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楽しく教える先生,父母のよう

b8130修養セミナーの準備がほぼできました。
文献からの話なので,あれこれページをめくりました。
そうして,これを使おうといくつか定め,ほぼ終了です。

読んだのが古典だったので,いろいろと勉強になりました。
その中で,『孝経』に出てくる一節「愷悌(がいてい)の君子は,民の父母」という言葉が,良い響きで心に残りました。

「愷」は楽しむ。
「悌」は易(やわ)らぐ。
楽しくって,和らいでいる先生に教わったら,子ども達にとってその先生は父母のようになりますね。

楽しくて,懐が深い先生は良いですよね。
少々の失敗をしても,ガハハと笑って,一言言って終わりにしてくれます。
良い感じでクラスは前進します。

昔,有田先生がセミナーでイソップ童話の北風と太陽の話をしてくれました。
旅人のコートをどちらが脱がすことが出来るかということになり,北風が最初にチャレンジ。
風をビュービューと送ると,コートは飛ばされそうになります。
でも,旅人はコートが飛ばないようにしっかりとにぎっています。
とうとうコートを脱がすことは出来ませんでした。
次は太陽です。ホカホカと暖かくしていきます。
すると,旅人は次第に暑くなってきて,コートを自分から脱いでしまいました。

楽しくて懐の深い先生は,太陽のような先生なのだと思います。
子ども達が先生の願った方向に自分から歩み始めるからです。
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明後日は,修養ツアーです。とても楽しみです。
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「二宮尊徳の指導観」

今週の土曜日,木更津技法研の修養ツアーです。
小田原駅に集合して,二宮尊徳記念館へ。
到着したら,館の方のお話を伺い,ビデオの視聴,館内見学をします。
それから,技法研のメンバーによる実践発表。
その後,私が「二宮尊徳に関わること(論語・大学など)」のお話をします。
野口先生のお話は,お昼をいただいた後です。
「二宮尊徳・報徳」のお話です。

私のテーマは,「二宮尊徳に関わること」となっています。
どうみても,漠然としていますよね。
推測ですが,「横山先生には,二宮尊徳に関わることを話していただけたら・・・」という段階での言葉がそのままテーマになったのではないかと思えています。
当然,絞り込みができていません。

絞り込みは,中身を知っているから出来ることです。
中身を知らない人に,絞り込んで・・と言うのは酷というものです。
ですので,今回のテーマは,私が絞り込むべき所です。
「二宮尊徳の指導観」でお話をする予定でいます。

「指導観」と書いてあるのを読むと,農業指導の話のように思えてきます。
明治時代の農業の本に,肥やしは土と混ぜて,手ですくって軽く握り,形が崩れない位が良いとありました。当時の肥やしは人糞です。
こういう技術指導の話をセミナーでするわけではありません。

二宮尊徳の本には,農業のハウツーが書かれていません。
人と会って,どうした,ということがみっちり記されています。
ですので,教育という目で読んでいくと,随所に「なるほど!」「さすが!」と思えることが出てきます。
『子どもの作法』それが,不思議と野口芳宏先生に通じてきます。
その道を極めた方は,似てくるのだなと思った次第です。

「自分の品行が少し悪くなると,のせたものはみな崩れ落ちる」
「温泉は人の力によらず,年中あたたかいです。風呂は人の力でわかすことによってあたたかくなります。」
二宮尊徳の言葉です。
人道と天道という尊徳の哲学から出てきている言葉です。
どちらも,同じような意味ですが,時と場合によって表現を変えています。
観がしっかりしているからこそ,なせる表出と感じ入っています。
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来週の土曜日は,修養セミナーです!

来週の土曜日は,木更津技法研の第2回修養セミナーです。
その関連で,ウィキで二宮尊徳を見てみました。
そうしたら,「二宮金次郎」ではなく,「二宮金治郎」と記されていました。
詳しいことは書かれていませんが,↓と書かれています。
通称は金治郎(きんじろう)であるが、一般には「金次郎」と表記されてしまうことが多い。

『二宮尊徳』もしかしたら,届け出した名前は「治」だったのかも知れません。
でも,私の読んできた本は「次」なので,セミナーでは金次郎で進めたいと思っています。

また,尊徳の読み方も「たかのり」が正しく,「そんとく」は有職(ゆうそく)読みと記されています。
私は本を通して,二宮尊徳は大変な人物だと思うに至っているので,セミナーでは尊敬の念を込め有職読みで進めたいと思っています。

修養セミナーは,会場が二宮尊徳記念館です。神奈川県の小田原にあります。
東京から小田原まで,東海道線に乗れるので,それが楽しみとなっています。
新幹線で行くことも出来るのですが,東京←→小田原だったら,やっぱり東海道線に乗りたいです。
もう,走っていないのですが,湘南電車に乗っている気分で読書をしていたいからです。

当日の私の話は,二宮尊徳の指導観,指導法。それと,人間観あたりになります。
このあたりは,野口芳宏先生と実によく似ています。
農業の二宮尊徳。教育の野口芳宏。そう実感しています。

また,たとえ話も大変上手だったので,その当たりも少し話したいと思っています。
教師の資質向上に,少しは役立つのではないかと思っています。
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年度末は,工藤先生の算数ソフトでまとめ!

算数ソフト年度末の3月28日(土)は,「算数スタートダッシュ!セミナー~算数ソフトを授業開きに~」です。
新年度の算数をどう創り上げていくのか。
そのヒントが満載のセミナーと思っています。
皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
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セミナーは新年度に向けてとなっていますが,今は年度末です。
算数もそろそろ学年のまとめですね。

このシーズンになると思い出すのは,工藤良信先生の「算数ソフトでまとめ」という画期的な勉強です。
特に難しいやり方ではありません。
2時間~3時間ぐらい使って,算数ソフトを教科書に合わせて順次見ていく勉強です。
すでに授業でソフトを見ているので,思い出しが実に早いそうです。
数問クリックして見せて,しっかり思い出したら,ハイ次へ!となります。
口頭でどんどん答えさせていくだけでも,思い出しがしっかりできます。

今は,算数ソフトのクラウドもできています。
クラウドは,ソフトのチェンジが実に素早くできます。
単元のチェンジも簡単です。
今年度の算数のまとめも,充実して行えますね。
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明日は,「チーム算数」です。午後2時から。さつきが丘のジョナサンです。
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今度の土曜日は「チーム算数」です

今週の土曜日は,城ヶ崎滋雄先生と「チーム算数」です。
場所は,いつものジョナサンです。
会場がファミレスなので,話は緩いです。
緩いながらも,「立腰~静の教育~」について少し話したいと思います。
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3月14日(土)は,木更津技法研の修養ツアー第2弾の日です。
二宮尊徳記念館で開催されます。
もう既にほぼ満席と思います。
私のテーマは「二宮尊徳に関わること(論語・大学など)」ですが,「やる気の無い人を導く」ということが,講話の柱となりそうです。
ばくちばかりしているお百姓さんを,真っ当に働く人に変えていく,奇跡の導きをしたのが二宮尊徳です。そこを少し深めてお話ししたいと思っています。
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3月28日(土)は,「算数スタートダッシュ!セミナー~算数ソフトを授業開きに~」です。
算数を新学期のスタートダッシュからバリバリに進めていき,しっかりした成果をだしていく。そんなあれこれが語られるセミナーです。
藪田顕嗣先生 「子供が前のめり!事前学習法×算数ソフト!」
丸岡慎弥先生 「算数ソフトで先生は銅像に~事前学習がすべて~」
佐々木智光先生「算数ソフトをさらに楽しく使う小技」         
佐藤宗巧先生 「算数、年間学年全員満点のミラクル」
奥田吉彦先生 「算数ソフトの三段活用」
藤本浩行先生 「クラス全員100点をめざす!算数授業づくり ~教材教具、デジタル教材の活用~」
期待値大のセミナーです。
会場は狭いですが,ふるってご参加下さい!
私も算数ソフトについて,少しお話をします。
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野口芳宏先生写真は,大阪の野口塾での一こまです。
背景のホワイトボードから,発問の話が行われていたことが分かります。
発問→挙手→指名
この流は,できる子中心の上澄みの指導になります。
そこを,
発問→ノート→机間巡視
このシステムにすると,発問に応じた解を意図的に発表させることができ,授業が深まります。

そういう深みのある話を学んだ直後にケーキが登場し,傘寿の祝賀となりました。会場の先生方もビックリです。
野口先生も大変感激されていました。
大阪レッズの皆さんのサプライズに,感謝の気持ちで一杯になりました。
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「スタートカリキュラム」がアップされました/田村先生より

お知らせを。
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文科省の教科調査官をされている田村学先生から,「スタートカリキュラム」の資料がアップされたとの連絡を受けました。
http://www.nier.go.jp/03_laboratory/pdf/201501301500_1.pdf
http://www.nier.go.jp/kaihatsu/shidousiryou.html
小1プロブレムを軽減させるのに有効なスタートカリキュラムです。
皆さん,ぜひダウンロードしてお読みになってください。
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ついでに,もう一つ。
2月21日(土)に野口塾IN大阪が開催されます。
算数の事前学習法の実践報告を聞き,私がコメントします。
関心のある先生,是非,お越し下さい。
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事前学習法ですが,昨夜も「事前学習法研究会」に小出先生から投稿がありました。
陸上大会に向けたリレー指導の事前学習です。
この内容が,実にすばらしく,日を改めてご紹介したいと思っています。

『論語』事前学習法研究は,目下,若い先生が中心になって進めています。
「事は予めすれば則ち立ち,
 予めせざれば則ち廃す」(論語)
日本人独特の気配り力があれば,事前学習は充実します。
これまでの指導法の事前部分(導入部分)にグイッと力を入れていきましょう!

2月21日の野口塾は,事前学習法研究会の丸岡会長が主催しています。
ですので,セミナー後にでも,ここまでの事前学習法の手応えについて,語り合いたいと思っています。

新しく始まった事前学習法研究ですが,ちょっと勉強してみたいと思った先生もおられると思います。
フェイスブックで研究を報告し合っています。「事前学習法研究会」と検索してみてください。
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右の『論語』は,私が愛用している本です。算数好きの私でも,納得感が実に大きく,お気に入りの本になっています。
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