Category Archives: 野口塾

野口塾in横浜、小松校長と再会

野口塾in横浜に久々に参加しました。
井上先生や野中先生と再会でき、楽しく過ごせました。

会場は横浜の帷子(かたびら)小学校。
小学校をお借りしての野口塾というのは、そうそうありません。
「校長先生の御厚情に感謝せねば!」と思っていました。
そうしたら、その校長先生が旧知の仲の小松眞校長だったのです。
非常に驚き、思わず再会を喜ぶ熱い握手を交わしました。

あまりに突然だったのですが、頭の中には小松先生の驚異的発想の授業「県弁」(社会の授業です)がよみがえりました。
私も千葉の県弁で授業をしたのですが、面白かったです。

講座では、井上雅一朗先生の俳句の「取り合わせ」が面白かったです。
「五文字の季語」+「季語とは関係のない十二文字」
これで作ると、それらしくなるとのことでした。
実際にやってみたのですが、私でも良い感じになりました。
井上先生の話を聞きながら、ふと、若い頃に学んだ映像の「モンタージュ論」を思い出しました。

この日は会場で本屋さんをやりました。
野口先生の『国語科授業の教科書』がよく売れていました。
野口先生の国語は圧巻です!
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外国語活動のソフトに釘付け!

南平小学校で、4年生の子30名に外国語活動の授業をしてきました。
授業時間は20分間。

5巻の「509_H2L4 Where is the school? 1」のソフトが登場し、大型テレビに映し出されたら、子ども達のやる気はマックス!
目はテレビに釘付け状態でした。

ここで、やり方の説明となるのですが、ちょっと普通の先生はやらないであろう方法で行いました。

このゲームのやり方を先生は忘れてしまったので、子ども達にやり方を考えてもらったのです。
ワイアレスマウスを一人の子の机の上に置き、「1分以内にやり方を見つけて下さい」と条件設定をしました。(この1分というのは正確性をもっていません。「はやく見つけなさい!」という意味なのです。)

そこからは、私はただ黙って見ていました。
マウスを任された子がクリックすると、周りからアドバイスの声が飛びます。
すぐ近くの子はもとより、遠く離れた席の子までが、声を出して応援をしています。
隣同士での話し合い、班での話し合い、クラス全体での話し合いとは、またひと味違う、「新感覚の話し合い」が展開されました。
集中しつつ声を発している子どもの様子をほほえましく見ていられる自分が幸せでした。

それから、子ども達にやり方を聞き、実際にやってみる展開になります。
普通なら、先生がやり方を説明して、子どもがそれを聞いて・・・となるのですが、流れが逆になります。
子ども達がクラスの子だけでなく、先生にも分かるようにやり方を説明してくれるのです。
説明能力を測ることができます。
ありがたい流れです。
そうして、私は言われたことを受けて、進行していけばいいのです。
そうこうしているうちに、子ども達は何度も英語の発音を、集中して聞いてしまいます。

授業ではできませんでしたが、この先、子ども達に聞く予定だったことを書いておきます。
・何を勉強するソフトなのか考えましょう。

学習のねらいをソフトから読み取ります。
こういう流れを作ると、たいてい子ども達は欲張った所まで見つけてきます。
それを聞いて、
Aランク--最低限の学習(turn left, go straight, turn rightが分かる)
AAランク--問題文を言える
AAAランク--お礼を言える
などと、学習ランクを設定して、ソフトを楽しみます。

そうして、最後はこれまでの外国語活動でもやっているような、「ターンレフト」などと言いながら、教室を実際に歩く。
そんな流れとなっていきます。

この日は、ソフトの初のお披露目でもあったので、「509_H2L4 Where is the school? 1」に続く、「510_H2L4 Where is the school? 2」を見せました。
子ども達はチャレンジ精神満々となりました。

その盛り上がりのところで、終了となりました。
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『子どもが夢中で手を挙げる 外国語活動』のソフトは、24日に発売となります。
アマゾンで予約できますので、「新感覚の授業」を展開したい先生、ぜひ、ご予約を!
『Hi, friends!』1対応 1巻 2巻 3巻
『Hi, friends!』2対応 4巻 5巻 6巻
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日曜日は野口塾ツアー

土曜日は南平小学校での野口塾。
その翌日は、野口塾ツアーの開催日です。

このツアーに学陽書房から3冊目の本『残業しないのに、仕事できるね』を出した滝澤真先生も参加します。
道徳にも詳しい先生なので、いろいろと話を伺いたいと思います。

今回は集合場所が靖国神社。
午前中はまさに修養としての参拝などをします。
午後からは講座。
その会場が、さくら社となっています。

まあ、靖国神社とさくら社は、歩いて10分ほどの所ですので、この流れになったものと思います。
靖国神社の前に坂があるのですが、その坂を「九段坂」と言います。
この坂にやってくると、フッと「東京だよ おっ母さん」を思い出します。

とは言っても、感傷に浸るのはほんの少しの間。
そんなもので十分です。
やるべき事がたくさんありますので、次をどうするかと、頭は巡ります。

さくら社では、私も少しだけお話をさせていただきます。
設立の頃の話しと、今の話しになるだろうなと思います。
そうして、夕方から懇親会です。

写真はさくら社のベランダから見える景色です。
建築中のビルは、もうできあがっているように思います。
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「野口国語」継承セミナーが始動

以前から、話に出ていた「野口国語」継承セミナーがいよいよ本格的に動き出すとの、連絡を受けました。

発起人は、松澤校長、照井校長、臺野校長の3人です。
そこに私も含めた6人が協力者として応援をしていきます。

野口先生の国語と言えば、その教材解釈力が真っ先に浮かびます。神業です。
先日も、「雪わたり」の教材で講座を受けたのですが、注目する箇所に納得度マックスです。

「四郎は、こまってしまって、かたをすくめて言いました。」
野口先生は、ここを指摘しました。
サラッと読んでいると、ここの重要性に気がつきません。
四郎の人柄が実感的に読み解けてくる所なのです。

指摘されて、「なるほど、そうか!」と思いました。
四郎と兄さん達の関係が「悌」になっていることに気づかされたからです。
戦前の兄弟ですから、今のような平等・対等という姿にはなっていません。
兄は弟を慈しみ、弟は兄を慕います。
こういう関係が、「悌」と言われていました。仁義礼智忠信孝悌の悌です。
ここからすぐに、四郎の家のしつけは、良い形で行き届いていたはずだと感じ取らせてくれます。お父様、お母様の優しい様子が思い浮かびます。

教材解釈の面白さは、「どこで、何に気づくかにある」のだと、毎度、思い知らされます。

さて、その野口先生の国語を継承しつつセミナーを開催する動きが起こりました。
その第1回は10月を予定しています。
詳しい情報が入りましたら、また、お知らせします。
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「野口塾in南平小学校」で授業をします

『第2回 主張ある道徳授業を創る!』は6月10日(土)です。
コクチーズでの申し込みが始まっています。
68名募集で、残り55人となっています。
申し込むかどうか、まだ、しばらくは検討する時間がありますが、私の予想では3月中に満席になるように思えています。満席になる前に、お申し込みをどうぞ!

日程を見ると、講師の名前は出てきますが、何を話すかが書いてありません。
私が話す内容は、第1回の講座の中で伝えてあります。
算数脳、国語脳、道徳脳とお伝えして、「道徳読み」を第2回で行うことを話しました。題材は、「あとかくしの雪」。
その話を聞きたいかどうか尋ねたら、大方の先生が話を聞きたいと手を挙げていました。前向きに学ぶ先生は違いますね。
ということで、私のテーマは、
「道徳読み」を身につけよ! 題材「あとかくしの雪」
です。
第2回に参加予定の先生、御期待下さい。
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3月18日(土)、東京日野市の南平小学校で、野口塾in南平小学校が開催されます。
午前中は小学生を対象とした授業が展開されます。
講師は、野口芳宏先生、山中伸之先生、そして私です。
内容は↓です。
10:00~10:45
「実感を込めた道徳授業『火星移住計画』」/山中伸之先生
10:50~11:10
「子どもが夢中で手を挙げる外国語活動」/横山験也先生
11:15~12:00
「国語科の物語の授業『やいとかげ』/野口芳宏先生

私は3月中旬発売予定の外国語活動ソフトを使って、授業をします。
子供達は4年生とのことですが、ソフトは『Hi, friends!』対応なので、基本的に5年、6年向けとなっています。
でも、とっても面白いソフトなので、4年生の子もぐいぐい取り組むと思っています。
私の持ち時間は20分。あっという間ですね。

午後からは密度の濃い講座が4本。
12:50~13:50
第1講座「真の国語科授業」/野口芳宏先生
14:00~14:50
第2講座「実感を込めた『語り』の授業の作り方/山中伸之先生
15:00~15:30
第3講座「『げんきになっちゃう算数』で学ぶ教師の話術/横山験也先生
15:35~16:25
修養講座「教師人生を豊かに」/野口芳宏先生

異色なのは私の「話術」です。

先週の土曜日の主張ある道徳のセミナーでも、「内容もすごいが、話し方がすごい!」というような感想をいただきました。
私にとっては、極めて普通のことなのですが、初めての先生には強烈に感じるようです。
話術は練習をすれば、誰でも良い感じでできるようになります。
第3講座で、私のやってきた話術練習などをお話します。

「野口塾in南平小学校」に参加御希望の先生、↓をお読み下さい。

○期日 3月18日(土) 9:20~16:30
○場所 東京都日野市立南平小学校
午前授業会場:4年3組
午後講座会場:図書室
なお,受付は図書室で行います。

○講師 野口 芳宏 先生
横山 験也 先生
山中 伸之 先生
○参加費 3500円
参加を希望される方は,下のアドレスにご連絡ください。
qqdc54md@etude.ocn.ne.jp
(野口塾日野・相模原事務局:内田聡)
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件名「野口塾IN南平参加申込」
本文
名 前:
勤務校:
Eメールアドレス:
懇親会:参加・不参加
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★写真は野口塾in木更津での野口芳宏先生。紙芝居のお話です。
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野口塾と実感道徳

実に楽しい2日間でした。
土曜は野口塾(相模原)、日曜は実感道徳。
野口先生のお話は重く深く味わい深く、実に大きな学びとなっています。
同様に、山中先生の話も素晴らしいです。とにかく聞き惚れてしまいます。特に今回は、「1つのこと」という柱が出て、「なるほど!」「そうなのだ!」と強く思った次第です。
もちろん、他の先生方の話も中身が濃く、最近の野口塾はどの講座をとっても凄い内容になったと感じています。

私は、「あとかくしの雪」で「道徳読み」を行いました。
話が終わったら、平河先生がササッと来られて、文科省の・・・をきちんと行え、「これは良い」とお言葉をいただきました。
そうなのかと思いつつ、平河先生の一つの考えとして、しかるべき場で話していただけると嬉しいということを話しました。

私の話の最後に、5月か6月の野口塾ビギナーズで、「ブランコ乗りとピエロ」を扱う予定であることを話しました。
「ブランコ乗りとピエロ」については、昨年、城ケ崎先生と論会で1時間以上も語り合ったことがあります。
この教材は、少々変わっている面白い教材です。

ふと今、今週末の「チーム算数」で、この「ブランコ乗りとピエロ」を扱おうと思いました。
そう思ったのも、メンバーの薮田先生が、長年温めてきている「家訓」について、レジュメを会場に持ってきていたからです。
読む時間がなかったのですが、今、手にして、「骨太!」と感じます。
しっかり熟成させると、重みのある道徳指導の大きな一つの姿になります。
その場で、薮田先生には『日本書紀』(岩波文庫)の1巻、神武天皇のところを読むように話しました。
「ブランコ乗りとピエロ」「家訓」「日本書紀」は、いい感じつながっています。
そのつながりは、高学年以上の道徳の核心です。

当たり前のことですが、道徳はまず学問として学ぶことです。
その第一歩は、何といっても『論語』です。
日めくり論語を教卓の上に置いて、道徳という善玉菌を教室にジワーっと広げましょう。
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