Category Archives: 野口塾

野口芳宏先生の『教師の覚悟』が出ます!

野口芳宏先生の『教師の覚悟』宇佐美先生の『対話の害』の発売日は7月7日です。
同じ日に,もう一冊,新刊が出ます。
『教師の覚悟』です。

表紙の帯。
驚きます。
「齢八十にして
年間講演数平均120回!」
80才で全国を飛び回っています。
そのことだけでも,大変な驚きです。
著書は100冊を優に超え,しかも,晩酌は欠かしません。
偉大です!
どんな人生を送ってきたのか,勉強したくなります。

この本の編著者は愛媛の松澤正仁校長先生です。
野口先生の膨大な資料を精査し,野口先生から何度も話を伺い,関係者からも話を聞き,この本にまとめてくれました。
松澤先生のように,野口先生に惚れ込む先生がいて生まれるのが伝記です。
『教師の覚悟』。
良い本です。

アマゾンで予約が始まりました。
皆さん,ぜひ,お読みください!!
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いかにもそれらしく!

二宮神社二宮神社の屋根です。
国語の教科書の説明文のような「これは,屋根です。屋根の上には棒のような珍しい物が飾れています。これは,何の屋根でしょう。」と,問いかけるまでもなく,神社の屋根だと分かります。
丸太のような形をしている棒を鰹木と言い,板状のものを千木といいます。

こういう「いかにもそれらしい」という姿,私は良いものだと思っています。

二宮神社を参拝した日,セミナーに参加した皆さんと道を歩いていました。
途中で,自転車をひいているおじいさんから,「どこから来たのですか」と声をかけられました。それに応えていると,おじいさんは「先生方ですか?」と尋ねてきました。
私達は先生らしく見えたのです。
大方の男性は土曜日ですがネクタイをしていました。その上,あちこちを見聞するように歩いていました。
こうしたことが,他の人の目から見て,先生らしく見えたのでしょう。
ほんのりとした心地よさを感じました。

二宮神社しめ縄も実に良かったです。
これより先は神様のおられる神聖な世界です。私達のいる世界との境目を表してます。結界です。

このしめ縄は,日本書紀に出てきます。神代上。
天照大神が天の岩戸に隠れ,みんなでお祭り騒ぎをし,ちょっと岩戸をあけたとき,手力雄神(たちからをのかみ)が手をとって引き出しました。その後,中臣神(なかとみのかみ)・忌部神(いみべのかみ)が端出之縄(しりくめなは)を界(ひきわた)しました。
しめ縄のはじまりはこの時のこととされています。
しめ縄にも長い歴史があり,それがしっかりとした姿として,現代にも続いています。
しめ縄を見ても,神社だと感じられてきます。

二宮尊徳記念館で勉強をしてきましたと御奉告させていただきました。
とても良い一日でした。
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「二宮尊徳の指導観」

今週の土曜日,木更津技法研の修養ツアーです。
小田原駅に集合して,二宮尊徳記念館へ。
到着したら,館の方のお話を伺い,ビデオの視聴,館内見学をします。
それから,技法研のメンバーによる実践発表。
その後,私が「二宮尊徳に関わること(論語・大学など)」のお話をします。
野口先生のお話は,お昼をいただいた後です。
「二宮尊徳・報徳」のお話です。

私のテーマは,「二宮尊徳に関わること」となっています。
どうみても,漠然としていますよね。
推測ですが,「横山先生には,二宮尊徳に関わることを話していただけたら・・・」という段階での言葉がそのままテーマになったのではないかと思えています。
当然,絞り込みができていません。

絞り込みは,中身を知っているから出来ることです。
中身を知らない人に,絞り込んで・・と言うのは酷というものです。
ですので,今回のテーマは,私が絞り込むべき所です。
「二宮尊徳の指導観」でお話をする予定でいます。

「指導観」と書いてあるのを読むと,農業指導の話のように思えてきます。
明治時代の農業の本に,肥やしは土と混ぜて,手ですくって軽く握り,形が崩れない位が良いとありました。当時の肥やしは人糞です。
こういう技術指導の話をセミナーでするわけではありません。

二宮尊徳の本には,農業のハウツーが書かれていません。
人と会って,どうした,ということがみっちり記されています。
ですので,教育という目で読んでいくと,随所に「なるほど!」「さすが!」と思えることが出てきます。
『子どもの作法』それが,不思議と野口芳宏先生に通じてきます。
その道を極めた方は,似てくるのだなと思った次第です。

「自分の品行が少し悪くなると,のせたものはみな崩れ落ちる」
「温泉は人の力によらず,年中あたたかいです。風呂は人の力でわかすことによってあたたかくなります。」
二宮尊徳の言葉です。
人道と天道という尊徳の哲学から出てきている言葉です。
どちらも,同じような意味ですが,時と場合によって表現を変えています。
観がしっかりしているからこそ,なせる表出と感じ入っています。
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来週の土曜日は,修養セミナーです!

来週の土曜日は,木更津技法研の第2回修養セミナーです。
その関連で,ウィキで二宮尊徳を見てみました。
そうしたら,「二宮金次郎」ではなく,「二宮金治郎」と記されていました。
詳しいことは書かれていませんが,↓と書かれています。
通称は金治郎(きんじろう)であるが、一般には「金次郎」と表記されてしまうことが多い。

『二宮尊徳』もしかしたら,届け出した名前は「治」だったのかも知れません。
でも,私の読んできた本は「次」なので,セミナーでは金次郎で進めたいと思っています。

また,尊徳の読み方も「たかのり」が正しく,「そんとく」は有職(ゆうそく)読みと記されています。
私は本を通して,二宮尊徳は大変な人物だと思うに至っているので,セミナーでは尊敬の念を込め有職読みで進めたいと思っています。

修養セミナーは,会場が二宮尊徳記念館です。神奈川県の小田原にあります。
東京から小田原まで,東海道線に乗れるので,それが楽しみとなっています。
新幹線で行くことも出来るのですが,東京←→小田原だったら,やっぱり東海道線に乗りたいです。
もう,走っていないのですが,湘南電車に乗っている気分で読書をしていたいからです。

当日の私の話は,二宮尊徳の指導観,指導法。それと,人間観あたりになります。
このあたりは,野口芳宏先生と実によく似ています。
農業の二宮尊徳。教育の野口芳宏。そう実感しています。

また,たとえ話も大変上手だったので,その当たりも少し話したいと思っています。
教師の資質向上に,少しは役立つのではないかと思っています。
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今度の土曜日は「チーム算数」です

今週の土曜日は,城ヶ崎滋雄先生と「チーム算数」です。
場所は,いつものジョナサンです。
会場がファミレスなので,話は緩いです。
緩いながらも,「立腰~静の教育~」について少し話したいと思います。
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3月14日(土)は,木更津技法研の修養ツアー第2弾の日です。
二宮尊徳記念館で開催されます。
もう既にほぼ満席と思います。
私のテーマは「二宮尊徳に関わること(論語・大学など)」ですが,「やる気の無い人を導く」ということが,講話の柱となりそうです。
ばくちばかりしているお百姓さんを,真っ当に働く人に変えていく,奇跡の導きをしたのが二宮尊徳です。そこを少し深めてお話ししたいと思っています。
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3月28日(土)は,「算数スタートダッシュ!セミナー~算数ソフトを授業開きに~」です。
算数を新学期のスタートダッシュからバリバリに進めていき,しっかりした成果をだしていく。そんなあれこれが語られるセミナーです。
藪田顕嗣先生 「子供が前のめり!事前学習法×算数ソフト!」
丸岡慎弥先生 「算数ソフトで先生は銅像に~事前学習がすべて~」
佐々木智光先生「算数ソフトをさらに楽しく使う小技」         
佐藤宗巧先生 「算数、年間学年全員満点のミラクル」
奥田吉彦先生 「算数ソフトの三段活用」
藤本浩行先生 「クラス全員100点をめざす!算数授業づくり ~教材教具、デジタル教材の活用~」
期待値大のセミナーです。
会場は狭いですが,ふるってご参加下さい!
私も算数ソフトについて,少しお話をします。
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野口芳宏先生写真は,大阪の野口塾での一こまです。
背景のホワイトボードから,発問の話が行われていたことが分かります。
発問→挙手→指名
この流は,できる子中心の上澄みの指導になります。
そこを,
発問→ノート→机間巡視
このシステムにすると,発問に応じた解を意図的に発表させることができ,授業が深まります。

そういう深みのある話を学んだ直後にケーキが登場し,傘寿の祝賀となりました。会場の先生方もビックリです。
野口先生も大変感激されていました。
大阪レッズの皆さんのサプライズに,感謝の気持ちで一杯になりました。
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崩れようのない学級

教師の作法 指導野口塾ビギナーズの懇親会。
同じテーブルは,佐々木先生,山中先生,神部先生と重鎮がそろいました。
ひとしきり,本の話題で盛り上がりました。
講師だった松島先生が返事の話をしたら,山中先生の返事の本が飛ぶように売れたとのことです。返事について,しっかり書かれている本は,実に重要です。

古典の本を開くと,実に良いことが書いてあります。
上流階級の家庭では,言葉を覚え始めたら,まず返事を教えていました。
今の日本で言えば,「はい」です。
「はい」と言う言葉には,そのすぐ後に言葉がつながります。
何かをお願いされた時には,「わかりました」という意味がつながっています。
「はい」と返事することは,「はい,わかりました」という心になっているのです。
ですので,「はい」と返事することは,それだけで,言われたことを「受け入れる心づくり」をしていることになります。
野口先生が一番大切と話して下さる「受容力」が育っていきます。
ですので,学校の始まり,学年の始まりにおける指導の基本として,「はい」の指導があるわけです。

こんな話をして,さらに,子供達の落ち着きが無くなってきたら,何をしたらいいのかの話になりました。
これも古い本に載っています。
落ち着かせるためにすることは,音読です。
逆に,やってはいけないことは,作文です。

落ち着きがないという状態は,子供達の才気が高まって外に出ている状態です。
自分の才能,気持ちを平静の状態を鑑みずに外に出している状態なのです。
音読は書かれていることをひたすら読むので,才気が外に出ません。自然,気が静まります。
作文は自分で考えるので,才気を働かせます。外に出やすいところに,才気を働かせたら落ち着きにくくなります。落ち着かせたい時には,作文にはあまり力を入れない方がいいのです。

こういう話の根本が,山中先生も研究している「動の教育,静の教育」と言われるものです。
学級経営の本には,概して動の教育が良く載っています。
崩れようのない学級作りを進めている先生は,静の教育のあれこれをよく知っていて,実践している先生です。

こんな話をしていたら,松島先生がマンネリ感・倦怠感について話してくれました。
ここは実に重要なところです。
善に進む過程的構造を知っていれば,舵取りを楽しむことができます。
これについては,陰陽教育につながるので,またの機会にしたいと思います。
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