Category Archives: チーム算数

城ヶ崎先生とチーム算数を開催!

城ヶ崎先生とチーム算数を開催。
今回は,主に生き方,考え方に近いところを語らいました。

始まりは,城ヶ崎先生の載った新聞「よみうり船橋」の記事。
大器晩成の典型のような生き方をしているので,話が実に面白いです。
こういった近況を語り合い,「思考力育成」と「心の受け身」について話が続きました。

b8452思考力育成は,もちろん,関西大学初等部の取り組みです。
この取り組みがなぜすごいのかについて,私なりの見地から話しました。
ここでは詳しくは書きませんが,関大初等部の取り組みがいかにすごいか知りたい先生は,今度あったときに,「思考力育成について・・・」と話しかけてください。
じっくりとお話します。

次の話題は,城ヶ崎先生の得意とする合気道の極意,古武道の話です。
そこから,「心の受け身」について語らいました。
心が折れてくじけるか,心の受け身を取って再び立ち上がるか。
その分かれ目の概念を技として持っていると,まあ,人生は楽しくなります。

類例として,泣き出す子への対応の話も出ました。
泣き出して,泣き続けて,死ぬまで泣き続けて年老いたという人は,古今東西一人もいません。
時間が経てば泣きやまずにはいられなくなります。
そんな話ですので,詳しく知りたいなと思った先生は,城ヶ崎先生に会ったときに聞いてみてください。
なるほど,と思える話をしてくれますよ。

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ルワンダへ行きます

b7972次回のチーム算数は25日(火)午後2時から,いつものジョナサンです。
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大阪での事前学習法セミナーに,ルワンダへ一緒に行く方が参加されました。
私の隣の席だったので,講座中,隣の人との相談タイムがあり,その度に,あれこれ語らいました。

翌日,兵庫県の三宮方面に用事がありました。
写真は行った先のビルの食堂です。
国際色豊かな食堂があったので,そこでお昼を頂きました。
私はアフガニスタンの定食をいただきました。
どれもこれもおいしく,良い味でした。

途中,予防接種の話になり,狂犬病も打っておいた方がいいと言われました。
明日,その筋の病院へ行くので,相談してみようと思います。
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チーム算数

チーム算数。
城ヶ崎先生と佐々木先生と私の3人。

佐々木先生が雑誌向けの原稿を持ってきていたので,それをみんなで読みました。
佐々木先生はICTの達人なので,そういった原稿かと思いきや,子供との接し方の原稿でした。
その内容,実に良かったです。
どう良かったかは,ここでは書きませんが,この書き方ができるのなら,これを一つの形にして,類例を集めて書いていくと,ICTとは別の「幟」がたなびきます。
1年2年と積み重ねると,その方面の実力者となっていきます。
そうなったら,楽しいです。

b8047城ヶ崎先生からは,『私の個人主義』の感想がありました。
ところが,私がそこを読んでいなかったので,何ともよく分かりませんでした。

話題の一つに,「鼻水の話」がありました。
佐々木先生は,「あれは面白い!」と語り,城ヶ崎先生は「鼻水を水道に切り替えて授業をする予定です」と言っていました。
楽しさは少し下がりますが,その分,品があって良いです。

鼻水の話について,佐々木先生が「頂点が底辺の外に出るときがとてもいい」と話してくれました。
「高さ=垂れる」という感覚を持たせることができるからです。
「底辺=地面」と,「高さ=垂れる」で,比喩が完成です。
こういうところに着目する佐々木先生,センス良いです。
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チーム算数を開催!

「チーム算数」を開催。
参加者は,城ヶ崎先生,佐々木先生と私の3人。
資料が何もないまま3時間ほど語り合いました。

今回の話題。

1,年度末に退職した先生
2,城ヶ崎先生の本がはやくも増刷
3,有田先生の算数ネタ
4,学年のそろえどころ
5,保護者向け話「飲み助さん」
6,アフリカの算数事情(思考ツール学習の不足)
7,新学期に出す「作法の宿題」
8,教師である前に労働者であるという意識の構造的欠陥
9,聖と徳の話
10,スーツ・ワイシャツの話

3の「有田先生の算数ネタ」,その場でザザッと説明しただけですが,実力者の城ヶ崎先生,佐々木先生が,「さすが,有田先生!」と唸りました。驚異的な算数の指導です。
来月2日(土)に神戸で開催される「有田和正継承セミナー」で,参加者の先生方に実際に行っていただく予定です。
算数が好き!という先生,ぜひ,お越しください。

7の「作法の宿題」は,このブログにも先日書いた物です。
「家の玄関の靴をそろえる」という宿題を連日出していくと,親に喜ばれ,子どもも変わってくるという取り組みです。
腕の良い城ヶ崎先生,佐々木先生は,かなり発展的に取り組めると思います。
留意点は,ただ一つ。宿題の範囲を広げないことです。
規定量を少なめに設定すると,「子どもが進んで行う」場面が増えます。
この宿題は,言葉を換えると「善行の勧め」です。
玄関の履き物を1か月でもそろえ続けたら,玄関の善が身につき,玄関を見る目が変わってきます。

5の「飲み助さん」の話は,「いい話だ!」と感動が広がりました。
1分ほどで終わる話ですが,実に奥深い内容です。
改めて,書いていきたいと思います。
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5月9日(土)は,「第3回事前学習法セミナーin大阪」です。
上に書いた5番「飲み助さん」の話,7番「作法の宿題」などは,事前学習としてしっかり行っておきたいところです。
事前に何をするか。あらかじめ,何を教えておくか。こういうところの意識を強く持つことが,良い実践を次々に産出する基なのだと思っています。
事前学習法のセミナー,ぜひ,お越しください。
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姿勢がいいので,ありがたい

人間回復の医学「チーム算数」を開催して,ありがたいなと思うことは,目の前に座っている城ヶ崎先生の姿勢がよいことです。
見ている自分の気分が良くなってきます。
自然,自分も良い姿勢で座っていたくなります。

今回,話題となった書籍に,右の『人間回復の医学』がありました。
この本の中には,立腰教育でも有名な森信三先生の写真が載っています。座卓を挟んで,池見先生と森先生が歓談している写真です。両先生とも正座です。

その写真を初めて見た時,私はとても感動しました。森先生の姿は,やや前屈みになっているのですが,その姿勢は立腰が保持されているのです。
さすが!と唸ったものです。

本文を読むと,次のように書かれています。
「当時,先生は八三歳でしたが,カクシャクとしておられ・・・(中略)・・・私の丸い背中に比べて先生の姿勢の良さが目立っています。」(p151)
お医者さんの池見先生が見ても,森信三先生の姿勢は素晴らしかったのです。

前屈みでも立腰が保持されているというのは,腰を軸にして上体を傾けているということです。立腰と似せて言うなら「軸腰」です。
軸腰が意識できると,授業中の姿勢は森信三先生スタイルになります。
良い姿勢が保持されやすくなるということです。

こういう話から,新年度は立腰の指導を学級開きに・・・という話題になりました。
新年度のスタート。
生活指導だけでも,教えたいことは山のようにあります。
でも,一度に全部を教えることはできません。
何を先に持ってくると良いのか,考える必要があります。

下駄箱の指導をいの一番に!と思う先生もいるかも知れません。
返事の指導を真っ先に!と思う先生もいると思います。
友達を大切に!が先だねと思う先生もいると思います。
いやいや大方全部まとめてだ!と考える先生もいるかと思います。

何を先にするかは,何が学級経営の軸になっているかという考えの表れです。
城ヶ崎先生と話したことは,「姿勢ですね!」でした。
姿勢の指導は,教わる本人そのもの持つ肉体への指導です。
同時に,精神力への指導にもなっています。
肉体を良くし,精神もたくましくする。
要するに,個を静的に強くする指導です。
これを教えると,「姿勢」という言葉が生き生きと活用できるようになります。

下駄箱にも良い姿勢があるんだよ。
返事にも良い姿勢があるんだよ。
こんな感じで,「姿勢」という言葉を比喩的に使うことができるからです。
自分の姿勢をコントロールし,次第に周辺のコントロールも・・・。
こういう姿はいいですね。
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TTと習熟度別,学習効果は・・・(チーム算数談義)

城ヶ崎先生,サイン中久しぶりの「チーム算数」開催日でした。
開口一番,城ヶ崎先生がカバンから新刊『子どもと「ぶつからない」「戦わない」指導法!』(学陽書房)を出し,私に下さいました。
せっかくなので,サインをいただきました。
写真は,そのサイン風景です。

城ヶ崎先生から,「TTと習熟度別、学習効果はどちらの方があるのか」の話を伺いました。
結論から言うと,TTとのことです。
その理由は,・・・・。
ぜひ,城ヶ崎先生の講座でお聞き下さい。
納得感の高い話を聞くことができます。

今,問いと答えを示し,その理由を示していません。
このスタイル,意外なのですが,思考を円滑にしてくれます。

もし,問いだけ出したとすると,今回の場合はまず2つある選択肢からどちらかが正解であると,とりあえず決めることになります。
その選択があっていれば良いのですが,もし,間違えてしまうと,考えた理由の筋が通りにくくなります。せっかく考えたのだけど,ご苦労様でしたとなりかねません。

ところが,問いと答えを示されると,問いからも答えからも,理由へと迫ることができます。
TTの方が良いとのことなので,TTの良さを考えるか,習熟度の負の部分を考えればいいのです。
問いと答えから挟むように考える,「挟み撃ち思考」ができます。

こういう挟み撃ち思考,算数で結構使えます。
問いと答えを示し,その理由を考えさせる学習です。
25と17をたすと42になるけど,どうしてでしょう。
というような学習です。
合わせると42になるのだから・・・と,考えが42になるようにと働きます。
式と答えの間に整合性が出るように思考が働くので,理由付けで間違えることが難しくなってきます。
そうなると,余裕が生まれてくるので,いくつかの方法で理由を示したくなってきます。
図で書いたら,42になったよ!
数直線でも,目盛りを追っていったら42だった!
位取りの表の中にお金を書いたら,確かに42円だった!
多岐にわたって考え,しかも,自信を深めます。

中学の論証は,仮定と結論が示されていて,証明を考えます。
挟み撃ち思考は,まことに,論証と同じ形なのです。
思考力や考える力を付けるのであれば,証明しやすいように問いを出すことが肝心となります。

授業の導入をどう考え実践していくか。事前学習法研究会で研究が進んでいます。
こういった提示の仕方も,事前学習法の一つです。

チーム算数で面白かったのは,城ヶ崎先生の国語(物語文)の事前学習法です。
物語文を読む前に,ストーリーを先生が簡単に話したそうです。
それから,本文の学習をします。
そうしたら,思わぬ効果があり,国語の授業が急速に盛り上がり,面白くなったそうです。
その話を聞きながら,私は兵庫の松田先生の話を思い出していました。
特別支援のお子さんにも,ストーリーを先に教えておく指導が,非常に有効なのです。

事前学習法は,単元の導入・本時の導入を改めて考え,より学習効率の高い導入を考える研究です。
非常に広範囲に研究ができるので,これから先が益々楽しみです。