Category Archives: ルワンダ

ルワンダのエレベーター

b7497アフリカ,ルワンダのとあるビルのエレベーター。
待っていたら,表示が「-1」になりました。
これは見慣れぬ光景と思い,手に持っていたカメラでパチリ。

ルワンダは指導要領が変わったばかりです。
新しい教科書では,4年生に負の数が登場します。
数直線で-1~-10まで出てきます。
こういうエレベーターの表記があることを思うと,負の数の指導を早めるのも頷けます。

でも,子ども達の生活空間にはビルは無いので,「-1」を目にすることは滅多にないと思います。
気温も,一年中,最低気温は10度~20度の間です。
こう思うと,北海道や東北地方でこそ,4年生で負の数を学ぶのも大切かなと思えてきます。

新しい4年生の教科書は,大変分厚く,350ページもあります。
実質授業時数から計算すると,1日に2ページはこなすスピードになります。
ついていくのが大変だと思います。そう言うときこそ,算数ソフトの出番と思っています。
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ルワンダで副学長さんと

b7498アフリカ,ルワンダで泊まったホテルのレストランです。
外に出なくて済むので,ほどよく,利用しました。
メニューも豊富なのですが,注文すると,「これは今できません」というのも結構あり,次第に注文はほぼ固定化されてきました。

何よりも変わっているのは,注文した物が全部できないとテーブルに出てこない,ということです。
一つでも先に出せば,場が和むのですが,とにかく待たせます。
体感的には1時間は待っている感じです。

どこでもそうなのかと思っていると,他はそうでもありません。
どうも,このレストラン独特の習慣なのかも知れません。
意見を書こうと思うのですが,字が書けません。
そうこうしているうちに,待ち時間が何分かを楽しむようになりました。

写真,私の左側の3人は,算数ソフト団の仲間です。
ルワンダでは,ずっと授業研究,教員研修のあれこれを話し合っていました。
右側の青のポロシャツの方は,神戸情報大学院大学の福岡副学長です。
初めてルワンダに行く際に,ご挨拶に伺いました。
忙しい中,時間をとって下さり,ルワンダについてあれこれ聞かせていただきました。
その福岡さんと,偶然,同じホテルで,このレストランでばったり。

福岡さんはいろいろな話をしてくれ,今は「Kイニシアチブ」を推進しているとのことでした。その話が面白く,世界に向けて発信している人は魅力的だと思った次第です。
この後,エジプトへ行かれると話していました。スケールの大きい方です。
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オリンピックが始まりましたね

オリンピックの開会式。
ギリシャから始まってたくさんの選手が入場してきましたが,日本選手団の入場は格別ですね。気分が高まりました。
それから時間が大分たってからルワンダの入場もありました。
選手は少ないですl。
悲しいかな,アナウンスはそれより短く,もう一言,何か言ってもらえたらと思いました。

去年,はじめてルワンダへ行き,それから関わりを持つようになったのですが,ルワンダに知り合いが増えると,自然と応援したくなります。
今,「オリンピック ルワンダ」で検索をしたら,入場場面の写真付きで,3種目にでることが記されていました。
今夜の1:28に100mバタフライの予選に出場するようですので,起きていたら応援したいと思います。
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ルワンダ渡航で読んだ人工知能の本,良いです!

b7504ルワンダに行く前に,ちょっと調子が悪くなり,荷物を極力減らして行くことにしました。そのため,持って行く本も小さいのを1冊だけと決めました。
選んだ本は,『人工知能はなぜ未来を変えるのか』です。

行きの飛行機で半分弱。
宿で少し。
帰りの飛行機で残りを・・・。
こういうプランで持って行き,ほぼ,その通りのペースで読みました。

読み進めつつ,ふと思ったことがあります。
それは,問題解決学習に幾ばくかの疑問を感じている先生は,この本を読むとすっきり感を味わうのではないかということです。

古典的な本ですが,戦前の藤森良蔵の記した『算数母の心構』に感動をした先生にも,この本はお薦めです。
1つの問題から考えるのではなく,桃太郎の繰り返しで複数の問題に取り組むことで理解していくことがなぜ重要なのか,その理由がこの本にも書いてあるからです。

今日の午後7時のNHKニュースのトップが人工知能の話題でした。IBMの開発した人工知能ワトソンがガンにかかっていた女性を救ったことを報じていました。
夢ではないかと思えるようなことを,一つまた一つと成し遂げているのが,人口知能です。

算数ソフトは人工知能を育てる力を持っていませんが,ブートキャンプの取り組みから,アフリカの子ども達の算数力を急速に伸ばすことができると確信しています。
とはいうものの,途上国の子の計算のできなさ加減は,半端ではありません。
とてつもなく分厚い壁があります。それは,暗算の壁です。
5年生になっても一桁のたし算の暗算ができない子がいるのです。それも,普通にいるのです。
1年生,2年生は壊滅的に暗算ができません。
そこに挑戦しているのが,私たちの「算数ソフト団」です。
現地の先生方と協力をしつつ,また,人工知能からも学びつつ,大いなる前進をと思っています。
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ルワンダの時計屋さんの時計が

b7505ルワンダの首都キガリの繁華街で見かけた時計屋さんです。
高級時計が並んでいるのだと思いますが,私の関心所は,店の看板にかかっている大きな時計です。
この時計を見て,「これは撮影しなければ」と思ったのです。

ポイントは,数字の4です。
普通,ローマ数字の時計は「Ⅳ」と記されるのですが,この時計は珍しい形になっています。

明治時代の日本にもこのタイプの文字盤が輸入されていましたが,今は,ほとんど見かけません。

ローマ数字は,5を中心に,[-1,5,+1,+2,+3],10を中心に[-1,10,+1,+2,+3]と表示されています。
こういう区切りの良いところを中心に前後に数字を用いていく文化が西洋にはあるようで,時計の読み方も,日本の小学校とはひと味違っています。
2時40分は,「3時20分前」と教えるのです。
30分を過ぎたら,○分前という読み方になっています。

日本では,3時40分は3時0分からの続き物として40分と教え,3時50分も3時50分と教えています。
正の数の考え方で押し切っている感じがして,日本の読み方の方が小学生には易しいと思います。
負の数の感覚に近い「前」で教えるルワンダでは,時間の計算は難解だろうなと思います。

時計屋さんの大きな時計を見て,あれこれ,ふと思いました。
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「ホテル・ルワンダ」の舞台になったホテルへ

b7512私は観ていないのですが,「ホテル・ルワンダ」という映画があります。
1994年,ルワンダで大虐殺が起こり,120万人以上の人が虐殺されたそうです。
そんな中,ある一人のホテルマンが1200名以上の難民をホテルにかくまい救いました。
その舞台となったのが,このホテル・デ・ミル・コリンです。

有名なホテルなので,ランチを食べに行きました。
駐車場でホテル名を記念撮影したら,警備員さんがやってきて,「何を撮影した?」と問われたので,指さし,写真を見せました。
問題なかったようで,OKとなりました。

ルワンダに限らず,写真をバチバチ撮っていると,警備員に質問されることがあります。
場合によっては,カメラの没収もあるそうです。
気をつけないとなりません。

b7508いつも気になるのは,エレベーター。
1階から乗ったのですが,その時,ドアの上には「0」と表示されてました。
階を表すとき,0を全く使わない生活臭い数字を使うのが日本なら,数直線の発達とかぶってくる0のある表現をするのがこちらの習わしのようです。

b7509食べ物はバイキング形式があったので,それにしました。
でも,もう,そんなに食べられないので,安い定食が良いかなと思います。

本来なら,地元の人が食べるお店で食べたいところです。でも,それをすると,私のお腹がこわれるので,ちょっと無理してこういうところで食事となります。

途上国で特に気をつけなければなならないのは生野菜。お腹を壊す確率が高いそうです。
生野菜には問題ないのですが,それを洗っている水でやられるそうです。
ですので,氷も危険度大とのことでした。

b7511写真の方々が,算数ソフトを使った今回の調査団の面々です。
左から,長沼氏,光長氏,松山氏です。
これからもブログにちょくちょく登場すると思います。
何しろ,皆さん,卓越した能力を持っていて,今回のルワンダでの調査では驚きの成果を上げてくれました。
その成果なども含めて,今月半ば頃,国際協力機構(JICA)へ報告に上がります。
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