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野口塾大喜利がはじまります

野口先生からお電話があり,これからの野口塾で「大喜利」を行うことになりました。
野口塾の終了際10分を使っての大喜利です。
どんなお題が飛び出すことやら。

b7764私は,来週の土曜日,大阪で開催される野口塾に参加します。
講師の先生方との野口塾大喜利をしっかりと楽しんできたいと思います。

「教育と笑いの会」の最後も大喜利でした。
こちらは60分間。
お題は「それでどうなりました?」だけでした。
このお題1つで60分も行うので,どうなることやらと思いましたが,案ずるより産むが易しで,これがまたなかなか面白かったのです。
笑いがあるのは当然のこととして,かなり真面目な教育論も飛び交い,そのコントラストにしばし酔いましました。

「それでどうなりました?」というのは,例えば,↓のようなやりとりになります。
(例)
回答者 「研究授業を失敗して落ち込んでいる若者に私の授業を見に来るようにいいました」
司会  「それでどうなりました?」
回答者 「めちゃくちゃ自信をつけたようです」

この例を見せてもらったとき,最後の回答者の言葉は,
「ああはなるまいと,めちゃくちゃ自信を付けたようです」と一ひねりした方がいいなと思いました。
落ち込んでいる人にどう対応するかは,それなりに昔からセオリーがあるので,それに則ると良い感じになります。
それはともかくとして,これからの野口塾,いっそう楽しみになりますね。
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野口塾の懇親会での盛り上がり話

4月3日(日),大阪でお話をします。
テーマは「笑いのバロメーターを吹っ飛ばせ!1年中大爆笑するクラスに」です。
笑いのある雰囲気作りに必要な力。
テンポとか,脱線とか,少しバカになるとか,役者になることとか,そういった通俗的なこともありますが,もし,本気で笑いの力をつけたいと思ったら,私は次の2つを身につけることをお勧めしています。
「実況」と「論証」です。
その方法をお話し,簡単に練習もしてもらおうと思います。
関心のある先生,是非,お越し下さい。
たいてい,おもしろいです。
勢い余ったら,道徳の話もするかと思います。こちらも,面白いです。
「道徳は明るいか,それとも暗いか」,このあたりから話すかも知れません。
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野口塾の一つの楽しみ。それは懇親会。
今回は若い人が多かったので,ちょっとかまってしまいました。

あれこれ話して,お開きになる頃に,「さくら社に就職したい」と言い出す青年がいたのです。
これは珍しいと思いつつ,すかさず,「予防注射をしても泣かないな」と聞きました。もちろん,にっこり笑いながら。
普通なら,元気よく,「泣きません!」と返ってくるところですが,彼は関西の出身なのでしょうか。「注射は苦手で・・・」と言ったのです。このかわし方,たいしたものです。

b7754_2予防接種や注射は,子ども達に「大事の前の小事」を教える好材料なのです。
大事な体の健康を維持するためにする,少々痛みを伴う予防接種。
ここから,何か大きな事を目指すときには,「恐そう」「痛そう」「無理そう」など怖じ気づくような壁や穴が自分に向かってくることが,伝わりやすくなります。
本当はビビッていても,そこをちょっと突っ張って笑顔で腕を出すから,前進できるのです。

そんな事をふっと思いだしたので,青年に注射と言いました。
ですが,青年にはこの文脈が見えていません。
それなのに,良いかわし方をしていました。
好青年です。
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若い人たちとテーブルを囲んだので,道徳の話をしました。
その中で,かなり強いインパクトを与えたのは,「“生きる”とはどういうことか」でした。

生きるには「困難」と「習得」の2つの種類があり,その裏が1つ。
合計3つを押さえておけば,大方ぶれない話ができるようになります。
そうして,押さえで「正しく生きた人はどうなるか」までがわかれば,ほぼ完璧です。
今回は,押さえの話はしませんでしたが,「正しさ」の話などもしたので,皆さん喜んでくれました。
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野口塾で驚いてしまったこと

b7755南平小学校で開催された野口塾。
濃厚なお話が続きます。こういう話に触れることができるので,私も相応の本を読む気になり,ちょっとはマシな方向に歩めているように思います。

この会場で,『詩歌の鑑賞 授業の教科書』が発売になりました。
教科書に出てくる詩歌の発問づくりの考え方がぎっちり書かれています。
購入された先生,好かったですね。
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参加者の中に大学生が結構いました。
せっかくなので,何人かの大学生に,「自分の部屋に本が何冊ある?」と尋ねました。
多い学生は60冊。
少ない学生は10冊。

何とも唖然です。
同じ話を,20代の須永先生にしました。
「6000冊」

本が自分の部屋にたくさん並んでいたら,学ぶ方向への雰囲気が自然とできてきます。
読んでない本がたくさんあっても,本が並んでいれば,その気になって進んでしまいます。
「雰囲気は人の歩みの原動力」です。
気がつくと,本を読んでいる側の先生になっています。

大学時代,空手部に入りました。
新人ですから,空手に必要な体ができていません。
先輩から,足腰を鍛えるよう言われました。
土台をしっかりさせないと,突いても蹴っても威力が出ないからです。
空手を学ぶ場に入った新人に,「鍛えなくても良いよ」という先輩は一人もいません。

野口塾という学びの場に来ている学生に,「本は無理して買わなくていいんだよ」なんて言う先輩がいたら,それは滑稽です。
「無理をしてでも,本は買え」「一食,二食抜いても,本を求めろ」と強く進めてこそ,まともな先輩というものです。

伸びて欲しいと思えば,刺激的な言葉が自然と出てきます。
「卒業するまでに,最低100冊。
100冊以下は数の内に入らない」
と,話しておきました。
100冊は並んでいてほしいです。
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授業道場野口塾in木更津

b7836野口塾in木更津。
野口先生の発問の多くに正答できない一日でした。
「冴えないなぁ」と思った次第です。
主たる原因は,教材文の読み込み不足です。丹念に読まないとダメですね。

野口先生の修養講座では,「お手本」というお言葉に感動しました。12月の愛媛でも伺ったのですが,何度聞いても良いです。
そうあるべきです。自分も頑張ろうと思います。

b7837山中先生の語りは,極上!
PCの調子が悪く,いつもの映像が出てきません。
ですので,マイク一つで語り始めました。
それが,実に聞かせます!

山中先生は「準備がいらないので簡単にできる」と言っていました。
でも,この技は高度です。心構えも高めにセットする必要があるので,大いに勉強になります。
素晴らしいのは,語る内容をたくさん持っていると,子供達が空気に飲まれ発言できずにいるときでも,それをホワンと和らげ,発言できるように変容できることです。
そう言う話をたくさん知っていたら,暖かい良い先生になれますね。
まだ,山中先生の語りを聞いたことがない先生,ぜひ,一度聞いてみて下さい。

b7834横田先生の説明文の指導。
さすがに教科書の執筆をしている先生です。
見えにくい説明文の構造を,子供達にわかりやすいフレームにしていました。
1つの段落に汽車と車掌車が入り込む所,見事でした。
来月,横田先生は自校で研究授業をするそうです。
横田先生は校長先生です。校長先生の研究授業は滅多に見ることができません。その前向きな姿勢に感銘を受けています。
参観させていただこうと思っています。

b7838この日の会場は若い先生がたくさん参加していました。
やる気があって,良いです。
発問を受けての挙手場面。皆さんの手がどう上がるか気になるので,周囲に目をやります。
すると,すぐ斜め後ろに姿勢のすこぶる良い先生が座っていました。
大野聡美先生です。
凛とした姿勢はスッと目に飛び込んできます。
それだけで良い気分になります。
最終講座の頃には,大野先生の同僚の先生と思われるお二人の先生も,とても良い姿勢で座っていました。
大野先生の感化力に,ありがたい気持ちになりました。
私も大野先生のようにありたいと思いました。
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懇親会で,辻先生から千葉で開催している「チーム算数」に参加したいとの申し込みがありました。
チーム算数は,ベースに人格形成を置いているので,主に考え方や修養的な話が多くなります。
ですので,若い先生には少々わかりにくいかもしれません。
お試しで参加して,「面白いな」と思ったら,続けて参加するというぐらいの気持ちで,ご参加下さい。
ということで,当面の「チーム算数」は,城ヶ崎先生,佐々木先生,藪田先生,辻先生,私の5人のメンバーになりました。

次回のチーム算数は30日(土)です。午後2時から。場所はいつものジョナサン。
私からは,12月のSG会で私が発表したレポートの話をします。
それと,愛媛と横浜で授業させていただいた,「直球道徳(小さな道徳)」を少し話します。
「直球道徳(小さな道徳)」の基本は事前学習法です。
簡潔明瞭な道徳です。それでいてなかなか面白く,奥も深いです。
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「モットー・学校訓」

b7845相模原でアフリカの教育事情の話をしてきました。
資料はパワポ。その中の1枚が右です。
ケニヤの小学校の校門と校舎壁面です。

こちらの小学校のモットーは「STUDY TO ASCEND」です。
日本の小学校にはモットーはありませんが,学校教育目標を子供向けにわかりやすくした「学校訓」「校訓」があります。
校訓は,ストレートに「勉強」とは示さず,「明るく・正しく・たくましく」など学びの内容を,精神面から示すことが多くなっています。

学校訓に似たものとして,学年訓・学級訓があります。
学校教育目標をわかりやすくしたものが「学校訓」。
学年教育目標をわかりやすくしたのが「学年訓」。
さらに,パワフルな先生は学級教育目標をわかりやすくして「学級訓」をつくっています。

学校訓を覚えていると,子供達とあれこれやっているとき,フッと一言出すことができます。
けんかをしてしまった子に,「○○小の子は『明るく』だよね。けんかをしているとき,明るかったかい?」とでも言えば良いわけです。
こういう一言,結構子供達に響きます。
子供とはいえ,小学校への所属意識はあります。
その小学校が掲げる学校訓。
これは「そっちの方に歩みましょう!」という方向性を内包しています。
ですので,校訓を用いることは,歴史的な言い方をすれば,それは「忠」を意識化させることになります。
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150回目の野口塾in相模原

b7851150回目の野口塾。
神奈川県の相模原で開催されました。

第1講座は野口先生による「うとてとこ」。
この言葉遊び歌の奥に潜んでいる文脈の構造。そこを見抜いた第一人者が野口先生です。ですから,この授業からは,野口先生の「発問-答え」という展開からも大いに学びつつ,できれば,他の詩を見て,「野口先生のように構造を読み取るぞ!」と,自らの読解力向上に役立てて欲しいところです。
何度聴いてもなるほどの連続です。

b7850第2講座は山中先生による「語り」です。
山中先生は語りの名人ですが,今回はさらに磨きがかかっています。
それだけではなく,照明やホワイトボードの位置など,学ぶ先生方にとって少しでも環境が良くなるようにと,心配りをしていました。
一流は違いますね。

b7849午後になり,佐藤先生の「社会」。
佐藤先生に教わった子は,なぜかどんどん社会科好きになっていくそうです。
講座の話を聞いていると,「確かにそうなる!」と思いました。
自分で収集した教材がたくさんあり,その幾つかを紹介してくれました。
黒曜石の包丁には驚きました。肉がよくきれるのだそうです。
社会の基本である地図帳の使い方から板書の仕方まで,「なるほど」が満載でした。
写真は,授業後の様子です。黒山の人だかりになり佐藤先生が見えなくなりました。
その後,先生方がかなり退いたので,シャッターを切りました。
写真の右から3人目の眼鏡の先生が佐藤先生です。

b7848私の話はアフリカの話です。
本題に入る前に算数ソフトをお見せして,それから話し始めたのですが,あっという間に時間が経ち,大事な話にたどり着く前に終了となりました。
セミナー修了後,若い先生と記念撮影しました。
「お箸」の実践をしている山田友和先生と,子供達とのつきあい方が上手な笹川友行先生です。

充実した一日になりました。
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