Category Archives: 友人知人

友達あれこれ

◆山口県に友達の福山憲市先生がいます。
福山先生は,新年度から,学級担任をしつつ5年生6年生の算数の授業を持つことになりました。
担当が決まれば,さてどうするかと思いつつも,事務的な仕事に追われ始業式を迎えます。

でも,福山先生は違いました。ある行動に出たのです。
与えられた任務を最高の形で遂行するための行動です。

なんと,算数の教育書を50冊も注文しました!
これだけでも驚愕の世界ですが,他に問題集・算数ソフトも新規に購入です。

年を重ねても,グイグイと伸び続ける先生は,始まる前からして違いますね。

◆千葉県の指導主事をしている横田経一郎先生が6月30日(土)「とっておきの道徳授業&学級づくりセミナー」で講演します。
横田先生とは若い頃からつきあっていますが,とにかく本を良く読む先生で,質の高い材料を見いだしては授業に活かしていました。
師匠筋にあたるのが野口芳宏先生ですから,読書量は半端でなく,授業の腕前も達人であることは頷けます。

『関大初等部式 思考力育成法』がよく売れています。
この本と似たような感覚で表現する力を伸ばしているのが,横田先生の書かれた『10の力を育てる出版学習』です。
セミナーでは,「国語科授業づくり~10の力を育てる出版学習~」のお話しがあるので,力を高める授業の秘訣などが披露されるのではないかと,期待しています。

このセミナーの事務局を担っているのは,市川市教育委員会の清水秀峰先生です。大変に勉強に熱心な先生です。今回の企画も,学びの輪が広がる良いセミナーになることでしょう。

◆城ヶ崎滋雄先生,佐々木智光先生との「チーム算数」の例会も開催されます。
4月14日(土)午後2時から。場所はさつきが丘のジョナサンです。
楽しみです。

深澤先生の授業を見てきました

一日公開をするとメールに書いてあったので,ちょっと行ってきました。

見学した授業は4時間目と5時間目。
子どものやる気,取り組み,スピード・・・。見事でした。
途中から気になったのが,学級づくりの全体の構造です。
4時間目が終わり,給食に移り,ああなるほどと,かなり合点がいきました。

協議会では,深澤学級の見えてきた構造を話しました。
子ども達はスポーツチームの選手であり,劇団の団員であり,といった所に位置付いており,深澤先生は先生でありながら,監督でありコーチなのです。
ただ,このチーム・団といった比喩では,4月のスタートにおける取り組みをカバーできません。
この部分のカバーとして必要な頭は,大衆運動・大衆組織の論理です。
私の話を受けて,この不足部分を具体的に話していた久さんはさすがでした。

深澤学級の全体の論理については,いずれ,本人がどこかにバシッと書くと思います。
「学級づくり原論」
こんなタイトルでしょうか。
読んでみたいですね。

懇親会では羽鳥先生と少し歓談。
日本人を育てる研究の話しです。
私の作法研究と少し重なる所があり,羽鳥先生の向かう所などを伺えたらと思っていました。
でも,やっぱり酒の席はダメですね。
雰囲気がイマイチなので,まともな話しは前に進みません。
日を改めて,羽鳥さんとは話したいと思います。

道中読んでいたのは,『都鄙問答』。石門心学の石田梅岩の本です。
心学と書いてあると,心理学かなと思えてきますが,左に非ず。
江戸時代の思想書です。

面白かったのは,イザナギ・イザナミの「殺す生む」の話しが,生きるための殺生と関連づけられたいたことです。苦笑しつつも,このつなげ方の姿勢が勉強になりました。
短気の論理もわかりやすく,面白いです。この論理を板に付けようとすれば,それはそのまま優れた修養になります。深いです。

こういう細かい面白さが所々に書かれているので,思想書は魅力があります。
でも,一番の楽しみは,「人としての考え方」です。現象面に目を奪われないしっかりとした考え方の素養を養えます。

本を読みつつ,つらつらと思ったことは,「姿勢の研究を城ヶ崎先生と進める必要があるな」ということです。

 

「慎重の心」を育てる,鈴木文男先生の「一発君」

 

鈴木先生とお会いしたとき,1つのスタンプを見せていただきました。
そのスタンプは,「一発君」です。

このスタンプがもらえると,子ども達は大喜びをします。
何しろ,このスタンプ,おいそれとは押してもらえません。
「よほど」の事がないと,押してもらえないのです。

どんなときに,その「よほど」が起こるかというと,「一発でできたとき」 です。
何事にも,素早くやる子がいます。
ノートへの取り組みをさせれば,アッと言う間に仕上げて,「先生,できました! 」となります。
先生は赤ペンでマルやらペケやらをつけます。
早く仕上げる子は,心が急ぐあまり,ちょっとしたところでミスをします。
そこを直して,めでたしめでたしとなります。

でも,この子は,「一発君」スタンプを押してもらえません。
一発で,ミス無く仕上げることが出来なかったからです。

仕上がりには,少し時間のかかる子もクラスにはいます。
落ち着いているので,あまりミスはありません。
概して,一回でOKとなります。
その時です。鈴木先生の手は,「一発君」スタンプに伸びます。
そうして,“ポン!”
赤い,立派な「一発君」が,落ち着いて慎重に取り組んだ子のノートにしっかりと押されます。

早くやり終えた子がもらえず,遅くてもしっかり行えた子がもらえます。
担任の先生が求めている心が,クラスに伝わります。

学校の学習にスピードはつきものです。
早くやることを躾けることも大切です。
だらだらとした心を,ピンと緊張させ,意欲が向上します。
また,鈴木先生のように,落ち着いて慎重に取り組むことも大切な指導となります。
「落ち着きましょう」と,何度言っても,クラス全体は自然と急ぎ足の空気を持っています。
少しばかり,むなしい指導となりかねません。
そんなとき,一発君のような「心の栄養グッズ」が力を発揮します。
落ち着いて取り組むことも,クラスの空気になっていきます。

鈴木先生の「一発君」スタンプをお借りし,私の手帳にポンと一押しさせていただきました。
私も,落ち着く心,慎重に行う心がどこかに行ってしまわないように,心がけましょう。

新年会とスーパーホテル部

山中伸之先生,中嶋郁雄先生と千葉で新年会を開きました。
新年会の前には,いつものように簡単な勉強会です。

今回は,中嶋先生がホワイトボードの前に立ち,
「叱り方」 について,その理論を語ってくれました。
図もあり,用語もあり,とても驚きました。
いつの間に,これだけ勉強したのかと思うほどの内容でした。
圧巻だったのは,叱るというのは,どこに刺激を与えることなのか,
その説明です。見事でした。

叱ることは,誰でもしています。
誰でも,自然に叱ることができます。
でも,それをよりよい方向に叱れるかどうかの理論構築までは,
まだたどり着いている人はいないように思います。
もう少し煮詰まったところで,改めて話を聞きたいと思っています。

中嶋先生の話を聞きながら,鳩翁道話の心の論理や
南郷継正の心と体の関係論などを思い出し,
「叱り方」について,本気になって研究をしていると,
ここまでたどり着くのかと感じ入りました。
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新年会は千葉駅近くの居酒屋。
楽しい夢物語で盛り上がりました。

面白かったのは,忘年会の話題が出たことです。
新年会なのに,なぜか,年末の忘年会の話です。
気が早いにも程がありますが,
このぐらい先のことになると,
楽しさだけがどんどん膨らみ,
それが楽しいので良い気分になります。

年末には,1つの企画会議が開けたらいいなと思っていて,
その話でも盛り上がりました。
この話も順調に事が運んだら・・・,
という「タラレバの話」です。
タラレバ話なので,案外面白い話になり,
終始笑っていました。

夜は,スーパーホテル部です。
ここでも夢プランでした。
算数ソフトを使っている先生方から,
喜びの声が続々と届いています。
この嬉しい盛り上がりをそのままにしないで,
子ども達が,もっと算数の勉強をしたくなるような
そういう風にするには,どうしたらいいか。
そういう話で盛り上がりました。
考えようによっては,企画会議でした。
そのためか,この話はかなり現実味が増しています。
関連する打ち合わせを来週開くので,
年内には何か始めることになると思います。
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今回も,いつも通りに夢夢夢の世界に浸りました。
それでも,笑いながら話題にしていると,少しずつ実現していくというジンクスがあるので,
私はこういった夢物語が大好きです。
初夢にふさわしい新年会とスーパーホテル部になりました。

渥美先生のクラスへ行ってきました

北海道の渥美先生の学級を見学してきました。
何よりもありがたく思ったのは,見学を許しくださった校長先生のお心です。
感謝の気持ちで一杯です。
校長室に案内され,まず御礼を申し上げました。
それから,少し,校長先生と歓談させていただきました。
一番驚いたのは,校長先生の姿勢が良いことでした。
やはり,上に立つ人は,違うと思いました。

渥美先生と子ども達の取り組みは,とても暖かく,この暖かさが心の緊張を解きほぐし,子ども達の前進を促進しているのだと感じました。
算数ソフトを使った授業を拝見させていただきました。
渥美先生の指導は,私には気がつかない指導法でした。
算数ソフトという新しい教材を使う,新しい指導法も見ることができ,期待を超える感動をしました。

私もすこし子ども達の前に立たせていただきました。
先生への質問ということをテーマにしつつ,「姿勢の教育」 をしました。
子ども達はどんどん吸収してくれ,なんと良い子ども達なんだろうと思いました。

夜,懇親会を開いてくださいました。
渥美先生とたっぷりお話ができました。
授業を参観してくださった八木先生ともお話ができました。
感謝感激の1日を過ごせました。
釧路まで行って,本当に良かったと思いました。

翌日は,釧路湿原を見学しました。
きれいです。実にきれいです。
この美しさが町のすぐ隣にあるのです。
釧路は素晴らしいところです。

島根の足立校長先生

facebookで,島根の足立校長先生と友達になりました。
足立先生は数学の先生でもあります。

ついさっきのことですが,facebook内のedumlで,足立先生とキーボード対談をしました。
とても嬉しく思ったのは,「規則性」「きまり」を見つけ出す授業に子ども達が乗ってくるというお話をされていたことです。

こういうことが分かる数学の先生と友達になっているとわかり,とてもありがたい気持ちになっています。
いつか,膝を交えたいと思います。

算数でも,同様に「きまり」を見つけていく授業を作っているという先生がいたら,友達になりたいと思います。
「きまり」を見つけることを楽しみ,次第に「きまり発見力」が高まり,気がついたら,与えられた問題から新たな決まりを見いだすには,どう思考すれば良いのかがわかる子に育ったら,それってすごいことだともいます。
このあたりにチャレンジしているのが,親友の城ヶ崎先生です。
今度の「教育の原点セミナー」では体育で御講演しますが,算数ソフトを活用した授業論もなかなかすごいものを持っています。
城ヶ崎先生の「算数ソフト授業論」を今度聞けるのは,11月5日の「チーム算数」の日です。今から楽しみです。