Blog

5年生の体積のソフト/体積と比例

  体積を使って,「比例」の学習を少しします。
  「比例」は,中学の「関数」になる勉強です。折に触れて,ちょこっと勉強しておくことはとても大切です。

  2問用意しました。
  すでに,「2つの数の変わり方」の学習を4年生でしています。また,体積のメインの学習から外れます。ですので,1問やれば十分という気がします。でも,それではちょっと!と思ってしまうのが,教師経験者の思いです。
  1問目が終わってようやく思い出す子がいるからです。エンジンのかかりが遅い子です。その子のためにもう一問取り組むことが大切と思っています。
  算数ソフトですので,もう一問も,クリック一つで簡単にできます。上の画面の左側が1問目。右側が2問目です。直方体の向きが変わり,重なる方向が変わっています。それでも,「関数」は似たような感じになります。ですので,2問目を出したときに,出遅れ気味の子に活躍の場を与えてもらえたら,私はとっても嬉しいです!!

  このソフトも,近日中にアップします。お楽しみに!

   もうすぐ,GWですね。「さくら算数ソフト」(さくら社の算数ソフト)を使っている先生は,GWの谷間に算数の授業を展開することになっても,楽しめますよ。
  なにしろ,「さくら算数ソフト」はきめ細かく作ってあるので,「復習に最適!」という声をいただいています。「学期末テストの前に,ざっとソフトを見て復習」,「年度末にソフトで総復習」。こういう使い方も効果的なのです。子ども達の思い出しが良いからです。
  これをGWの谷間や,GW明けにぜひ体験してみてください。たぶん,どこかの単元の途中でGWに入ると思います。GW明けは,その単元の習ったところまでのソフトを見せてから,本時の学習に入りましょう。きっと,エンジンのかかりが良くなりますよ!

5年の立体のソフト/100cmの紙

  「100cm×100cm×100cm=1000000cm3」という式の意味がちょっとわかりやすくなるように作る予定です。
  ----
  昨日,このように書きました。そのソフトは,もうアップされています。ダウンロードされた先生は,「桃太郎道場」の所も見ていると思います。
  良い感じに動きを出しました。

  この動きをソフトで見せて,盛り上がったら,工作用紙で,似たような動きを演出できる教具を自作することをお薦めします。

  「100cm」と書いた工作用紙を3枚作ります。
  そこに切れ目を入れます。cmが隠れるように3枚組み合わせると,100000cmとなります。
  ちょっとした手品のようで,なかなか面白いです。
  
  この教具の優れている点は,組み合わせた後,再び分けることが出来るので,授業の流れに応じて,つなげたりバラしたり出来ます。

  ああ,でも,気がつきましたね。
  単位が最後まで「cm」のままです。こういう重要なところで,工夫が簡単にできそうな所は,自分で作ってはいけません。子ども達に考えさせるのです。2枚で「2」,3枚で「3」を出す,子どもらしい方法を見つけてくれます。
  そのアイデアに子どもの名前をつけて楽しむと,何倍も楽しめますね。

  算数ソフトでわかりやすい授業を展開したら,ソフトの動きをヒントに,ちょっとした教具を作ってみるのも,算数を楽しくする,一つの新しい方法です。

  明日には,もう1本,体積のソフトをアップする予定です。どうぞ,ごきたいください!!
  
  ※ ソフトを使って,嬉しい成果・効果などありましたら,横山までご一報ください。
     http://www.kennya.jp/toiawase/ 
    このブログなどでご紹介し,たくさんの先生方と喜びを分かち合いたいと思っています。  

5年生の立体のソフト/1m3は何cm3?

  1m3の立方体の中に,1cm3の立方体が何個はいるか?
  それを見て勉強するソフトです。

  4年生の面積で,1m2は10000cm2と勉強したとき,紙を貼り付けて「確かに1万個ある!」と勉強します。操作学習といわれるタイプの勉強で,「経験すれば頭にはいる」と考える方法です。でも,私の経験からは,実際に作業をさせても,「1m2=10000cm2」とスパッとわからない子がけっこういて,作業すれば良いってもんじゃない!と思っていました。
  作業の弱点は,作業の中に数が表示されないことです。数を表示できるように,作業中の工夫をすれば,頭への入り方は変わってきます。
 
  とはいっても,1m3です。4年の時と同じように1cm3を積み重ねて・・・と言うわけにはいきません。何しろ,100万個も使うからです。作業するだけで,何時間もかかってしまいます。
  ですので,通常は1m3の骨組みを作って,1m3の大きさ(かさ)を体感してもらうように授業が進みます。当然,100万個は,「100×100×100」の計算でわかってもらうことになります。ここが,今の算数のちょっとした弱点です。

  そこを補えたらと思い,目下,ソフトを開発中です!!

  4年の面積で,「いよーっ! いよーっ!」と歌舞伎声のする中,1cm2がどんどん出てきたあのソフトの兄貴分に当たるソフトです。見ているだけで楽しく,「確かに,1cm3がたっくさんある!」と感じます。
  途中途中で今何個あるのかの確認が取れるように作っています。
  これが,重要なのです。増えていくのをただ見ているだけでは,算数になりません。そこに「数が同時に表示される」ことが必要です。または,上の画像のような数を意識できる表し方(市松模様など)が必要です。数の同時表示により,動きを算数として見ることが出来るようになるからです。
  
  そうして,このソフトに,「桃太郎道場」をこれから作り込みます。
  「100cm×100cm×100cm=1000000cm3」という式の意味がちょっとわかりやすくなるように作る予定です。
  どうしたらわかりやすくなのでしょう。皆さんもちょっと考えてみてください。浮かんできた考えを,教具にして,授業してみてください。伝わりが少し良くなりますよ。

  このソフト,明日には完成し,明後日にはアップできる予定です。
  ソフトで1m3の体験をしたら後,算数資料室から古い1mの竹尺を12本持ってきて,1m3の立体を作りましょう。楽しい授業になりますね。

茶話会は算数授業創造の会/平均点95点!

  城ヶ崎滋雄先生,佐々木智光先生と私の3人で茶話会を開きました。
  非常に中身が濃かったです。
  
  佐々木先生から,いきなり「驚異の成果」の発表がありました。3年生の「九九を見直そう」の単元で,テストの平均点が95点です。最低点が80点。ということは,100点の子がぞくぞくと出たのです。

  これを聞いた瞬間,すごい!と感じました。
  何しろ,2年生の先生が苦労して覚えさせてくれた九九なのですが,春休みの後になると,九九がどこかへ行ってしまう子が結構います。その復習もしながら,やっかいな「九九の決まり」も新しく勉強します。そんな単元で,平均点が95点です。まさに,驚異です!

  ソフトは,佐々木先生お手製のソフトと,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の併用です。
  今回,特に驚いたのは,「7×( )=42」の学習で,300問を超える量の問題を一気に楽しくやり,全員の子が即答できるようになったことです。この大量練習は,まさにソフトでないとできません。
  やり方は,一人一問,これを順番に全員が答える。これを10セット。
  先生は答えを聞いては,次の問題をクリックして出題する係です。

  この授業で,子ども達は,自分が答える時はもとより,友達が答える時にも真剣に画面を見て,答えを見いだしているそうです。ですので,一人10問口頭で答えたので,頭の中では30人分=300問も答えているのです。すごい量です! 力がつくはずです!
  ソフトを使ったこのような良い方法が,この先もいろいろと生まれてきそうです。

  かけ算の決まりでは,「分配法則」を学習します。この学習は,かなり高いレベルの理解を必要とするので,子どもが「そうか!」と得心するように授業をするのは,なかなか難しいです。
   こういうところを佐々木先生はソフトを使います。
  ア,イのボタンを動かすと,量が変わり,同時に式も変わります。何問かやっている内に子ども達は「あっ,わかった!」となるのです。
  「量と式の見比べ」 これを回数多く出来るからソフトはすごいです。(3年の3巻に収録)

  今日の茶話会でも,「先生は説明を出来るだけ控える」「子ども達が説明をしてくるのを待つ」というのが,「算数の授業の新しいかたち」だ,と語らしました。
  算数は,いよいよ新しいかたちが生み出されていく時代に入ったのです。

  家に帰ると,フェイスブックから「友達リクエスト」が届いていました。長野県の先生からでした。

  「先生が作ってくださった算数ソフトは子どもたちに大人気です。
  とくに,落ち着きがない男子が喜んで手を挙げています。
  今後とも楽しいソフトの開発をよろしくお願いします」

  嬉しいじゃないですか。遙か遠く離れたクラスで,落ち着きのない子が喜んで手をあげているのです。これも,「驚異の成果」です。 

  「平均点が上がる」驚異の成果。
  「落ち着きのない子が喜んで手を挙げる」驚異の成果。

  長野県の先生も,新しい算数の授業を創造しているのです。とても嬉しいです。
   
  この先,城ヶ崎先生,佐々木先生と私で,「子どもが夢中で,先生も楽しく,大きな成果の出る算数の授業」を目指して,語り合っていきます!

  次回の茶話会は,「5月!」と城ヶ崎先生が言っていました。楽しみです。

5年,算数ソフト/体積

  5年生の体積のソフトです。
  直方体や立方体の体積の求め方を学習した後,L字型の立体の体積を学習します。
  
  基本は,既習の直方体や立方体の形になるように工夫することとなります。

  その考え方の一つとして,「全体-部分」という考え方があります。
  その「部分」の立体をマウスドラッグで動くように作り込んでいました。

  このプログラムは,なかなか大変でした。予定時間を遙かにオーバーしました。原因は,原因不明の誤作動が起こっていたことによります。どう考えても,正しくプログラムを書いているのですが,立体の形がグチャっとなるのです。こんな怪現象が起こるなんて,絶対にあり得ない!と思いもするのですが,コンピュータは書いてあるプログラム通りに動きます。ということは,私の書き方にミスがあったとしか言いようがないのです。でも,それがわからないのです。
  この原因究明に時間がかかりました。
  最終的にプログラムのミスに気がつくことが出来たので,ようようにして,動かせるようになりました。

  山場は超えました。完成は近いです!!
  5年生の算数ソフトファンの先生方,今しばらくお待ちください。
  明日か明後日には,「もっと!算数」サイトにアップします。

  算数ソフト
  「もっと!算数」サイトにアップされている算数ソフトは,『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』(さくら社)を御愛用の先生のために作っています。
  子ども達が「本当に夢中になる!」とお便りをいただいていますが,その子ども達の感動がさらに続くようにと,「もっと!算数」サイトに,後続の算数ソフトのアップを続けています。
  本のDVDに入っている算数ソフトと,「もっと算数」の両方を上手に活用して,算数をさらに内容の濃い,楽しい授業にしていただけたらと願っています。

    日本国中の子が算数を好きになりますように!

日めくり『教室論語』が教卓に!

  論語が好きなので,時々論語の本を読んでいます。
  さすがに,2500年の歴史を経て,今日まで読み継がれているだけのことはあります。書かれている言葉が,体に心に響いてきます。重みがあります。

  その論語の中から,学級づくりの役に立つ言葉を選んで「日めくり」にしたのが,『心に刻む日めくり言葉 子どものための教室論語』です。
 
  これを教卓に置いて,新学期をスタートさせている先生方がいます。すごい!と感心させられています。

  その先生方からのメールには・・・

    あっと言う間に注目されました。
    「先生俺休み時間に全部読んだよ!」と言った男の子もいました。  

とありました。
  教卓に置くだけで大注目となり,解説文まで読んでしまう子がでました。さすが,論語と思います。

  2年生の教室でも,,子ども達に受け入れられています。
    教卓において毎日唱和しています。
    うっかり唱和を忘れると「今日はまだ論語を読んでないよ」と子どもたちに言われます。

  朝の会で唱和している先生もおられます。
  また,係活動の一環に組み込んでいる先生もいます。    
    係の子が、小黒板に毎朝写してくれ、毎時間の号令の際、全員で唱和します。
    興味の湧いた子が、カレンダーの解説を読みに行きます。
  
小黒板に書き写して,みんなに見えるようにして・・・。これもなるほどと思います。それだけの事をするに値するのが論語なのだと,わかっている先生なのです。力量を感じます。 

  この『教室論語』は,「日めくり」の形になっているので,毎日のリズムになりやすいのだと思います。
  論語の唱和が日課となって,1年間続けたら,孔子の価値ある言葉が子ども達の心に息づきますね。
  子ども達同様,私までも良い影響を受けています。仕事部屋でいつでも目にふれているので,孔子の教えが私の心を涵養してくれています。ありがたいです。