Monthly Archives: 1月 2017

You are browsing the site archives by month.

5月に『ブランコ乗りとピエロ』を話すかも

昨年の暮れに開催した、野口先生を囲んでの忘年会の席で、「野口塾ビギナーズ」の講師に頼まれました。
こういうこともあるのだなぁと思いつつ、了解をしました。

開催は5月13日(土)です。
たぶん、「道徳読み」の話をするのではないかと思います。
題材は、『ブランコ乗りとピエロ』になると思います。

この作品は奇妙な作品で、その奇妙さ加減が見抜ければ、指導は面白くなります。
それを見つけられないと、なんとも不安定な道徳になるでしょうね。
そういうことが見えるので、きっと、現場では扱いにくい教材と位置づいているのではないかと思います。

分かりやすい学習として、「家」という漢字の比喩をきちんと教えておけば、かなり質高い授業ができます。
ですが、そこまでひらめくことは、なかなか難しいです。
このひらめきは、割り算で「スイートポテト」をひらめく様な感覚と似ているからです。
スイートポテトを授業でやって、大うけした覚えのある先生は5月のビギナーズは必見です。その後は、家という漢字を見ると、とあることを思いだしてしまい、組織の根幹を教えやすくなるからです。

そうして、たぶん、時間が余るので、道徳のあれこれをついでにお話しすると思います。
そういう意味では、5月のビギナーズは、「道徳読み」ファンの先生には見逃せない講話になります。

廣池千九郎の『道徳科学の論文』(第7巻)を少しずつ読んでいますが、この巻を読むには、論語の素養が必要です。
道徳の基本ですので、これから本格的に道徳をと考えている先生は、ちょっとした時に論語に触れると良いですね。

日めくりの論語が教卓の上にあると、道徳という善玉菌が教室にジワーッと広がっていきます。
--

宇佐美寛先生の新刊『議論を逃げるな』 アマゾンに出ました!

◆宇佐美寛先生の新刊『議論を逃げるな――教育とは日本語――』がアマゾンに出ていました。
予約できます!
23日の発売が楽しみです。

2月11日(土)は、『議論を逃げるな――教育とは日本語――』刊行記念 宇佐美寛先生講演会です。
場所は東京駅近く。
徒歩で5分もかからないのではと思います。

お申し込みがすでに9名となっていました。
今から、楽しみでなりません。

◆モラロジーを興した廣池千九郎の『道徳科学の論文』の第7巻を少し読み始めています。
道徳について詳しく記してある本なので、引用も古典が出てきます。
例えば、「天爵」「人爵」について論じている所に、『孟子』からの引用がでてきました。
明治時代に書かれた本ですので、当時の人にとっては『孟子』の有名な一節は常識だったのでしょうね。
取り立てての解説が書かれていません。
こういう時、私の頭は不安定になります。
「よく分からない」状態になるのです。
そのままの状態で先を読むと、バカのまま進むことになるので、別の本を開いてその引用が載っているところを探し、読みます。
そうして、ようやく、「なるほど」となるわけです。

こういう読み方は、とにかく遅いです。
時間がかかります。
ですが、頭は満足しています。

天爵と人爵については、いずれどこかのセミナーでお話しすることになると思いますが、『道徳科学の論文』は道徳のあれこれに気づかせてくれるいい本です。
少しずつ、読み進めていきたいと思っています。
--
関連記事:

来週の土日

◆来週の土曜日(1月14日)、「第169回 野口塾 in 相模原」に参加します。
一般参加です。
野口先生の国語と、山中先生の学級経営の話をたっぷりと聞いてきます。
その次の日曜日(1月15日)は、「第10回 実感道徳研究会全国大会」です。
こちらでは、午後から「道徳読みの力を付けよ!  題材『あとかくしの雪』」というお話をしてきます。

相模原での野口塾では、野口自先生直々の「物語文の授業づくりの理論」のお話があり、その直後に、「模擬授業『やまなし』」があります。
「やまなし」は、久しく読んでいないので、改めてどういう話だったか学びつつ、野口先生の理論と授業から深く味わいたいと思います。

◆両セミナーとも、午前中から午後にまたがって開催されます。
お昼の時間がありますので、そこで、もしかしたら、外国語活動用のソフトをお披露目するかもしれません。
『子どもが夢中で手を挙げる 外国語活動』です。
発売は3月ですので、かなり仕上がってきています。

右は第2巻の4つ目のソフトです。
10枚のTシャツがならんでいて、ヒントが2つ出てきます。
そのヒントを聞いて、何番のTシャツかをあてます。
「HINT 1」では、Tシャツの色が発表になります。
色を聞けば、それで「これだ!」とわかりますが、ここは英語の学習です。
「HINT 2」も聞かないとなりません。
そのために、「HINT 2」を聞いてから、答えが出てくる仕組みになっています。

「HINT 2」では、絵柄が発表になります。
Tシャツの色と絵柄を聞いて、「No.3!」などと答えます。
ちょっとした英語クイズですね。
自然と何度もやりたくなります。
何度でもクイズに答えられるように、「NEXT」ボタンに仕込みがしてあります。
「NEXT」をクリックして、楽しく繰り返し学習ができます。
そのたびに、英語の発音を聞くので、自然と聞こえてきたような言葉を口にしてしまいます。
いい感じで英語が口から出てきます。
楽しいですね。

セミナーに参加される先生、お昼休みにお披露目できたら、ぜひご覧ください。
--

外国語活動のソフト

◆3月の発売を目指して、目下、外国語活動用のソフトの開発が進んでいます。

どことなく、楽し気です。
実際にやってみると、楽しいです。
見て楽しく、やって楽しい。
それでいて、曜日順が次第にわかってくる。
これって、ナイスですよね。

どことなく、つまらなそう。
やってみて、つまらない。
しかも、曜日順は何もわからない。
こういう授業では、ダメですね。
もし、こうなりそうだとしても、3月を過ぎたら、もう大丈夫。
このソフトが発売になっています。
ソフトの名前は、『子供が夢中で手を挙げる外国語活動』。
名前からして、いい雰囲気です。

◆今日は、野口芳宏先生と宇佐美寛先生と電話で話をしました。
姿勢がいつも以上に良くなり、気分もさわやかになりました。
--
関連記事:

数学、座標

座標の学習を日本でもしますが、ルワンダでも普通に行われています。
日本では「座標」と呼んでいますが、ルワンダではちょっと違います。
「The Cartesian plane」
と表記されています。
カルテシアンというのは、デカルト主義ということで、日本語に訳すと
「デカルト平面」
となります。

こういう名称、良いですね。
歴史上のデカルトとつながりますし、平面の学習をしているんだとわかります。

英語圏は、算数数学の用語がストレートに意味を表すようになっているので、それだけ効率の良さを感じます。
ところが、その中味となると、イマイチ、イマニ、イマサンぐらいとなります。
なんで、分かり易さを求めて工夫をしないのだろうかと不思議に思います。

その上、授業はチョーク1本ですから、キツイだろうと思います。
口頭で説明して分かる子だけが、先へ進む切符を手に入れる。
そんな様子が感じられます。

だからこそ、日本のソフトの出番なのです。
ルワンダ風味の数学ソフトを開発することが、ルワンダ数学を救う唯一の方法です。
きっと、ルワンダの中学生も、ニコニコしながら座標を理解していくことと思います。
--
関連記事:

新年最初のミーティングと、明石先生の新年会

今年初めてのミーティングがありました。
明石先生の事務所で開催されているSG会のメンバーである石井御夫妻とです。
この話が実に有益で、私は未来が輝かしく思えました。
力のある方とお話をすると、こうも見え方が変わってくるのかと、感動すら覚えました。
とてもうれしかったので、カメラで記念撮影をしようと思ったのですが、カバンの中に入っていませんでした。
石井さんの奥様のスマホで撮っていただきました。

その後、明石先生の御自宅へ。
新年会です。
12時半頃おじゃまし、4時過ぎまで楽しませていただきました。
明石先生の教え子さん達が、次から次へとやってきて、新年の一献を傾けています。
桐の木箱「森伊蔵」は、ミーティングをした石井御夫妻のお年賀です。
私はお酒が分からないのですが、見るからにしてすごいお酒と伝わってきます。
御主人がポロッと口にされたお年賀選びの一言に、邱永漢を思いだし、「この人は出来るな」と思った次第です。新年早々、勉強になりました。

家に帰ると、『孟子』が届いていました。
パラパラとめくり、少し読み、「ホウ」と良い気分になりました。
--
関連記事: