「事前学習法研究会IN東京」に,丸岡会長も参加するのですが,大阪で丸岡会長と会った時に,彼は次のように話していました。
「社会を事前学習法で授業したら,テストの平均点が16点もアップしました。」
社会は点数とは関わらない部分が多いのですが,それでも,同じ時間数を授業して,テストも高得点というのは,実に嬉しいことです。
知るとかなり効果が出る指導です。
どんな学習なのか,話を聞きに来て欲しいと願います。今度の日曜に,八王子で第2回目の事前学習法セミナーを開催します。ぜひ,お越し下さい。
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8と4を合わせるといくつになるか。
これを子ども達にさせると,8に1,2,3,4と順に加えていき,12とする子がいます。
また,4を2と2に分けて,10を作って12と考える子もいます。
どちらでやっても,12と出てくるので,どっちを選ぶかは子ども達の自由,と考えることが出来ますが,この考え方は危険です。
先月,叱り方の中嶋先生が,我が子の算数力が飛躍的伸びていることを話してくれました。
特に,たし算・ひき算を急速に出来るようにしたのが,「数の合成分解」と話してくれました。
4を2と2に分けるような合成分解をしっかり,何度もソフトで勉強したので,その先の計算がスイスイ進んだそうです。
理解の度合いが違うという感じなのだそうです。
この話を聞いて,さすがだなと思いました。
算数は論理的な思考をしっかり学習することで,その先の飛躍につながる勉強なのです。
昔はソフトがなかったので,論理的に学ばせると,ついて行くのが難しい子もいました。
やむなく,結果が同じなら・・・と安易な道で取り組むこともありました。
今は,算数ソフトがあります。
何度でも簡単に合成分解の学習を学ぶことができます。
しかも,面白いので,自分から分かろうとしてきます。
合成分解という論理をしっかりと理解してしまうと,それは一つの素質となり,その論理を自由に使って計算を考えることが出来るようになります。
この状態は面白いです。頭がよく働くので良い感じになります。
算数に出てくる論理的な思考を正面から学べる時代になりました。
どの子も,しっかりした算数力が付く時代です。
いいですね。
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写真:私がよく行く古本屋さん。神保町の古本屋街にある明倫館です。理工系の本の専門古書店です。
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「算数ソフトのセミナー」での中嶋郁雄先生です。
家庭で算数ソフトを使ったら,信じられないほどの算数力をお子さんが獲得するに至りました。
今,お子さんは1年生なのですが,お風呂の中でも「算数の問題出して」とせがまれるそうです。
学校の勉強をどんどんしたがる子。
目指すべき姿を体現していますよね。
中嶋先生がお話下さっているすぐ前の机の上。
林檎が乗っています。
この日のセミナーのために,工藤先生が持ってきてくれたのです。
毎年,工藤サプライズで林檎が出てくるのですが,段ボール一箱も出てくるので,毎度,驚いています。
林檎をハンカチでキュッキュと拭いて,かぶりつきました。
とてもおいしかったです。
懇親会で,算数ソフトのセミナー事務局が決まりました。
千葉県の小出先生です。
また,地方別事務局も決まりました。
東北地方事務局--工藤先生
関東地方事務局--佐々木先生
関西地方事務局--中嶋先生
中国地方事務局--井上先生
海外事務局----佐藤先生
来年のセミナー開催までが任期です。
この1年間の間に,ケニヤ・カンボジアと,驚きの国名が出てきています。
来年の懇親会では,海外も地方別に分けた方が良いかもしれません。
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「有田和正継承セミナー」で一こまお話をしてきました。
古川先生,俵原先生がしっかりと論理的なことや指導のあれこれをお話下さったので,私は,かなり自由にお話しさせていただきました。
参加された先生方に一番伝えたかったのは「材料七分に腕三分」です。
材料にこだわること。
良い材料を事前に仕込んでおくこと。
これこそが,私が有田先生から強く学んだ中身だったからです。
それをお伝えするために,私にとって思い出深い有田実践を2つ話しました。
1,浮き魚・底魚
2,サトウキビ
現役の頃,どちらも現物を教室に持ち込んでの授業しました。
実物を用意するだけで,授業の力はパワフルになります。
でも,この日はセミナーです。
生の魚を用意することはせず,話をしただけのことで終えました。
そうして,最後に,金印の模擬授業を滑り出しだけやりました。
現役の時,金印を用意できなくて実践できませんでした。
それが少しばかり心残りになっていました。
折角の有田先生継承セミナーです。
ここで模擬授業ができたら,最高だろうなと思い,その準備をしてセミナーに臨みました。
大受けでした。
金印を見せたその時は,どよめきが起きました。
有田先生同様,2つの金印を見せ,どっちが本物かとやったのですが,皆さん,すっかり有田ワールドに巻き込まれました。
さすがは,有田先生だと今更ながらに思いました。
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セミナーには若い先生がたくさん参加していました。
これからの教育界を担っていく先生方です。
有田先生の本を読んで,自分なりに個性的に実践してほしいです。
そうして,社会の授業を面白くてしょうがない勉強へと作り上げていって欲しいです。
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本:『今こそ社会科の学力をつける授業を――有田式授業づくりに学ぶ』(有田和正著,教材・授業開発研究所編集,さくら社)
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土曜日に東京の水道橋で「算数ソフトのセミナー」を開催しました。
今回の講座内容は,これまでと質が違うように感じました。
それは,算数ソフトを使って授業をした中身を,それぞれの先生の視点から分析した内容が強めに語られていたことです。
算数と言えば,「はかせ」の言葉が有名です。
は:はやく
か:かんたん
せ:せいかく
佐々木先生は,算数ソフトを活用することで,この3つがどれも同等に重要なのではなく,もっとも重視すべきは「正確」にあることを見いだしました。
実に,画期的です。
この「力点を1つに絞る」という視点が大事なのです。
一度に3つも同時に力を入れるのが難しいからです。
また,3つあれば,そこに軽重が生じるからです。
2桁のわり算を理解していく場面です。
「正確」に商を立てられるように,ソフトで授業を展開しました。
正確に商を見つけられるまで,ゆっくり回数をこなしていったら,自然と子どもが「はやく」やる知恵,「簡単」にやる知恵を身につけていったのです。
ノートを見せていただいて,感動しました。
大いに勉強になった次第です。
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算数ソフトが海外に出て行き始めています。
いつか,セミナーの講師の先生方の英知をパンフレットに入れて,海外の先生方にお渡ししたいと思います。
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セミナーで使った算数ソフトは,クラウドの算数ソフトばかりでした。
時代の進みも感じました。
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少し,セミナーが続きます。
11月22日(土)「算数ソフトのセミナー」 東京
11月23日(日)「有田和正継承セミナー」 東京
12月6日(土)「授業道場「野口塾」 in 大阪Special」 大阪(「算数ソフトの有効活用法」)
12月14日(日)「第2回 事前学習法セミナーin東京」 東京
12月23日(火祝)「授業道場「野口塾」in神戸 2014」 神戸(「算数ソフト 海を渡る!」)
1月には,神奈川と千葉で作法の話をしてきます。
お近くの先生,ぜひお越し下さい。
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皇居のほとりに銅像が建っています。
昔の貴族の銅像とのことで,ちょこっと見学してきました。
銅像の正面に回り,お姿を拝見した瞬間,私は大満足しました。
貴重な情報が銅像の中に表されていたからです。
野口先生からお電話をいただいた時,「卒業式の作法,儀式とは何か」で話して欲しい旨,お言葉をいただきました。
すぐに,重要な文献をざっと読み返しました。
その資料の中に,明治時代に書かれた『改定 祭典式作法 全』があります。
神社の神職の方に向けて書かれた本です。
明治時代に形作られた学校作法は,その大筋が帝系です。
ですので,こういった本も目を通しておくと,現代作法の原点にふれることができます。
この本の第6章が「作法1」で,「笏法」が載っています。
笏法というのは,笏の持ち方,置き方などの作法のことです。
「笏を持つには右手の拇指と小指を笏の内にして,
三指は離れず相接して外にし・・・・」
そうして,銅像です。
笏を持っています。
持ち方を見ると,三指をそろえて外側にしています。
この持ち方,大先輩から教わったことがあったのです。
卒業証書をいただいた後,自席に着きます。
半分に曲げた証書が開かないように持つのですが,その時の指をこのようにするよう指導されていました。
子ども達向けには,証書が落ちにくくなるからね,という事でしたが,先生方にはもっと別に意味があることを話してくれていました。どんな意味だったのか,すっかり忘れてしまいました。
それが,書物と銅像で確かな理由として結びつきました。
余談ですが,「三つ指をつく」と言う所作がありますね。
女性が改まった場面で丁寧な挨拶をする時,このようにします。
女性の三つ指と笏の三指,何かつながりがありそうです。
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銅像:和気清麻呂(わけのきよまろ 奈良~平安時代の貴族)
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事前学習法セミナーが大阪で開催されました。
これは,もしかしたら・・・・
と力強く感じました。
詳しいことは,藪田先生のブログに記されています。
ぜひ,お読みになって下さい。
若い先生の方の講座が6つもありました。
その中の一つは,新卒2年目の清寺先生です。
2年生の算数,かけ算九九を事前学習法で授業したら,安心して授業ができ,スピーディ。
余った時間でしっかり事後学習をして,平均点は90点越えでした。
こんなビックリすることが,現実に起こっています。
事前学習法は,普通の指導法とはちょっと視点が違っています。
もっとも重要なことは,「事前に何をするかしっかり決めましょう」ということなのです。
事前にはこれをこうして,そこにこれを加えて,押さえでこうして・・・・などと,あれこれ細かい規則があるわけではありません。
自分で考えていると,何をどうしたらいいのか,頭に浮かんできます。
ですので,6つの講座のどれもこれもが,その取り組みが似ていませんでした。
それでいて,どの先生も非常に前向きで,かつ,取り組みに充実感を感じていました。
こういう状態は,まさに,望むべき状態です。
取り組む先生が,「小さな研究者」になっているからです。
言われたことを言われたとおりにする生徒型の授業ではなく,自分で道筋を構築していく「研究者型の授業」になっているのです。
6人の先生方の講座や,フロアの先生方の感想がとても刺激的でした。
これから先も事前学習の仲間とともに,前進したいと思いました。
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「第2回 事前学習法セミナーIN東京」が,東京の八王子で開催されます。
自分の頭を快適に使って授業構想を立てていく,そんなやり方に関心のある先生,ぜひ,お越し下さい。
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今週末の土曜日は,「算数ソフトのセミナー」です。
算数ソフト大活用中の先生方による充実したセミナーです。
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