Monthly Archives: 11月 2016

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木村明憲先生

b7378京都教育大学附属桃山小学校の木村明憲先生の本です!
情報学習支援ツール 学習カード&ハンドブック』です。

ぐさっと来るのは、この言葉です。
「(「実践カード」使用で)児童に伝わるのは、教科を超えて大事な力があるということです。
監修の黒上先生のお言葉です。

教科の学習で得た情報を「集める・まとめる・伝える」力を子供達が持ち、意識して使おうとすることが、新しく求められています。
そこに注力して開発されたのがこの本の中味です。
木村先生が研究仲間の先生方と実践を何度も行って、より使い勝手良く作り上げたのが、この中に収められている実践カードです。

情報学習を実り大きく!と願っている先生、ぜひ、木村先生のこの本を手にとってご覧下さい。

監修は、黒上晴夫先生と堀田龍也先生です。
両先生の御論文もたっぷりと入っています。
大いに勉強になっています。

アマゾンで予約が開始されています。

25日(金)は木村先生の勤める京都教育大学附属桃山小学校の公開日です。
「誰でも指導できる メディア・コミュニケーション科を目指して」
黒上先生、堀田先生の御講演もあります。
詳しくは<こちら>をご覧下さい。
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SG会に滝澤先生

土曜日は、楽しみにしていたSG会でした。
今回は、木更津から滝澤真先生が初参加しました。
野口先生の木更津技法研にも参加している教頭先生です。
学級経営や道徳が専門です。
次会からのレポートが楽しみです。

その次会には、佐倉の佐々木智光先生が参加予定です。
国立歴史博物館で講師を務めるなどする実力者です。

SG会のメンバーがどんどん濃厚になっていくので、この先どうなっていくのか、さらに楽しみが増しています。

b7379次会は、12月17日(土)。
課題図書は、『跳び箱に手をつき骨折する子ども』です。
今日、東京の三省堂で購入しました。
半分ほど読みましたが、軽く読めて、「なるほど」も入っている良い本です。
「立腰」まで言及していける内容なのですが、そこまではまだ出てきていません。
立腰が記されて欲しいですが、何となく、出てこないまま終わるような予感がしています。

SG会の後は、いつものように城ヶ崎先生と「論会」です。
「論会」というのは、道徳を主とした考え方の会です。
論会の半ば頃でしょうか、城ヶ崎先生が「道徳のそもそも論」を説明し始めました。
軸は2つ。
特にぶれることもなく語っていたので、それが実にうれしく思いました。
思わず、「勉強していますね」と言いました。
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野口塾in神戸

12月3日(土)、授業道場「野口塾」in神戸が開催されます。
諸般の事情で、先週末に募集が始まりました。
事務局の関田先生、本当にご苦労様です。

午前中には、2本の講座。
1,前日に行われた野口芳宏先生による授業動画視聴
2,発問道場「スーホの白い馬」

前日の授業というのは、関田先生の学校での授業です。
子供達を相手に野口先生が授業をされます。
その映像を参加者の皆さんと視聴するわけです。
これは、ありがたいですね。

発問道場は、まさにアクティブラーニングです。
やる気あふれる先生が、自分の考えた発問を板書します。
これを実際に行うと、脳が実にアクティブになっていることが分かります。
発問を生み出す視点なども、野口先生からしっかり学べる濃厚な講座です。

午後の1つめが、私の講話です。
お話しすることは、2つ。
1つめは「アフリカ・ルワンダでの事」。
2つめは「簡単明瞭、道徳の話」です。

アフリカの話は、元教員がここまで進むことができている、今、実際に起こっている「事実」をお伝えします。
今の日本の教育、私には世界最先端と写っています。
それを、今、しっかり学び授業で磨きをかけている先生方の将来に、何かの拍子に、ひょっこり世界がやってくる可能性があります。
先生が将来に夢を持つことは、子供達の将来を大きくすることになります。
そんな将来を見つめる先生のお役に立てばと思い、ルワンダのことを話します。

道徳の話は、いつもほぼ同じです。
初めての先生は、目から鱗が落ちます。
一度聞いたことのある先生には、修養となり、含蓄が生じます。
そのために、同じ話が繰り返されます。
道徳というのは、そういう学びなのです。
まずは、道徳を知りましょう。
次に、それを心に染みこませましょう。

午後の2つめは、野口先生の講話です。
どんな話になるのか、まだ把握できていませんが、奥深い話であることは間違いありません。
楽しみな講話です。

コクチーズで申し込みが始まっています。
<こちら>です。
お近くの先生、是非、お越し下さい。
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日本標準のDVDセットも評判が良いです

b7381算数ソフトは、DVD版も人気があります。

右は、日本標準から発売されているDVDの学年セットです。
1つのトールケースに、DVDが5枚入っています。
書籍で販売されているDVDブックの1学年分が全部収まっているのです。
1つのトールケースに、1学年分のDVD5枚が全部入っているので、何かと便利です。

『教師のチカラ』の秋号、特集は算数でした。
もう、読み終わっていますよね。
深澤先生が、算数と言えば・・・ということで、私にも書くよう設定してくれたので、算数ソフトのことをしっかり書きました。
とにもかくにも、教室で使うと使わないとでは、大きな違いがでるのが算数ソフトです。
まだ、未体験の先生、日本標準からの算数ソフトでスタートするのもいいですね。

算数ソフトの英語版は、目下、ルワンダの教育局と友好的に前進する方向になっています。
それもこれもJICAが場を与えてくれたおかげです。
来週、10月に渡航したルワンダでのあれこれをJICAに報告に上がります。
順調にルワンダで成果を上げているので、報告会が楽しみでなりません。

算数は世界に通じる教科です。
日本の学校での指導は世界一丁寧と私は感じています。
だからこそ、算数好きの先生には、「いつかは世界へ」と心の奥で闘志を燃やして欲しいと願います。
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縮図の応用

b7384野口塾ビギナーズで6年生の「縮図」がでました。
右のような図が載っていました。
10mを10cmとして縮図を書き・・・と進めていくと、木の高さが求められるという学習です。

縮図を見て、そこから実際の長さを求める学習は、縮図のありがたさがわかる良い授業となります。

私も現役の時、学校の縮図を印刷し、子供達に配布して授業をしたことがあります。
学校の敷地を売りに出すとしたら、いくらになるか考えさせたのです。

事前に、学校の近所の不動産屋へ行き、学校の近くの家の土地価格が1坪いくらになっているか、調べました。
また、学校の縮図に記されていた寸法は、全部消しました。

実際の長さを図る個所をできるだけ少なくして、売値にたどり着けるか検討します。
まあ、面白かったです。

算数の単元は、「基本」と「応用」に別れています。
応用では、基本で学んだ事項のありがたさや便利さ、面白さなどが伝われば、ナイスです。

b7383ところで、木の高さですが、これを求めるのに縮図を使うのは、ちょっと見当違いと思えます。
角度を「40度」に設定しているのは、どう考えても、縮図を使わせるためです。
木の高さを求めるだけなら、40度はダメでしょう。高さを求めるまでの手順が複雑だからです。

江戸時代から、角度を45度にする、ということが伝わっています。(江戸時代には角度という概念がなかったので、二等辺の考えです。)
ご覧のように股ぐらから木の梢が見えると、それがちょうど45度ぐらいになります。
多少の誤差を気にしなければ、これが一番手っ取り早いです。

b7382もう一つは正方形の紙を半分におり、そこに重しをつるした45度の計測器をつくります。
測る時の姿勢が重要で、片膝で座り、片手を地面に着け、上げた腕と三角形の斜辺が一致するようにします。腕で直角二等辺三角形の斜辺を作っているのです。

こういう事例は、江戸時代の算術書『塵劫記(じんこうき)』に紹介されています。

歴史的にも、基本は45度(二等辺)とわかります。
こういう事を知っていて、その上で、ちょっと複雑になるが、実は縮図でも・・・と進むとすごい!と感じますね。

もちろん、1mの定規を立てて、その影の長さを測り、木の影がその長さの何個分になるかなど、各種方法はあります。

算数は「応用」部分が実に奥深いので教材開発が楽しめるところです。
算数ソフトで授業の進度が早くなったクラスは、こういう応用を楽しむ時間が生まれるので良いですね。
※2つの図は、岩波文庫の『塵劫記』に載っています。算数好きの先生にお勧めです。
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算数ソフト、よく分かると好評!

b7385◆DVDブックの算数ソフト『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』
各学年、5巻ずつの本となっています。
その5年の5巻を全部そろえて授業で使っている先生がいます。
今週は平均の学習で使ったそうです。
その授業の感触は、「よく分かると好評」とのことでした。
こういうニュースをいただけて、とてもうれしい気持ちになりました。

さくら社ネットストアからも、単元別で購入できます。ダウンロードして使うので、便利です。
ピンポイントで、「この単元だけ使いたいな」という時に便利です。
5年の各単元は、<こちら>です。
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◆「特攻隊員から学ぶこれからの日本人の生き方
こちらに「参加したい!」という先生、フェイスブックで渡邉尚久先生に直接お申し込み下さい。私も参加します。
あと、5人~10人ぐらいで満席と思います。
少し、急いだ方が良いかもしれません。
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◆2月18日(土)の「主張ある道徳授業を創る!」の講座も、残席4とのことです。
こちらは、それなりに急がないと危ないと思います。
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◆今週の土曜日は、SG会です。
いつものように、城ヶ崎先生といっしょに参加します。
課題図書は『人工知能は私たちの生活をどう変えるのか』です。
来月は、佐々木先生も参加予定です。
賑やかになりそうです。
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◆来年の野口塾ビギナーズは、いよいよ10回目となります。
記念すべき会へ向けて、1コマを頼まれました。
私が話すのは、「道徳」になる予定です。
「簡単明瞭! 単純明快! 道徳の話シリーズ」になるでしょうね。

先週のビギナーズで教材として出てきた、「あとかくしの雪」は、道徳の素養を高める良い教材になります。
発問は「不道徳を見つけなさい」になるでしょうね。
不道徳に目を向けるのは、あまり良いことではありません。
ですが、教材を読むと、目に余る不道徳が表現されていることに気がついてしまいます。
自然と「不道徳への怒り」が湧いてきます。
「悪を憎む心が自分にはちゃんとある」と確認できます。
すると、反作用として、自分に道徳が降り注いでくるのが感じられます。
不思議なところです。
「不道徳を見つける行為には、道徳が降り注ぐ作用」があるようです。

そうして、不道徳への怒りを感じた時に、必ず行わなければならないことがあります。
道徳に強い先生なら、もう、おわかりですよね。
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