Monthly Archives: 3月 2017

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明日は、ジュンク堂池袋本店で、前田康裕先生のセミナーです!

明日の夕方は、ジュンク堂池袋本店です。
前田康裕先生のセミナーをしっかり拝聴してきます。
会場には、あの三宅貴久子先生もいらっしゃるので、盛り上がりますね。

「前田先生&三宅先生」が語る時間帯もあります。
どんな話しが飛び出すやら、楽しみでなりません。

サイン会もあります。
昨年は行列ができたので、遠慮しましたが、今年は書いていただこうと思います。

参加御希望の方は、<こちら>から、ジュンク堂のサイトを御覧になって、電話で申し込んで下さい。

まんがと言えば、大学生の頃、手塚治虫の『火の鳥』が大ブームになりました。
命とは何か。人生とは何か。人間とは何か。・・・
まんがで哲学を問われ、それまでのまんが感が一変しました。

前田先生のこの『まんがで知る教師の学び』シリーズは、教育界の火の鳥なのかも知れないと思っています。
この本から、各種啓発書、ビジネス書などを読み進める先生もいると聞いています。
そう言う話を聞くと、火の鳥から哲学や思想めいた本に入り込んだ自分がどうにも重なってしまっています。

明日、どんな方々と御一緒できるのか、楽しみでなりません。
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卒業式と姿勢

「主張ある道徳授業を創る!」セミナーで、道徳の形として一番重要な「姿勢」の話しをしました。
話しは極めて簡単に「あなたの姿(すがた)に勢(いきお)いがありますか」と、訓読みをするところから入りました。
訓読みというのは、日本人にとっては、意味が分かる読み方であり、そこには日本人の思想が込められているとも受け取れる読み方です。

基本は椅子の奥に座ります。
背もたれにはもたれません。
姿勢良く座り続けていて、疲れたら、そっと背もたれにもたれて、また元気になったら姿勢を良くします。

セミナーに参加していた鈴木文男先生から、「姿勢のお話は、卒業式が迫っているためたいへんありがたく拝聴しました。」とメッセージをいただきました。
卒業式の練習では、呼びかけ・歌・返事・証書のいただき方・歩き方など、いろいろと指導する内容があります。どれもこれも、目立つところの指導なので、自然、指導にも力が入ります。

これに比べて、座った時の姿勢は、実に地味です。ですので、通常はぐらぐらしないで座ってさえいれば、それで良しとされます。
ところが、この地味な姿勢がきちんとできるようになって、そんな子がそろって椅子に座っていると、「お見事!」と言いたくなるような光景になります。
「人間ができている」という雰囲気も漂ってきます。
なぜでしょう。
日本人は、「直」を好み、「曲」を好まないからです。
正直者は好きですが、曲者(くせもの)は好まれません。
姿勢という言葉を使う時に、「良い姿勢」「正しい姿勢」「姿勢良く」「姿勢を正して」と、「良い」とか「正しい」という言葉がついて回ります。
「良い」「正しい」がついている姿を全員の子がしていたら、その子たちはみんな良くて、正しいのです。
そう言う姿を人々は見事と言うのです。
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「野口国語」継承セミナーが始動

以前から、話に出ていた「野口国語」継承セミナーがいよいよ本格的に動き出すとの、連絡を受けました。

発起人は、松澤校長、照井校長、臺野校長の3人です。
そこに私も含めた6人が協力者として応援をしていきます。

野口先生の国語と言えば、その教材解釈力が真っ先に浮かびます。神業です。
先日も、「雪わたり」の教材で講座を受けたのですが、注目する箇所に納得度マックスです。

「四郎は、こまってしまって、かたをすくめて言いました。」
野口先生は、ここを指摘しました。
サラッと読んでいると、ここの重要性に気がつきません。
四郎の人柄が実感的に読み解けてくる所なのです。

指摘されて、「なるほど、そうか!」と思いました。
四郎と兄さん達の関係が「悌」になっていることに気づかされたからです。
戦前の兄弟ですから、今のような平等・対等という姿にはなっていません。
兄は弟を慈しみ、弟は兄を慕います。
こういう関係が、「悌」と言われていました。仁義礼智忠信孝悌の悌です。
ここからすぐに、四郎の家のしつけは、良い形で行き届いていたはずだと感じ取らせてくれます。お父様、お母様の優しい様子が思い浮かびます。

教材解釈の面白さは、「どこで、何に気づくかにある」のだと、毎度、思い知らされます。

さて、その野口先生の国語を継承しつつセミナーを開催する動きが起こりました。
その第1回は10月を予定しています。
詳しい情報が入りましたら、また、お知らせします。
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SG会に国際部?

SG会は第一部「勉強会」、第二部「懇親会」に別れて開催されています。

「懇親会」の部で付属中で数学を指導されている浜田先生と、数学について語らい、妙に盛り上がりました。
浜田先生は海外の数学事情に興味を持っておられるとのことで、そのことでも話しが弾みました。
すると、ボーイスカウトなどを通して、国内はもとより海外事情に詳しい小林氏と3人でさらに盛り上がり、勢い余って「SG会の中に国際部をつくりましょうか」となりました。

私は、次会(次会は欠席なので、その次の回)に、アフリカの教科書を持って行くことになりました。
教科書を見るだけでも、教える事への考え方の違いが手に取るように分かります。

写真は、ルワンダの丘の上にある小学校の校舎です。
校庭から見えるところに、ペイントされた掲示物が描かれています。
理科の内容が多かったので、きっと大規模な理科プロジェクトがあったのだと思います。
ユニセフの取り組みとのとです。

教室の外壁にこういうのがたくさん描かれていると、教室の中もさぞかし充実しているのだろうなと思えてきます。
しかし、教室の中は掲示物がほとんどありません。
掲示物という文化が感じられません。
ですので、当然、「教室環境」という考え方も無い状態です。

「教室環境」「机間巡視」「一斉指導」「班学習」「板書計画」・・・
私が新卒だった40年前にも、日本ではこうした言葉が存在していました。
日本の教育現場は、優れた教育思想に満ちあふれています。
「教育文化の高い国」それが日本なのだと、つくづく思います。
浜田先生たちと、国際貢献できる日が来たら、嬉しいなとふと思いました。
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