Monthly Archives: 4月 2017

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良い姿勢で、友だちを待てる子

11日は、宮内主斗先生の『子どもが育つ5つの原則――特別支援教育の視点を生かして』の発売日です!
楽しみですね!!
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◆ 「速く終わった人は、良い姿勢で待ちましょう。」

私が若い頃、「空白の時間を作るな」という指導が広がりました。
「なるほど!」と思った私も、その指導を取り入れ、速く終わった子には次なる課題を与えるようにし、「何もしない時間」を作らないように努めていました。
最初の内は、なかなか面白く、「指導はこうでなければ!」と思っていました。

しかし・・・。

次第に、妙な感触が自分の中に湧き上がってきました。
「どうにも、せわしない。」

あれこれ思いが巡り、良い姿勢で待つ指導に切り替えました。

得られた効果は、「落ち着き」でした。

私が小学生の頃、習字の時間が始まると、黙想が行われていました。
心を落ち着かせてから、取り組むためです。
墨を硯でする時も、黙想の延長として黙って行います。
先生は、小さな声で「心を落ち着けましょう」「落ち着いていますか」などと言葉かけをしてくれていました。
腕白だった私も、このときは、しおらしくしたものでした。

「落ち着く」というのは、浮ついた心が本来あるべきポジションに落ちて来て、くっ着くことです。
心はちょっとしたことで、ホームポジションから離れて、ふわふわ飛んでしまいます。
姿勢良くしている時に、軽く深呼吸をして、友だちを待てる心づくりができたら、いいですね。
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速く終わった子は良い姿勢で待つ!

「速く終わった子は、良い姿勢で待ちましょう。」

この指示の良さについて昨日書いたのですが、銅像教育の丸岡先生から
新年度実践させてください!!すごい指示ですね!!
とうれしいコメントをいただきました。
前向きで、良いですね。

道徳が教科化へと進んでいるので、「道徳を勉強しよう!」と考えている先生も多いと思います。
その勉強の中に、ぜひ、「姿勢」を加えてほしいです。

道徳は昔から2つに分けて考えられてきています。
「心」と「形」です。
その形を行儀とか作法と言い、その基本中の基本が「姿勢」なのです。
ちょっと大げさに言うと、
「姿勢を制する者、作法を制す!」
です。
それぐらい姿勢は重要です。

姿勢の話しは、「第1回 主張ある道徳授業を創る!」セミナーでも、少しだけ話しました。その時の感想を1つ、紹介します。

・「人間“もたれて”いいことはないです。これは『背もたれ』ではなくて、『背休め』にしましょう。」という話がありました。このたった一瞬のフレーズでしたが、私の心に残り、「背休め」いう意識で椅子に座るようになりました。このように、子どもの心に自然と残っていく授業をすることこそ、道徳の授業の目指すべき像であると感じました。

椅子が日本で広まったのは、明治以降のことです。
座るところを「座面」と呼び、背中を支えるところを「背もたれ」と呼んでいます。
どうして、こういう名前になったのかは分かりませんが、「背もたれ」という少々侮蔑的な名前を付けたのは、背後に「もたれるんじゃない!」という意識があったのだろうなと思います。

新学期が始まっていますね。
教卓の上には日めくり論語
道徳という善玉菌がジワーッと広がっていきます。
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アドバイスから連載!

山口県の藤本浩行先生から、『子どもが夢中で手を挙げる 外国語活動』のソフトへの感想が届きました。
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発音の速度を変えることができるのがよいです。
複数形が理解しずらいですが、子どもが気づくようなしかけができています。
・変化のある繰り返しがよい。(いろいろなモノ、ヒトにボタンがある)
・何よりも、『Hi, friends!』対応がよい。
・この外国語ソフトを使えば、英語が好きになり、成績アップ間違いなし!
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ありがたいお言葉の数々。
発売して良かったなと思っています。

外国語活動のソフトは、↓のラインナップになっています!!
『Hi, friends!1』対応 1巻 2巻 3巻
『Hi, friends!2』対応 4巻 5巻 6巻
・外国語をもっと楽しく!
・外国語がちょっと苦手!
と言う先生にお勧めです。

また、さらに嬉しいことに、ナイスなアドバイスをいただきました。
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●ワークシートがほしいです。
 ゲーム感覚で、意欲的に楽しむものでなければなりません。
 この分野も、横山先生のお得意ですよね。
 「アリの巣探検」のように、アルファベットをとっていくとか、いろいろなものが考えられます。
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藤本先生はお見通し!という感じです。
何を隠そう、現役の頃、学習ゲームで一世を風靡していたので、ワークシート方面は得意です!!

せっかくいただいたアドバイスです。
外国語の学習ゲームプリントを1枚作ってみました。
そのプリントのタイトルを藤本先生の『わくわく☆ブラックボックス』にあやかって、「わくわく外国語プリント」と名前付けしてみました。
でも、一晩経って、さらに、「夢中で外国語☆わくわくプリント」にした方が良いかなと思っています。

作ったプリントは、フェイスブックの「日本基礎学習ゲーム研究会」というグループにアップしました。pdfで作ってあるので、綺麗に印刷できると思います。

今年1年、週に1本か2本、「夢中で外国語☆わくわくプリント」を作ることを、一つの連載活動として行きたいと思っています。
藤本先生に感謝です。
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感動してますか?

昨日、御紹介した羽鳥悟先生の「日本人を育てる教育実践研究会」通信。
申し込まれた先生もおられるかと思います。

その50号が3月に届きました。
記念すべき50号のトップ記事は、「第2回 主張ある道徳授業を創る!」~イベント紹介、です。
そこに、第1回の簡単な感想が記されています。
深澤久先生の話、鈴木健二先生の話への感想。
私のことも掲載されています。
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 横山験也氏が道徳教育を語りました。私はてっきり作法のお話かと思いましたが全く違いました。氏が語ったのは「道徳読み」でした。会員の皆様は「道徳読み」をご存じですか?私は初めて伺うお話でした。第1回の参加者も皆初めてだったと思います。是非次も聞きたくなりました。
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昨夜、その「道徳読み」で「ブランコ乗りとピエロ」(『私たちの道徳 小学校5・6年』文部科学省)をちょっと教材研究しました。
随所に、大事な道徳が潜んでいますね。

・「信(頼)の図」も教えたいですね。
・「3つの親不孝」も話したくなります。
・「寛容の図」も示したいです。

「道徳読み」で教材分析をすると、こういう道徳の学問として学ぶべき事が見えてきます。
見えてきた道徳の学問を我が身に照らすと、そこに大きな感動を得ることができます。
「ああ、ブランコ乗りに教えられたな」
「ああ、ピエロからも同じ事を教えられた」
「おお、サーカス団の皆さんからも教えられた」
こういった感動は作品を読んで素直に感じる「作品感動」とは別物です。
いわば、道徳の学問から感じる感動ですので、「学問感動」です。

「道徳読み」に関心のある先生、次の2つの講座でお話をしますよ。

・「第10回 野口塾ビギナーズ記念大会」5月13日(土)東京
題材:「ブランコ乗りとピエロ」
→→ http://kokucheese.com/event/index/461945/

・「第2回 主張ある道徳授業を創る!」6月10日(土)埼玉
題材:「あとかくしの雪」
→→ http://kokucheese.com/event/index/453805/

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道徳は論語ですね。
日めくり論語を教卓の上に置くと、漢方薬のようにジワーッと効いてきますね。
新年度、新しいクラスの教卓にいかがですか。
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羽鳥悟先生の「日本人を育てる教育実践研究会」通信!

群馬の羽鳥悟先生が中学校の校長になりました。
おめでとうございます!!
羽鳥先生とは長い付き合いで、特に、「日本人を育てる教育実践研究会」通信というのが出るようになってから、その勉強量が大いに刺激となっています。
通信は、先月号でちょうど50号です。
隔月刊で届くので、もう10年近くも続けていることになります。
毎号、本から得た一級のエッセンスを使っての授業展開が掲載されています。
読書量も実践量も素晴らしいです。

羽鳥先生の通信は、直接メールで届きます。
御希望の方は、↓へ「通信希望」と書いて、メールをお送り下さい。
s-hatori1408@bay.wind.ne.jp
無料で届きます。

長い付き合いと言えば、城ケ崎滋雄先生です。
先日、関東学院小学校の岡崎校長の御配慮で、校内研修に参加させていただきました。
その時の講師が、城ケ崎先生です。
落ち着いて、中身の濃い話しを2時間たっぷりと聞きました。
3月末ということで、新学期の学級目標などの話もあり、なるほどと思った次第です。

古くからの友だちの活躍、嬉しいものがありますね。

城ヶ崎先生の『教師の腕前診断』、横浜の野口塾で売れていました。
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指導要領に「前文」。良いですね!

新しい年度になりました。
新学年が始まります。

今年度で、退職をしてから17年目に入ります。
それでも、まだ、教育に関わってあれこれ思いを巡らしています。
これも、皆さんのおかげと感謝しています。

ところで、指導要領がアップされましたね。
驚いたのは、憲法のように「前文」がついていることです。
これは分かりやすいです。
教育の目的も、5つの目標も、すぐに分かります。
そこから、学校がどうすべきかも記されています。

思うのですが、これは野口芳宏先生が常々お話下さっている「目的、目標の話」が文科省に届いたのでは無いでしょうか。
何しろ、講座に参加するほどの熱心な先生でも、教育の目的をよく知りません。
教育の目標となると、その存在すら知りません。
目的も目標を知らずに、指導をしているのですから、少々の危なさを感じます。
こういう状況にある先生方に、ずっと、教育の目的・目標の大切さを語り続けていたのが野口芳宏先生です。

指導要領の「前文」。良いですね!

私は、前文と道徳に関わるところをプリントアウトし、ホチキス止めしました。
手元にあると、何かと便利です。

先日アップされた改訂案、群馬の友人、深澤久先生は全てプリントアウトして、直ちに数回読んだそうです。
力のある先生は、違いますね。

さくら社の野口先生の授業づくりの教科書3部作。
大いに勉強になりますね。

今年退職をされた松澤校長は何度も何度も読み返しています。敬服しています。
松澤校長の御尽力で、今年度中に、野口芳宏先生の国語継承セミナーが始まります。学びの場が増えて、嬉しいですね。
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