Monthly Archives: 9月 2016

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来月,ルワンダへ

明日は「チーム算数」です。とても楽しみです。
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来月は,再びルワンダへ行ってきます。
20時間近いフライトも,時間の過ごし方が分かってきたので,それなりに楽しいです。

次回も,算数ソフトを使った学習調査も進めます。さらに,もしできたら,その学習を支える地域や家庭のことも見てきたいと思っています。

気になっているのは,ルワンダの子の数感覚です。
数と量がスッと一致しないのです。指折り数える子もいるのですが,「ろく」と言われても,指ですぐに6がつくれそうにないような感じなのです。
日本ではお風呂の中で数を数える習慣があるので,小さい内から指折り数えることに慣れ親しんでいます。だから,6だろうが,9だろうが,すぐに指で作れます。
日本のお風呂みたいな数を数える場が,ルワンダの生活の中にもあるのかどうか,そこも知りたいと思っています。

もう一つ,もし余裕があったら,時間感覚を少し調べてみたいと思っています。
とにかく,大人も子どもも甚だしいほどの遅刻なのです。
待ち合わせで時刻を守るのかどうか,その当たりを少し聞いてみたいと思っています。

そうして,路上に体重測定屋が出ているというので,そこへ行き,実際に体重を量ってみたいと思っています。料金は1回10円ぐらいだそうです。
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友達って何ですかと問われたら

先日,「朋友」のことを書きました。
「朋」も「友」もどちらも友達のことなのですが,「朋」は師匠が同じ場合で,「友」は同志という意味を,大昔は持っていました。
今は,そう言う使い分けをしていませんので,仲の良い人のことを友達と呼んでいます。
特に親しくしている人のことを親友と言いますが,中には親友中の親友を,真友などと造語で語る人もいます。

b7467その「友」なのですが,この漢字の音読みは「ユウ」,訓読みは「とも」となっていますが,訓読みがまだ他にもあるのです。
「したしむ」と「たすける」です。

この訓読みを知ると,友というのは親しいだけでなく,助けたり助けられたりする存在なのだと気づかされます。

昔,テレビで「俺たちの旅」という青春ドラマをやっていました。
この番組の歌の一節。
「また会う約束などすることもなく,それじゃあ,またな と別れるときの お前がいい」
わたしはこの一節が大好きで,今も友達との別れ際は,「またな」と言いたくなり,そういえる相手が友なんだと思っています。
「また,会おうぜ」「また,会いたいね」「また,会いましょう」と思う相手,それこそが親しく助け合える相手なのです。友達なのです。

b7468長いこと,この歌を口ずさんでいると,小学校の先生はそれなりにひらめきます。
「友は又ナ(またな)でできている」と。
作詞をした小椋佳を,たいした人物だと思ったものでした。
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論語「仁に親しむ」のポイントは,先生です!

今度の土曜日は,「チーム算数」です。
いつものジョナサンで,いつものメンバーが,いつものような話しをします。

b7469論語の一節に「仁に親しむ」というのがあります。
学而第一の一節です。

子曰わく,弟子入りてはすなわち孝 
出でてはすなわち弟
慎しみて信
ひろく衆を愛して仁に親しみ
行いて余力あらばすなわちもって分を学べ

「心のひろい人と親しくしましょう」ということです。
そうすれば,知らず知らずのうちに良い影響を受けて,次第に人格が高まっていきます。

この条は,「弟子(ていし)」が全体の主語ですので,「仁に親しむ」も,若者やお弟子さんたちは・・・・心のひろい人と親しくしましょうね,という意味になります。

若者を,この立ち位置で受け止めることを職業して行っているのが学校の先生です。
子ども同士のいろいろな生活もありますが,その最も重要な影響力の大きい位置に存在しているのが,先生です。
だから,先生には,心をひろく保つことが普段から求められているのです。

b7734チーム算数は,城ヶ崎先生とそういうような人間性を高める人生を歩もうという方向性を持って始まっています。
歩みは遅々としていますが,そう言う歩みを楽しめているので,これが一番と思っています。
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クラウド版が終了します

算数ソフトの「クラウド版」が終了します。
今月の16日(金)で,申し込みができなくなります。
今,クラウド版をお使いの先生方は,年度末までご利用できます。

来年度からは,全てが「ダウンロード版」となります。
また,16日からは,新しく「単元版」が登場します!
この単元だけを使いたいと言うときに,便利になります。
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ところで,「EDU-Portニッポン」をご存じでしょうか。
官民協働の日本型教育の海外展開事業です。
文科省も外務省も大学も民間企業も,みんなが力を合わせるオールジャパンの取り組です。
これは素晴らしいことです。

算数ソフトで途上国を回り,海外の教育事情に少し触れてきましたが,どこへ行っても痛感するのは日本の教育の質の高さです。

組織としての仕組みが違います。個々の教員の資質が違います。
国の作り上げた制度が違います。教育を支える文化が違います。
連日のように工夫され続ける,創意が違います。
そうして,何と言っても秀逸なのは,国の隅々まで高い質の教育が行き届いていることです。

日本の教育が,途上国のお役に立つべき時がいよいよやってきたのです。
「EDU-Portニッポン」
良いですね!!
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分数がわかると言うことは

分数がわかるということは,それは,お母さんの気持ちがわかるということなのです。

2分の1とか,3分の2とか,こういう分数を2年生,3年生で学びます。
算数の時間ですので,分数を数として学ぶので,どこをどう考えてもお母さんの気持ちとは縁遠いです。

でも,ちょっと視点をずらして,家族・身内という視点で分数を見てみると,お母さんが登場せずにはいられなくなります。

ピザを家族で食べるとしましょう。
みんなで平等にわけるために,お母さんは包丁を入れます。
テーブルの上にはカットされたピザがあるわけです。

子ども達はカットピザを食べつつ,「ボクは2枚食べた」などと思うわけです。
このとき,分数で「8分の2食べた」とは思いません。
意識に入ってきているのは,分けられた後のピザ,つまり,分子状態のピザなのです。
1つ,2つと数えることができます。
この数え方はとっても簡単なので,分けてもらう方は,どうしても分子だけを見つづける世界にとどまるようになります。

ところが,お母さんは分子だけを見るというわけにはいきません。
お母さんにとって一番大切なことは,平等に分けることなのです。
自然と分母を見ています。
家族4人なんだから,4等分でもいいし,食べやすさを考慮して8等分にしましょう,などと思っているのです。
その上で,一人一人が何枚になるかも見ています。
お母さんという立ち位置は分母も分子も視野に入れているのです。

分配する側と,分配される側。
分配される側は,いつまでたっても整数で考え続ける立場なのです。
ところが,分配をする側に回ると,必然的に分母を意識せざるを得なくなります。
分数がわかるということは,お母さんの立ち位置である分配する側に立って物事を考える基礎作りにもなっているのです。

だからなのか,お母さんの立ち位置で分ける数の方を分母といい,分けてもらう側の位置で見る方を分子と言います。
実に見事な言い回しです。

分母・分子という言葉は,元は中国語です。
きっと古い時代の中国の家族には,平等に分けることが生活原則としてあったのでしょうね。
平和な雰囲気を感じています。
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亀井喜久男先生のエジプト紐が面白い!

今日は,嬉しいことが2つありました。

1つは,亀井喜久男先生とフェイスブックで知り合ったことです。
亀井先生は大学で教鞭を執られていて,算数・数学がご専門のようです。

実に驚いたのは,亀井先生が考案された「エジプト紐」という教材です。
輪になった紐に12等分になるように印を付けます。
そこを引っ張って,紐をぴんと張りつつ,いろいろと図形を作ります。

こういう言葉の説明より,ムービーを見た方がわかりやすいですね。
亀井先生からたくさん見せていただいたので,皆さんもぜひご覧になってみて下さい。
これが,また良くできています。

こういう教材,面白いですよね。
面白いだけでなく,知的です。
その知的さが,数学そのものもです。

いくつものムービーを教えていただいたのですが,その中にはドローンを活用したものまでありました。
いや,なんともパワフルです。

愛知の大学で教鞭を執っているようですので,そのうち,どこかでお目にかかれるような気がしています。

もう一つは,SG会のメンバーで特別支援級を指導されている石井先生の教室をいよいよ見学できることになったのです。
しかも,特別支援級と普通学級の両方の授業を見学できそうなのです。
うれしいですね。
授業参観は10月です。
b747210月には,ルワンダにも行きますので,楽しみが一杯です。

右の写真は,ルワンダにある「kラボ」というコンピュータで身を立てようとしている若者が集う場のテラスから見た風景です。このkラボにも日本のJICAが協力をしています。ルワンダの優秀な若者が集まっています。
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