Category Archives: 野口塾

野口塾ビギナーズ,懇親会でお祝いの会

神部先生の還暦祝い「野口塾ビギナーズ」の懇親会の一こまです。
会場である東京未来大学の准教授,神部先生が還暦を迎えられると言うことで,そのお祝いの会も開催しました。

野口塾の還暦祝いは万年筆と色紙。
神部先生がお祝いの品をお披露目してくれ,その万年筆の試し書きを全員で行いました。
書き味が良く,改めて万年筆のすばらしさを感じました。
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お祝いの会も行いましたが,全体がビギナーズの懇親会です。
いつものように,宴会文化のスピーチが始まりました。
山中先生が,「いい話を!」とハードルを上げたのですが,皆さんそれをクリアーされ,さすがだと思いました。

私が話したのは,ビデオと道徳の話です。
人のふり見て我がふり直すのが,これまでのスタイルですが,ムービーを活かすと,「我が振り見て,我が振り直す」という新しいスタイルが誕生します。
これは,観の教育が行われている教室では,非常に大きな効果を発揮します。
より直接的な指導ができるので,子供達の実感度が高くなるからです。
たぶん,道徳の授業全体のあり方にも大きな変化を与えることになります。
そんな話をしたら,実感道徳研究の会長である山中先生が秘密のノートにメモをされていました。
すこし,お役に立ったようです。
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実感道徳全国大会,山中伸之先生の語りは絶品!

実感道徳全国大会 山中伸之先生実感道徳研究会の全国大会。会長の山中伸之先生の授業です。
聞き惚れる話が,次々に語られます。
「語りの名人」と言っても,過言ではないと思っています。

山中先生のことは,30代の頃から知っていました。
メールがない時代でしたので,封書で届く通信を相互にやりとりしていました。

親しくお付き合いを始めたのは,野口塾が始まってまもなくの頃からです。
印象的だったのは,野口塾に初めて参加した時の山中先生の自己紹介です。
今も覚えています。
それは,運動会の練習時,子供達が移動する場面で,目印の役をやっているとの話でした。

なんと面白い話をする先生だろうと思ったのですが,その後,次第に心に響く話をするようになったのです。
それがまた,実にうまい。
大きな会場で山中先生が語られた時,ハンカチを出して涙をぬぐっていた女性の先生もいたほどです。

心に染みる語り。
この道を極めつつある教育者,それが山中伸之先生です。
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懇親会での野口先生の「とってもいい話」

野口塾の懇親会野口塾IN相模原の懇親会です。

宴もたけなわとなったころ,野口先生のお話がありました。
今回は,論語からの一節でした。

講師の弟子に,子貢(しこう)という人物がいました。
その子貢が孔子に問いました。
「一言にして,身の終わるまで行うべきことはありますか」
終身,行うべき事を一言で言ったら,それは何ですか。というようなことを孔子に問うたのです。

その後,野口先生は解説をしてくれました。
「それ,恕(じょ)か」
許すことです。思いやることです。
そういう慈悲の心を終身持つべきということを話してくださいました。

さらに,野口先生は続けて話されました。
「それ恕かの後には,こう続きます。
己の欲せざる所を,人に施すことなかれ」(『論語』衛霊公第十五)

このお話をなぜ語られたのか,その理由は分かりません。
ですが,野口先生がこの話をされたことは,野口塾にとってとても重要な示唆を与えていると思えています。

◆子貢は,ズバリ一言でいうとなんですか,と孔子に問うたのです。
この問い方,野口塾の基本です。

◆子貢の問いに,孔子は見事にズバリと答えています。
この答え方も,野口塾の基本です。

◆なるほどと思うのは,ズバリと答えた後に,一言講釈を入れることです。
これは野口先生の語りそのものです。

この一節,野口塾の学びにぴたりと重なっています。
そう思えただけでも,とても良い一時をいただくことができたと感謝の気持ちになりました。
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自分みがき(野口塾IN相模原)

野口塾IN相模原と,実感道徳研究会全国大会に参加してきました。

自分みがき野口塾での私の話は「明治人の作法」です。
作法の具体的な話の前に,「自分みがき」について話しました。
作法を学ぶに当たり,重要な学びの姿が「自分みがき」だからです。

ですので,最近,自分を磨いたことといえば? という問いではじまりました。

愛媛の松澤校長先生と井村校長先生が,最前列に座られていたので,両校長先生に伺いました。
歯を磨いたことと,靴を磨いたことの話がちょこっと出て,その後,さらに自分を磨いていることについて話してくれていました。

大切にすることは,この歯を磨いたり,靴を磨くという日常の何気ない「みがき活動」なのです。

幼い頃,歯を磨くのを好んだ人はまずいません。たいていはいやいやです。
それをお母さんが毎日毎日,少しずつ少しずつ磨いてくれたおかげで,今は磨かないと気持ち悪いと感じるようになっています。

磨いた方がいいと思うことを,いやいやでもやり続けていると,「いやいや」が「普通」と思える感覚にまで高まっていくこと。これが作法の過程的構造です。

そんな作法の中で,一番の重要なのは,「姿勢」です。
小学校の先生は,子供達の手本です。
手本の先生の姿勢が良かったら,子供達も次第にそのお姿を真似てきます。
「先生は,良い姿勢がすきです」とでも言おうものなら,子供達はますます良い姿勢を好きになっていきます。

そういう立場にあるのが先生ですから,良い姿勢とはどういう姿勢なのか,座る位置などのお話をしました。
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野口塾IN神戸に行ってきました

野口塾IN神戸神戸で開催された野口塾に行ってきました。
会場に着くと,すでに事務局長の関田先生が待っていてくれました。
開口一番,関田先生から極めて嬉しい報告を受けました。
詳しいことは書けませんが,その日の夜の最後の会までその話題で盛り上がりました。
まさに,「よかったじゃん!」です。

野口先生のお話は,今回も会場の先生方を魅了していました。
国語と修養のお話だったのですが,国語(ごんぎつね)は圧巻でした。
「ごんぎつね」は,これまで何度も読んだことがありますが,敬語の扱いについて,このときほど衝撃を受けたことはありません。
感じ入ってしまうお話を伺うことが出来ました。

痛く感動したので,懇親会で「ごんぎつね一色の野口塾を」と提案をしました。そうしたら,同じ事を関田先生も感じていてくれました。
見逃せない野口塾が始まりそうです。
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神戸での発問道場右の写真は,発問道場です。
野口先生に指名された先生方が,「ごんぎつね」の指定された範囲への発問を板書しました。
映っているのは,手前が関田先生,その向こうが桔梗先生です。

板書された先生方の発問を,野口先生が順に丁寧に講釈してくれます。
その内容が実にすばらしく,皆さん,メモ書きのピッチがアップしていました。
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私は,「算数ソフト,海を渡る」というテーマでお話をしました。
このテーマは,関田先生が考えてくれたテーマです。
時間は90分です。
海外でこうだったという話をするだけでは,キチッとした柱が無くなるので,今回は「夢の実現」ということを大きな柱として話しました。
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新年は,「作法」のお話です!

明後日の火曜日(祝日)は,神戸で「授業道場「野口塾」in神戸 2014」です。
私は午後から話すのですが,内容は,「算数ソフト 海を渡る!」です。
お時間のある先生,ぜひ,ご参加下さい。
懇親会は,ほぼ忘年会となりそうで,楽しみです。
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『明治人の作法』(文春新書)年が明けたら,作法のお話をします。
第135回 野口塾 IN 相模原 1月10日(土)
私のテーマは「明治人の作法」です。
第136回授業道場野口塾 IN 木更津 1月17日(土)
私のテーマは「卒業式の作法 儀式とは何か」です。

この2つのセミナーの間に,「第7回 実感道徳研究会全国大会」があります。
こちらにも参加する予定です。

年内は,算数ソフトや海外の話題で盛り上がり,年が明けたら,作法や道徳で粛々と進む感じです。
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年明けの木更津では,「儀式とは何か」のお話をします。
このテーマは,野口先生から電話で直接お話をいただきました。
いつもヘビーなのですが,今回はマックスヘビーです。

卒業式や入学式と言えば,基本的に管理職の先生が深い見識を発揮するところです。
でも,小学校現場は大変忙しいです。
儀式などについて,調べ学ぶ余裕はあまりありません。
何かの資料に,運良く書いてあればいいのですが,「儀式とは,かくかくしかじかです」と書いてあるものには,なかなか出会えません。
手頃なところで,辞書を引いて・・・・となります。これも大事な学びです。

広辞苑で「儀式」を引くと,下のように記されています。
「公事・神事・仏事または慶弔の礼などに際し、一定の規則に従って行う作法。また、その行事。」

「儀式とは作法」,または「儀式とは行事」と言うことになります。
そういうことを知っただけでも,良い勉強になった,と思う管理職の先生もいると思います。

「経礼三百,曲礼三千,其至(そのち)一なり」(礼器第十)
礼の基本は三百あり,細かく見ると三千ある。
でも,その根本は1つ(敬意)です。
『礼記』に記されている言葉です。

儀式に大事なのは,この「敬意」の心が伴うことです。
辞書の解説はコンパクトに記すため,残念ながら,「敬意」といった「本質」までは踏み込めません。
儀式の本質が分かれば,「ああ,なるほど」なのです。
指導も変わってきます。

儀式とは何か。
17日の木更津でお話しします。
儀式に関心のある先生,ぜひ,木更津へお越し下さい。
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