられなかったのは昔の話だよ」という時代がルワンダにもやってきます!
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「Interactive Mathematics」ケニヤで1月に発売

b7930「Interactive Mathematics」の開発が順調に進んでいます。
この名前の略称は「IM」です。
発音は「アイエム」です。
この頭文字による略し方は,日本人にはなじみが無いので,少々不便ですね。

若い頃,歌の文句にできた「L.A.」(エルエー)がロサンゼルスと知り,「意外!」と思ったことがあります。
ロスだったら,ロスアンゼルスと導きやすいのですが,エルエーではどうにもなりません。

ですので,「Interactive Mathematics」を「IM」と略しても,今ひとつピンと来ません。
でも,なんだか海外っぽくて楽しいです。

このIMの1年生版,来年の1月にケニヤで発売となります。
作ってきた算数ソフトが,太平洋を渡り,インド洋も越え,ケニヤで教材として販売されるのです。

思えば2年前の今月。
一通のメールが届き,そこからアフリカへの道が始まりました。
それから地道に歩んできたのですが,先月のケニヤ視察旅行で一気に販売へ向かっての気運が高まりました。
面白くてなりません。
アフリカの算数教育に,しっかり貢献できるように頑張りたいと思います。
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アフリカで6校の小学校を見学

「アフリカ教育視察報告会」
その第1回目は「チーム算数」で行いました。
第2回目は「野口塾IN神戸」(10月17日(土))で行います。
関心のある方,ぜひ,ご参加ください。
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「ルワンダ→ケニヤ」の視察旅行を少し整理しました。

行った先は,小学校・教育省・SBIベスト校内研修全国大会・CEMASTEA・JICA事務所・日本大使館・RDB・銀行・古本屋です。
盗難にあったので警察も見学できました。

b7935小学校は6校も視察できました。
これが実に大きな土産になっています。
頭の中であれこれうごめき,「そうか!」と思うところが多々ありました。
やる気があれば,いろいろな事ができます。
そういう方々とスクラムを組んで大きな流れを作れたら,すごいだろうなと夢が広がりました。

小学校は公立も私立も見学でき,算数ソフトを使って授業をすることもできました。
公立でも私立でも,子ども達は同じです。
大感激をしていました。
アフリカの子ども達が算数ソフトを普通に使う,そんな日を迎えたいと思います。

しかるべきポジションの方々ともいくつものミーティングをしました。
次々に力を貸してくれる方々が現れ,実にありがたいと思っています。

この充実した視察旅行ができたのも,現地に強い方々が八方手を尽くしてくれたおかげです。
また,今日までのアフリカで,日本人の方々が質の高いお付き合いをしてくれていたおかげです。
私も,遅まきながら,アフリカへの教育貢献をしっかり前進させていきたいと思います。
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アフリカに行ったら,普通はライオンやカバ・キリンなどを見て,ワイワイするのだと思います。
そういう場に一歩も踏み込まず,学校やオフィス巡りに終始しました。
こういう旅行が一番楽しい!
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写真はCEMASTEAのカワ副所長と。撮影は久野氏
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NHK・BS1「国際報道」で放送されました

b785410時になったので,「国際報道」を見ました。
始めて見る番組です。
タイトル通り,ニュース番組でした。

前半は海外の主立ったニュース。
後半が特集「最後のフロンティア「アフリカ」 ②課題を越えて」です。
その特集で,アフリカへの教育貢献と言うことで,英語版算数ソフトを使った授業風景が流れ,私のコメントも流れました。
ニュースに「さくら社」と出て,さくら社の製品が映るという,初めての体験をしました。
ルワンダ・ケニヤまで出張した良い記念になりました。

前後して,ケニヤの公立学校と私立学校の社会問題が放送されていました。
この現実,実に重要なポイントです。
教育関係者とケニヤでいろいろ話しましたが,この公立・私立の問題が,逆に教育を促進する契機になると私達は考えています。
これから,ゆっくりとですが「ケニヤ・ルワンダの教育に貢献していきたい」と,国際報道を見て,また強く思いました。
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上の写真はKaren C 初等学校の1年生の教室で英語版算数ソフトを使って授業をしている様子です。
その一部が国際報道で放送されました。
b7937
下の写真はアフリカ理数科・技術教育センター(CEMASTEA)での様子。こちらは建物・敷地などの外観が放送されていました。
立って話をしている人は,カワ副所長です。
日本からさくら社が来たことを皆さんに紹介しています。
席に着いている方々は各教科,ICTなどの主要メンバーの方々です。
カメラを回している人はNHKのクルーの方で,私は一番奥に座っています。
この後,英語版算数ソフトを紹介しました。
みなさん,ソフトを食い入るように見て,途中からは質問攻めとなりました。
算数の専門員の方からは,「指導法がわかるこういうソフトを待っていた」と嬉しい感想をいただきました。
算数専門の先生は,最後に取材を受けていました。残念ながら放送されませんでしたが,いい話をされていたそうです。
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ケニヤのブックフェア

b7940_2チーム算数が開催されている頃,ケニヤではブックフェアが始まりました。
そこに,ケニヤの会社がブース展開をしています。
その写真が届いていますので,ご紹介します。

右側の写真は,ブース設営中です。
ブースは角地です。
角地は人の流れが多いので,良い場所だと嬉しくなりました。

背面に布を張っています。
このカラーがシンボルカラーです。

b7939左の写真は,ブックフェアが始まって,子ども達や先生が会場に入ってきてからの様子です。
マウスに伸びている手が2つもあります。
そのすぐそばには,さわりたそうな手も見えています。
子ども達が夢中になっている様子が,よく分かりますね。

このブックフェアには,私立学校の先生や生徒さん達がたくさん来場するそうです。
ケニヤの私立学校からのたくさんの参加です。
たまらなく嬉しいです。
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私は日本にいるのですが,ケニヤでこうして英語版算数ソフトが紹介されています。
これは,まさしく国際的チームワークです。

日本にいる私は何をしているかというと,チーム算数が終わり,英語版算数ソフトver2の最終開発を進めています。
あと1本,ソフトを作ったら,ベータ版が完成します。
明日の夜には終わると思います。

今日も良い一日でした。
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ルワンダ大使館で太田大使とお話しました!

b7945ルワンダとケニヤの視察から戻ってきました。
内容の充実した,とてもいい視察になりました。

ケニヤでも,ルワンダでも小学校を訪問しました。
先生方にも子ども達にもソフトを見てもらったら,これが大評判!
子ども達は「もっとやりたい!」「明日もやりたい!」状態です。
先生方にも,「教え方がソフトに入っているのでグッド!」「こういうソフトを待っていた!」など,大好評でした。
そうして,いくらで売っているのかなどの嬉しい質問もたくさんいただきました。

驚きの出来事がありました。
偶然から始まったのですが,ルワンダの日本大使館に行ってきたのです。
それも,太田大使が直々に会ってくださり,しかも,1時間ほどもお話をさせていただきました。
もちろん算数ソフトも見ていただき,嬉しいお言葉を数々頂きました。
最後には記念撮影までさせていただきました。

数日後,その写真をブログにアップしても良いですよと,連絡が届いたのですが,その前日,泊まっていた部屋に空き巣が入り,カメラもレンズも,タブレットもビデオも消えました。
ですので,今回はここに太田大使との記念写真を載せることが事ができません。
次の機会にはアップしたいと思います。
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写真はケニヤの小学校1年生の教室。
ノートパソコンに映し出された算数ソフトを,夢中になって勉強しているところです。
一番手前の子がワイアレスマウスを操作しています。
この子達の姿を見て,世界中のどこの国でも算数ソフトは受け入れられると実感しました。
写真撮影は,プロのカメラマン久野氏です。
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