Monthly Archives: 8月 2017

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「道徳読み」の良さ

大阪の若い先生達と夕飯を御一緒しました。
梶谷先生、阿部先生、紀先生です。

理論派の先生方なので、話も面白いです。

「道徳読み」の話も話題になりました。
すると、紀先生が1回授業をやってみて、かなりの手応えがあったことを話してくれました。
しかしながら、せっかく話を聞いても、あれこれ話しているとすぐに忘れてしうので、後からメールに書いて送ってもらいました。

御覧下さい。
これが紀先生の「道徳読み」実践への感想です。
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児童の成果としては
①どの子も参加できる
②教材をよく読む
③思考場面が増える
④学んだことがわかりやすい(価値項目がわかりやすい)
等がありました。

また、私自身が
①時間がない時にもすぐ取り組める。
②多様な価値があるので学びに幅がでる。
③誉める場面が増える。
ことを実感しました。
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児童の成果のどの子も参加できる。」は、極めて嬉しいですね。
道徳の授業でお客様を作ったら、それが毎度続いたら、道徳への苦手意識ができ、不道徳の子が育っていくように感じませんか。

勉強は少しぐらいできなくても、人に害を与えることはそうそう起こりません。
でも、道徳が嫌いになった人は困った状態を作り、周囲に害が及びやすくなります。
そうならないためにも、「どの子も参加できる道徳」は大事です。

紀先生の勤務校は、道徳の指定校を受けていたことがあります。
ですので、紀先生は校内研で道徳についてみっちり勉強をしてきています。
その土台があるので、「道徳読み」の話を少ししたのですが、どれもこれもとても良く納得していました。

特に、パート5の「省みる」には驚いていました。
それについて書こうと思っていたら、26日の山中伸之先生のセミナーの事務局・内田先生から電話がありました。
なんと、会場と交渉をしてくれ、さらに増席としてくれました。
コクチーズを見ると、後9人参加できます。
これは良かったです。
どうしようかと悩んでいた先生、ぜひ、お申し込み下さい。
内田先生の話によると、26日のセミナーは人気があるそうです。

私が「道徳読み」を50分続けて話すのは、このセミナーの後はほぼありません。
27日も「道徳読み」の話をする予定でしたが、印刷物の準備がうまく行かない状態となったので、かなり簡単な話になります。
次に、キッチリ話すのは、年明け、大阪でとなります。
大阪での日程はまだ何も決まっていません。
それまでは、このブログに少し書く程度となります。
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26日のセミナー、49名満席。もしかしたら・・

山中伸之先生がメイン講師の「第8回 いつも上手くいく先生の学級経営・授業づくり講座」が26日に開催されます。
事務局の内田先生から、今日、連絡が届きました。

今現在、参加者が49名とのことです。
もちろん、満席です。
山中先生の実力に引き込まれる先生がどんどん増えていて、とてもうれしいですね。

内田先生の話によると、もしかしたら、もう数席の増席があり得るかも知れないとのことです。
その時は、お知らせをします。

山中伸之先生の近著に『基本からわかる 授業参観日事典』があります。
授業参観は、研究授業とはひと味違うので、それなりに緊張をします。

若い頃、良くやっていたのは、子供達の緊張緩和です。
ロボットのような声で「センセイハ キンチョウ シテ イマス」と言って、一笑いとってから授業に入っていました。

授業が面白く、夢中になれる中味だったら、こういうくだらないことはしなくてすみます。
山中先生のこの本、若い頃に読んでおきたかったと思うほどの良い本です。
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23日(水)は鎌ヶ谷市の小学校へおじゃまします。
視聴覚部会の講師です。
英語のソフトと算数のソフトについて話をするのがメインですが、時間がたっぷりあるので、学級経営と道徳の話もすることにしています。

学級経営の話はメッタにしないので、自分でも新鮮な感覚になっています。
今のところ、↓を予定しています。
1、教師の姿勢
2、いじめの予防
3、ほめ所
4,我慢の教育

1,3,4は、これまでにも何とはなく話したことのある内容です。
2は人前で話すのは、これが初めてとなります。
私が体験したことが元になっているので、極めて珍しい内容です。

道徳は、「道徳読み」です。
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先生の範読を食い入るように子供達が聞く読み方をご存じですか

英語のわくわくプリントの新作がさくら社のサイトにアップされました。
<こちら>です。
今回は、「ノート・マットなど」のプリント2枚をアップしました。
ご関心のある先生、↓からダウンロードして御活用下さい。
http://www.sakura-sha.jp/sample/#pg-3626-??

英語の『わくわくプリント』も28日発売になります。
楽しい英語プリントです。
発売日が楽しみです。
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孔子関係の本を読んでいたのですが、フッと頭をよぎったのは、国語の面白授業でした。

先生が教科書を範読することがありますね。
そう言う時間って、子供にとってちょいとつらいことがあります。
私なんぞは、小学生の頃、先生の範読になると、頭の中がかなり強めに上の空になり、他の子がページをめくるのをみて、それからページをめくっていたことが多々ありました。

今にして思えば、先生の範読はきっと真に迫るいい読みだったのだと思います。
でも、私はダメ児童だったようで、範読のうまさより、つまらなさの方が勝っていました。

そういう私みたいな子が、私のクラスには何人かいたので、ある時、一計を案じ、子ども達が強烈な勢いで聞くようになる読み方を開発しました。
「ダウト読み」という読み方です。

「先生は間違えて読むから、それに気がついたら『ダウト!』と言うんだよ。」と伝えておきます。
まずは、タイトルで間違えて読みます。
「ひとつのはなし」(一つの花)
良く聴いていた子が、「ダウト!」といいます。
良く聴いていたことを褒め、話じゃないね花だねなどと解説もいれて、本文を読みます。

この先はここが重要と思うところで間違えるようにします。

こういう読み方をすると、子供達は驚くべき能力を発揮してきます。
食い入るように本文を見るのです。
その上、先生の言葉を非常に良く聴いています。
ぼんやりしていたら、「ダウト!」と楽しげに言うことができないからです。

これで集中はバッチリです。

子供達が集中をしたら、学習をどう上乗せするかが腕となります。
暗唱に進ませたい時は、「次の5行でダウトが出ますよ。教科書を見ないで当てられたらすごいです!」とでも言えば、「先生、ちょっと待って下さい!!」と暗記する時間を求めてきます。

そうとう面白いのでしょうね。その範囲をしっかり覚えてしまう子が次々出てきます。

こういう食いついている状態こそ、先生が教えたいことが頭にどんどん入る状態です。

そんなことをふっと思い出してしまいました。
どうして、孔子からダウト読みになったのか、それが思い出せません。

28日発売される英語の『わくわくプリント』は、どのプリントも、上半分が学習ゲームで、下半分が英語の練習帳になっています。
この仕掛け、ダウト読みと同じです。
面白さで集中させ、しっかりさせるところはしっかりと。
アマゾンで予約されている先生、2学期に英語プリントで楽しんで下さい。
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野口家での流し素麺(野口塾in仙台御一行様)

関大初等部の本のKindle版ができました。
関大初等部式思考力育成法
思考ツール<実践編>
思考ツールを使う授業
関大初等部式思考力育成法ガイドブック
・関大初等部式思考力育成法研究 平成28年度版

また、前田康裕先生の『まんがで知る教師の学び』シリーズの第1巻もKindle版が出ました。
まんがで知る教師の学び これからの学校教育を担うために

タブレットやスマホで教育書を読む先生、ぜひ、ストックに↑の本も入れてみてください。
どれもこれも、内容が濃いです。
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土曜日は、野口先生の御自宅で流し素麺が開催されました。
今回は、仙台の鍛国研の先生方が7人、野口先生の御自宅へ。
菅原先生、渡辺先生、渋谷先生と、力のある先生方と御一緒でき、充実した一日になりました。

午後からのスタートで、素麺をいただき、御自宅散策。
俳句。懇親会。
一つ一つ、楽しい時間となりました。

最高点句は、渡辺先生。賞品の短冊を持っています。
第2位は菅原先生でした。今、校長先生をされています。

慈母観音の手前に「観経箴銘(かんきんしんめい)」が建っています。

「観経」は読むことです。声に出しても良いですし、黙読でもかまいません。
「箴」は戒め。
「銘」はそれを書き記した文のことです。

自分を戒めるために書いてある文です。
読みましょう!
ということです。

少にして学べば 壮にして成すあり
壮にして学べば 老いて衰えず
老いて学べば 死して朽ちず
--佐藤一斉--

自分を省みる力が付いている人は、こういう戒めの文を読んだだけで、何か感じてきます。
それを上手く言葉にできなくても、少々心に熱くなってくるものを感じます。
心に落とすことを自然に行えているからです。

同じ文を読んでも、何とも感じない人もいます。
省みる力がひ弱で、道徳の学びが遅れています。
心の未熟さが、戒めの言葉を頭で処理させてしまいます。
可愛そうな人となるのですが、本人は自覚できません。

佐藤一斉は江戸後期の儒学者で、『言志四録』を著しています。
この文は、その3巻の『言志晩録』に載っている言葉です。
講談社学術文庫の『言志四録』の第3巻に載っていますので、お手元にある方は開いてみてはいかがでしょう。

ところで、「観経」と書いて、「かんきん」と読みます。
「経」を「キン」と読むことはまずありません。
気になりますね。「キン」という読み方が。

音読みは伝わってきた時代によって読み方が異なります。
漢和辞典で調べれば、すぐにわかることですので、『漢字源』で調べてみました。
「経」の音読みが3つ出ています。
・ケイ[漢] ・キョウ[呉] ・キン[唐]

キンは一番最後に伝わった読み方と分かりますね。
唐ですから、奈良時代頃でしょうか。
勝手な想像ですが、遣唐使で出かけていった学者が、経を「キョウ」と覚えて唐に渡ったら、唐の偉い人たちの間で「キン」と読むようになっていて、それってハイカラじゃん!となり、伝わってきたのかなと思います。
しかし、日本ではハイカラすぎて大して広まらなかったとドラマが続く感じです。

「キン」と読ませる「経」の字は、野口家のこの銘に記されている「観経」を除くと、全く記憶にありません。
一つの読み方を印象づけさせてくれる、ありがたい銘です。
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「チーム算数」開始日でした

チーム算数の開催日でした。
いつものジョナサンに着くと、全員がすでに来ていて楽しく語らっていました。
良いですね。

ダンゼン光っていたのは、藪田先生の家訓冊子です。
一つ一つの家訓が勉強になります。

輝いているなぁと感じた家訓を一つ御紹介します。

一寸長くなる楠の木には大木あり
一丈長くなる梅の木には大木なし
(多胡辰敬『多胡辰敬家訓』)

コンスタントに少しずつ。
そういう成長が大木への道。
かくありたいですね。

佐々木先生からはプログラミング研修のテキスト。
スクラッチを用いての研修です。
その手順が分かりやすいです。

スクラッチは無料で、ソースも見ることができるとのことでした。
どんなソースになっているのか、私の関心はそこに向きました。
そうしたら、すぐに小路先生がネットで調べてくれ、Squeakという言語がつかわれているとわかりました。
時間のある時に、ちょっとスクラッチをいじって中のソースを見てみたいと思います。

また、佐々木先生から「パスポートのトリビア」が提示されました。
日本のパスポートも探るといろいろと深い意味があることがよく分かりました。

私からは道徳の話。
右のような印刷物を配ったのですが、あまりに内容を略しすぎていて、話す私も上手いこと話せませんでした。

それでも、この4つの言葉は小学校では意識的に使い、それがどこに結びつくかを時折語れれば、良い導きができます。

この4つの言葉の行き着く先は、「仁義礼智」となります。
そこを話したら、すぐに、「信」もほしいという反応があり、チーム算数の底力を感じました。
八犬伝ではありませんが、「忠信孝悌」がこの「仁義礼智」を一歩高める形で続くので、そこを話そうかと思ったのですが、イマイチ語りの調子が悪いのやめました。

持ち合わせている道徳でも道徳を語り、感じ入ることができますが、そこにこういう学問道徳を学び、思慮することで、道徳力は少しずつ高まります。
道徳は、一寸ずつのびる楠のようでありたいですね。

そうそう、この道徳についても小路先生はさっと調べてメモをしていました。
小路先生のこの力は、いつか良い形で花開くように思えています。
卓越しています。

城ヶ崎先生からは、これから先のセミナーで話すことなど、多岐にわたって話が出ました。
城ヶ崎先生は中庸の考えがしっかり根付いているので、話が安定しています。
こうありたいと思いました。

月末、城ヶ崎先生と同じ会場で話をすることが分かりました。
城ヶ崎先生の次の時間が私となっています。
ですので、帰りは一緒に夕飯を食べながら、楽しく歓談することにしました。

次回のチーム算数は9月16日。SG会開催日です。
午後2時から、いつものジョナサンです。
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大阪・京都の大垣書店さんでの英語イベント、盛況でした!

火曜は大阪、水曜は京都の大垣書店での「小学英語体験イベント」に行ってきました。

大阪でも、京都でも、賑やかなイベントになりました。

対象は低学年の子、という設定だったのですが、下は4歳から上は4年生までやって来て、英語わくわくプリント・英語ソフトを楽しんでくれました。

一番びっくりしたのは、お母さんがそろそろ終わりにしようというそぶりを見せたら、まだやりたい!と泣き出してしまった子がいたことです。
入学前の子だったのですが、もっとやりたい!という気持ちになったのです。
そのやる気に拍手を送りました。

また、小学校1年生の子が「幼稚園で100までやった」と嬉しそうに言っていました。
実際に、英語ソフトで100まで一つ一つやってみると、「ワン、ツー、スリー・・・」と、なかなかよくできています。
「101からは知らない」といっていたのですが、ソフトをやっているうちに、規則性がはっきりつかめたらしく、200まで続けてやっていました。
子どものやる気、成長はすごいものだなぁと感心させられました。

お母さんから、教育相談を受ける一コマもありました。
勉強が出来すぎて、塾で3年先まで勉強をしている・・・という嬉しい悲鳴状態での相談です。
目の前でそのお子さんの英語への取り組みを見ていたので、分かることを少しお話ししました。
とても素晴らしいお母さんで、高いレベルで納得をしてくれました。

2日間でしたが、とても貴重な体験ができました。
今後、自分が考え進めていくことへのいい刺激をいただけたイベントでした。
大垣書店さんと、日教販さんのお世話になりました。
ありがとうございました。

英語ソフトは、やっぱり子供たちを魅了しますね。
基本的に1つだけ体験してもらう形にしていたのですが、「他のもやりたい」と言われます。わくわくプリントも、こっちもやりたいとねだられました。
子ども達が喜んでくれるソフト・プリントは良いですね。
『Hi, friends!』1対応 1巻 2巻 3巻
『Hi, friends!』2対応 4巻 5巻 6巻
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