Category Archives: 友人知人

高知の井関先生

最近,高知の井関和代先生の活動に注目しています。
何しろ,私が出かける先で,たいてい講師として活躍されているのです。チャンスが有れば,自分から講師の申し込みをしているのだそうです。
この意欲が積み重なって,講座の内容も聞くたびに濃くなっています。前振りが長いのがご愛敬となっていますが,進んで講演することで日々の実践も高まっているのだと感じています。
宇都宮であった時には「メルマガの連載,来週には送るから・・」と,明るく,前向きにポンと言っていました。
講座をこなし,連載もこなし・・・。
前向きな先生と一緒に学べて,とても嬉しいです。

宇都宮の野口塾で感じたことは,井関先生の積極的な活動が野口塾に良い影響を与えているように思えることです。
野口塾には地元教師の発表があります。せっかくの場なのですが,なかなか立候補する先生がいません。
そこで事務局の先生はどうするかというと,県外の先生から希望を募ります。それでも希望がなかなか出なかったのです。
今思うと,何とももったいない過去です。

それが,最近,変わってきました。
講師枠がすぐに一杯になるのです。講師を希望する先生が増えてきているのです。こういう現象は,とても嬉しいです。

もうすぐ100回を迎える野口塾です。
「これからが野口塾!」
今,そう感じています。
---
22日(土)は,植草学園大学で「教育の原点セミナー」です。昨年の前夜祭に参加した先生の中から,一年間のメルマガ連載を引き受けた意欲的な先生方が講師です。
もちろん,井関先生も講師です。
皆さんの参加をお待ちしています!

「チーム算数」の3つの話題

「チーム算数」が開催されました。
今回は,非常に濃かったです!

◆(1) 誰でもできる20の段の九九の暗算(横山)
◆(2) 面積パズルの束ね(佐々木)
◆(3) 物語文の「一人漫才」(城ヶ崎)

1と2は算数の話題ですので,私の算数観にしっかりと位置付きました。
特に2は,「複数の回答が出るときには,きまりを見つける」という大切な要素を含んでいて,それが「応用」する流れを自然に生み出すことも理解できました。

「チーム算数」,次回はちょっと間が開きますが,11月5日です。

「チーム算数」7月例会

城ヶ崎滋雄先生,佐々木智光先生と,「チーム算数」の7月例会を開きました。

6年の「拡大図・縮図」で,城ヶ崎先生が『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』のDVDを使って授業をしました。そこからの提案です。
新しい「作図指導の基本」といえるような提案でした。

もっとも大事なことは,ソフトで作図の様子を何度も見せることです。
1度や2度ではありません。
話を聞いていると,10回ぐらいは見ています。
しかも,手順をそらんじて言えるぐらいに,子ども達を高めていくのです。
その結果,子ども達は拡大図をすいすいと描いています。
楽しく取り組んで,すいすい描いてくれるのです。
こういう授業は,私も好きです。

その手順をご紹介します。城ヶ崎先生発案の「ドライブ作図指導」です。

1,作図結果を見せる
ソフトの利用1回目。
まずは,ソフトで拡大図ができあがっていく様子を見せます。
特に,解説はしません。
「2倍の拡大図」がソフト画面で完成されたとき,こういう図を描けるようにする勉強をすることをハッキリ伝えます。
これにより,作図の結果がどういう状態なのかを,子ども達が頭にしっかり入れることが出来ます。

これを,城ヶ崎先生は「ドライブ」に例えていました。
まず,「目的地をハッキリさせる」
これを行うことが大切なのです。
そのとき,作図手順も同時に見ているので,「大筋のルートも分かる」事になります。ここも,大切なポイントです。

2,次のステップを予想
ソフトの利用2回目です。
もう,ゴールとあらかたのルートが分かっているので,ここでは,「次に何をするのか」を問います。
でも,1回しか見ていないので,明確に答えられなくて当たり前です。
「定規だったかな」「コンパスだったかな」。こんな状態です。

これを何度か繰り返します。
すると,次第に,次に「何を使ってどうするの」か,正しく答えられるようになってきます。
これが,地図(カーナビ)を見ないでドライブ(作図)するためのレッスンになります。

3,「定規!」「コンパス!」と声を出す
ソフトを何度も見せると,当然,子ども達はその手順がわかってきます。
「もう,みんなわかったかな」と思った時に,念のために「念押しの指導」をします。
「念押しの指導」というのは,みんながわかったなと思っても,そこからさらに,何回か繰り返す指導のことです。
これにより,鉄壁の指導となります。

「念押しの指導」の段階では,子ども達が楽しめるように行います。
城ヶ崎先生が行った指導は,「道具名を言う指導」です。
ソフトにコンパスが出来る瞬間に「コンパス!」と唱えさせ,定規が出てくる瞬間に「定規!」と声を出させます。
タイミングが早かったり,遅かったり,ぴったりだったり,子ども達は盛り上がります。
ゲーム感覚で楽しめる授業になります。

こうして作図の手順がすっかり体にしみこんだ後,いよいよ実際の作図です。
子ども達は,コンパスや定規を出し,指定された拡大図を描きました。
なんの問題もなく,すいすいと作図をしたそうです。

これはすごいと思いました。

「チーム算数」は明日

「チーム算数」
今日の午後で予定していましたが,明日の午後に変更になりました。
なので,今日は,読書を楽しみます。
--
6年の社会で平氏が滅ぼされ,源氏による鎌倉幕府が樹立することを学びます。
その鎌倉幕府ですが,源は3代でとぎれ,次に執権という立場で力を持ったのが北条です。
こういう所までは教科書レベルのことなので,私も知っているわけですが,その北条は「平氏」と「源氏」のどちらかなのです。
源頼朝のお嫁さんが北条政子ですから,普通は「源氏」と思います。
ところが,北条は「平氏」なのです。
ですので,かなり高度な知略があったと思えます。
そうして,北条を打ち倒した足利は源氏です。

歴史は見る視点を変えると,急に面白さが変わります。
だから,歴史には生き物のようなとらえにくさを感じています。これも,歴史の面白さです。

チーム算数

  チーム算数の例会が開かれました。
  今回も驚きのあれこれがてんこ盛りでした。

  まずは,佐々木先生。
  3年生の「わり算」で,3クラスの平均が90点を軽くクリアーしました。
  しかも,あのややこしい等分除包含除の違いを,子ども達もすっきりと理解したのです。
  「配り方が見える」からわかりやすいとのです。上の画像から,その違いが分かると思います。

  城ヶ崎先生からは,「だめ押し」が大事と指導法が出されました。
  何人かの子が答えて,何となく全員OKそうに見えても,念のために「だめ押し」でもう何問か出題する配慮が必要なのです。
  そんな風に多めに出題すると,子ども達がいやになるんじゃないかとも思えるのですが,そうはなりません。
  子ども達は,
    1,「分からないことが分かる」楽しさ(理解の楽しさ)
    2,分かったことを答える楽しさ(定着の楽しさ)
  この2つをともに楽しむので,「だめ押し」も楽しく取り組みます。

  藤本先生からは,まとめの後の「反復練習」に活用する指導法が出されました。
  「ソフトを使う」≠「45分間使い続ける」
  「本時のこの場面で,ソフトのここを使う」と活用場面を考えることが大切です。

  来月は私がちょっと忙しいので,いつになるのか未定です。
  
  
      

「チーム算数」に藤本先生が参加

  18日(土)に開催する「チーム算数」に,山口から藤本先生が参加となりました。
  これで満席になりました。
  算数ソフトの成果のスピーチが必須ですので,とても密度が濃くなります。

  藤本先生は,右の『新任教師 はじめの一歩』の著者の先生です。
  本を出す力量に加えて,このフットワークです。すごい!と迫ってくるものを感じます。

  藤本先生は企画力も高いものを持っています。その発想が豊かで面白いです。
  この先,たくさんの作品を世に送り出す先生と思っています。