Category Archives: ソフト

かけ算九九を復習するソフト

b8035かけ算九九を5分ぐらいでザッと復習できるソフトを作るとしたら,どんな感じになるか。
そんなことを思いつつ,作ってみました。

作ってみると分かるのですが,やはりシンプル イズ ベストですね。
軽快でいいです。

かけ算九九は,とにかく通してしっかり言えるようにします。
それができたら,逆に答えを言えるようにしていきます。
そうして,ランダムです。

このソフトの画面,昔の板書での九九指導から学んでいます。
黒板に,1~9の数を書きます。その左端に,その時勉強したい段の数を書きます。
そうして,先生が指示棒を持ち,最初に書いた数字のどれかをピシッ,ピシッとさします。
九九を習いたての子供達なら,「六5,30!」などと声に出します。
九九に慣れている子供達なら,即座に「30!」と答えます。
次第に電光石火のスピードになり,盛り上がります。

こういう昔の授業光景を思うと,算数は基本的にほとんど変化していない教科なのだと感じてきます。
--
『対話の害』宇佐美寛・池田久美子著宇佐美先生の新刊,『対話の害』の発売が楽しみです。
昨日,SG会に参加したのですが,交流会の時に,何人かの先生から「宇佐美先生の『対話の害』が気になってしょうがない。買います!」とお言葉を頂きました。
こういう熱い一言,嬉しいですよね。
--
関連記事:

6年の「対称な図形」のソフト

b8039今度の土曜日は,明石先生の事務所でSG会です。今回の指定図書は,『説得は「言い換え」が9割』です。
--
暑くてじめじめしていていて・・・。
それでも,授業は元気に進行します。
そんなときは,ソフトを映し出して,うっとうしさを吹き飛ばして欲しいです。

6年生で対称な図形を学習します。線対称と点対称です。
右は,その中の線対称のソフトです。

このソフトの特長は,2つあります。
1,図形を変形できる。
2,右側にたくさんのボタンがある。

ソフトを開いたら,まずは図形の頂点をマウスでドラッグしてみてください。
「線対称ってこういう物だ!」ということが伝わってきます。

次に,右側のボタンをクリックしてみてください。
各種情報が表示されます。
そのどれも,左右が同じになっていることを示しています。
ですので,線対称の特長を視覚的につかむことができます。

納得感が高いのは,情報を出したまま,図形を変形すると,変形に応じて情報も変化してくれることです。

クラウドを御活用の先生。
校内フリーライセンスを御活用の先生。
このソフトが入っていますので,マウスを子供達にも回して上げて,授業を楽しんでください。
--
算数ソフトを使って,事前学習法が行えます。
やり方はとても簡単です。
まず,授業の始まりに,ザッとソフトを見せます。どれを見せるかを決めるのが,先生の腕となります。

ザッとソフトを見せておくと,単元の下地ができます。
これができあがれば,教科書を自分の力で読み解く学習ができます。

下地ができているので,教科書を開いて読んでみると,それなりに意味が伝わってきます。
自分の力で分かってくる感触を得ることができます。
これはとても重要な姿勢です。
自分で分かってくると,もっとその先を学びたいという気持ちになるからです。

下地さえつけば,誰でも教科書ぐらいは理解できるんだ!と体感してくると,学習に余裕が出てきます。
でも,油断は禁物です。授業の終盤には,キッチリ,用語や意味などを整理し,確実にしていきます。

「ソフトで下地作り」→「自力解決(読解)」→「整序」

こんな流れです。
先生の立ち位置も少し変わってきます。
子供達の学びを応援するように対応します。
何となくですが,博物館などの学芸員さんのようなアドバイザー的存在となっていきます。

上の3段階で最も重要なのは,「下地作り」です。
これをやらないで,いきなり自力で教科書を読解していくと,学力の高い子が大変優位に学習を進める授業になります。
大事なことは,子供間の学力格差を縮めることです。
下地をつけて,どの子もそれなりにできる状態に高め,自力読解へとつなげます。
そういう下地作りに,算数ソフトは威力を発揮してくれます。

8月16日(日)に大阪で事前学習法の全国大会が開催されます。
楽しみです。
--
関連記事:

算数ソフト紹介の簡単ビデオを作っています

b8040仕事の都合で,算数ソフトを紹介する簡単なビデオを作ることになりました。
たまたま,アフリカプロジェクトのパートナーの方が,その手のビデオを作っていたので,あれこれ教えていただき,さっきほんのさわりを試作しました。

ありがたいのはビデオ制作ソフトの仕組みがディレクターに似ている事でした。
チュートリアルの映像で少々勉強をして,とりあえず,「作ってアップ」という基本は理解できました。

使ったソフトは,「カムタジアスタジオ」です。
昔,少し使った「ロボデモ」というソフトにちょっと似ていました。
--
山中伸之先生の『所見辞典』話は変わりますが,昨日,紹介をした『キーワードでひく 小学校通知表 所見辞典』ですが,アマゾンですっかり品切れになっています。
アマゾンから入荷数の連絡が届いて,すぐに出荷するのですが,それでも,あっという間に品切れです。大好評なのですね。
すぐに品切れになっても,予約ができるので,順次お手元に届くようになっています。良い時代です。

所見をPCで書くのが普通となってきたので,CDがついているこの本は,便利に使えますね。
--
関連記事:

 

平行のソフトと「垂直の話」

b8046垂直・並行を学習する単元。
右のような透明シートを重ねてどんな形になるかと学習するシーンがあります。

教室には画用紙とか工作用紙・板目紙などはあるのですが,どれも不透明です。
切って重ねても,学ぶべきポイントが見えません。

スッと頭に浮かぶのは,透明な下敷き。
これを切って・・・・。
しかし,少々分厚い。
うまく切れないかもしれません。

ハッと思い出すのは,トラペンアップの透明シート。その厚めのタイプはほどよい堅さもあります。
それを切って,マジックで色を塗って・・・。
なかなか良い感じで授業の準備をしました。

トラペンアップと言われても,分からない先生が増えています。あれはなかなか面白い教材作りマシーンでした。
多分,学校で一番使っていたのは,私だと思います。

--
ところで,右の赤と青のシートですが,これは回転させることができます。
ですので,実際にトラペンシートなどで動かしているのと同じような表現ができます。

透明シートの方は5組。
中抜きシートの方も5組。
準備してあります。
これだけあれば,授業のどこかで5分ほど見せるだけでも,かなり盛り上がって授業ができますね。
-----
「垂直」の「垂」の意味,漢和辞典で調べると面白いです。
いつもの『字通』から1つめの意味を紹介します。
--
[1] たれる、たれさがる、地につく。
--
これを読むと,授業で十分に楽しめますよね。
垂れて,それから垂れ下がって,地面に付くのです。
これなんでしょう??
正解は「鼻水」だと,私は思っています。

垂直の話をします!」
と言って,黒板に地面の線を引き,そこに少年の略画を描きます。

b8045「この少年,風邪を引いています。」
「風邪を引いているので,鼻水が垂れてきました。」
「少し垂れてきたと思ったら,どんどん垂れ下がって来ました。」
「おおっ! ついに地面に付くまで垂れ下がりました。」

「そうしてできた形が垂直です。」と話し,漢字で「垂直」と書きます。
訓じて,「真っ直ぐに垂れた形が垂直」ということ伝えて,「垂直の話」が終わります。

若い頃,こんな「垂直の話」をしたことがありますが,楽しい一時でした。
--
関連記事:

力が付く、2年生「1000までの数」

b80502年生で「1000までの数」を勉強しますね。

100の束,10の束,1のバラを使って,
「折り紙が何枚あるか」
「鉛筆が何本あるか」
など,数えるところからスタートします。

この時,お役に立つのが右のソフトです。
やり方は,簡単です。

1,金太郎をクリック(問題が出ます!)
クリックする度にアイコン(「100」とか「10」とか「1」と書いてある折り紙)の出てくる数が変わります。
ですので,クリックすると新しい問題になるのです!
簡単でいいですよね。

2,アイコンをクリック(数が出る)
アイコンを一つクリックすると,アイコンが位取りのマスの中に飛び込みます!
その瞬間,赤文字で数がでます。
100束をクリックしたら,百の位に赤文字で「100」と出るわけです。
100を2個クリックしたら,「200」です。

量と数の両方を見ることができるので,数字の学習と同時に,量感の学習ができるのです。
底力がつきますね。

3,最後に,位ボタンをクリック(位取り表記)
位取りのマスの下に位のボタンがあります。これをクリックすると,正解になる数が位毎にでてます。
--
既にソフトを使っている先生から嬉しい使い方を教えてもらったことがあります。

【力のつく使い方】
100の束だけをクリックしていく。
その時,みんなで一斉に声を出す。
「100が1つで100!」
「100が2つで200!}
「100が3つで300!」
・・・・・・

これは,良いですよね!
「何がいくつで,何?」という定番の問題を具体的にしっかり学んでいることになるからです。
算数ソフトを使うときに,こうした「算数的唱和」はグッドです。
やる気も高まりますし,数の仕組みも身につきます。

算数ソフトを使っている先生,ぜひ,大きな声で元気に授業を進めてください!
--
『私の作文教育』木曜日は,宇佐美先生とコーヒーです。
金曜日は,広山先生と会食です。
土曜日は,城ヶ崎先生とチーム算数です。
--
関連記事:

「校内フリーライセンス版」は良いところ3つといえば

b8052昨年度末から,算数ソフトの「校内フリーライセンス版」が新登場しています!
学校の予算で購入できる算数ソフトです。ですので,個人向けには販売されていません。

「校内フリーライセンス版」の良いところと言えば,3つあります。

1,全部のPCにインストールできる
何と言っても嬉しいのは,学校が所有するPC(Windows)なら,そのすべてにインストールして使えることです。
40台でも,100台でも!
タブレットが何台入ってきても,ドーンと使えます。

2,利用期限が無い
また,利用期限もありません。1度購入すれば,ずっと使えます。
いいですね。

3,学校名が表示される
そうして,嬉しいのは学校名がソフトの右上に表示されます。
自分の通う学校名が出てくるので,子供達も愛着が湧きますね。

詳しいことは,さくら社のサイトにアップされています。こちらです。
リーフレットも見ることができます。
リーフレットはダウンロードできます。

気になるお値段。
全学年セット:100,000円+税
1年版~6年版:各学年20,000円+税
--
関連記事: