大阪での野口塾に参加してきました。
野口先生のお話に感銘を受けつつ,お写真を少々。
心に染みる話を拝聴しつつ,心にたまった垢を清めました。
野口先生の本を書籍コーナーに並べました。
若い先生が多かったので,どんな本に関心を持ってくれるのか,それも一つの楽しみでした。
この日の「売れ1」は『教師の作法 指導』でした。
さすが,野口塾に来る先生は違うなと思いました。
私も一こまお話しさせていただきました。
算数ソフトの活用法です。
算数ソフトを初めて見た先生が多かったので,ソフトが開く度に「オーッ!」状態でした。
良い成績を上げるには,練習が必要です。
練習を効果的に行うには,理解が必要です。
理解がしっかりできるためには,算数的経験が必要です。
その算数的体験が算数ソフトでしっかり出来ます。
繰り返し見せることで,確かな手応えとして子ども達に滲透していきます。
嬉しいのは,ソフトで算数的体験を積んでいるうちに,理解も進み,練習も出来てしまうことです。
結果,良い成績となります。
もちろん,算数が面白くなり,算数に向き合う気持ちも変わってきます。
その算数ソフトをいったいどんなときに使ったら良いのでしょうか。
目下,ベスト活用となっているのは,「事前学習」です。
単元の初めにソフトを見る。
本時の初めにソフトを見る。
「事前を制する者,事中を制す!」
このような状態になります。
この日,事前学習法研究会の丸岡会長と歓談しました。
平素50点にたどり着かない一人のお子さんが,算数ソフトをたっぷり使った単元では72点,85点と高得点をマークしました。
きっと楽しかったのでしょうね。面白くてたまらなかったのでしょうね。
算数ソフト+事前学習法で,一人のお子さんが救われました。
良かったと思います。
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「事前学習法研究会IN東京」が今度の日曜日に開催されます。
お近くの先生,この研究会,ぜひご参加下さい。
授業が激変します。
頭の働かせ方が向上します。
ご自身が小さな研究者になっていきます!
叱り方の中嶋先生も注目中で,大阪(第1回),東京(第2回)に続き,別の地域での開催も目下検討されています。
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関連記事:
事前学習法セミナーが大阪で開催されました。
これは,もしかしたら・・・・
と力強く感じました。
詳しいことは,藪田先生のブログに記されています。
ぜひ,お読みになって下さい。
若い先生の方の講座が6つもありました。
その中の一つは,新卒2年目の清寺先生です。
2年生の算数,かけ算九九を事前学習法で授業したら,安心して授業ができ,スピーディ。
余った時間でしっかり事後学習をして,平均点は90点越えでした。
こんなビックリすることが,現実に起こっています。
事前学習法は,普通の指導法とはちょっと視点が違っています。
もっとも重要なことは,「事前に何をするかしっかり決めましょう」ということなのです。
事前にはこれをこうして,そこにこれを加えて,押さえでこうして・・・・などと,あれこれ細かい規則があるわけではありません。
自分で考えていると,何をどうしたらいいのか,頭に浮かんできます。
ですので,6つの講座のどれもこれもが,その取り組みが似ていませんでした。
それでいて,どの先生も非常に前向きで,かつ,取り組みに充実感を感じていました。
こういう状態は,まさに,望むべき状態です。
取り組む先生が,「小さな研究者」になっているからです。
言われたことを言われたとおりにする生徒型の授業ではなく,自分で道筋を構築していく「研究者型の授業」になっているのです。
6人の先生方の講座や,フロアの先生方の感想がとても刺激的でした。
これから先も事前学習の仲間とともに,前進したいと思いました。
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「第2回 事前学習法セミナーIN東京」が,東京の八王子で開催されます。
自分の頭を快適に使って授業構想を立てていく,そんなやり方に関心のある先生,ぜひ,お越し下さい。
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今週末の土曜日は,「算数ソフトのセミナー」です。
算数ソフト大活用中の先生方による充実したセミナーです。
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関連記事:
今月の15日(土)に大阪で「第1回 事前学習法セミナー」が開催されます。
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阿倍野ベルタ3F生涯学習センター
13時受付 13時30分開始
定員60名
参加費3000円
講師:横山験也 丸岡慎弥 阿部雅之 梶谷真弘 紀之啓 清寺真実
講座1 事前学習法とは?(丸岡) 20分 13:30~13:50
講座2 実践発表 2年生算数 (清寺) 20分 13:50~14:10
講座3 事前学習法の効果があるわけ (梶谷) 20分 14:20~14:40
講座4 実践発表 5年生算数 (阿部) 20分 14:40~15:00
講座5 実践発表 3年生国語 (紀) 20分 15:10~15:30
講座6 実践発表 5年生国語 (丸岡) 20分 15:30~15:50
講座7 特別講演 事前学習法の可能性 (横山験也) 16:00~16:50
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申し込みは,コクチーズからできます。
事前学習法を意識するだけで,授業がかなり変わってきます。
どう変わるか,たくさんの講座からみっちりと学ぶことが出来ます。
関西大学初等部がこの春,初めての卒業生を出しました。
その卒業式練習の第1時間目を私が授業しました。
私の指導プランは,事前学習法そのものでした。
挨拶の後,一気に最高の卒業式を目指す心作りができ,あとは流れるように進みました。
卒業式は古式にならったように厳かに挙行されたそうです。
こういう指導は誰でも出来ることです。
ちょっとした腹づもりができれば,大筋同じような指導ができます。
その肝となるのが事前学習という意識です。
若い先生方の実践発表が今から楽しみでなりません。
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懇親会では,算数ソフトを巡るワールドワイドの話も出来ると思います。
その中の驚きのプロジェクトの話。これがすごいのです。
合間に,カンボジアの校長先生との記念写真も皆さんに見ていただこうと思っています。
親しみの表し方が,どうも日本と違うようなのです。
そうして,この日の夜は,中嶋先生が駆けつけてくれます。
中嶋先生と丸岡先生と私が同じ宿に泊まります。
ということは,久々のスーパーホテル部の開催です。
ミッドナイトですので,ちょっと珍しい話もする予定です。
こちらも楽しみです。
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関連記事:
算数ソフトを購入したい!
カタログが欲しい! 急ぎで!
そんなときに便利なサイトがありました。
教科書供給協会のカタログスタンドがあります。
そこに,算数ソフトのカタログがアップされています。
プリントアウトして,是非,ご活用下さい。
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『大学・中庸』(岩波文庫)を読み返していたら,事前学習法にちょっと関連する言葉が載っていました。
ご紹介します。
物に本末あり,事に終始あり,先後する所をしれば則ち道に近し。
岩波文庫の訳には,下の通り記されています。
ものごとには根本と末端とがあり,
また初めと終わりとがある。
〔そのことをわきまえて〕
何を先にして何を後にすべきかということがわかるなら,
それでほぼ正しい道を得たことになるのである。
事前に何をするか。
事中に何をするか。
事後に何をするか。
こういう意識もって実行することが,古来よりの「正しい道」なのです。
事前学習法は,その事前を特に意図的に行おうとする授業方法です。
この秋に,事前学習法セミナーが大阪と東京で開催予定です。
11月15日(土)第1回 事前学習法セミナーin大阪
12月14日(日)第2回 事前学習法セミナーin東京
若い先生方が語ってくれます。
今から,楽しみでなりません。
千葉の佐々木先生も,事前学習法に興味を示してくれています。
ありがたいことです。
いつものジョナサンで会って,話をすることになりそうです。
フェイスブックに「事前学習法研究会」があります。
二十代,三十代の先生方が10名前後参加している小さなグループです。
丸岡会長が,5年の「平均」で大きな効果を上げたことをグループ内にアップしたら,その後続けて,藪田先生が,6年の「拡大図と縮図」で成果があったとの報告がアップされました。
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藪田先生曰く
6年生の「拡大図と縮図」でも大活躍です。
本日、縮尺の学習をしました。1000分の1のソフト→桃太郎道場→2000分の1→桃太郎道場…と繰り返し、木の高さ・川幅にいきました。
何度も計算をするので、子供は、どう考えていけばよいのかをつかむことができます。
教科書問題で混乱してしまった子がいました。しかし、「先生、もう一回パソコン見せてください。」と言って、再度挑戦しました。もちろん、解けました。
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縮尺の学習は,なかなか大変なところです。
でも,意図的に,「事前学習」を取り入れたら,教科書問題で躓いた子に効果が出ました。
「ソフトをヒントにして,解決できる」と,その子は思ったのです。
これは,新しい発見です。
先生がヒントカードを与える従来の方法と,質が違います。
子どもが,自分から,ヒントを見つけたのです。
躓きやすい子には,このヒントを見つける力は大事なポイントかもしれません。
そう考えると,藪田先生は,躓きやすい子に「ヒント力」を付けさせたととらえる事が出来ます。
自分でヒントを見つける力が,混乱した子の頭にわき上がってきたのです。
この子,ヒント力を自覚したら,伸びるでしょうね。
藪田先生の実践,
1,「本時の事前学習」
2,「ヒント力」のUP・自覚
となりました。
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このブログを書こうと思った時,第3報が山﨑先生から届きました。
始まったばかりの「事前学習法」の実践的研究。
スタートから,すごいです。
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事前学習法+算数ソフト=驚異の成果
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こんな図式が見え始めました。
2学期から,事前学習法がスタートしました。
事前学習法を取り入れて実践しているのは,二十代,三十代の若い先生方です。
今日,その第一報が届きました。
その後,すぐに,第二報も届きました。
どちらも,算数の実践ですが,驚異的です。
まずは,第一報をご紹介します。
丸岡会長発です!
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本日、算数での事前学習法に取り組みました。
五年生で単元は「平均」です。
事前学習法と、横山先生ソフト、ものすごい効果を感じざるをえませんでした。
今日は
「次はこんな勉強するんやな~って感じをみんなに知ってもらう授業するよ。」
ってことでスタート。
教室のテレビでソフトを写しているのですが、ちょっと画面が小さい。
そこで、机を下げていすだけを持ってきて、手には何も持たせずに集めました。
次々とソフトをただ見せていきます。
途中子どもとやり取りしながら、読ませたり予想させたりはありました。
25分くらいで平均のほとんどをソフトで学習することができてしまいました。
(PCトラブルで10分経過)
最後の10分で学習のまとめを書きました。指示は次の通りです。
「今日学んだことを自分でノートにまとめてごらん。」
抽象的な指示でした。
しかし、どの子も単元の終わりのようなまとめでした。
かなり学力がしんどい(一学期算数単元テスト30~40点程度)の子も同じようにまとめることができていました。
こちらの細かい指示はありません。自分の力です。
これで、教科書の学習に入る前に子どもたちの格差がなくなったことになるのだと感じました。
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「平均」の算数ソフトは9本あります。
これを,単元の冒頭で,順次見せたそうです。
ソフトを見たのは,25分ほど。この間,教科書はまだ開いていません。
ソフトを見ながら,ああだ,こうだと,子ども達とのやりとりです。
それから,ノートに記述。
どの子も,単元の終わりのようなまとめを書いたそうです。
最も重要なことは,「平均」に対する子ども達の学力差をぐっと縮めることに成功したことです。
学力のしんどい子も,他のこと同じようにまとめを書けたことが,それを物語っています。
丸岡先生曰く
格差がなくなったので、
いわゆる思考力を鍛えるような授業にもチャレンジできるのでは
という可能性を感じました。
新しい算数の指導がここから展開されそうです。楽しみです。
単元全部の算数ソフトを先に見せる方法を,初めてやって見せてくれたのは,中嶋先生です。
3年生の分数で,テストの平均点は限りなく100点に近かったそうです。
これを,「事前学習法」で意図的に取り組んだのが丸岡先生です。
その結果,
1,子ども達の「単元学力差」が激減した。
2,単元の体験をしたので,「考える力」を伸ばせそう。
となりました。
これを,事前学習法の「丸岡モデル」として,見つめていきたいと思います。
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第2報については,また,後ほど。