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中学1年_投影図のソフトを開発中!

山口県の徳山市で開催された教育講座。この2次会が,もしかしたら記念すべき2次会となるのかもしれません。
佐藤先生からのメールによると,神奈川の岩瀬先生も活用発表をあれこれ見当されているそうです。有り難いことです。

これは,中学1年の投影図のソフト(作り途中)です。
昔は小学校で教えていたのですが,学習量を減らす流れになって,中学へ行ってしまった単元です。
科学はどんどん発展しているのに,教育現場では後退が起こっているのですから,悲しいです。
再び小学校に降りてきても,子ども達が問題なく投影図を理解できる,そんなソフトを作りたいと思っています。
そのためには,まだまだ作り込まなければなりません。一週間はかかりそうですが,多いに頑張ろうと思います。

中学1年 回転体のソフト/三角形

三角形の回転体も追加しました。

回転すると,何でも円形になるので,三角形は円錐になります。
それを桜スライダーのドラッグで簡単に見ることができます。

長方形を円柱にした後,続けて,三角形を円柱にできるので,あっと言う間に,勉強がはかどりますね。

画面の中に,[?]ボタンがあります。
?は,妙に気になります。
ソフトを見て,スライダーを操作し,「おおっー!!」と驚いて,それで十分満足しても,やっぱり[?]ボタンは気になります。
「先生,そのボタンを押すとどうなるのですか」と声を上げたくなります。

この時,「これはね,・・・・・」と教えてしまっても,問題ありません。
でも,ちょっと活動を入れて,数学として少し整理を付けるなら,教科書を開かせるように促します
「教科書を開いて,どうなるのか予想してみましょう」と,逆に問うのも良いでしょう。
回転体の所を読んで,もしかしたらこれかなと思うことが出てきます。
こうして,数学的予想をしてから,[?]ボタンをクリックします。

ソフトを使いつつも,教科書にフィードバック。
これがソフトを使ったときの一つの形です。

中学1年の平面図形の回転ソフト,その2

昨日の続きです。

桜スライダーを2つ追加し,長方形の変形も可能にしました。

これで,いろいろな長方形を作って,それを回転させられるようになりました。
「どんな長方形でも,回転させると円柱になるね」と,簡単に納得できる状態が作れます。

授業でこのソフトを使ったら,生徒から,お願いがでるでしょうね。
「先生,縦長の細い長方形にしてください」
「先生,正方形も見てみたいです」
「先生,横長の薄っぺらいのを見せてください」
・・・・・・・
生徒がお願いをするという雰囲気になります。
こんな時,教師の血が騒ぎ,敬語を使わせたくなります。
「敬語で言いなさい」
リアリティを高めるなら,「コンビニの店員さんになったつもりで言いましょう」などと場面を作ります。
過剰すぎるほどの敬語が飛びだしてくるように思います。仕草も付けてくる生徒もいるかもしれません。

何度も見る。
しかも,「見たい!」という強い気持ちで見る。
平面図形の回転の様子が,頭にグイグイと入っていきます。有り難いことです。

ソフトを動かしただけなのですが,なんだかとても楽しい気分になっています。
良い気分なので,後ほど,もう少し機能を追加したいと思います。楽しみです。

中学1年の平面図形の回転ソフト

平面(長方形)を回転させたら,どんな形ができるでしょうか。

そんな学習を,中学に進んだら勉強します。
丸い棒に厚紙を貼り付けて,クルクル回せばそれで立体が見えてきます。
手作り教具で楽しく授業が進む所ですね。

そうと分かっているのですが,それでもやっぱり,ちょっとソフトを作ってみたくなり,プログラムをしました。試しに動かしてみたら,これが実に良い感じです。
ご覧のように,綺麗なんです!
算数・数学の動きは,基本が規則的なので,図形は非常に美しくなります。

こういう美しさを感じ取れるのも,算数・数学の一つの世界です。

コンピュータを使う算数・数学の授業はこれから先,どんどん増えていきます。
そうして,各地の教室でこのような美しい算数・数学を見せるようになると,文科省も「そうか」と思い立ち,指導要領に「算数の美しさに触れ,その仕組みの理解を・・・」などと文言を入れると思います。

さて,このソフト。まだまだ作り込みが必要です。スライダーもあと2つ作り込んだ方が,良い感じになります。楽しく作れそうです。

 

中学1年 数学 空間図形のソフト

学習に役立つ,ちょっと嬉しい数学ソフトがまた一つ誕生しました。

この画像を見ているだけで,「どうなるんだろう?」って,思ってきますよね。
これが正しい意味ので「興味関心」であり,「学習意欲」です。

「どうなると思う?」と返していけば,生徒さん達の頭は数学モードです。いい感じです。掛け合いをしつつ,大事なポイントを授けていけますね。
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2週間後に野口塾があります。野口先生の御自宅での開催です。
この野口塾が始まったばかりの頃は,算数ソフトを一人でも多くの先生に知っていただきたいと思い,ノートパソコンとプロジェクターを持ち運んでお披露目をしたこともあります。
それが,今では,集まる先生方が皆さん算数ソフトを常識と思って下さるようになりました。
わずか5,6年のことですが,すごいスピードでコンピュータを使う授業が浸透していることが分かります。

ところで,今年はどなたが集まるのでしょう。楽しい一時を一緒に過ごしましょう。

中学1年 数学 空間図形のソフト

点Aと平面Pの距離を学ぶソフトです。

点Aから最短の長さが「距離」となることを学ぶだけなので,それほど難しくも無かろうと思います。
しかし,教科書や参考書,プリントなど2次元の世界でこれを表現すると,右の図のように,本来,短いはずの赤線が,青線より見た目うんと長く見えます。
誤解・勘違いが生じても不思議はありません。

こういうときの対策として,模型を見るという方法があります。実に大切な学習です。
そういう模型学習と合わせて,「図に数を示す」学習があると,押さえとして実に有効となります。

数が示されていると,ごらんのように「青い方が長い!」とすぐに分かります。
3桁の数の大小比較は,小学校2年生で習っているので,中学生ならスパッと長短が分かります。
数の補助を使って,空間図形を平面に落とした図面の見方をしっかり理解できれば,それはグッドとなります。

この数ですが,[?]ボタンをクリックすると表示・非常時を切り替えられます。

そうそう,一つ話し忘れました。
頂点の●にマウスを当ててドラッグすると,この図形は動きます。
ですので,垂線が最短であることを見るには,青丸をドラッグしてみるとよいです。青丸をドラッグすると青線の長さだけがどんどん変わります。でも,どの位置に動かしても赤線の長さより短くなることはありません。数も同時に変化するので,数を見ていると,その確認ができます。

このソフトもなかなか面白くできあがりました。