Monthly Archives: 6月 2016

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野口塾大喜利がはじまります

野口先生からお電話があり,これからの野口塾で「大喜利」を行うことになりました。
野口塾の終了際10分を使っての大喜利です。
どんなお題が飛び出すことやら。

b7764私は,来週の土曜日,大阪で開催される野口塾に参加します。
講師の先生方との野口塾大喜利をしっかりと楽しんできたいと思います。

「教育と笑いの会」の最後も大喜利でした。
こちらは60分間。
お題は「それでどうなりました?」だけでした。
このお題1つで60分も行うので,どうなることやらと思いましたが,案ずるより産むが易しで,これがまたなかなか面白かったのです。
笑いがあるのは当然のこととして,かなり真面目な教育論も飛び交い,そのコントラストにしばし酔いましました。

「それでどうなりました?」というのは,例えば,↓のようなやりとりになります。
(例)
回答者 「研究授業を失敗して落ち込んでいる若者に私の授業を見に来るようにいいました」
司会  「それでどうなりました?」
回答者 「めちゃくちゃ自信をつけたようです」

この例を見せてもらったとき,最後の回答者の言葉は,
「ああはなるまいと,めちゃくちゃ自信を付けたようです」と一ひねりした方がいいなと思いました。
落ち込んでいる人にどう対応するかは,それなりに昔からセオリーがあるので,それに則ると良い感じになります。
それはともかくとして,これからの野口塾,いっそう楽しみになりますね。
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今度の土曜日は,前田康裕先生のセミナー。

b7743今週の土曜日は,前田康裕先生のセミナーです。
久しぶりに前田先生とお話ができるので,楽しみな一日になります。

あれは,私が30代前半の頃,熊本のセミナーに参加した時のことです。
当時,前田先生は中学校の先生で,まだ26才(?)。その彼もセミナーの講師でした。

どんな話をするのかと思っていたら,これが実にすごい話で,私は大きな衝撃を受けました。
どんな話かというと,番長とそのグループが,前田先生のとある行動であっという間におとなしくなったという話です。
普通はあり得ないことですが,実際の行動を聞いて,うなりました。

それから,四半世紀ほど時が流れ,前田先生がセンターに在籍したばかりの頃にもお会いして歓談しました。
その時も衝撃的な話を聞くことができました。
それは,単元全体をどう取り組むかという話です。

この2つはかなり重要な指導感を内包しているので,土曜日のセミナーで少し詳しく話を聞いてみたいと思っています。

前田先生の本に感動した先生。
ぜひ,ご参加下さい。懇親会でも前田先生とお話しできます。

『まんがで知る教師の学び』刊行(&重版出来!)記念 前田康裕@東京セミナー
午後1時~4時半までです。
場所は,九段下。
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算数ソフトを使った小数÷小数の導入/佐藤先生

神奈川の佐藤秀樹先生と,「教育と笑いの会」でお会いし,しばし,算数ソフト談義をしました。
5年生の小数のわり算,その導入で,算数ソフトがとっても効果的に子ども達の力になったそうです。
その様子を,メールでいただきました。
算数ソフトを使った授業のやり方が気になる先生には,とっても役に立つ情報です。
ぜひ,お読み下さい。
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b7620先日、算数ソフトを用いて小数のわり算の単元を学習しました。
単元のはじめですので、既習の整数のわり算の復習から行いました。

まず、問題を子どもと作ります。
「今日は、高級なリボンにする?お手軽リボンにする?」
「高級!」と返ってきます。
「誰か数を決めてください。」
8割の児童が手をあげます。
2mで200円のリボンになります。
「1m分をもとめる式は?」ほぼ全員が手をあげます。
「200÷2」
答えを確認すると、「先生、お手軽も買っときましょうよ。」との声が上がります。
「では、数を決めてください。」
5mで50円になります。子どもたちは笑顔です。
式と答えを確認し、
「どんな時に高級で、どんな時にお手軽になるのか説明してみましょう。」と聞くと、
8割の児童が手をあげました。
最初の説明場面でこれほど多くの児童が挙手をするのは珍しいです。

何人かがソフトを動かしながら、説明をして付け足していきます。
たった10分で、10例近くの問題と数直線を見たことになります。
「今、言いたいのはわる数でしょ?」「比例ってことですか?」
質問の言葉も洗練されていきます。
黒板には、書ききれないほどの反復を行っていることが分かりました。子どもは嫌がりません。

次に、わる数を小数にした場合を画面に出します。
すぐに児童は立式します。
わけを問うと、児童は「整数のときと同じように・・」と説明していきます。
前で説明している児童は、ソフトのわる数を動かしながら話します。
「整数も小数も同じで・・」の言葉に皆が共感しうなずいていました。
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良い点がたくさん見えてきますね。
まずは,ソフトで導入していることです。これが,斬新です。

普通なら,「何か場面を設定して,1問をねっちりと」というやり方になります。
場面を設定する主な理由は,「必要性を持たせるため」です。
見方を変えると,必要性を持たせないと,子どもがやる気にならないほど,この単元はつまらない内容なのだと捉えることができます。
でも,算数ソフトを使うと,子ども達はやる気満々になります。
やる気になっていれば,必要性は特に配慮する必要はありませんよね。
算数ソフトを使って授業作りをしていくと,こうした導入の必要性論を考え直さなければならなくなってきます。これは,大きな問題提起といえます。

次に,「では,数を決めて下さい」と子ども達に数値決定をさせています。
これも,実に良いです。
数値を子ども達が決めるとどうなるでしょう。
「山田君の決めた5mで50円」となるので,ただの「5m50円」では無くなります。
数値に友達がへばりつき,数値への親しみ度が急速に向上するのです。

さらに,「10分で、10例近く」です。
これ,信じられますか。
1分で1問ですよ!
しかも,「どんな時に高級で、どんな時にお手軽になるのか説明してみましょう。」とわり算の意味を考えたりしているのです。
いかに,軽快に内容濃く進んでいるかがわかりますよね。

これだけみっちりとわり算を学んだら,小数÷小数も内容を伴って学ぶことができます。
とっても良いですね。

佐藤先生のメールの最後に,次のようなまとめが書かれていました。
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算数ソフトを使うよさについて、今回の単元であらためて実感した良さは
〇めんどくさくない反復練習ができること
〇視覚的に「変わらないもの」をとらえることができること(もちろん、変わるものもですが)
以上の2点です。
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反復練習が面倒くさくないのです。最高ですね。
視覚的に算数を理解できるのです。これまでの算数に比べると,一目瞭然の世界に近いですね。

算数ソフトを使った授業に,これからも大いに注目をしていきたいと思います。
そうして,その授業の良さをアフリカの先生方にも伝えていきたいです。
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「第3回 教育と笑いの会」は楽しかった

b7627「第3回 教育と笑いの会」は,面白かったですね。

本来の学ぶセミナーとは大きく違い,とにかく笑う会なのです。
その中に,教育のことが混じっていて,それなりに楽しみつつ学ぶことができました。

会のメインは,桂雀太さんの落語です。
そもそも落語家による落語はテレビかラジオでしか視聴したことが無かったので,今回は生で聞くことができたのが,実に感動的でした。
それ以上に,落語家の声や仕草などが非常に力強く,楽しんでいるのですが,かなり勉強になりました。
声といい,間といい,文脈と言い,さすがに歴史的文化を継承しているだけあります。

雀太さんの落語の後が大喜利という流れになっていて,私はその進行役でした。
ですので,雀太さんがどのような稽古をしてきたのか,チャンスがあれば聞いてみたいと思っていました。すると,運良く玉置先生がその方向で雀太さんに振ってくれました。
ありがたいことに,少しご披露いただけました。
それは,「いろはを抑揚を付けて言う」という稽古でした。

b7626教育と笑いの会は午後の時間帯を使って楽しく進行したのですが,私は出演者だったので,フロアの袖に席が設けられていました。
すると,前方に姿勢の良い方がいて,今回もホッと嬉しい一時になりました。
お顔をみたら,大野先生でした。大野先生が参加しているとは思ってもいなかったので,嬉しくなり,しばし歓談しました。

休憩時間などには,かなり多くの方々と名刺交換をし,旧知の先生方とも語らうことができました。
そうした中,嬉しかったのは「算数ソフト」話です。

横浜の佐藤先生からは,先日のチーム算数で出た話題とほぼ似たような実践を聞くことができました。
これについては,後日,改めて書きたいと思います。

また,野中先生も北海道で「算数ソフトがいいよ」と推薦して下さっていることを伺いました。有名な先生ですので,とってもありがたく思いました。

白百合女子大の神永先生ともたくさんお話をし,その中に少しアフリカのお話をしました。いつか,お力添えをいただくことになるかも知れません。

つくばの福田校長先生ともアフリカの話をしたのですが,翌日,電話がありタンザニアの大臣級の方と知り合いと教えていただきました。7月にルワンダに行くので,その方のことを聞いてみたいと思います。

算数ソフトを使って下さる先生方ばかりでなく,算数ソフトを広めて下さる先生方もいてくださり,そうして,アフリカの教育にも関心を持って下さる先生がいて下さるので,これから先,ますます頑張らねばと思いました。

充実した一時になりました。
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「チーム算数」が躍動しはじめたよう

「チーム算数」の開催日でした。
参加者はいつもの4人。
テレビ出演の話,雑誌原稿の話,アプリの話,プログラミングの話,アフリカの話。
どれもこれも,実に面白い内容でした。

この4人がこの調子で前進したら,どうなってしまうのでしょう。
そんな行く先の広がりに心を躍らせられる良い一時でした。

b7631終わりの頃に,算数ソフトを使った授業について,語り合いました。
すると,3人とも同じようなことを言い出したのです。
「見てるだけでどんどんわかる」

3人が3人とも,「見ればいい」とか,「見るだけ」とか,とにかく画面を見せる事だと言うのです。
しかも,「ノートはあまり書かない」と一人が言うと,「確かにそうだ」「大して書いてない」と他の人が言い出します。
それでいて,成績も良い。

この話を聞いただけでも,かなり大きな算数改革となると感じてきます。
何しろ,見ている内にわかる算数の授業というのは,あまりありません。
大切なのは考えることと言われ,授業は考えることにストレートに向かわせるようになっています。
そしてその考え方は,論理的であることを求められます。
それが今の算数の流れなのでしょう。
これと対峙するのが算数ソフトを使った授業ですね。
ソフト画面を見ることにより,自動的に自分で考えるようになるのが算数ソフトを使った授業なのです。
考え方は論理的ではなく,どちらかというと感覚的です。
何となくこうじゃないかと気づくところから出発し,次第にこうだ!確信を持つようになり,さらに問題を解くことで,すっかり自信がつくのです。
だから,説明をさせるとそれぞれの子がそれぞれの言葉を使って説明してくるのです。
これは,大きな相違点ですね。

また,これまでは,ノートにたくさん書くことが良いとされてきました。
ノートにあまり書かない授業は,要するに考えていない授業ともなり,ダメなのです。
でも,算数ソフトを使って進めていく授業は,あまりノートが進みません。
画面に出てくる問題を大量にこなしているからです。
これは,子どもが考える過程として,一問をじっくり考える一問完結型ではなく,複数の類似問題に取り組むことで,徐々に考えを明確にしていく複数経験型の思考過程が,子どもの新しい思考タイプとして存在感を持ってきていることを示しています。
これも,大きな相違点です。

そうして,佐々木先生がとどめを刺すように話してくれます。
「マウスを回すだけで,圧倒的な問題量をこなすことになる。
できるようになるのは当然。」
圧倒的な問題量をこなす授業は,これまでの授業ではほぼ不可能でした。
それができるようになっただけでなく,子ども達が盛り上がって問題を次々にこなしていくのです。

短い時間でしたが,3人の話を聞いていると,新しい算数の時代が今確かに構築されつつあることが伝わってきました。
これらの成果を日本だけでなく,アフリカにも押し広げていくのが,今の私の仕事です。
チーム算数のメンバーとこれからのワールドワイドの算数教育の基礎を作り上げて行こうと思います。
次回は7月9日(土)です。
チームの皆さんからの,算数ソフト授業論を楽しみにしています。
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日本基礎学習ゲーム研究会

b7639フェイスブック内に「日本基礎学習ゲーム研究会」というグループを作っています。

そこにアップした筆順のクイズをご紹介します。
赤い部分が何画目に書くかを考えて,四角の中に等号か不等号を書きます。

漢和辞典を使えるようになったら,こういうクイズを出して,ちょっと調べてみる活動をするのも楽しいだろうなと思います。

こういうことに関心のある先生がいらっしゃいましたら,どうぞ御入会下さい。
こちら から入ることができます。
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