Category Archives: 算数

日本標準のDVDセットも評判が良いです

b7381算数ソフトは、DVD版も人気があります。

右は、日本標準から発売されているDVDの学年セットです。
1つのトールケースに、DVDが5枚入っています。
書籍で販売されているDVDブックの1学年分が全部収まっているのです。
1つのトールケースに、1学年分のDVD5枚が全部入っているので、何かと便利です。

『教師のチカラ』の秋号、特集は算数でした。
もう、読み終わっていますよね。
深澤先生が、算数と言えば・・・ということで、私にも書くよう設定してくれたので、算数ソフトのことをしっかり書きました。
とにもかくにも、教室で使うと使わないとでは、大きな違いがでるのが算数ソフトです。
まだ、未体験の先生、日本標準からの算数ソフトでスタートするのもいいですね。

算数ソフトの英語版は、目下、ルワンダの教育局と友好的に前進する方向になっています。
それもこれもJICAが場を与えてくれたおかげです。
来週、10月に渡航したルワンダでのあれこれをJICAに報告に上がります。
順調にルワンダで成果を上げているので、報告会が楽しみでなりません。

算数は世界に通じる教科です。
日本の学校での指導は世界一丁寧と私は感じています。
だからこそ、算数好きの先生には、「いつかは世界へ」と心の奥で闘志を燃やして欲しいと願います。
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縮図の応用

b7384野口塾ビギナーズで6年生の「縮図」がでました。
右のような図が載っていました。
10mを10cmとして縮図を書き・・・と進めていくと、木の高さが求められるという学習です。

縮図を見て、そこから実際の長さを求める学習は、縮図のありがたさがわかる良い授業となります。

私も現役の時、学校の縮図を印刷し、子供達に配布して授業をしたことがあります。
学校の敷地を売りに出すとしたら、いくらになるか考えさせたのです。

事前に、学校の近所の不動産屋へ行き、学校の近くの家の土地価格が1坪いくらになっているか、調べました。
また、学校の縮図に記されていた寸法は、全部消しました。

実際の長さを図る個所をできるだけ少なくして、売値にたどり着けるか検討します。
まあ、面白かったです。

算数の単元は、「基本」と「応用」に別れています。
応用では、基本で学んだ事項のありがたさや便利さ、面白さなどが伝われば、ナイスです。

b7383ところで、木の高さですが、これを求めるのに縮図を使うのは、ちょっと見当違いと思えます。
角度を「40度」に設定しているのは、どう考えても、縮図を使わせるためです。
木の高さを求めるだけなら、40度はダメでしょう。高さを求めるまでの手順が複雑だからです。

江戸時代から、角度を45度にする、ということが伝わっています。(江戸時代には角度という概念がなかったので、二等辺の考えです。)
ご覧のように股ぐらから木の梢が見えると、それがちょうど45度ぐらいになります。
多少の誤差を気にしなければ、これが一番手っ取り早いです。

b7382もう一つは正方形の紙を半分におり、そこに重しをつるした45度の計測器をつくります。
測る時の姿勢が重要で、片膝で座り、片手を地面に着け、上げた腕と三角形の斜辺が一致するようにします。腕で直角二等辺三角形の斜辺を作っているのです。

こういう事例は、江戸時代の算術書『塵劫記(じんこうき)』に紹介されています。

歴史的にも、基本は45度(二等辺)とわかります。
こういう事を知っていて、その上で、ちょっと複雑になるが、実は縮図でも・・・と進むとすごい!と感じますね。

もちろん、1mの定規を立てて、その影の長さを測り、木の影がその長さの何個分になるかなど、各種方法はあります。

算数は「応用」部分が実に奥深いので教材開発が楽しめるところです。
算数ソフトで授業の進度が早くなったクラスは、こういう応用を楽しむ時間が生まれるので良いですね。
※2つの図は、岩波文庫の『塵劫記』に載っています。算数好きの先生にお勧めです。
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ルワンダ、珍しい計算

10月上旬にルワンダへ行った時の写真を、スタッフの松山さんからいただきました。
その中に、小学校3年か4年と思われる板書の写真がありました。

b7401その板書の1部がこの写真です。
計算式です。
白いチョークの部分が問題で、赤チョークは答えです。

式と答えを見比べて、式の意味が分かればナイスなのですが、日本では習わないので、ちょっと分からないだろうと思います。

松山さんとは、11月にルワンダでの事例紹介のスピーチをすることになっています。
聞き手は、「途上国でビジネスを!」と考えている企業の方々です。
そういう場で話すことになり、少々驚いています。
短い時間ですが、しっかりとお話をしたいと思っています。
今日は、松山さんとスピーチ内容の打ち合わせをしました。
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「ルワンダ-日本 共同プロジェクト」の第一歩的授業ムービー

b7441この4月。
日本からはるか離れたアフリカで、日本で開発された算数ソフトを使った授業行われました。
授業をしたのは、ルワンダの先生です。

もう、これだけでも、「ルワンダ-日本、共同プロジェクト」の第一歩を感じます。

その時の授業の様子がビデオに収められていたので、その滑り出しをムービーとしてアップしました。
全体で2分ほどの短いムービーです。

今、さくら社のサイトにアップしていますので、関心のある皆さん、是非ご覧になって下さい。
さくら社のサイトの右上の方に「算数ソフトの世界展開」というコーナーがあります。
そこの「ムービーはこちらをご覧下さい」をクリックするとムービーの画面に入ります。

b7440右はそのムービーの一こまです。
現地の先生(アーサー先生)が、算数ソフトをスクリーンにどーんと映し出して授業をしています。
子ども達もどんどん手を挙げています。
まさに、「ルワンダ with 日本」の授業です!

目下、文科省による「日本型教育の海外展開事業(EDU-Portニッポン)」が動き始めています。
途上国の教育に日本が貢献する時代がいよいよ始まったのです。
日本の教育はその質がとても高いので、きっと10年20年30年の後には、優れた先生が世界に大貢献するようになっているだろうと思っています。
時代の動き始めを感じています。
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ルワンダ、暗算ができた!

b74443桁のたし算の計算問題です。
解答の仕方に驚かされます。

もし、これを5才の子が行ったのでしたら、「よく頑張ったね」となりますが、この計算をした子は小学校2年生の子です。
ルワンダは1月から新年度ですので、1年半以上も算数を勉強しているのに、このような計算をしています。

何とも残念なことなのですが、○を書いてから、○を数える「目の子算」をするのがルワンダではふつうのようなのです。
当然、自分だけでなく、他の子もみんなこうやって計算をしてるので、計算が遅いという自覚もあまりないようです。
○を書くので、「ちょっと面倒」という気持ちはあるようです。
何しろ、計算途中で用紙から目を離して、ぼーっとしてしまう子もいます。

この子達に「暗算」を教えるのです。
かなり、気が遠くなります。

b7443しかし、やればできるのです!!
正味12時間の算数で、引き算の暗算ができるところまで、たどり着きました。

実際に指導をしてくれた現地の先生方の熱意ある指導が素晴らしかったです。
英語版算数ソフトを十二分に活用していました。

熱意ある先生が、優れた教材を使うと、効果が大きい。
つくづく、そう思いました。

来週、またルワンダへ行きます。
指導をしてくれた現地の先生を訪ね、その「指導精神」と、気を配っていた「指導方法」などを伺いたいと思っています。
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さくら社のHP 「世界に広がる算数ソフト」の記事が増えました!

◆さくら社のHP。「世界に広がる算数ソフト」コーナーの記事が増えました。
増えた記事は、以下の通りです。

【算数ソフトを使った夏期講習(ルワンダ)①】
ルワンダの日本大使館を表敬訪問
ルワンダの先生への教員研修

【算数ソフトを使った夏期講習(ルワンダ)②】
ルワンダ-日本の共同開催、夏期講習(ブートキャンプ)開会式
大使、所長の教室視察

私の写真も写っています。
ぜひ、ご覧になって下さい。
==「世界に広がる算数ソフト」==

◆算数ソフトのルワンダ展開を前進させるために、私は週末に再びルワンダへ渡航します。
私がルワンダに入る前に、チームのメンバーが先陣としてすでにルワンダ入りをしています。

先陣の皆さんは1日目に教育局の視学官と面談。
2日目には教員組合の会長と面談。
夏期講習での成果データをお見せしたら、皆さん一様に眼を丸くされ、感激されたそうです。
「たった5日間で!?」
「この成果はすごい!」
きっと、ルワンダの初等教育への光が見えたのだと思います。

b7445来週には私もルワンダ入りをします。
ルワンダ-日本の共同プロジェクトとして、良い流れができるように会議をしてきます。

※写真はルワンダの教育局の建物に掲示されていたポスター。
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