千葉県の小学校で特別支援級の担任をされている石井敦先生から,メッセージが届きました。
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今日、5年生に、ソフト④多角形の内角の和を使って特別授業をさせてもらいました。
子どもの感想より、「全て面白い」「音が面白い」と好評でした。
カマキリのは大爆笑でした。
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特別授業ですから,何かしらの目的を持って,授業を託されたのだと思います。
そういう立ち位置にいる石井先生,信頼の高さを感じます。
「授業の要件とは何か」と問われたら,私は「楽しさ」と「納得感」と答えます。
楽しいと頭が解放され,しかも強い集中が生まれます。結果,どんどん吸収するようになります。
そこに,納得感が次々出てきたら,吸収力はさらに高まり,結果,自分で考える土台ができてきます。
「楽しくて納得,納得してまた楽しく。」
こういう授業,こういう雰囲気,これはまさに『論語』の学而第一にあるあの有名な一節と似ています。
学びて時に之を習う。亦た説(よろこ)ばしからずや。
朋(とも)有り、遠方より来たる。亦(ま)た楽しからずや。
ときどきの復習は,納得感を生み出します。
学友が尋ねてきたら,楽しさが増します。
2500年もの昔から,学びの基本構造は変わっていなように思えています。
ありがたいことに,石井先生から追加のメッセージもいただきました。
「正多角形の数が大きいほど、円に似てくると言うことがわかったことが子どもの収穫になった」
これこそ,「納得感」です。
しかも,微積の素地となっているので,高等数学へと論理がつながっています。
良いタイミングで子ども達に見せたのでしょうね。
私も授業を見たかったですね。
良い友だちを持って,私は幸せ者です。
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篠田先生からも,とっても嬉しいお知らせが届きました。
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横山先生。算数ソフトの「帯グラフを書こう」「円グラフを書こう」を使って授業しました。
・割合を出さないといけないこと
・その計算式は部分÷全体であること
・百分率に直すこと
・足し算をしながら解いていくこと
そのようなグラフを書くのに必要な手順が、子どもたちの気づきからでてきました。数値も非常に簡単で、子供たちもすぐに計算することができました。またワンタッチですべて数値がでてきますので、本時のねらいである「グラフを描く」に時間を割くことができました。
ソフトで2題 教科書の問題2題。4題分のグラフを描くことができました。一名だけ最後の練習問題が途中になったのが時間配分ミスでした。
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このメールを拝見して,篠田先生は「教師眼がいいですねぇ」と思いました。
項目立てをしています。
授業は毎日あるので,ややもするとぼんやりしがちです。
そこに,重要なことを項目だてすると,シャープに見えてきます。
書きながら,過不足にも気がついてきます。
自然な状態で,こういう書き方ができるのです。
良いですね。
篠田先生と友だちでいられて,とても嬉しいです。
その項目の中を読むと,「たし算をしながら説いていく」と記されています。
帯グラフにも,円グラフにも,「百分率を足し算しながら作成する」という一面があります。
そこに子供達が気づいたのですから,素晴らしい発見です。
そうして,驚くべき事は,「グラフを4つも描いた」という事実です。
しかも,遅れがちな子にもきちんと着目しています。
どんどん成長している篠田先生。実に良いですね。
篠田先生とは,明後日の関西大学初等部の公開研究会でお会いします。
算数ソフトを使った授業の様子も少し聞いてみたいと思っています。
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フェイスブックに「日本基礎学習ゲーム研究会」というグループを作りました。
今,「重なり漢字パズル」を少しアップしました。
小早川先生から,理科の電気回路のソフトがアップされました。
金川先生からは,「重なり漢字作成ソフト」がアップされました。
とても楽しいグループです。
関心のある方は,フェイスブックからご入会下さい。
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藪田先生から,嬉しいお知らせをいただきました。
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今日は6年生の授業に補助で入り、算数ソフトを使いました。
単位換算の単元です。
習熟度別の、低位にあたる子が相手です。
パソコンを持ち込んだ時点で釘付けでした。
また「この一時間で子供の理解が進んだと思う」と、算数少人数の先生から感想をいただきました。
算数の仕組みがパッと見てわかる算数ソフト、最強のソフトだと確信しました!
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「最強のソフトだと確信しました!」と書くのですから,よほどの事が起こったのです。
メールで少しやりとりをしたら,その「よほどのこと」がわかりました。
授業の始まりに宿題の確認をしたときの事です。
「やってませーん」と平然と言う子がいたそうです。
6年生ですから,少しすれてしまうと,こういう返事を臆面もなく言うことがあります。
その子が,授業を進めると,課題に対してしっかりと取り組み始めました。
よっぽど面白かったのでしょうね。
授業の最初と最後とでは,その学ぶ姿に歴然とした差があったそうです。
「勉強はしない方が良い」「勉強は悪いことだ」と思っている子は一人もいません。
ただ,何とはなく,気がついたら「勉強したくない」という自分になっているのです。
でも,心の奥底には,「勉強は大切」「勉強をしたい」という思いがどの子にもあります。
藪田先生の授業は,その奥底にある前向きな気持ちを引き出したのだと思います。
妙な返事をした子が,V字回復の道を歩んでくれたらと願います。
ところで,この『子どもが夢中で手を挙げる算数の授業』の一つの大きな特徴は,解説がほとんど記されていないところにあります。
なぜ,解説をあまり載せていないのかというと,算数が「きまり」でできているからです。
「きまり」は規則正しいので,繰り返されるとそのパターンがわかってきます。
何度かクリックしたり,ドラッグしたりすると,「ああ,そういうことね」と自動的にわかってきます。
この「きまりがわかる」という感触が,算数の重大な面白さなのです。
ここを授業中に体験できると,算数は面白い勉強に感じられてきます。
藪田先生が補助で入って,ソフトを見せてくれて,何人かの子のやる気に火が付きました。
とてもありがたいです。
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「チーム算数」を開催しました。
今回は,とてもめでたい会になりました。
まずは,藪田先生が教育雑誌初陣です!
その原稿をみんなで読みました。
良い点もあれば,あれっと思う点もあります。
ですが,総じて前向きな良い内容でした。
この体験でグッと来ると,藪田先生の未来も変わってきます。
人生を新しい方向に作り始めた藪田先生,大いに頑張って欲しいです。
次に,城ヶ崎先生のテレビ出演です。
今日の夜8時からの番組です。
うれしくなって,私もその番組を見ました。
ネプチューンが司会をしている番組です。
城ヶ崎先生のコメントは実に暖かみのある内容で,「さすが!」と思った次第です。
面白い番組で,久しぶりに笑わせてもらいました。
「大器晩成」
城ヶ崎先生は,その道を着実に前進しています。
何が切っ掛けでこういうめでたい場に自分が立つのか,こればかりは全くわかりません。
わかることは,立たされた場が「面白いなぁ」と感じた人はさらに精進を始めるということです。
そうして,気がつくと,人生が大きく変容しています。
楽しいかな,人生は。
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2月6日(土)は関西大学初等部の公開研究会を参観してきます。
お昼は,島原先生達10人ほどと一緒に校内のどこかで会食をします。
その場所取りを三角先生がしてくれます。
かなり,盛り上がりそうです。
この日の夕食は,『しごこちのいい学校』の著者である鎌田元校長先生と一緒にいただく予定です。
うれしいことに,鎌田先生の勤められていた池田小の先生方ともご一緒できそうです。その人数が10名!
こんなにたくさんの先生方を引き連れて,公開に参観されるのです。
鎌田先生の人望が伝わってきます。
今,「チーム学校」が求められています。
鎌田先生の取り組みは,まさに,「チーム学校」です。
学校作りに関心のある先生,この本,ぜひお読みになってみて下さい。
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明日は,「チーム算数」です。
今回は木更津から2名の先生が参加されます。
なぜ,参加したいと思ったのか,そのあたりの理由を聞いてみたいと思っています。
なにしろ,私は15年も前に退職をしている,腕のさびている元教師です。
せっかく来て下さるのですから,少しは役に立ちそうな話をしたいと思っています。
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25年ぶりでしょうか。
新潟の大田先生と再会しました。
大田先生は,今や校長先生です。
話を聞けば,40代前半で教頭となり,50代前半で校長職です。
今は2校目だそうで,あれこれ重責を担っています。
歓談したのは,いつもの中華屋です。
昔話に花が咲きました。
分析批評で有名な新潟の大森先生は,今,大学の先生をされていているそうです。
学級作りの名手・橋本先生も大学の先生だそうです。
若い頃,熱血ティーチャーだった人たちが,今も大活躍をされています。
こういうの,良いですよね。
私がアフリカの教育に関心を持っているので,そんな話もさせていただきました。
そうしたら,大田校長も文科省のお仕事でフランスとタイに教育視察されたそうです。
こういう話も楽しいです。
別れ時が近づいた頃,私が卒業式練習などに呼ばれる事があることを話しました。
その中で「人生の図」を書いて授業をしていることを話しました。
今回は,特に「落とし穴」をしました。
人よりできるところが多い人は,知らず知らず驕る心が芽生え,次第に高慢になっていきます。
当然のように,他の人を見下すようになります。
一番大事な人格が歪みはじめます。
これが,「落とし穴」なのです。
そこから,怠け癖が身につくと学力は停滞します。
不良に走ると,その道へと落ちていきます。
人を見下す心は,ウサギとカメの「ウサギの心」になるわけです。
志に通じる「やり遂げる心」をもむしばみます
落とし穴に落ちるのは自然の流れです。
落ちてもそこは居心地が悪いので,普通は自然と反省し,戻ってきます。
でも,落とし穴に落ちた自分を,人のせいにする人はそのまま低きを歩みます。
まずかったなぁと反省できる人は,再びよみがえり前進し始めます。
そうして,その後,先生の立ち位置を話します。
落とし穴に落ちても大丈夫です。
先生達はいつでもここで,キミが戻ってくるのを待っています。
と,こんなこととを付け加えて,おしまいになります。
また,大田先生とお話をしたいですね。
その時は,もっと時間をたっぷり取って,人も集めて,ワイワイ話したいです。
「朋(とも)あり遠方より来たる」の心境です。
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