宇佐美寛先生の新刊,『対話の害』です。
発売日は7月7日ですが,アマゾンにアップされていました。予約できます。
帯に次のように記されています。
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不自由な,誘導尋問的な「話し合い」が,はびこっている。
「哲学」や「自由」の美名において横行している。
---その典型は,
サンデル教授の「白熱教室」である。
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あのサンデル教授の「白熱教室」が題材になっているのです。
中を読むと分かりますが,実に面白いです!!
池田久美子氏は,宇佐美先生の高弟です。
私はまだ一度もお目にかかったことがないのですが,明日,お会いできるのでとても楽しみにしています。
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今度の土曜日は,明石先生の事務所でSG会です。今回の指定図書は,『説得は「言い換え」が9割』です。
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暑くてじめじめしていていて・・・。
それでも,授業は元気に進行します。
そんなときは,ソフトを映し出して,うっとうしさを吹き飛ばして欲しいです。
6年生で対称な図形を学習します。線対称と点対称です。
右は,その中の線対称のソフトです。
このソフトの特長は,2つあります。
1,図形を変形できる。
2,右側にたくさんのボタンがある。
ソフトを開いたら,まずは図形の頂点をマウスでドラッグしてみてください。
「線対称ってこういう物だ!」ということが伝わってきます。
次に,右側のボタンをクリックしてみてください。
各種情報が表示されます。
そのどれも,左右が同じになっていることを示しています。
ですので,線対称の特長を視覚的につかむことができます。
納得感が高いのは,情報を出したまま,図形を変形すると,変形に応じて情報も変化してくれることです。
クラウドを御活用の先生。
校内フリーライセンスを御活用の先生。
このソフトが入っていますので,マウスを子供達にも回して上げて,授業を楽しんでください。
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算数ソフトを使って,事前学習法が行えます。
やり方はとても簡単です。
まず,授業の始まりに,ザッとソフトを見せます。どれを見せるかを決めるのが,先生の腕となります。
ザッとソフトを見せておくと,単元の下地ができます。
これができあがれば,教科書を自分の力で読み解く学習ができます。
下地ができているので,教科書を開いて読んでみると,それなりに意味が伝わってきます。
自分の力で分かってくる感触を得ることができます。
これはとても重要な姿勢です。
自分で分かってくると,もっとその先を学びたいという気持ちになるからです。
下地さえつけば,誰でも教科書ぐらいは理解できるんだ!と体感してくると,学習に余裕が出てきます。
でも,油断は禁物です。授業の終盤には,キッチリ,用語や意味などを整理し,確実にしていきます。
「ソフトで下地作り」→「自力解決(読解)」→「整序」
こんな流れです。
先生の立ち位置も少し変わってきます。
子供達の学びを応援するように対応します。
何となくですが,博物館などの学芸員さんのようなアドバイザー的存在となっていきます。
上の3段階で最も重要なのは,「下地作り」です。
これをやらないで,いきなり自力で教科書を読解していくと,学力の高い子が大変優位に学習を進める授業になります。
大事なことは,子供間の学力格差を縮めることです。
下地をつけて,どの子もそれなりにできる状態に高め,自力読解へとつなげます。
そういう下地作りに,算数ソフトは威力を発揮してくれます。
8月16日(日)に大阪で事前学習法の全国大会が開催されます。
楽しみです。
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仕事の都合で,算数ソフトを紹介する簡単なビデオを作ることになりました。
たまたま,アフリカプロジェクトのパートナーの方が,その手のビデオを作っていたので,あれこれ教えていただき,さっきほんのさわりを試作しました。
ありがたいのはビデオ制作ソフトの仕組みがディレクターに似ている事でした。
チュートリアルの映像で少々勉強をして,とりあえず,「作ってアップ」という基本は理解できました。
使ったソフトは,「カムタジアスタジオ」です。
昔,少し使った「ロボデモ」というソフトにちょっと似ていました。
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話は変わりますが,昨日,紹介をした『キーワードでひく 小学校通知表 所見辞典』ですが,アマゾンですっかり品切れになっています。
アマゾンから入荷数の連絡が届いて,すぐに出荷するのですが,それでも,あっという間に品切れです。大好評なのですね。
すぐに品切れになっても,予約ができるので,順次お手元に届くようになっています。良い時代です。
所見をPCで書くのが普通となってきたので,CDがついているこの本は,便利に使えますね。
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そろそろ通知表が気になる頃ですね。
そんな気持ちになっている先生,『キーワードでひく 小学校通知表 所見辞典』をご存じですか。
文例が2057入っています。
量が多いのもありがたいですが,その文例が実に「なっとく感」が高いのです。
文例を読んでいる内に,どう指導していったらいいのかが伝わってきます。
該当学年の所をザッと読んでから,所見を考えるのも良いですし,所見でちょっと行き止まったらパッと調べてみるのも良いです。
CDも付いています。これもありがたいです。
例文のテキストをその場で修正することができます。
そうして,この本の著者の先生です。
あの実感語り・実感道徳・素材研究・できる教師・・・の山中伸之先生です。
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辞典といえば,言語技術の達人,柳谷直明先生の『国語科「学習用語」辞典~「かくこと」領域編~』があります。
この本は,表紙にも書いてある通り,私家版なので書店での販売がありません。
ですが,このシリーズは人気があります。
書くことに限定していますが,この本を開くと国語の授業に関わる用語が大量に載っています。
言葉の意味だけでなく,授業での使い方にも言及しているので,国語に飛躍を・・・と思われている先生にはナイスな一冊です。
指導要領にそった並びになっていますが,できれば別冊で用語からの索引が欲しいです。
入手したい先生は,直接,柳谷先生へご連絡ください。
柳谷先生はフェイブックをしているので,そちらで検索をすると交流できると思います。
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チーム算数。
城ヶ崎先生と佐々木先生と私の3人。
佐々木先生が雑誌向けの原稿を持ってきていたので,それをみんなで読みました。
佐々木先生はICTの達人なので,そういった原稿かと思いきや,子供との接し方の原稿でした。
その内容,実に良かったです。
どう良かったかは,ここでは書きませんが,この書き方ができるのなら,これを一つの形にして,類例を集めて書いていくと,ICTとは別の「幟」がたなびきます。
1年2年と積み重ねると,その方面の実力者となっていきます。
そうなったら,楽しいです。
城ヶ崎先生からは,『私の個人主義』の感想がありました。
ところが,私がそこを読んでいなかったので,何ともよく分かりませんでした。
話題の一つに,「鼻水の話」がありました。
佐々木先生は,「あれは面白い!」と語り,城ヶ崎先生は「鼻水を水道に切り替えて授業をする予定です」と言っていました。
楽しさは少し下がりますが,その分,品があって良いです。
鼻水の話について,佐々木先生が「頂点が底辺の外に出るときがとてもいい」と話してくれました。
「高さ=垂れる」という感覚を持たせることができるからです。
「底辺=地面」と,「高さ=垂れる」で,比喩が完成です。
こういうところに着目する佐々木先生,センス良いです。
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島根の広山先生と久しぶりに歓談しました。
近々,明治図書さんから『今日から使える!いつでも使える! 小学校国語授業のネタ100』が出ます。
この本を見ながら,国語の話で盛り上がる予定でしたが,来週あたりが発売のようで,国語の話はまた今度となりました。
自分の知っている若い先生が,こうしてどんどん本を出しています。
うれしいですよね。
本の代わりに,広山先生の勤務する学校の研究紀要を見せてもらいました。
紀要の巻頭の言葉は秋田健一校長です。
思いの丈をA4紙1枚に押し込めた珍しい巻頭言で,しばし秋田校長の話になりました。
目にとまったのは,「島田モデル」。
これを用いると,子供達の頭が活性化するのはなぜなのか,そんなところをワイワイと話しました。
ちょうど1週間ほど前,さくら社にホワイトボードが入ったので,そこに島田モデルの板書例を書いてもらいました。
話が具体的になり,面白かったです。
場所を変えて,いつもの中華屋「上海美食」へ。
終電近くになるまで,ずっと語らいました。
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この日,お世話になっているほるぷ出版に行った帰り道,国文の専門古書店「西秋書店」に立ち寄りました。
しばし,棚を見ていたら,「オッ!」とくるタイトルがあったので,購入しました。
『日本の俗信』です。
家に戻り,少し読みました。
○三人で写真にうつると,真中の人が死ぬ。
懐かしい迷信が記されていました。
これなどは,
1,真ん中には年長者が位置しやすいこと。
2,真ん中を遠慮する気質のあること。
これらから発生してきた迷信と思います。
写真の広がりから生まれた比較的新しい迷信ですが,スマホなどで毎日何枚も人の写真を撮る時代になり,そんなことかまっていられなくなっているのが現代です。
迷信の消滅理由の一つがここに姿を現しています。
こういう民俗学的な本は,いろいろと思いを巡らせてくれるので,面白いですね。
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