Category Archives: 道徳

「正直」の反対は「○○○り」

メールマガジン「ぼうけん」(無料)の山本編集長から,嬉しいメールが届きました。

その昔,スクーでお話しした「二分の一と六分の三は同じだが,違う」を,三育の全小学校長にお知らせしたそうです。
その後,校長先生方の会議があり,「勉強になった」と嬉しいお言葉をいただけたそうです。
お役に立てて,良かったと思います。

その山本校長先生が編集する「ぼうけん」の読者が増えていました。
1200部発行です。
熱血ティーチャー奥田先生,社会とITの佐々木先生がこれからますます活躍してくれます。
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b7984花咲じいさんや舌切り雀。
登場してくるのは,正直じいさん・正直ばあさん。
それと,正反対のじいさんとばあさん。
この正反対のじいさん・ばあさんは,意地悪じいさん・意地悪ばあさんであり,欲張りじいさん欲張りばあさんです。

思うのですが,このような昔話は「正直」の正反対の意味をお話付きで教えているのではないでしょうか。

「正直」の反対は「いじわる」であり「欲張り」です。
私は,どちらかというと,「欲張り」の方がジャストフィットしていると思っています。
この欲張りというのは,もちろん「物欲」です。

欲張りはごまかしたり,だましたりと下落していく利己の道を歩みます。
結果,泥棒など,人様に背を向けて生きることになります。
物欲が無いと,嘘ごまかしのない正直な道を歩みます。
この正直な道というのが,利他の道であり,「仁」の道です。

「仁」は「人が二人」ということで「親」を意味しています。
親,御両親を思いつつ生きる道,御両親に背を向けない道。
それが正直の道,つまり,「正しく真っ直ぐな道」なのだと,私は思っています。
今まではともかく,これからは少しでもこの道をと,昔話を読みつつ思いました。
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深澤久先生の語り

b7985深澤久先生。
若い人向けのメッセージを語っていました。
会場の先生方を少々いじりながらの語りは,さすがに他の講師の先生はできません。
場数を踏んでいる事もありますが,教員時代の子ども達とのやりとりに妙味があったのだと思いました。

ところで,深澤先生の服装。
猛暑の中,長袖です。さらに,上着も用意していました。
きちんとした服装で登壇!とも思えますが,私の知っている深澤先生には,その線はありません。
ですが,もしかしたら,礼儀作法を意識し,修養を高めているのかも知れません。
そうだとしたら,これはとても喜ばしいことです。

b7986修養と言えば,この日,一番良い感じだったのは,姿勢の良い千葉県の先生がすぐそばに座っていたことです。
ご覧のように,受付の椅子はセミナーと逆を向いていました。
体の向きを変えて座っているのですが,そのような時でも,姿勢よく座っているのです。
日頃から修養を積んでいる先生のこうした姿は,見ているだけで良い気分になってきます。

「気をつけ」と号令がかかった時だけ良い姿勢をする人。
普段から良い姿勢の人。
皆さんは,どちらの人に好感を持つでしょうか。
私は,断然,写真のような普段から良い姿勢を心がけている人に好感を持ちます。

かつての道徳には,こういった我が身を修める内容がたっぷり入っていました。今は,ほんの少しです。
当然の結果として甘えん坊が増え続けます。
信じられないよう事件が起こり続けるのも頷けます。

それでも,私の周辺には姿勢を良くしている先生がたくさんいます。
少しずつですが,子ども達にも伝わり,辛抱我慢の出来る子が増えます。
それがとても嬉しいです。

立腰を意識している先生。
ぜひ,セミナーなどに出かけたら,姿勢の良い先生に「先生は姿勢が良いですね」と一言声を掛けてみてください。
その一言が,良い姿勢の先生を増やすことになります。
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道徳のチカラに参加してきました

◆10日(月)は江戸川大学です。
教員免許更新研修の必須講習で,算数ソフトのプレゼンをします。
◆16日(日)は大阪です。
事前学習法セミナーです。全国大会です。
◆30日(日)は東京です。
野口塾ビギナーズです。「姿勢の良い人になろう」がテーマです。
◆31日(月)は茨城です。保育園の先生方の研究会です。
「礼儀作法と算数の初歩」がテーマです。
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b8015土曜日に,道徳のチカラのセミナーに参加してきました。
会場に着くと,すでにセミナーが始まっていました。
ひっそりと受付をしたのですが,最後列に座られていた宇佐美先生がすぐに気がついてくださいました。握手をさせていただきました。

深澤先生はじめ,道集の皆さんとも会ってあれこれ話が出来ました。

懇親会が面白かったです。
吉田先生という女性の先生と話しました。
彼女の話が実に良い内容で,吉田先生は「親孝行の道徳」を語れる先生なんだと思った次第です。
道徳の根幹は「親孝行」です。ここに軸足を置くから,その内容に重みが出てくるのです。

合田先生とも話しました。
地道な先生と思っていたのですが,どうしてどうして,素晴らしい企画者でした。
話を聞いたら,そのスケールが大きく,合田先生は良いなあと思いました。

羽鳥先生ともお話しできました。
日本を誇りに思う教育を3年,4年と続けています。
ここまで続ける先生は,根っこがしっかりしています。
これから先も,届いてくるメールを楽しみに読ませていただこうと思います。

終わり頃,平塚の牧野先生,熊本の植村先生,新潟の大淵先生と歓談しました。
植村先生は中学の先生なのですが,小学校で2年間指導されたとき,算数ソフトを使っていたそうです。「割合がとってもよく分かった」と話してくれ,それが何より嬉しかったです。
大淵先生は,昔の私のことを知っている先生でした。楽しさを第一にしている先生と映っていたそうです。懐かしいあの頃の話もして,楽しい一時になりました。
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道徳の授業をします

明日の土曜は,夕方から明石先生のSG会です。今,そのレポートを書きました。「算数のこの先」と言う題です。視点は良いのですが,論述が少ないです。イマイチです。

ところで,だいぶ先のことですが,12月27日(日)に,3年生,4年生の子へ,授業をすることになりました。道徳です。
場所は四国,愛媛県宇和島市です。
松澤校長先生の学校です。

b7996この日,道徳の授業が3つ展開されます。
1つは,野口芳宏先生。実感道徳研究会主宰。
1つは,山中伸之先生。実感道徳研究会会長。
そうして,私です。私の肩書きは,さくら社社長です。が,もし道徳的な名称で名乗るとしたら,「小学校作法研究会」でしょうか。全国に行儀作法ファンの先生方が結構いらっしゃいます。そういう先生方と心で連携している幻の会です。

私の授業のテーマは決まっています。
「姿勢の良い人になろう」です。
目的が明確に示されている授業です。
道徳に限らず,何をするのか明確に示すことは授業の基本です。
また,子供同士で話し合っても,まず明確にならないところをしっかり示せる事。これが授業の必要条件です。
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宇佐美寛先生の『対話の害』

b8015本ができました!
宇佐美寛先生の『対話の害』です。

発売は7月7日ですが,その前にこうして本を手にすることができ,感激しています。

黒い部分の右半分に書いてあることを引用しましょう。
「▼重要な事実が不明だ。
▼もっと大事な問題が他にある。
▼事実を調べたい。ゆっくり考えたい。なぜ、すぐ意見を言わねばならないのか。」

この3点を読んだだけでも,緊張してきます。
大いに勉強になります。
一人でも多くの方に読んでいただきたい一冊です。
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野口芳宏先生の『教師の覚悟』が出ます!

野口芳宏先生の『教師の覚悟』宇佐美先生の『対話の害』の発売日は7月7日です。
同じ日に,もう一冊,新刊が出ます。
『教師の覚悟』です。

表紙の帯。
驚きます。
「齢八十にして
年間講演数平均120回!」
80才で全国を飛び回っています。
そのことだけでも,大変な驚きです。
著書は100冊を優に超え,しかも,晩酌は欠かしません。
偉大です!
どんな人生を送ってきたのか,勉強したくなります。

この本の編著者は愛媛の松澤正仁校長先生です。
野口先生の膨大な資料を精査し,野口先生から何度も話を伺い,関係者からも話を聞き,この本にまとめてくれました。
松澤先生のように,野口先生に惚れ込む先生がいて生まれるのが伝記です。
『教師の覚悟』。
良い本です。

アマゾンで予約が始まりました。
皆さん,ぜひ,お読みください!!
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