きりっとしたした姿勢で座っている先生を見かけると,「ああ,良い姿だ」と嬉しい気持ちがわき上がってきます。
写真の先生,背もたれにもたれていません。
自然な状態で,このように座って,受講されていました。
江戸時代までは,畳や座布団の上に座っていたので,生活の中に「背もたれ」がありませんでした。
必然的に,座った時の上体は,誰もが自分で支えていました。
「立腰」が自然に行われていたのです。
明治になり,学校が出来,会社が出来,次第に椅子に座る場面が増えてきました。
きちんと上体を保っていた人も,少しずつ椅子にもたれる楽な座り方「曲腰」を覚えました。
でも,まだ大丈夫です。家庭に椅子が滲透していなかったからです。
ところが,戦後,洋風化が一気に進みました。
家庭でも椅子の生活が普通になり,小さい時から背もたれにもたれるのが,普通の姿となりました。
日本人の多くは,生まれた時から,「曲腰」の生活をするようになったのです。
小学校の先生は,10年前から全員が戦後生まれとなっています。
立腰で椅子に座っていられない先生が大多数になりました。
これも,時代の流れなので致し方ありません。
でも,そんな中,写真の先生のように「立腰」で座る先生もまだまだいらっしゃいます。
神戸の野口塾では,澤口先生,西村先生,関田先生,丸岡先生がとくに際だっていました。
私もしっかり立腰をして,日本人らしい座り姿を広めたいと思います。
道徳は自分自身を律するところから始まるのです。
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話の柱は「夢の実現」です。
教師という仕事は,子供達の明るい将来を創っていく,尊い仕事です。
明るい未来に向けて子供達を導く先生が,ご自身の夢を持ち,その夢を子供達に語ったら・・・。
未来が妙に輝かしく感じられてきます。
私は算数が大好きだったので,そこをどんどん進めていたら,描いていいた以上の未来になっています。
そんな大好きな算数の中から,授業での工夫について少し語りました。
私の工夫の仕方は,「教科書と子供の間をつなぐ工夫をする」ことです。
若い頃は,「中間項理論」などと呼んで,それなりに楽しんでしました。
今回は,「展開図」と「数直線」についての工夫を話しました。
嬉しかったのは,会場から「オーッ!」と,なるほど感・納得感のあるため息が出ていたことです。
お役に立っているなと,実に嬉しく思いました。
こういった工夫が元になって,算数ソフトが生まれています。
ですので,終盤で少しソフトを見ていただいたのですが,そこへの驚きもとても大きく,実にありがたいなと思いました。
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セミナーの最後は参加者からの一言でした。
岡村先生から,算数ソフトを子供達が喜んでくれているので,DVDの目次画面に出てくる先生と記念撮影を・・・というお話をいただきました。これも一つの夢です。それを実現するように,勇気を出して話して下さいました。私は感動しつつ,一緒にカメラの前に立ちました。
きっと,岡村学級の子供達は大喜びをして,算数をますます頑張ってくれるだろうなと思っています。
愛知の佐々木先生からは,円を分割して面積の求め方を考えるソフトを使って授業をしたら,子供達がどんどん考えはじめ,ついに円の面積の公式を見つけるに至ったことを,感動的に話してくれました。
愛知の子供達のお役に立ったのだとともて嬉しい気持ちになりました。
佐々木先生とも記念撮影をしました。
大きな夢もあれば,小さな夢もあります。
子供達と共有できる夢もあります。
そんな夢の実現。大事なことだと思っています。
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神戸で開催された野口塾に行ってきました。
会場に着くと,すでに事務局長の関田先生が待っていてくれました。
開口一番,関田先生から極めて嬉しい報告を受けました。
詳しいことは書けませんが,その日の夜の最後の会までその話題で盛り上がりました。
まさに,「よかったじゃん!」です。
野口先生のお話は,今回も会場の先生方を魅了していました。
国語と修養のお話だったのですが,国語(ごんぎつね)は圧巻でした。
「ごんぎつね」は,これまで何度も読んだことがありますが,敬語の扱いについて,このときほど衝撃を受けたことはありません。
感じ入ってしまうお話を伺うことが出来ました。
痛く感動したので,懇親会で「ごんぎつね一色の野口塾を」と提案をしました。そうしたら,同じ事を関田先生も感じていてくれました。
見逃せない野口塾が始まりそうです。
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右の写真は,発問道場です。
野口先生に指名された先生方が,「ごんぎつね」の指定された範囲への発問を板書しました。
映っているのは,手前が関田先生,その向こうが桔梗先生です。
板書された先生方の発問を,野口先生が順に丁寧に講釈してくれます。
その内容が実にすばらしく,皆さん,メモ書きのピッチがアップしていました。
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私は,「算数ソフト,海を渡る」というテーマでお話をしました。
このテーマは,関田先生が考えてくれたテーマです。
時間は90分です。
海外でこうだったという話をするだけでは,キチッとした柱が無くなるので,今回は「夢の実現」ということを大きな柱として話しました。
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明後日の火曜日(祝日)は,神戸で「授業道場「野口塾」in神戸 2014」です。
私は午後から話すのですが,内容は,「算数ソフト 海を渡る!」です。
お時間のある先生,ぜひ,ご参加下さい。
懇親会は,ほぼ忘年会となりそうで,楽しみです。
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年が明けたら,作法のお話をします。
★第135回 野口塾 IN 相模原 1月10日(土)
私のテーマは「明治人の作法」です。
★第136回授業道場野口塾 IN 木更津 1月17日(土)
私のテーマは「卒業式の作法 儀式とは何か」です。
この2つのセミナーの間に,「第7回 実感道徳研究会全国大会」があります。
こちらにも参加する予定です。
年内は,算数ソフトや海外の話題で盛り上がり,年が明けたら,作法や道徳で粛々と進む感じです。
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年明けの木更津では,「儀式とは何か」のお話をします。
このテーマは,野口先生から電話で直接お話をいただきました。
いつもヘビーなのですが,今回はマックスヘビーです。
卒業式や入学式と言えば,基本的に管理職の先生が深い見識を発揮するところです。
でも,小学校現場は大変忙しいです。
儀式などについて,調べ学ぶ余裕はあまりありません。
何かの資料に,運良く書いてあればいいのですが,「儀式とは,かくかくしかじかです」と書いてあるものには,なかなか出会えません。
手頃なところで,辞書を引いて・・・・となります。これも大事な学びです。
広辞苑で「儀式」を引くと,下のように記されています。
「公事・神事・仏事または慶弔の礼などに際し、一定の規則に従って行う作法。また、その行事。」
「儀式とは作法」,または「儀式とは行事」と言うことになります。
そういうことを知っただけでも,良い勉強になった,と思う管理職の先生もいると思います。
「経礼三百,曲礼三千,其至(そのち)一なり」(礼器第十)
礼の基本は三百あり,細かく見ると三千ある。
でも,その根本は1つ(敬意)です。
『礼記』に記されている言葉です。
儀式に大事なのは,この「敬意」の心が伴うことです。
辞書の解説はコンパクトに記すため,残念ながら,「敬意」といった「本質」までは踏み込めません。
儀式の本質が分かれば,「ああ,なるほど」なのです。
指導も変わってきます。
儀式とは何か。
17日の木更津でお話しします。
儀式に関心のある先生,ぜひ,木更津へお越し下さい。
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半年ぶりぐらいに,明石要一先生のSG会に出席しました。
現役の先生方の他に,幼稚園の先生や企業の方々など,多彩な顔ぶれです。
SG会はレポート持参が原則となっています。
そのレポートは,私にとってなかなか珍しいスタイルなので,毎回,不思議な感触を得ています。
そのスタイルというのは,論述の合間に,自分のあれこれが入り込んでいるということです。
まじめでありつつ,どこか砕けている。
そんなレポートなのですが,皆さんに妙に受けています。
それでいて,話しは論述部分に向かいます。
他では見られない,大変珍しい世界です。
SG会で一番勉強になるのは,明石先生の司会力です。
発表者のあれこれを考えつつ,レポートについて話してくれます。
明石先生の話を聞きつつ,良い勉強をさせていただいています。
会の後半は,毎度,懇親会です。今回は忘年会でした。
忘年会も終わりに近づいた頃,中学校の桐島先生から,自分のレポートを斬って欲しいと頼まれました。
昔なら,斬って欲しいと言われる前に斬っていたのですが,最近は頼まれるまで斬ることはしないようにしています。年の差が大きくなったこともありますが,受け止める側にその気がなかったら,話しても大方が無駄になるか,逆効果となると分かっているからです。
桐島先生には,珍しく矢印の話をしました。
矢印は強い主張の表れなのです。
ですので,不用意に図面で用いると,論述の主張と食い違うことが出てきます。
今回のレポートはその形になっていました。もったいないです。
教職は,口で説明することが多い職業なので,桐島先生のようにレポートでもしっかり伝えていける力を付けようとするのは,とても良い姿勢です。
九十九里の石井先生は,算数ソフトを使ってくれています。
受け持ちの子が,かけ算九九の楽しいかけ算ソフトをたいそう気に入ってくれているそうです。
また,来月,校内研で算数ソフトを使ってくれるそうです。
もしかしたら,授業参観できるかもれません。
ありがたいことです。
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世の中には,面白いことがあります。
5+3の答えに,8と書いたら,ペケなのです。
これって,どういうことなのでしょう。
これがどうしてペケなのか,ちょっと考えてみるのも面白いです。
納得しやすいのは,具体例を引き出して答えるタイプです。
例えば・・・
「これは,1週間のサイクルの計算なので,7日になったら次は1日だから,答えは1になるんだよ」
十進ではなく,7になったら再び1になる循環と考えれば,8ではペケなのだと考えることができます。
そうなると,6でおしまいで7になると1に戻る循環でもペケになるので,そのような事例を考えたくなってきます。
6で循環する具体例も考えたくなります。
でも,4でおしまいで5になると1になるのはダメです。
式にすでに5が使われているからです。
考えることは,それなりに面白いのですが,上の画像,実は普通の十進法の計算なのです。
ですので,5+3=8は正しいのです。
それなのに,チェックのマークが付きます。
この1年間,算数ソフトが海外に渡りだしたので,海外の算数の情報も私の所に少し入ってきます。
一番驚いたのは,海外では「まる」(○)は使わないのです。
日本では正しい時に,先生はヒュイと「○」を書きます。
ところが,ケニヤのみならず,多くの海外の国々では「レ」(チェック)を書くのです。
日本人から見ると,一見バツに見えますが,実は「合っています」という意味になっています。
では,バツはどうなのかと尋ねたら,バツは日本と同じで「×」で表しています。
と言うことは,海外からやってきて日本語が出来なくて,テスト全問を誤答した子に「レ」を付けてテストを返したら,その子は「全部合ってた! でも,なぜ0点なの?」と思うかも知れませんね。
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気になってくるのは,日本はなぜ「レ」を採用せず,「○」を用いるようになったのかということです。
おいおい調べてみたいと思います。
世の中,知らないことばかりです。勉強することは山のようにありますね。ありがたいことです。
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