Category Archives: 道徳

『恥をかかない!小学生の行儀作法』

b7886PHPから出した『恥をかかない!小学生の行儀作法』が増刷になったと連絡がありました。
この本は書店には並んでいません。
生協ルートでのみの購入となります。
ありがたいことに,息長く売れているようで,今回で6刷りです。

行儀作法をきちんと教える先生がかなり増えてきているようです。
これはありがたいことです。
何しろ,学級が崩れにくくなります。
崩れるというのは,形が保てていない状態を言います。
行儀作法は,形を習得していく学習です。
そこがしっかりしていたら,崩れる方が難しくなります。

行儀作法といえば,「真行草」ですね。
この微妙なところを把握できると,行儀作法を見る目が伸びてきます。

今月の27日(日)。
愛媛県の宇和島で「心の教育フェスティバル2015in宇和島」が開催されます。
野口先生,山中先生と私が,授業と講話をします。
私の授業は「姿勢の良い人になろう」です。
行儀作法の骨格部分の授業です。

もちろん,1時間で姿勢の良い人になれるという夢物語の授業ではありません。
自覚しても自覚しても,良い姿勢を続けるのは難しいです。
筋肉が形成されていないからです。
だから,粘り強く良い姿勢を意識させ続けることが肝要となります。
そのために,「良い姿勢とは何をどうすることか」,また「それはなぜか」という知識があると,指導がしやすくなります。

私の講話は「道徳と礼儀作法」です。
「礼儀作法を学ぶと,不道徳の心が芽生える」ということも話す予定です。
ここが行儀作法の一風変わったロジックです。
良い姿勢の指導を続けている先生には,わかりきっている内容です。
このロジックがわかっているので,「時々の指導」が適切になります。
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『新しい道徳』北野武氏

b7911書店に入ったら2位のところに『新しい道徳』が並んでいました。
著者を見たら,北野武氏。ビートたけしさんだ。
「切れ味の良い,痛快なことが書いてありそう」と思い,そのままレジへ。

さっと読める文体で,中身もおもしろい!

現状の道徳にちょっと不可解さを感じている先生は,これを読むと頭が巡ると思います。
道徳を熱心に教えている先生は,今までとはちょっと違った視点で問われているので,それなりに頭を巡らせておくと良いかと思います。

そう言う私はどうかというと,気に入った言葉がありました。
・人間社会の中で,上に行こうとする奴は,放っておいても道徳的になる。(p149)
これが全てを語っているように思えてなりません。
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寝たきりの生徒さんが,算数ソフトに興味を持ってくれました!

嬉しいメb7951ールを頂きました。
肢体不自由のクラスを担当している先生からです。
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先日、「子どもが夢中で手を挙げる算数の授業」の ソフトの体験版を見せたところ、子どもが大変興味を示しました。
私が担任をする子どもは、ほとんど寝たきりの状態です。
僅かに動かせる指先を使いスイッチを押すことによって、 パソコンの操作ができます。
なので、クリックはできますが、ドラックが難しいです
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ほとんど寝たきりの生徒さんが算数ソフトに興味を持ったのです。
もう,それだけで十分に嬉しいです。

最初は,よく分からない状態でソフトを見ているのだと思います。
でも,人間はその根底に規則性を見つけようとする力を持っています。
何か1つでも,「ああ,そうか!」という納得感が走ってくれたらと願わずにはいられません。
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b7950アフリカに持って行く本が決まりました。
『論語』です。
読むと,毎度のように「ああ,なるほど」と心に染みてきます。
なので,読んでいると不思議と落ち着きます。
ルワンダやケニヤでいろいろな事があると思いますが,寝る前には論語読んで良い眠り入りたいと思います。
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結城市の保育園で「行儀作法と算数の初歩」を話してきました

b7953土曜日は栃木県の結城市へ。
保育園の先生方の夏季研修です。
120名前後もの先生方がお集まりで,不思議とウキウキするような雰囲気がありました。先生方の笑顔のオーラなのだろうと思っています。

私の話のスタイルは,だいたい決まっています。
目の前にいるどなたかに重点的に話しかけます。
今回は最前列が女性でした。
その女性ばかりの最前列のど真ん中に男性の先生が座っていました。
かなり体格がいいです。
この青年なら,楽しく話を進めることができるだろうなと思い,会場の先生方にご挨拶をしてすぐに彼に近づき,重点的に指すことを話しました。

算数では,「174人」の読み方が大好評でした。
会場からどよめきがおこりました。
行儀では,研修会の会長である鈴木園長に座禅について,お話を頂きました。
椅子に座ったまま,座禅をしたくなるような,ありがたいお話でした。
行儀では,いつものように姿勢の話をしますが,今回はスタートから皆さんの姿勢が良く,さすがは保育園の先生方と感激しました。
普段から姿勢の良い先生が姿勢を意識してくれたので,とても見事な姿になりました。

話が終わり,私が控え室にいると,ドア越しにさっきの青年先生=斎藤先生がにっこりあいさつをしてくれました。
こういう好青年が育つ結城市の保育園。いいですね。
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日曜日は,野口塾ビギナーズ。
事前学習法で説明文「イルカのねむり方」を読んだら,紐解きがかなり簡単にできました。
「事前学習法は,すごい!」と,密かに唸りました。
せっかくの思いなので,隣に座っていた早稲田大学の院生の和田君に話しました。
和田君は中学高校の国語の先生を目指しています。その彼も,「オーッ」と唸っていました。
事前に,とあることを子ども達に教えてから,この作品を読むと,きっと面白さが激増すると思います。
その「とあること」が何なのかは,お会いしたときにおたずねください。

私の話は,「姿勢の良い人になろう」です。
こちらでも,最前列の佐藤先生に総代を担っていただきました。
佐藤先生は横浜の臺野校長先生の小学校に勤務しています。
やる気満々の先生です。
会場には,大学生が何名かいました。
良くありがちな,くじけそうな姿勢の青年もいましたが,いろいろと話している内に,グイッと良い姿勢になりました。
不思議なものなのですが,平素姿勢の悪い人が,グイッと姿勢良くすると,顔立ちも引き締まってきます。
今回も,懇親会で,「あの若い子,顔も変わった」という話が出ていました。

そうして,最後に「今まではともかく」の話をしました。
これが伸びようとする人,それをサポートする人には,一番大切な心構えなのです。
この教えは,孔子の教えです。
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写真は,東京駅の案内板です。
「7番線」と「7時」が見えてきます。
よく見ると,「7」の文字の字形が違います。
小学校では,縦棒付きの7を教えますが,こういうところでは縦無しの7も出てきます。
それでも,何の混乱も起きないのですから,「人間は文字に対する許容範囲を少々広めに設定している」と言うことになります。

アフリカの教科書を持っていますが,手元にあるものは,縦無しの7を使っています。
1年生の教科書には筆順が載っています。日本では2画ですが,アフリカでは1画です。
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丸岡先生の『日本の心は銅像にあった』良いですね!

b7978今週の日曜日は,事前学習法セミナーの全国大会です。
登壇される先生がグイッと増えているので,今から楽しみにしています。
特に注目をしているのは,「大阪レッズ」の先生方の実践です。
聞く度に思うのですが,内容が実に良いです。
何とか,その先へと一歩踏み出せたらと思っています。

その大阪レッズの代表,丸岡先生の新刊をご紹介します。
『日本の心は銅像にあった』(育鵬社)です。
監修が渡部昇一先生です。すごいです。

この本を読んでいると,妙に楽しくなってきます。
著者の丸岡先生が学芸員になって,私に銅像の解説をしてくれているように感じてきます。
こういう本はいいですね。

この本は,丸岡先生の初めての本です。
これから先が楽しみですね!!
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事前学習法セミナーの会場は大阪です。
前日に大阪に入ります。
大阪には,丸岡先生の「大阪レッズ」と,もう一つ,「かにみそ会」があります。
今回は,「かにみそ会」の先生方と前夜に会います。
きっと,黒いラーメンを食べることになるのだろうと思っています。
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少し涼しくなったので,仕事がはかどっています。
ありがたいです。
はかどると,それなりにミスも増えます。

せっかく作った算数ソフトを,手違いで削除してしまいました。
でも,ゴミ箱から出せば良いのだ・・・・と思って,ゴミ箱を覗いたら,10日ぐらい前のゴミが最新のゴミになっています。
どうも,ゴミ箱は満杯になると,それ以上に入らないようです。
そんな所に感心しつつ,改めてソフトを作り直しました。
2度目のせいか,思っていた以上にはやく出来ました。
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新田先生が取り組んだ「校内立腰研修会」

b7983大阪の新田先生から,嬉しい知らせが届きました。
「校内立腰研修会」が無事に終了したとのことです。

学校の研修会のテーマに,「立腰」が取り入れられることは,すこぶる重要なことです。
子ども達の受容力が次第に高まるからです。

また,姿勢が良くなると,他の礼儀作法にも関心が高まります。どんな礼儀作法があるのか,知りたがる子が出てきます。
少しずつ,分かる範囲で教えていけばよいのです。

右の写真は,新田先生のクラスの正面黒板の上にある掲示物です。
・もたれない!
・おへそ前!
・足ピタ!
どれも良いですね。

特に重要なのは,「おへそ前!」です。
これが立腰の具体的な指示になっています。
おへそが前に出れば,腰骨が立ちます。
すると,背中が背もたれにふれなくなります。
「もたれない」が自動的に実行されてきます。
それでも,「もたれない」と示すことは重要です。
腰よりも,背もたれに触れる背中の方が意識しやb7982すいからです。

立腰と言えば,森信三です。「立腰道」を唱えていました。
私も立腰を心がけていますが,森先生には遠く及びません。
その森先生の指導言が右の本に載っています。
ご紹介しましょう。

一,尻を思いきり後につき出すこと
二,反対に腰骨をウンと前へつき出す
三,そして下腹に力を入れると,肩のキバリがスカッととれる
(『立腰教育入門』p11,p12)

森先生の指導言は腰に集中しています。
さすがは「立腰道」の宗家です。

新田先生の指導言は伝達力が高いです。
わかりやすさへの英知が,教育現場で実によく高まっていることを感じます。
新田先生の取り組みが,少しずつ広がって欲しいと願います。
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