Category Archives: 算数

「先生、1日中算数でもいいよ」

山中伸之先生が発行している「実感教育メルマガ」を,私も登録しています。
嬉しいことは,授業のレベルを上げるためのあれこれが,とってもわかりやすく記されていることです。
先輩の先生と,若い後輩の先生の会話をベースとした,臨場感あるメルマガです。
ちょっと読んでみたいという先生,こちらからメルアドを登録してください。
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「実感教育メルマガ」に,算数ソフトのことが載っていました。
ちょっと,引用しますね。
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b7752_2「それから、算数で盛り上がるのは、算数ソフトを使ったときだよね」
(「子供が夢中で手を挙げる算数の授業」)

「あ、この前紹介してくださったソフトですね。私のクラスの子供にも大人気で、算数は苦手であまり好きじゃない雄太君が、先生、1日中算数でもいいよって言ってたんですよ。うれしくってお母さんに電話しちゃいました」

「そうでしょう。子供は大喜びだよね。それに理解も深まるからすごくいいしね」
「今度、雄太君のお母さんにも見せてあげようと思います」
「うん。雄太君に限らず、学級懇談会などでお母さん方に見せるといいよね。
こんな勉強の方法もありますっていう感じで」

「そうですね。今度やってみます」
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驚きの内容です。
若い先生が算数ソフトを使ったら,「先生,一日中 算数でもいいよ」って言われたのです。
こんな嬉しい言葉,なかなかもらえないです。
算数好きの私も,現役の時に一回も言われたことがありません。
いかに面白い授業だったのか,それが良く伝わってきます。
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算数ソフトを使うと,一気に燃え上がり,「やる気200%」状態になる子が出てきます。
それが算数苦手,算数嫌いの子だったら,まさに,指導チャンスです!!

「もしかして,算数が好きなんじゃないの」と聞くのです。
すると,たいてい肯定してきます。
これで算数への心が変わります。

続けて,言いましょう。
「きっと,生まれつきかも知れないな。」
こうして生まれつき算数好きとセットされてしまうと,子どもの気質が変わります。

押さえで,「家でちょっとでも算数をやったら,見せてね」とでも一言言っておくと,明日がそれなりに楽しみになります。

心を変えて,気質まで良くしていける職業,それが先生なのです。
尊い仕事です。

算数ソフトを使って授業をすると,子ども達がとっても喜びます。
やる気もすごいです。
その流れに乗ってあげると,子どもも変わってきます。
『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』
お勧めです!!
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石井敦先生の特別授業

b7807千葉県の小学校で特別支援級の担任をされている石井敦先生から,メッセージが届きました。
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今日、5年生に、ソフト④多角形の内角の和を使って特別授業をさせてもらいました。
子どもの感想より、「全て面白い」「音が面白い」と好評でした。
カマキリのは大爆笑でした。
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特別授業ですから,何かしらの目的を持って,授業を託されたのだと思います。
そういう立ち位置にいる石井先生,信頼の高さを感じます。

「授業の要件とは何か」と問われたら,私は「楽しさ」と「納得感」と答えます。
楽しいと頭が解放され,しかも強い集中が生まれます。結果,どんどん吸収するようになります。
そこに,納得感が次々出てきたら,吸収力はさらに高まり,結果,自分で考える土台ができてきます。

「楽しくて納得,納得してまた楽しく。」
こういう授業,こういう雰囲気,これはまさに『論語』の学而第一にあるあの有名な一節と似ています。

学びて時に之を習う。亦た説(よろこ)ばしからずや。
朋(とも)有り、遠方より来たる。亦(ま)た楽しからずや。

ときどきの復習は,納得感を生み出します。
学友が尋ねてきたら,楽しさが増します。
2500年もの昔から,学びの基本構造は変わっていなように思えています。

ありがたいことに,石井先生から追加のメッセージもいただきました。
「正多角形の数が大きいほど、円に似てくると言うことがわかったことが子どもの収穫になった」
これこそ,「納得感」です。
しかも,微積の素地となっているので,高等数学へと論理がつながっています。
良いタイミングで子ども達に見せたのでしょうね。
私も授業を見たかったですね。

良い友だちを持って,私は幸せ者です。
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篠田先生から,「子どもたちの気づきから出てきた」と!

b7817篠田先生からも,とっても嬉しいお知らせが届きました。
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横山先生。算数ソフトの「帯グラフを書こう」「円グラフを書こう」を使って授業しました。
・割合を出さないといけないこと
・その計算式は部分÷全体であること
・百分率に直すこと
・足し算をしながら解いていくこと
そのようなグラフを書くのに必要な手順が、子どもたちの気づきからでてきました。数値も非常に簡単で、子供たちもすぐに計算することができました。またワンタッチですべて数値がでてきますので、本時のねらいである「グラフを描く」に時間を割くことができました。
ソフトで2題 教科書の問題2題。4題分のグラフを描くことができました。一名だけ最後の練習問題が途中になったのが時間配分ミスでした。

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このメールを拝見して,篠田先生は「教師眼がいいですねぇ」と思いました。
項目立てをしています。
授業は毎日あるので,ややもするとぼんやりしがちです。
そこに,重要なことを項目だてすると,シャープに見えてきます。
書きながら,過不足にも気がついてきます。
自然な状態で,こういう書き方ができるのです。
良いですね。
篠田先生と友だちでいられて,とても嬉しいです。

その項目の中を読むと,「たし算をしながら説いていく」と記されています。
帯グラフにも,円グラフにも,「百分率を足し算しながら作成する」という一面があります。
そこに子供達が気づいたのですから,素晴らしい発見です。

そうして,驚くべき事は,「グラフを4つも描いた」という事実です。
しかも,遅れがちな子にもきちんと着目しています。
どんどん成長している篠田先生。実に良いですね。
篠田先生とは,明後日の関西大学初等部の公開研究会でお会いします。
算数ソフトを使った授業の様子も少し聞いてみたいと思っています。
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フェイスブックに「日本基礎学習ゲーム研究会」というグループを作りました。
今,「重なり漢字パズル」を少しアップしました。
小早川先生から,理科の電気回路のソフトがアップされました。
金川先生からは,「重なり漢字作成ソフト」がアップされました。
とても楽しいグループです。
関心のある方は,フェイスブックからご入会下さい。
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藪田先生から,「最強」と!

藪田先生から,嬉しいお知らせをいただきました。
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b7820今日は6年生の授業に補助で入り、算数ソフトを使いました。
単位換算の単元です。
習熟度別の、低位にあたる子が相手です。

パソコンを持ち込んだ時点で釘付けでした。
また「この一時間で子供の理解が進んだと思う」と、算数少人数の先生から感想をいただきました。
算数の仕組みがパッと見てわかる算数ソフト、最強のソフトだと確信しました!
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「最強のソフトだと確信しました!」と書くのですから,よほどの事が起こったのです。
メールで少しやりとりをしたら,その「よほどのこと」がわかりました。

授業の始まりに宿題の確認をしたときの事です。
「やってませーん」と平然と言う子がいたそうです。
6年生ですから,少しすれてしまうと,こういう返事を臆面もなく言うことがあります。
その子が,授業を進めると,課題に対してしっかりと取り組み始めました。
よっぽど面白かったのでしょうね。
授業の最初と最後とでは,その学ぶ姿に歴然とした差があったそうです。

「勉強はしない方が良い」「勉強は悪いことだ」と思っている子は一人もいません。
ただ,何とはなく,気がついたら「勉強したくない」という自分になっているのです。
でも,心の奥底には,「勉強は大切」「勉強をしたい」という思いがどの子にもあります。
藪田先生の授業は,その奥底にある前向きな気持ちを引き出したのだと思います。
妙な返事をした子が,V字回復の道を歩んでくれたらと願います。

ところで,この『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の一つの大きな特徴は,解説がほとんど記されていないところにあります。
なぜ,解説をあまり載せていないのかというと,算数が「きまり」でできているからです。
「きまり」は規則正しいので,繰り返されるとそのパターンがわかってきます。
何度かクリックしたり,ドラッグしたりすると,「ああ,そういうことね」と自動的にわかってきます。
この「きまりがわかる」という感触が,算数の重大な面白さなのです。
ここを授業中に体験できると,算数は面白い勉強に感じられてきます。

藪田先生が補助で入って,ソフトを見せてくれて,何人かの子のやる気に火が付きました。
とてもありがたいです。
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横浜の小学校で

次の火曜日,横浜市の小学校で授業をしてきます。
若い先生方を中心とした研究会があり,その研究会の一環として,5校時・6校時に授業をしてきます。

5校時は,6年生全員が対象です。体育館で「姿勢の良い人になろう」というテーマで授業をします。
6校時は5年生の一つの教室で算数です。図形の面積が終わろうとしている頃なので,そこに少し絡んだ授業をします。

授業の後は,若い先生へ向けた講話です。
どんな授業になり,どんな講話になるのでしょう。
明後日には詰めたいと思っています。
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土曜日は野口塾in相模原です。
私も一こまお話しします。
テーマは「東アフリカ教育事情 算数ソフトの視点から」です。
楽しい話になりそうです。お近くの先生,ぜひお越し下さい。
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b7858写真はバングラディッシュで販売されているBLACK TEA と GREEN TEA です。
BLACK TEA というのは,紅茶のことです。

そのバングラデシュですが,私は「バングラディッシュ」と言っていました。
でも,どうも,違うようなのです。
フェイスブックで伊藤先生から「バングラデシュ」と普通は言うことを教えてもらいました。
ありがたかったです。

こういう指摘,年をとると,どんどん少なくなってきます。
だから,自分で気をつけないとなりません。
そんな状態が今なので,指摘してくれた人には手を合わせたくなります。
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バングラディッシュ

b7859算数ソフトの会議が開かれました。
日本でも授業で使って下さる先生が増えています。
子供達に喜ばれ,算数好きが増えています。
何ともありがたいことです。

会議では,バングラディッシュが話題になりました。
もしかしたら,3月までにバングラディッシュにも行くことになるかもしれません。

私が小学生の頃,バングラディッシュという国はありませんでした。あったのは西パキスタンと東パキスタンです。
インドを挟んだ東西にパキスタンが分かれていて,子供心に「すごい国だなぁ」と思っていました。
そうして,東パキスタンはバングラディッシュになり,国旗は日本によく似た図案になっています。
親日と思っていますが,今日はそういう話題にはなりませんでした。

算数ソフトが日本国内はもとより,海外からも注目されるようになりました。
こうなってくると,私もますます力が入ります。
海外の「子供達の学力向上」「先生方の資質の向上」に遠く日本から協力したいと思う気持ちがどんどん強まります。
一人の力では大したことはできません。
ですが,一緒にその道を歩んでくれる方々がいてくれます。
皆さんの力をいただきながら,「私も奮励したい」と思った一日でした。
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